① アタシの罪
八の寝起きが悪かったのははっきり言ってアタシのせいだろう
極端に言ったら八が昼の人格なら私は夜の人格
八が眠りについたら私は目覚める…そういった関係なので八は寝てるけど私が一晩中ネットの海で遊んでいるから八の身体(私の身体でも有るんだけど)は休まる暇がないのだから
あ、因みに八同様に小町LOVEな私が受験生の小町に家事をさせたくないので八を起こすのは朝食と弁当を作ってからで小町のリクエストに応え毎日プチトマトを弁当を入れていた
え?八が食べなきゃ意味がないって?
そいつはマッカンより甘いな
ちょっと手元を狂わせて八の口の中に放り込むのは容易いし当然ながら八はアタシの存在を知らないから小町の手作り弁当だと思ってるから如何にキライなトマトだからってそう簡単には捨てられない
ふっ、だから八はトマトに慣れるしかなかったのですよ慣れるしかね
保健室登校初日… と、言いたいけど念のため病院に寄ってから学校に行くことになっている
因みに事が事だけにあらかじめ病院に連絡を入れて裏口から入れてもらった
勿論そのくらいの我が儘は許されている、どんだけ言い繕おうとも病院にとってアタシ達は貴重な… それこそSSSRかGRクラスのレアサンプルなんだからね
いつものように血液検査から始まりMRI、エコーにレントゲンを済ませてから登校の問題を担任と話して欲しいと頼みアタシの通学が比企谷家の総意であることを告げTS病患者の申請を始めてほしいと告げた
その後登校するとちょうど空き時間だった平塚先生がですぐに昼休みだから部室で自習しててはどうかと提案されて別に体調悪くない
そう逆に体調悪くした誰かが来ないとも限らない以上本当に体調が悪い時以外は極力避けた方が良いと思うしナニよりそろそろお昼時だと考えて平塚先生の提案を受け入れることにしたのだ
そして昼休み…
「 えっ… と、ソレハナニカナ? 雪乃 」
そう自分で言っておいてなんだけどそれってうちの女子の制服だよねしかもおまけ ( 女子用の下着 ) 付き
「 わかっているなら着替えなさい、そのブカブカな男子の制服のままだから変に目立つのよ?
大丈夫、マンモス校の我が校で全生徒を把握してる人なんか居ないわ 」
その一理ある雪乃の説得を受け入れつもりだったんだけど…
「 どうしたの早く着ないと風邪を引くわよ? 」
そう言われたのだけど手にした胸当てを睨みつつ唸るアタシに
「 あら、もしかして着けるのが恥ずかしいのかしら? 」
そう挑発的に言われて
「 まぁね、たかが胸当てと思えば大した問題じゃ無いけど付け方がわからないってのは相当に恥ずかしくて言えない事だとは思う… つか正直恥ずかしいし情けない 」
そう答えると何がそんなに嬉しいのかはわからないけど嬉しそうな顔で
「 それならそうと早く言えば手伝ってあげたのに… こちらにいらっしゃい… 」
そう言われたアタシは大人しく服を着せてもらうことにした
今回は未だでした