八重の弱点判明
しばらくは流れに身を任せて漂っていた
スゴい勢いで滑り落ちている時に何かが弾けた…そんな気がして仕方無いのは多分気のせいじゃないと思う
ナンとか落ち着きを取り戻し思考もクリアになってきたけど
ー若者よ、思考せよー
等という心話が聞こえるはずもないけどな
「水に浸かりすぎもよくないから一度上がって休憩しないと…」
そう言われてカフェのコーナーに行きヒエンはホットコーヒーにアタシはホットココアを飲んでたらチャラ男がヒエンに声を掛けてきた
水から出てる今はパーカー羽織ってるから無理ないけど女の子といる男を口説くバカをヒエンが男の子だと知ってる人達が嘲笑してる
その事に気付いて
「な、なに笑ってるんだよ?」
と、回りを見て戸惑いながら声を上げるとパーカーを脱いで上半身をさらして
「悪いけどガールフレンドとデート中なんだから邪魔してほしくないし男と付き合う趣味ないからな?」
そうヒエンに言われて自分の失態にようやく気付いて赤面するチャラ男と爆笑する周囲の人達と我関せずのアタシだった
その後は…陽乃さんに言われて水泳の特訓になりましたよ
自覚なかったけど水に顔を浸けられないと言う弱点に陽乃さんが気付いたからでソコから克服しないことには何ともならない事が判明したんだよね
「アタシは泳げなくたって別に困ることはないっ!」
って、主張したけどあっさり却下されましたがな…気にしなくても良いのにな
と、まぁそんなわけで個室の休憩室から部屋に移動する時にはヘロヘロのアタシは親父に背負われていくはめになりましたよ
一足先に荷物を部屋に運んでもらった母ちゃんと合流してマスの数について話し合っていた「」
(ん~っ…やっぱり全部で25匹はさすがに多すぎるよね?)
そう思って考え込んでたら
「あ~っ、比企谷課長ぉ~っ、どぉ~もでぇ~すっ♪」
そんな結衣を連想させるアホっぽい愛挨拶するのが居る会社だったのかよ?そう考えるとちょっとショックなアタシか振り向くと
わりかしイケメンっぽい10人の男の人と結衣と
似た雰囲気の女の人が8人居て親父に挨拶してる
「残りの四部屋はお前らだったのか?」
上司風を吹かせた親父が偉そうに言うと
もしお前らが嫌じゃなきゃ俺の家族と一緒に晩飯食わねぇかチョッとマスを釣りすぎちまってな?」
そう親父が声を掛けると
「お父さん、見栄はよくないよ?お父さんが釣ったの他のより小さい二匹で後は全部お姉ちゃんが釣ったんじゃん?」
そう小町に言われて焦る親父だけどどうでも良いアタシは出されたお茶を静かに啜り
「はぁーっ、お茶が美味しいな…」
そう呟いていた
色々な場面でいじられ続けます、克服するまでは…