嫁である龍鳳ちゃんとのケッコン一周年を記念した小説。

頑張って書いた方

1 / 1
龍鳳と迎えたケッコン1周年

「提督。艦隊が帰投しました」

 

秘書艦代理の能代が執務中の提督に伝える。パッと見20代前半の提督はそれを聞くと一言「わかった」と言い手を止め、席を立つ。能代にお疲れと伝え間宮チケットを姉妹と一緒に行けるように4枚手渡し、ともに執務室を出る。

無人となった執務室で開けっ放しの窓から風が吹き、机の上の書類が数枚床へ舞う。その中の一枚に《大本営発 第二次マレー沖海戦 作戦事項》と記された書類があった。それは三日前、大本営より届いた夏季特別作戦の指令書であった。

 

 

 

 

 

 

 

執務室がある本棟から見える港に旗艦龍鳳率いる6人の艦娘が帰投した。

6人はそれぞれ損傷があるものの大事に至る損傷を受けた艦娘は見当たらない。

艦娘たちは大きな安堵の息を吐きつつ、ガンガンと金属音を響かせながらスロープをゆっくりと歩いていく。

最後の一人が上り切ったとほぼ同時に本棟の出入り口から提督が姿を現した。

その姿を龍鳳は視認すると敬礼を行う。それに気づいた他は慌てて敬礼する。

 

「報告、ブンタン沖にて敵主力潜水艦隊を確認、これを撃破しました。敵旗艦は未確認ですが撃沈だと思われます。損害は那珂さんと夕張さんが小破、阿武隈さんが中破未満、時雨と初霜さんが小破未満。以上です」

「報告ありがとう。今日は間宮さんが俺の奢りだからさっさと直して食って来い」

「「「「はい!」」」」

 

提督の発言に艦娘たちの疲れていた表情が幾分か明るくなり、続々と入居施設へと歩みを進める中、ただ一人龍鳳だけは提督について本棟に向かった。

 

 

 

 

 

 

「みんなと一緒に食わなくてよかったのか?」

「もう・・・言わなくてもわかるでしょうに」

 

執務室の扉を開けながら提督が龍鳳に聞いた。それに対し龍鳳は軽く頬を膨らませながらさも当然のことのように返答する。それを見て提督は「ははっ」と笑いながら執務室に入っていく。

 

「じゃ、あとで」

「ええ」

 

執務室の扉が閉まり、龍鳳は歩き出す。本棟を出て艦娘宿舎のすぐそば、提督の要望に応えて妖精が建てた昔ながらの和風建築の家の玄関を提督から渡されている鍵で開け靴を脱いで上がる。

和服風の上着を脱ぎハンガーラックにかけてからキッチンに向かい、二人分のコップと茶菓子を戸棚から取り出す。そこに冷蔵庫から出したお茶を注ぎ、それらを盆に乗っけて縁側に運ぶ

お茶をこぼさないように盆を置き、縁側に座り提督を待つ。

 

 

数分後、家の陰から提督が姿を見せた

 

「おかえりなさい」

「ただいま」

 

龍鳳のそばに座り軍服の上着を近くに置き、お茶の入ったコップを受け取る。

それを一気に飲み、盆に置く。

 

「一気に飲むとお腹壊しますよ?」

「大丈夫だ問題ない。昔からポンポンは強いほうだから」

 

腹を軽くたたきながら答える提督を苦笑しながら自分もお茶を飲む。

冷たくほんのりとした苦味がのどを通る。

ぼーっと二人して空を眺める。空には雲一つなく、太陽が燦燦と照らしていた。

 

「・・・もうあれから一年なんだよな・・・」

「ええ」

 

ふと提督の口が開く。龍鳳はのほほんとそれにうなずき、首にかかったチェーンを握る。そこには送られたケッコンカッコカリユビワが太陽の日差しを浴びキラリと輝く。

 

一年前、FS作戦にて当時最新鋭だった水母棲姫と随伴の空母棲鬼二隻に鎮守府の艦娘たちは苦戦を強いられていた。そのときに龍鳳は練度99を迎えた。最初は龍鳳も提督も作戦中だからと後回しにしようとしていたが、時雨などの史実でなにかしら龍鳳にかかわった艦娘たちに後押しされ、二人はカッコカリと言えどめでたく結ばれた。

なお、その直後の出撃ではケッコンした龍鳳が二隻の空母棲鬼を発着艦不能に、水母棲姫を沈め提督と鎮守府に勝利をもたらしたのは妖精を通じて大本営にまで伝わっている。

 

「まさか、防空棲姫を見逃がせって命令されるとは思いませんでしたけど」

「あいつはお前と引き分けた。それで終わりであの場の他が手を出してもいい奴じゃないと思っただけだ」

 

二人で苦笑ながら話を続ける。ふと提督から笑みが消え、口が開いた。

 

「俺さ、最初はだれにも渡す気がなかったんよ」

「知ってます。だから私は瑞鶴さんに問われたとき答えたんです。近くにいるだけでいいって」

「たぶんそのあとだと思うよ。ずいちゃんに説教されたの」

 

提督はそのときのことを思い浮かべながら答えた

 

「説教されてから気づいたんだ。日常がどれだけ幸せだったかって身近だけどとんでもないくらい大切な存在がいるって」

「まさか食堂で告白されるとは思いませんでしたよ」

「あれは早く想いを吐きだしたいという思いに駆られてたからな。でも後悔はしていない」

「公開はしましたけどね」

「ちがいねぇ」

 

あっはっはっはと大きく笑う提督とふふっと小さく笑う龍鳳。

「よっと」といって提督が立ち上がる。視線の先には暁の水平線が広がる。

 

「相変わらずきれいだなこの海は」

「ええ、戦って汚れているとは思えないぐらい」

「いつか、いつか」

 

「兵器じゃなくなったお前らと一緒に本当にきれいで平和な海を見たいな・・・」

「その時は・・・

 

―――あなたと本当の夫婦に

 

おう




一年前の今日、8月15日。
FS作戦のE-3甲のラストダンスに挑戦していました。
何度か試行している間に龍鳳が99になり、ケッコンカッコカリを結びました。結んでからラストダンスに挑戦したところ本文で書いてある通りの活躍をしてくれました。

それから一年経ちました。ケッコンした龍鳳のほかに無印龍鳳が二人、大鯨が三人になりましたが新婚旅行のリランカ任務はまだやってません。

それどころかFGOに浮気しつつありますが、今回こそは夏イベを完全攻略したいと思ってます。

それでは、いつか別の小説で

             ブルネイ泊地所属 葉っぱの妖怪 元帥

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。