魔法少女リリカルなのはGoddess   作:ガンダレ

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第一話 女神様が異世界から来るそうですよ?

「………様~!起き……さ~…」

 

…ん?

なんか声が、聞こえたような……

 

「起きて下さいよ~、アデラ様~」

 

うん、やはり気のせいじゃない、女の人が傍に居るな。

アデラって人を、起こそうとしているみたいだが…。

 

「もう~、起きろ~!」

 

ドカッ!ゴトンッ!

 

痛って~!

まったく何しやがるんだ、この女は。

いくらアデラって人が起きなくてイラつくからって、俺に八つ当たりするなよな。

蹴りで人をベットから落とすって、女としてどうなんだよ。

 

よし、ここは一つ文句を言うべきだな。

 

そう決意し、ベットから落ちた時に打った腰を擦りつつ、立ち上がり、女の方を向いた。

 

向いた先には、黒髪ロングで、瞳も黒い、東洋人系の美人さんが、メイド服姿で立って居た。

そしてその美人さんは、一目で怒ってますと分かる感じに眉間に皺を寄せていた。

だが、正直全く怖くない。なにせ、小動物的なオーラが出まくりなのだ。

かわいいというか、微笑ましいというか、とにかくそんな怒り方じゃ、アデラという人は、起きたとしても、寝坊した事を反省しないと思うぞ?

 

なんか、文句を言う気が失せたな…。

 

…あっ、なんか冷静になったら、意識を失う寸前に見た最高神の憎たらし笑顔を思い出しちまった。

 

あぁ腹が立ってきた。今度会った絶対ぶん殴ってやる。そして今度からじじぃと呼ぼう。もう最高神とは思わん。

 

さてとりあえず、ここが何処だか聞いてみるか。

 

そう思い、口を開こうとしたら、先に美人さんの方が口を開いた。

 

「全く、やっと起きましたか。ずいぶんお寝坊さんですね。」

 

「えっ?」

 

この美人さんが起こそうとしていたのって、俺?

いや俺、アデラって名前じゃないし。ってか日本人だし…。

 

……あっ!もしかして、じじぃが俺に付けた新しい名前か?

もしそうならマジ勘弁だぞ。こんな西洋人みたいな名前…。

 

……あっ!もしかして、神だからって、西洋人系の容姿にされた?

いや、だからってアデラはないだろ!思いっきり女の名前だろ!…

 

……あっ!…最悪の考えが思い浮かんじまった…。

…ってか今日は、妙に頭が冴えてるな。神になったせいか?

 

とにかく、この考えが合っているか確かめないとな。

もし合っていたら、あのじじぃ絶対半殺しにしてやる。

 

「なぁ、鏡ってあるか?出来れば姿見みたいな大きな奴がいいんだが。」

 

「鏡ですか?分かりました。」

 

パチンッ!

 

ポンッ!

 

俺の要求を聞いた美人さんは、その場で指を弾いた。

すると何処からともなく、大きな姿見が現れた。

 

「…つっこんでいいか?」

 

「エンジェルパワーです♪」

 

「さいですか…。」

 

とりあえず後回しにしよう。

今はさっきの考えを確かめるのが先だ。

 

そして俺は姿見の前に立った。

 

「………」

 

「どうしました?かわいらしい姿じゃないですか。」

 

「……そう、だな…」

 

最悪だ……。なんだこの姿は…。

 

俺の予想は見事に的中していた。

 

姿見に映ったのは、六、七歳ぐらいの西洋人系の幼女の姿だったのだ。

 

俺は自然とorz状態になった。

 

ってか、声出した時に気付けよ俺!

めっちゃ女声じゃん!

視界もかなり低くなってるじゃねぇか!

寝ぼけ過ぎだろ俺!

 

「あのう、もしかして最高神様から、何も聞かされてません?」

 

自分で自分にツッコミを入れていると、美人さんが恐る恐る声を掛けてきた。

 

正直、今は誰かと話す気分ではないが、ほっとく事も出来ないので、返事を返す事にした。

 

「名前や容姿は、こちらで決めるとは聞いているが、まさか、女にされるとは…。」

 

あのじじぃ。今度あったら絶対殺す。

 

「そうだったんですか。

すいません。さっき、気に障るような事言いましたよね?」

 

「別にいいよ。君も俺が知らないって事を、知らなかったんだろ?」

 

そう、彼女は悪くない。

悪いのは、あのじじぃだ。

 

「そんな事よりも、ここは何処なわけ?

なんか、お屋敷みたいな豪華な造りなんだが。」

 

周りにはどれも高級そうな家具が置かれていて、天井にはシャンデリア、床にはこれまた高そうな絨毯、極めつけは、俺が寝かされていたベッドだ。

サイズはキングで、天蓋が付いていやがる。

こんなの、テレビとかでしか見た事ないぞ。

というか、どう考えてもこの屋敷の主の部屋だよな?

俺、普通にベッド使ってたけど大丈夫か?

 

「あのう、それを話す前に、自己紹介していいですか?あと、アデラ様のフルネームも教えてませんし。」

 

そういえば、女にされたショックで聞くの忘れてたな。

まぁさっき、エンジェルパワーとか言ってたから、天使なのは分かっているが。

 

「いいぜ、話してくれ。」

 

「えと、それでは。

私はアデラ様に仕える為に、最高神様に創られた、眷属です。

簡単に言えば、神に仕える天使ですね。

名前は、アメリといいます。

主な役目は、仕事等の補助と、身の回りのお世話です。つまりは、秘書兼メイドですね。」

 

秘書兼メイドか。

今後を考えるとありがたいな。色々と。

特に、女になっちまったから、そっち方面の知識が得られるのはありがたいな。

 

「なるほどな。

俺はあまり、主らしくねぇけど、まぁよろしくな。アメリ。

それで、俺の新しいフルネームって、なんていうんだ?」

 

アデラというのは、ファーストネームだよな?

となると、わからんのはファミリーネームか。

というか俺、今は神だし、家族いないし、ファミリーネーム必要無くね?

…あっ、人間として振る舞うなら必要か。

 

「えと、実は、アデラって愛称なんですよね。

正確には、アデライードというファーストネームです。

それで、ミドルネームはリア、頭文字はL。

そして、ファミリーネームは、ラティテュードです。

ですからフルネームは、アデライード・L・ラティテュードとなります。」

 

「うわぁ、元日本人の俺には、違和感全開な名前だな。」

 

第二の人生を、この名前で過ごすのか。慣れるかなぁ?

 

ってか、ミドルネームは要らねぇだろ。中二病だろ、あのじじぃ…。

 

「あのう、それでですね、今更なんですけど、さっきまでのように、愛称で呼んでいいですか?

慣れちゃったもので。」

 

「いいぞ別に。アデライードよりアデラのほうが、まだ違和感はないしな。」

 

これから会う人達にも、愛称で呼んでもらうかな。そのほうが親しみあるし。

まぁ、あのじじぃには、絶対呼ばせねぇがな。

 

「ありがとうございます。

それでは、改めまして、ここが何処なのか説明しますね。」

 

「あぁ、頼むよ」

 

まぁ、さっきからのパターンを考えると、想像付くんだけどね

 

「ここは海鳴市の郊外にある、アデラ様のお屋敷です。」

 

「やっぱな。」

 

予感的中!

どうせあのじじぃが、「わしの創った転生者なんじゃから、これぐらいの屋敷に住んでいないとの」みたいな感じで建てたんだろ?

 

「そしてこの部屋は、アデラ様の自室です。

家具や洋服なんかも、全て揃っているので、後で確認してくださいね。」

 

ここが、俺の部屋ねぇ…。

嫌いじゃないが、落ち着かねぇな。元一般人だし。

後で模様替えしとくか。

 

「この部屋以外には、私の部屋と、客室が数部屋と、執務室と、応接間と、書斎なんかがあります。

あと、地下室もあって、牢屋なんかも有りましたね。」

 

はい?バカかあのじじぃ。

客室や書斎はともかく、執務室と応接間はいらねぇだろ!

ってか、牢屋ってなんだ!牢屋って。

転生者でも捕まえて、入れろってか?

あっ、でも、オリ主志望のバカだったら、入れときたいな。

 

「この場所についてはこんな感じです。

何か、質問ありますか?」

 

「いや、大丈夫だ。」

 

なんとなく把握したしな。

何かあったら自分で確かめればいいし。

 

「わかりました。

では、他に何か質問ありますか?」

 

え~と、他に確認してない事といえば……あっ!

 

「この世界では、俺、どんな身分なんだ?

神にされたから、親とかは居ないよな?」

 

親が居ないのにこんな屋敷に住んでるって、あのじじぃ、どんな設定にしたんだ?

 

親は海外で、俺だけこっちに住んでるって感じか?

 

「え~と、言い難いんですが、何も設定されてません。アデラ様が適当に決めてくれと。

どうやら、途中で考えるのがめんどくさくなったみたいで。」

 

「なんですと!」

 

ここまで好き勝手に決めたくせに、身分の設定だけは丸投げかよ!

 

「じゃあ、この屋敷はどういう事になってるんだ?

まさか、勝手に建てたんじゃないだろうな?」

 

ありえる。

あのじじぃなら、十分ありえる。

 

「残念ながら、そのまさかです。

でも、ゴッドパワーで、問題は無いようにしてあるとは、言っていました。」

 

なんていう力の無駄遣い。

 

しょうがねぇ、さっき考えたみたいに、親は海外で、俺だけこっちに住んでるって事にしておこう。

そんで、この屋敷は、日本にある別宅って事にしとくか。

 

「とりあえず、あのじじぃはバカだって事はよく分かった。

身分や屋敷の事はなんとかしとくよ。」

 

もうあのじじぃは、殺す事決定だな。天界の為にもそれがいい。

アメリもあんまり敬ってないみたいだし、問題ないよな?

 

「わかりました。

では、もう質問は無いですね?」

 

「あぁ無い」

 

さて、一通り疑問は解決したが、これからどうするか。

とりあえず、屋敷の中でも見て回るかな。

 

「それでは、私からも一つ、お願いしていいですか?」

 

「あぁいいぞ」

 

アメリからのお願いか…。

今後の方針でも聞きたいのか?

まさか、小説でたまにあった、夜寝る時に、抱き枕にさせてくれとかじゃないよな?

一応女同士だからって、精神的にキツイぞ。まだ、この身体に慣れてないんだぞ。

 

「えと、女の子になってしまったわけですし、口調も変えて貰えませんかね?

会話しだした時から、ずっと気になってたんですよね。」

 

「え?…いや、そんな事言われてもな…。」

 

俺女になってまだ、一日も経ってないんだが…。

でもまぁ確かに、変えたほうがいいよな。今後のためにも。

だけど、具体的にはどう変えればいいんだ?

女の口調っていったっていろいろあるし、自分の性格に合う口調なんて分かるわけないし。

 

「なんか思いつかないみたいですけど、見た目通りでいいんじゃないですか?」

 

「え?それはちょっとなぁ…」

 

実は、今の俺の姿は、とある漫画のキャラに似ているのである。

 

 

それでは、問題!

 

その似てるキャラとは、なんでしょう!

 

ヒントは

 

一、アニメ化している。

 

二、人間じゃない。

 

三、銀髪ロングで、赤眼。

 

四、犬猿の相手がいる。

 

それでは、シンキングタイム!

 

 

 

 

 

 

はい、皆さん、分かったかな?

 

正解は……

 

 

「銀様の何が不満なんですか?

私は大好きなキャラですよ?」

 

はい、正解は。

某薔薇乙女の銀様でした。

 

正確に言うと、銀様を人間化(17歳w)して子供化したような感じだな。服装は、普通のワンピース姿だけど。

 

あのじじぃ、水銀党員だったんだな。

天界にまで党員を増やすとは、銀様恐るべし。

 

それにしても、銀様の口調はちょっと難しいな。キャラが違うし、自分が銀様の口調で喋ってる姿が全く想像できん。

あと、じじぃの思惑にのるのもやだな。

 

「他にないか?ちょっと、うまく出来る自信がない。」

 

「え~、いいじゃないですか。他になんてありませんよ~。」

 

「だがな、いきなりあの口調は難いって。キャラも全然違うし。」

 

「なら性格も変えて下さい!」

 

「おいおい、無茶言うなよ!」

 

口調のために性格を変えられるかよ。

 

ってかこいつ、なんでこんなに銀様口調にさせたいんだ?

こいつも水銀党員なのか?じじぃに創られたらしぃし、その影響か?

 

それとも今気づいたが、こいつもなんか、銀様のミーディアのめぐに似てるから、そのせいか?

 

とにかく、この件は一端後回しにしよう。

このままじゃほんとに、銀様口調にさせられちまう。

 

「なぁ、この件は一端後回しにしないか?

お互い頭を冷やして、後でまた話そうぜ。」

 

「むっ、わかりました。

でも私は譲りませんよ!」

 

う~ん、これは一筋縄では行かなそうだな。まぁ、気長に説得するか。

 

さてそれじゃあ、屋敷の中を見て回りますかね。

 

「そんじゃ、一端この話はおしまい。

これから、屋敷の中を見て回りたいんだが、案内頼めるか?」

 

「わかりました。」

 

そうして俺は、アメリの案内で屋敷の中を見て回った。




一話と二話は設定の説明で終わます。
三話か四話で原作に突入出来ると思います。

それではまた次回。たぶん一週間以内に……。
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