魔法少女リリカルなのはGoddess   作:ガンダレ

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第四話 這いよれ! アメリさん 中編

さて放課後です。

私はなのは達と一緒に学校での質問の続きをされながら、塾に向かって歩いています。

 

何故一緒に塾に向かっているかというと、授業が終わってすぐ、帰り支度をしている私のもとになのは達が来て、ホントはこの後アンタの歓迎会をしたかったんだけど、今日は三人とも塾があるから明日の放課後は空いているかと聞いてきて、私が空いていると答えた後、塾について行っていいかと聞いたからです。

 

三人とも驚いていましたが、ちょうど通う塾を探していて、折角仲良くなれたんだから同じ塾に通いたいと言ったらすぐに納得してくれました。

そういう訳で私は、塾の場所を覚える為と通うための手続きをする為、なのは達と一緒に塾に向かうことになったのです。

もちろんこれは表向きの理由で、本当はなのはsideの転生者がなのは達に何か悪さをしないか見張る為です。

特に今日はなのはがユーノと出会う日ですからね、何か事を起こす可能性が高いです。気合を入れて警戒しなければなりません。

 

「それにしても、ラティテュードって聞いてもしかしてと思ったけど、まさかアンタがあの家の人間とはね。

しかも養子に入ったのに一人娘の専属メイドをしているとは。」

 

「うん、ホントに驚いたよ。ラティテュード家とはうちもアリサちゃんのお家も親交がなかったから。

最近郊外に屋敷を建てて、娘さんだけがこっちに来たのは知っていたけど、会ったことはなかったしね。」

 

「まぁ、専属と言っても遊び相手ですけどね、まだ私子供ですから。メイドなのに学校に通うことになったのも、家庭教師じゃ人との接し方や協調性が身に付かないと言われたからですしね。」

 

アリサとすずかの改めての驚きの言葉に、私は苦笑しながら答えました。

 

アリサ達に質問された時、最初に聞かれたのがラティテュードというファミリーネームのこととラティテュード家の実態でした。

 

アデラ様が設定した通り、ラティテュード家は表向き金持ちの家ということになっています。

詳しく聞いてみると、海外では名の知れたIT関連の会社の社長ということらしいです。アデラ様いわく「屋敷と釣り合いを持たせるために、結構大きな会社と設定するはめになってしまった。」とのこと。

 

そのため普通なら、バニングス家や月村家と親交がなければおかしいのですが、実際は実体の無い架空会社なのでどちらの家も、名前とアデラ様が流した僅かな情報しか知らないのです。

アデラ様もまだ接触していませんしね。

 

そして私は、両親が事故で亡くなり生前両親と親交が深かったラティテュード家に引き取られたという設定です。

その為、見た目日本人なのに外国人みたいな名前になったというわけです。

 

「遊び相手でも家の話ぐらい出来るでしょ。ってかいくら引き取ってもらった恩があるからって、養子に入ったのに自ら進んでメイドをしてるっていうのはどうかと思うわよ。」

 

「そうだよ。養子だからって遠慮する必要はないと思うよ。」

 

「いや、別に遠慮しているわけじゃ…。」

 

むしろ図々しくしてます!w

 

本当の事を言えませんから仕方ありませんが、アリサもすずかも優しいですね。

 

メイドと言ったのは普段の私とアデラ様の関係を見られても変に思われないためですし、養子と言ったのはアデラ様との関係とファミリーネームのことを誤魔化すためです。

私は元々ファミリーネームを持っていませんでしたからね。

 

「はい、言い訳しない!とにかくアンタはもっと胸を張りなさい!養子に入った以上、アンタもラティテュード家の一員なんだから!」

 

「は、はぁ…。」

 

私の曖昧な言葉を言い訳ととったアリサが、私に指を指して叫びました。

 

別に自虐にはしっている訳じゃないんですがね。本当の事が言えないとはめんどくさいものですね。

 

「まぁ、嫌々やっている訳じゃなさそうだから無理には止めないけど、嫌になったらちゃんとはっきり言うのよ。」

 

「はい、忠告ありがとうございます。それにしてもアリサちゃんは良い人ですね。今日初めて出会った私にこんなに優しくしてくれるとは。」

 

「えっ…、な、なな、何言ってるのよ!私は別に思ったことを言っただけで……」

 

私の言葉にアリサは見事に反応してくれました。

 

か、かわいいですね。さすがは釘宮ボイス、ツンデレ分を何倍にもしてくれます。

このままお持ち帰りしてもいいですかね?アデラ様とコンビを組ませたいです。

実はアデラ様も結構ツンデレなんですよね。いじると元男とは思えないほどかわいいんですよ。

 

「ツンデレ乙、やっぱり思った通りの性格でしたねアリサちゃん。」

 

私はわたわたしているアリサにニヤニヤしながらそう言いました。

 

「ア、アンタ!さっきの言葉はわざとだったの!」

 

アリサは身体をプルプル震わせながら叫びました。

 

「心外ですね。私はあなたと同じく思ったことを言っただけですよ。」

 

「思ったことを言っただけってアンタ……はっ!まさか…。」

 

「気付きました?」

 

そう、私は本当に思ったことを言っただけです。ただ、ちょっとツンデレを刺激するような言い方だったかもしれませんが。

つまりアリサは勝手に反応して勝手に恥ずかしがっていただけなのです。

 

「ぐぬぬ、アンタ、いい度胸してるじゃない…。」

 

「ア、アリサちゃん、落ち着いて。」

 

アリサの怒りのボルテージが急上昇!

すずかがいち早く気付いてアリサの身体を押さえて宥めますが、アリサの怒りは治まらない!

 

「放しなさいすずか!一発こいつにおみまいしないと気が済まないわ!」

 

「いや~まさかこんなに怒るとは思いませんでした。すいません、調子に乗りすぎました。

でも、良い人だと思ったのは本当ですよ。こんな良い人と友達になれて私は嬉しいです。」

 

「なっ……。」

 

アリサ、急速にクールダウン。一気に顔が真っ赤に。

 

「だって。もう怒ってないよね、アリサちゃん?」

 

透かさずすずかの追撃。もうこれじゃあ怒れない。

 

「…ふんっ!今回は特別に許してあげるわ。」

 

顔を真っ赤して、そっぽ向きながら言うアリサ。

 

「さて、これ以上はアリサちゃんがかわいそうですし、話題を変えますかね。」

 

「そうだね。あっ、私自己紹介の時の台詞で気になる部分があるんだけど。」

 

これ以上はアリサがかわいそうだったので、話題を変えようと言ったら、すずかが自己紹介の時の台詞で気になる部分があると言ってきました。

 

確実に「アデラ様のとなりに仕える眷族」と言った部分ですよね。

 

ミスりましたね。眷族という言葉は彼女にとっては鬼門でしたね。語呂が良かったのであえて変えなかったんですよね。メイドとでも変えておくべきでした。

さて、どう誤魔化しましょうか。

 

「もしかして「アデラ様のとなりに仕える眷族」の部分ですか?」

 

「えっ!うん、よく分かったね。普通眷族じゃなくてメイドって言うんじゃないかなって思って。元ネタ通りだったらいいんだけど、ちょっと気になって。」

 

すずかは気になる部分を私が先に言って驚いていましたが、素直に肯定してくれました。

 

「なんとなくですよ。それで眷族と言った理由ですが、あなたの想像通り元ネタ通りに言っただけですよ。

メイドと変えても良かったんですが語呂が良かったんでそのままにしたんです。仕える者という意味では間違っていませんしね。だから大した意味はありませんよ。」

 

「そう、なんだ。ごめんね、変なこと聞いて。」

 

「いえ、別にいいですけど。もしかして眷族という言葉に何かあるんですか?」

 

「ううん!何にもないよ!ただホントにちょっと気になっただけだよ。」

 

「そうですか、ならいいですけど。」

 

すごい勢いで否定してきましたね。これは誤魔化すことに成功したと思っていいですね。

 

助かりました。今度からは気を付けなければなりませんね。

 

「あの~そろそろなのはも会話に入れてほしいんですけど…」

 

私が助かったと安堵していると、なのはがおずおずと声を掛けてきた。

 

あぁ、居たんですよねなのはさん。

なのはとはあまり話題がなくて、アリサとすずかとばかり喋っていたのですっかり存在を忘れていました。

なのはと深く話すのは、お茶会の後と決めてしまっていましたしね。

 

「すいません。すっかり存在を忘れていました。なのはちゃん影薄くありませんか?」

 

「薄くないよ~!お金持ち同士の会話みたいだったから黙っていただけだよ~!」

 

「そうでしたか、それはすいませんでした。」

 

「ごめんねなのはちゃん。正直言うと私も……」

 

「すずかちゃんも!」

 

「ごめんなのは。実はあたしもすっかり忘れていたわ。」

 

「アリサちゃんまで!」

 

ガ~ン!と落ち込むなのは。

そしてそのまましゃがみ込んでのの字を書き始めました。

 

あわててアリサとすずかが慰めますが効果はなく、「どうせ私は要らない子~♪ダメな子~♪」とかなりヤバい歌を歌い始めました。

 

これはホントにヤバいですね。ここはさっきと同じく話題を変えますか。

 

「そういえば、すずかちゃんて見かけによらず運動が得意なんですね。」

 

「えっ?う、うん、わりと得意だよ。」

 

「アリサちゃんは英語が流暢でしたね。」

 

「当然よ。パーフェクトバイリンガルなんだから。」

 

「そしてなのはちゃんは、数学の計算がとても早かったですね。」

 

「…うん、数学は得意なの。」

 

「ダメな子と言っておきながら、数学は得意なんですね?」

 

「えっ?」

 

「「!」」

 

よし、掛かりましたね。このまま一気にいきますかね。アリサとすずかも私の思惑に気付いたようですしね。

 

「そうよなのは!アンタ、数学だけじゃなくて理科も得意じゃない!」

 

「そうだよ、なのはちゃんはダメな子なんかじゃないよ。」

 

「っだ、そうですよ。」

 

「でも、運動とかは……」

 

「あ~もう!アンタ、お昼にあれだけ言ったのにまだ分かっていないようねぇ。」

 

そう言ってなのはの口を引っぱりだすアリサ。

 

「あぁ、ダメだよアリサちゃんまた…。」

 

それを止めようとするすずか。

 

「うぅ~、ごめんなさい~。」

 

そしてアリサに謝るなのは。

 

うん。なんとか元の三人に戻りましたね。一時はどうなるかと思いましたが。

 

 

 

その後、復活したなのはを加え四人で話しながら歩き、アリサが近道だという道に入ってしばらくして急になのはが立ち止った。

 

「どうしたの?」

 

「なのは?」

 

「あっ、ううん何でもない。ごめんごめん。」

 

どうやら原作通り、既視感を覚えたようですね。

ということはこの後、昨夜のようにユーノからの念話があるわけですか。

 

やっと物語が動き出しますね。

今のところ、なのはsideの転生者は動いていませんが、警戒は怠らないといけませんね。

 

そしてしばらくして…。

 

「助けて」

 

「「!」」

 

来ましたね。ユーノの念話。

 

なのはも聞こえたらしく、辺りを見回していますね。

 

そしてすぐにもう一度「助けて」と念話が聞こえ、なのはは走り出しました。

 

「なのは!」

 

「なのはちゃん!」

 

「何かあったのでしょうか?とりあえず追いかけてみましょうか。」

 

そう言って私は走りだし、アリサとすずかも後に続きました。

 

 

そしてなのはに追いつくと、なのははしゃがんでおり足元にフェレットに似た動物がいました。

 

間違いありません、ユーノですね。

 

「どうしたのよなのは、急に走り出して。」

 

「あぁ、見て。動物?怪我してるみたい。」

 

「う、うん、ど、どうしよう?」

 

「とりあえず獣医に見せましょう。場所は知っていますので。」

 

ホントは病院なんですけどねw

 

そうして私達四人は原作に登場する獣医に向かいました。

 

 

 

獣医のところに着き、ユーノを治療してもらい、ユーノが目覚めたところで私はあることに気付きました。

 

あっ!ユーノに魔力を持っていることバレませんよね?

ちゃんと魔力は隠してありますが、また最高神様の意向とかで無効化されてませんよね?

 

私はバレないことを祈りつつユーノを見つめていると、ユーノは全員の顔を見た後、なのはのことを見つめだしました。

 

よかった~。どうやらこのシーンは大丈夫なようですね。

 

もしここでユーノに私が魔力を持っていることがバレたら、最悪の場合、リリカルなのはがリリカルアメリになっていたかもしれませんからね。

 

その後、塾の時間が迫っていたため医院長先生に明日また来ると伝え、獣医を後にしました。

 

 

 

塾に着いた後、なのは達は教室に向かい、私は通う手続きだけをして先に屋敷へ帰る事になりました。

 

「さて、あと数時間で魔法少女誕生イベントが始まりますし、なのはsideの転生者対策もしなくてはなりませんし、さっさと帰って夕食にしましょうかね。」

 

とは言っても、まだ夕食には早い時間ですね。屋敷に帰っても誰も居ませんし。

アデラ様はフェイトsideに行ってしまってますから、お茶会の日まで会えませんしね。

 

仕方ありません、このまま時間まで外でぶらついていましょうかね。夕食も外で食べましょう。

 

そう考えをまとめ、私は市街地へと歩みを進め始めました。

 

 

そういえば、なのはsideの転生者は今頃何をしているんですかねぇ?今のところ何も行動を起こしていませんが…。




おはこんばんにちは、ガンダレです。

すいません、また長くなってしまったので中編を入れることになりました。

え~と、言い訳という理由を言いますと、この小説はその場のノリで書くというおバカな書き方をしているので、予定通りに書けることはないのですよ。
そのためこんなことになってしまうんです。

さて、今回の内容ですが、アリサちゃんってなんであんなに扱いやすいんでしょうか?以上!

それでは次回、今度こそ後編をお楽しみ下さい。
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