問題児たちが異世界から来るそうですよ?  ~無形物を統べるもの~   作:biwanosin

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書けたので投稿します。


では、本編へどうぞ!


乙 ⑩

一輝が温泉を出て歩いていると、十六夜が卓球のラケットを持っているのを発見した。

 

「何やってるんだ、十六夜?」

「ん?ああ、せっかくだから卓球でもやろうと思ったんだが・・・」

 

そう言いながら、十六夜は一緒に居たメンバー・・・ジンとサンドラを見て、

 

「誘っても乗ってくれねえんだよ。」

「まあ、十六夜と卓球なんて死亡フラグに近いからな。」

 

そう言いながら、一輝は卓球のラケットを手に取り、球を跳ねさせて遊びだす。

 

「まあ、それなら俺とやるか?」

「ん?お前、卓球出来るのか?」

「一応、な。スポーツに特別力を入れたことはねえけど、そこそこには出来るレベルになってる。」

 

そして、十六夜vs一輝の卓球勝負は始まる。

一輝がサーブを打ち、それを十六夜が返す。そのままラリーを続けている間は普通だったのだが、途中でほんの少し十六夜が力んだ瞬間、ピン球が壁をぶち壊した瞬間に、一輝の目の色が変わった。

 

「なるほど・・・そういうこと(・・・・・・)でいいんだな?」

「ああ・・・それでも(・・・・)いいぜ?」

 

そして、一輝が普通にサーブを打ち、それを十六夜が先ほどと同じ力で返して・・・一輝もまた、十六夜に同じ威力で打ち返す。

それを十六夜が少し上乗せした威力で打ち返して、一輝は再びその威力で打ち返す。

そうしてどんどん威力が増していくピン球を、もはや卓球台なんて関係なく打ち続けて・・・とうとう、さすがの箱庭製ピン球も限界を迎えた。

 

何度も打ち返され、運動エネルギーを溜め込んだピン球はさながら散弾銃のごとくその場に降り注いでいき・・・

 

「って、何やってるんですかこの問題児様方!!」

 

色々とボロボロになっているその場を見た黒ウサギのハリセンを受けることになった。

 

 

 

  ========

 

 

 

「うぅ・・・なんで温泉旅行で疲労を溜めないといけないんですかぁ・・・」

「あはは・・・ゴメンね、黒ウサギ。一輝のせいで・・・」

「あ、いえ!音央さんは何にも悪くないのですよ!」

 

一輝の代わりに謝った音央に対し、黒ウサギは慌てて止めにかかる。

ちなみに、何故ここに一輝がいないのかといえば・・・一輝は今、蛟劉に呼び出されて依頼をこなしているのだ。

そちらにスレイブもついていったため、一輝一行の中で今この場にいるのは、音央と鳴央、ヤシロの三人である。

 

「まあまあ、黒ウサギお姉さん。弁償関連は全部お兄さんがやったんだから、それで許してあげようよっ」

「まあ、それについてはそれでいいのですが・・・というか、何で一輝さんはあれだけのお金を持っているのでしょう?そうでなくとも、かなりの金額をコミュニティに入れてくださっているのに・・・」

「ああ・・・あれは、不自然にならないギリギリのラインにしてるからね~。」

「どういうことでしょうか?」

 

ヤシロの言葉に、黒ウサギが首をかしげた。

 

「一輝さんは、普段からギフトゲームのほかに人助けのような事をしているんです。」

「本人は、気に食わないからやってる、って言って聞かないけどね。」

「それで、その報酬を毎回毎回白夜叉お姉さんが・・・階層支配者が変わってからは蛟劉お兄さんが、ちょっと多目に払ってるんだよね~。」

「それならそうと言ってくださればいいのに・・・さすがに、そのお金までコミュニティに入れろとは言いませんし、」

「そうじゃないのよ。」

 

黒ウサギの言葉を、音央が遮る。

 

「アイツは、お金を自分の懐に入れたいわけじゃないの。むしろ、出来る限り多くコミュニティに入れたいのよ。」

「ですけど、それ以上に自分がやっていることを知られるのが気恥ずかしいらしくて。」

「それで、怪しまれないギリギリまで入れておいて、何かあったら迷いなく使うんだよね~。」

「・・・よくわかんねえヤツだな。」

 

十六夜の評価は、最もである。

 

「まあなんにしてもそう言うわけだから、このことは知らない、ってことにしておいてね?少なくとも、お兄さんの前では。」

「知られたってことが分かったら、なんていうか分かったもんじゃないから。」

「一輝さん、ご自分のことを知られるとすっごく恥ずかしそうにしますからね。」

「お三人とも、一輝さんのことを良く知っておられるのですね・・・」

「やっぱり、よく見ているとそうなるのかしら?」

 

飛鳥の言葉に二人は赤くなるが、

 

「あはは~。そうかもねっ。」

「あら、温泉でも思ったのだけど反応が薄いのね?」

「さすがに、お兄さんに聞かれるのは恥ずかしいけどね~。あ、そうそう。お兄さんが直接使ってるスレイブちゃんなら、もっと詳しいんじゃないかな?」

 

そんなことを話しながら本拠に向けて歩いていくと、パタパタとリリが走ってくる。

 

「そんなに慌てて、どうしたのリリちゃん?」

「あ、音央様!それに皆さんも、ちょうど良かったです。」

 

そう言いながら一度息を整え、

 

「旅行から帰ってきたら子供達が妙に慌ててたから、事情を聞いてみたら・・・これが、届いたって。」

 

そして、手に持っていた羊皮紙を・・・契約書類を、黒ウサギに差し出す。

 

「これ・・・契約書類、よね?」

「はい、間違いないです。それも・・・主催者が不明の、ギフトゲーム・・・!」

 




こんな感じになりました。

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