問題児たちが異世界から来るそうですよ?  ~無形物を統べるもの~   作:biwanosin

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久しぶりの投稿です。
そして、原作の内容は・・・


では、本編へどうぞ!


乙 ⑪

「・・・だめね。一輝のDフォンにつながらなくなってる。」

「そうですか・・・出来ることなら、一輝さんにも参加してほしかったのですけど。」

 

黒ウサギはそう言いながら、契約書類(ギアスロール)を見る。

 

「この主催者だけではなく、ルールも場所も、何一つ分からないギフトゲーム・・・一輝さんの経験は、大いに役立つと思ったのですが・・・」

「一輝さんは・・・ルールなんて気にしないで、ひたすら暴れることの方が多い気がしますけど・・・」

 

黒ウサギは、鳴央の発言に対して苦笑を返すことしかできなかった。

だがしかし、一輝がそればっかりやっているのもまた、事実である。そして、最終的に呪力を利用した拷問に耐えきれなくなった相手が勝利条件を喋る事になるのだが・・・まあ、そんな一輝の日常は気にしなくてもいいだろう。

 

「それにしても、不気味な図形だね~。切って並べたらパズルとかにならないかなっ?」

「やめてくださいヤシロさん!契約書類を切るだなんて!」

「でも、お兄さんそんなギフトゲームやったことあるよ?」

「・・・本当に色々なことをしているのですね・・・」

 

若干、黒ウサギの声に呆れが混ざってきた。

 

「Dフォンの不調は・・・白夜叉さんに聞けばいいのかしら?」

「でも、あの人は今どこにいるのか分からないですし・・・」

「不調なのかも怪しいしね~。ほら、私のから音央お姉さんや鳴央お姉さんのにはつながるみたいだし」

 

と、試しに掛けてみると三人の間では電話が通じるようだ。

だが、スレイブのDフォンにはつながらない。現在仕事中の二人にはつながらなくなっているようだ。

 

「う~ん・・・電源を切ってる、はずはないし・・・」

「緊急時のために、いつでも電源を入れておくことにしてるから・・・」

「じゃあ、電波が通じないところにでもいるのでしょうか・・・」

「・・・Dフォンって、電波でやりくりできてるの?」

 

音央の発言はもっともである。

ギフトの一つであるDフォンが、そんなちゃちなもので連絡を取れているとは思えない。

事実、箱庭の不思議パワーを利用する形で連絡を取り合っている。

 

「だとすれば、現在電話が通じなくなっているのは一輝とスレイブのDフォンに不調が発生しているからで。」

「こっちからは何にも出来ないのですね。」

「お兄さんは、今回参加できないんでよね~。いや~、困った困った!」

 

ヤシロは困ったと言いながらも、なんだか楽しそうである。

 

と、そこで十六夜が三人に声をかける。

 

「オイ、そこの一輝のメイド三人!ひとまず教会に行くぞ!」

 

その声を聞いて、三人は問題児一同について行った。

 

 

 

  ========

 

 

 

一輝は呪札を投げ、放たれた病魔を消し去る。

そのまま一歩踏み込んで放ったやつを切ろうとするが、ギリギリのところでスレイブが一輝の体を操り、横に跳ばせる。

先ほどまで一輝がいたところに病魔が放たれたので、冷や汗をかきながら自分でも後ろに跳ぶ。

 

「はぁ・・・確か、こいつは七人ミサキだって言ってたよな?」

「はい。間違いなく白夜叉は七人ミサキだと言っていました。・・・正確には、神格を手に入れた七人ミサキだと。」

 

どっから手に入れた、一輝がそうぼやくのも仕方のないことだろう。

しかも、七人で一つの存在である七人ミサキであるがゆえに一つの神格を常時全員で共有している。

そして、七人ミサキという怪異はその祟りを鎮めるために狂塚が作られるほどの怪異。元々、人間からの信仰を受けていた、歴史の流れによっては神霊になりかねない存在。

 

「魔王になる前に倒してしまえ。簡単に言ってくれるよな、白夜叉は・・・」

「とはいえ、兄様であればそれも可能かと。」

「軽く買いかぶりだよ、それは・・・」

 

そう言いながら呪札を数枚取り出し、七人ミサキの一人に向けてすべて投げる。

 

「病魔を払え、急急如律令!」

 

その瞬間、囲まれている七人ミサキの一人から構成している要素である病魔が払われていくが・・・残りの六人が、その一人を助け出す。

助け出された一人は残りの六人の病魔に包まれることで、ダメージから全快する。

 

「とまあ、こんな感じに一人だけを倒そうとしても無駄なんだよな・・・」

「・・・予想以上に面倒ですね、これは。いっそ復活できないまでに切り刻みましょうか?」

「病魔の化身って、どれくらい切り刻めば消滅するんだろう・・・」

 

ダメージはあるが、それでも開いた穴を他の六人によって埋められれば復活してくる。

一輝はそんな七人の女性をにらみながら片手でスレイブを構え、もう片方の手で倉庫をさばくる。

 

「なんかねえかな・・・っと!」

「妖怪に対抗する策、どれくらいあるのですか?」

「昔もこういうやつを相手にしたことはあるんだけどな・・・その時は、落とし穴に落として生き埋めにして殺したんだけど。」

 

全員まとめて落とすことで、全員まとめて攻撃する。

だが、今回の相手は・・・

 

「病魔の化身だし、生き埋めにしたくらいで死んでくれるのかな・・・」

「では、その案は使えませんね。・・・ならいっそ、神格を取り払ってみてはいかがでしょう?」

 

スレイブの案に首をかしげながら、一輝は放たれた七人分の病魔をスレイブで切り裂く。

本来形のない病魔ですら切り裂けるあたりに、スレイブが素晴らしい剣であることがうかがえる。

ついでに、両手剣をあっさり片手で使いこなすあたりに一輝の異常具合もうかがうことができる。

 

「と、いうと?」

「身にすぎた力は、その持ち主を狂わせます。彼女たち、現時点で一言も発していませんし。」

「七人ミサキって、喋る妖怪だったかな・・・とはいえ、神格さえなくなればどうにかできそうではあるな。」

 

一輝はスレイブの案を採用する方向で決定し、ギフトカードの中から獅子王を取り出して抜刀する。

 

「我が百鬼より来たれ、髪切り!」

 

一輝がそう言霊を唱えると、黒い霧が集まって普通より大きなカミキリムシが現れる。

そして、髪切りを対象にして次の言霊を唱える。

 

「わが百鬼たる妖怪よ!今、我が武具に混じり、新たなる武とならん!」

 

その瞬間、獅子王が輝く霧に、髪切りが黒い霧になって交じり合い、それがはれると散髪用の鋏が現れる。

 

「うっわー・・・使いづら!」

「・・・頑張ってください、兄様。」

「隙を作るの、手伝ってくれよスレイブ・・・」

 

そう言いながら右手にスレイブを、左手に髪切りの鋏を構える一輝。

なんだか恰好がつかない感じになっているのだが・・・一輝は一つ溜め息をつくと、七人ミサキを見る。

そして、一人目が病魔を放つのと同時に走りだし、病魔を肘に作った結界に収めながら、その一人目の髪を鋏でほんの少し切る。

その一人目の足を引っ掛けて転ばせて、服ごと地面に小刀を突き刺して固定。その瞬間に背後から迫ってきた病魔を上に跳んで回避する。

 

「後六人か・・・髪が短いのもいるし、警戒もされてるし・・・」

「とはいえ、何か言ったところで何か変わるわけではないですよ。」

「ごもっともだな!」

 

一輝はもう一度上に跳んで病魔をよけ、二人を下敷きにして降りるとその二人の髪も少し切る。

 

「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前。オン・ビシビシ・カラカラ・シバリ・ソワカ!」

 

そのまま次の攻撃を喰らう前に後ろに跳んで、さらには金縛りをかけて一人行動を封じる。

そのままそいつに向かって走る・・・ふりをして、先に残りの三人に迫りながら一人の体をスレイブで切り裂く。

それが復活する前に髪を少し切って、スレイブを逆手に構え、

 

「鬼道流剣術特ノ型八番、霞斬り!」

 

残りの二人を、完全に分断する。

そのまま髪を切ってから肘の結界を解き、病魔を補充することで傷を治す。

最後に金縛りに会っている一人の髪を少し切って、

 

「よし、これで終わりだな。」

 

武器を全て、収めた。

 




こんな感じになりました。

では、感想、意見、誤字脱字待ってます!
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