問題児たちが異世界から来るそうですよ?  ~無形物を統べるもの~   作:biwanosin

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難産だったので、ちょっとギャグとかなのかな?な方向に逃げました。


交流 ①

「なあ、改めて言わせろ。どうなってんだこの“ノーネーム”は」

「それはこっちのセリフだと思うぞ」

 

 なんともグダグダっと終わったバトルの後、とりあえず各人に準備された部屋へ各々移動したり他で遊んだりしている中、双方で諸々話しあおうということで一輝と夜子の二人は一輝の部屋で茶を飲んでいた。前回の逆みたいなものだ。

 

「嫌だって、ノストラダムスの大予言にティターニア、神隠しそのものにダインスレイヴだろ?」

「お前の方だってさっきのフェンリルの兄妹がいる時点ですでにだろ」

「否定はしない。だが、アジ=ダカーハがいる時点でもうそんなの吹っ飛ぶ」

「やべ、否定できねえ」

 

 所詮、どっちもどっちとか言うやつである。

 

「さて、と。それじゃあ簡単に伝えとくが・・・その一。本拠内でのいちゃつき禁止」

「俺に死ねと申すか。ってか2回目だぞそれ」

 

 おかしい、夜子ちゃんこんなキャラじゃなかったはずなのに。

 

「理由としては単純明快。①ウザい。②子供たちの教育上よろしくない。③気まずさを考えろ」

「一輝がまともなことを言ってる、だと・・・!?」

「お前が俺のことをどう思ってるのかはよくわかったけどな。まあ何にせよ、②を一番の理由だと思っといてくれ」

 

ここまでいわれれば、さすがのバカップルでも気を使う。というかそもそも、さすがにこの状況でいちゃつきだしたら精神を疑われるというものだ。

 

「その辺についてはウチのコミュニティ唯一のカップルも気を使ってるからなぁ。全員の共通の見解だ」

「そいつら、よく耐えられるな・・・」

「本人たち曰く、『そう言う関係にはなったけど、変わるのも違和感』だそうで」

 

他の箱庭に比べ、ずいぶんとあっさりしているものである。なお、純100パーセントで作者の趣味です。

 

「あとはまあ、暴れすぎなければ特に問題はねえぞ。何かあったらガキどもかメイド、執事組に聞いて来れば何とかなる」

「・・・因みに、アジ=ダカーハも?」

「あいつはその方面についてレティシアに次ぐ立場だ。問題ない」

「お前のせいで悪影響出てねえか?」

「あれは元々だと信じたいなぁ・・・」

 

やはり、他の箱庭の住人から見てもアジさんの様子は異常らしい。

 

「そういや、あの後何か面白いこととかあったのか?こっちはこないだそっちにいってからそんなにたってねえんだけど」

「あー・・・アジ=ダカーハ倒して、その後も話すようなことじゃないが色々あって・・・今は彼氏と長期でギフトゲームしてる」

「何それ超興味ある」

「ただの喧嘩だよ」

 

面白そうな匂いを感じ取って一輝が食いつくが、夜子は話そうとはしない。そもそも完全に個人の問題なのだから、ただでさえ異世界の人間に対して話すような内容でもないのだが。

 

「なーんだ、つまらん」

「テメエ、他人事だと思いやがって・・・そう言うお前の方こそどうなんだよ?ちゃんと返事したんだろうな?」

「あ、それまだ。なんなら追加来た」

「マジでクズだなオマエ」

「最近、人間的クズのほかにそう言う方向も増えてきてんじゃないかという悩みがあってだな・・・」

 

遠い目をしているが、夜子には今はっきりと分かった。少なくともその方向性では悩んでいない、と。

 

「そーゆーわけで、そんな感じでよろしくな」

「あー・・・まあ、世話になる以上それくらいはな」

 

 

 

  ========

 

 

 

「なぁ、ホントに君のお兄さんと一緒にしといても問題起こらへんの?」

「大丈夫ですよ、兄さんですし」

「僕、まだその領域には至れないんやけども・・・」

 

この箱庭においては最強の一言である『一輝だから』も、異世界人にはまだ伝わらないようである。悲しい。

 

「それより、何か聞きたいことがあるんじゃないんですか?そうでもなければわざわざ仕事中の私のところには来ないでしょうし」

「あー・・・ま、せやな。さっき一輝君には聞いたんやけど、今回みたいなことって前にもあったんやろ?」

「あったらしいですね。私はその時は関わってないですけど」

「それについて、何か調べてたりしてないん?」

 

そう、蛟劉が、この蛟劉が彼女が男と二人きりになっているという状況にもかかわらず別行動をしているのはこの質問のためだ。ただそれを聞くだけであれば他の相手でもいいのではないかと考えるかもしれないが、今回の件には『鳥居をくぐる』という動作が発生している。であれば、神社にかかわりの深いものに聞くというのがベストな手段だろう。

 

「んー、そうですねー・・・一応、私と兄さんとで簡単には調べてあります」

「何か分かったんか?」

「ほとんど何にも、ですね。唯一、この世界移動が何者かの主催者権限(ホストマスター)によるものである、ってくらいです」

「主催者権限・・・つまり、何らかのクリア方法がある?」

「クリア方法なのか、もしくは異世界とのかかわりというのは一過程で、ゲームクリアの条件の前段階なのか・・・その辺りはまったくわかってないんですけどね」

 

お手上げです、と掃除道具を持った両手を上にあげて見せる湖札。だが蛟劉はその姿はみずに思考を重ねている。

 

「せやったら・・・他の主催者権限で何らかの反応を出したりはせんのかな?」

「そう、ですね・・・出さないことはないと思いますけど、正直あまり進んでやりたくはありませんね。ゲームルール同士がどんな干渉をするのかも怖いですし、蛟劉さんの場合同じ主催者権限をこちらの蛟劉さんも持っている可能性があります。そんな状況で軽はずみに使えばどうなるか・・・」

「確かに・・・前例がないことだけに、何が起こるか分かったもんやないな。そんなら、君のお兄さんの主催者権限はどうなんや?他の主催者権限を任意に解除できるすぐれもの、って聞いとるんやけど」

「元の世界に変えれる可能性とこの世界に残ってしまう可能性がありますけど、問題ありませんか?」

「問題しかない気がするなぁ・・・」

 

八方ふさがり、というやつだろうか。今ここで起こせるアクションはない。

 

「まあ、兄さんが別の世界に行ってしまった時はテキトーに過ごして1個蹂躙的なことをしたら戻ってきたって言ってましたし、気軽に考えていればいいと思いますよ?」

「その気軽さ、いっそ羨ましいわ・・・」

「考えるな、感じろ。ってやつです」

「のんきやなぁ・・・」

 

このままで大丈夫なのだろうか、と。そう気になってしまう蛟劉であった。

 




次もこんな感じの、超ざっくりした異世界交流の予定です。
本来なら大人数同士のがいいんでしょうけど、自分にはそんな能力はないのだ・・・
そして、小話のネタが、当然ながら少ないわけでして・・・

biwa「どうしましょう、一輝が殺したくて殺したくて仕方ない顔してます」
主神オシロイ「や、そんなこと言われてもな・・・殺すなよ?」
biwa「この身に変えても、かならず・・・」
主神オシロイ「うんうん、そのセリフ何ヶ月か前にも聞いた気がするなぁ」
biwa「どうか、どうかお許しおぉぉぉぉぉ」

あ、実際にはもっと普通の会話でしたよ?(今更)
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