問題児たちが異世界から来るそうですよ?  ~無形物を統べるもの~   作:biwanosin

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日に日に文字数が減っていく・・・


では、本編へどうぞ。


あら、魔王襲来のお知らせ?
火龍誕生祭


箱庭二一〇五三八〇外門居住区画・ノーネーム本拠の空き工房にて、一輝はお札を作っていた。

ルイオスとの戦いで意外と役に立ったため、量を作っておくことにしたのだ。

 

お札について補足しておくと、作り方は霊験あらたかな紙に決まった紋章を書くだけという、とてもシンプルなものなのだが、作る時間帯がある一時間だけと決まっており、その時間が毎日違うという面倒くさい面もある。

そして、一度使ったらもうそのお札は使えない。

使い捨てなのだ。

 

「よし。こんなもんにしとくか。」

 

開始してから大体一時間がたったので、一輝は作業を終わりにする。

目の前にはこの一時間で作ったお札が大体千枚ほど。

箱庭に来て初めてやったときは一時間で三十枚しか出来なかったのだが、慣れてきて、ギフトを使い始めた結果一気に数が増えた。

 

一輝は作ったお札をギフトカードにしまい、布団を敷いて二度寝をしようとするが・・・

 

「一輝君!ここにいるの!?」

 

扉のほうから飛鳥が一輝を大声で呼んでいた。

 

《・・・無視するほうが面倒だな。》

 

一瞬、無視して二度寝、というのも考えたが、それは危険だという結論に達した。

 

「どうぞ~。」

 

飛鳥と十六夜、耀と、なぜか気絶しているジンが入ってくる。

 

《ジンのことは良いとして。》

よくねえだろ。

 

「皆さんそろってどういったご用件?」

「悪いのだけれど、今急いでるの。走りながらでいいかしら?」

「寝不足なんだけど・・・」

「それは、春日部以外全員共通だ。」

「OK。目的地は?」

「サウザンドアイズ。」

「了解。」

 

一輝は水を多めに取り出し、その上に乗る。

 

「皆も乗ったら?」

「そうするわ。」

「今、走ろうと思えないのも事実だしな。」

「じゃあ私も。」

 

全員が乗ったところで出発する。

 

「で?用件を話して欲しいんだけど。」

「そうね。とりあえずはこれを読めば解るわ。」

 

そう言って、飛鳥は一輝に招待状を手渡す。

 

「なになに・・・“火龍誕生祭”の招待状?『北側の鬼種や精霊達が作り出した美術工芸品の展覧会および批評会に加え、様々な“主催者”がギフトゲームを開催。メインは“階層支配者”が主催する大祭を予定しております』!?何この面白そうなイベント!?」

「ノリノリね。」

「それで、北側に行くためにこうして“サウザンドアイズ”の白夜叉に会いに行こうってわけだ。」

「何で白夜叉に?」

「北側までの距離・・・約九十八万キロ。」

 

耀の言葉に、一輝は全てを理解した。

 

「じゃあ、さっさと行きますか。」

 

一輝はスピードを上げ、“サウザンドアイズ”へと向かった。

 

 

 

          ===============

 

 

 

「つーわけで、北側につれてけやゴラ。」

「まあ、とりあえず落ち着け。」

 

十六夜はおとなしく座布団に胡坐をかいた。

 

「さて、本題に入る前に一つ確認しておくが、“フォレス・ガロ”との一件以来、魔王に関するトラブルを引き受けていると聞いたが・・・それはコミュニティのトップとしての方針か?」

「はい。名も旗印も無い僕達の存在を手早く広めるには、これが一番だと思いましたので。」

「ならよい。では、東のフロアマスターから正式に頼みたいことがあるのだが、よいかな、ジン殿?」

「は、はい!謹んで承ります!」

 

ジンは露骨に喜んで答えた。

 

「では、内容だが、北側のフロアマスターの一角、“サラマンドラ”が世代交代をしたのを知っておるかの?」

「いえ、知りませんでした。今はどなたが頭首を?やっぱり長女のサラ様か、次男のマンドラ様が?」

「いや。頭首は末の娘・・・サンドラが襲名した。」

「・・・は?」

 

ジンは何かに驚き固まるが、すぐに身を乗り出した。

 

「彼女はまだ十一歳ですよ!?」

「それ、お前が言うか?」

「そ、それはそうですけど・・・。」

 

一輝たちがジンをからかっている間、まったく関心の無い耀が続きを促す。

 

「私達は何をすればいいの?」

「そう急かすな。今回の誕生祭はサンドラのお披露目もかねておる。じゃがその幼さゆえ、東のフロアマスターである私に共同のホストを依頼してきたのだが・・・」

 

重々しく口を開こうとした白夜叉を、耀がはっと気がついたようなしぐさで制す。

 

「その話、長くなる?」

「ん?そうじゃのう・・・後一時間程度はかかるが・・・」

 

三人の問題児は顔を見合わせて一つ頷くと、白夜叉に言った。

 

「白夜叉!今すぐ北側へ向かってくれ!」

「それは構わんが・・・依頼は受諾したということでよいのか?」

「かまわねえから早く!事情は追々話すし何より・・・その方が面白い!俺が保障する!」

「待て待て待て!一体何の話を・・・」

「そうか、面白いか。娯楽こそ我々神仏の生きる糧!面白いならば仕方が無いのぅ?」

「だから何の話を・・・」

 

一輝の言葉をさえぎり、白夜叉がパンパンと柏手を打つ。

 

「ほれ、北側に着いたぞ?」

 

「「「「「・・・・・は?」」」」」

 




こんな感じになりました。


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