問題児たちが異世界から来るそうですよ? ~無形物を統べるもの~ 作:biwanosin
では、本編へどうぞ。
シュトロム狩りを開始してから数十分が経過した。
だが、シュトロムの量は一向に減らず、むしろ増えている。
「切り裂け!」
一輝が火、水、空気の三種類の刃を使い、シュトロム三体を同時につぶすが、
「「「「「BRUUUUUUM!」」」」」
新たに五体のシュトロムが追加される。
「重力操作!」
そして、その五体のうち、二体を縛るが、
「「「BRUUUUUUM!」」」
さらに増える。
「・・・いやだ、これ・・・」
一輝のやる気は、シュトロムが増えるごとに、減っていく。
「戦力の追加をするか・・・」
一輝はギフトカードを掲げ、唱える。
「式神展開!“攻”!」
その声に応じて、鎧武者の式神が百体現れる。
《俺の立場なら、ちゃんとやらないと駄目なんだけど、》
「そのデカブツをつぶせ!」
一輝は言霊をかなり適当に唱え、式神たちに命令する。
その命令に式神はちゃんと従ってくれた。
「これで少しは楽が・・・」
式神は、五十体当たりで一体のシュトロムを相手取る。
「それはおかしいだろ!」
言霊を適当に済ましたつけだ。
「「「「「BRUUUUUUM!」」」」」
「うるせえ!」
追い討ちをかけるように、シュトロムが追加される。
「重力操作!」
一輝はそのシュトロムたちを丁寧に縛り付ける。
「ほう。これだけの量を縛り続けますか。」
広場のほうからダンスの声が聞こえてくる。
「このくらいの量、どうにかなるに決まってんだろ。」
「そうなのですか?私には、限界ぎりぎり、という風に見えますが?」
「気のせいだろ。」
「あなたがそう言うのなら、それが真実なのでしょう。では、仕方がありませんね。」
「お、ついにこのシュトロム軍団も終えて、ご本人の登場?」
一輝は少し期待をもって聞くが、
「いえ。」
ダンスは、一輝の心を折りにくる。
「召喚のスピードを上げさせていただきます。」
「「「「「「「「「「BRUUUUUUM!」」」」」」」」」」
その言葉と同時に、十体のシュトロムが召喚される。
「こ、これは・・・」
一輝が冷や汗をたらしていると、音央達のいるほうからも、新たなシュトロムの声が聞こえてくる。
「OK。鳴央。」
一輝はDフォンを取り出し、後方から、音央の支援をするといっていた鳴央に電話をする。
「はい、なんでしょう?」
「ダンスがシュトロムの召喚スピードを上げるって言ってたから、気をつけて。」
「解りました。一輝さんはどうします?」
「全部重力で縛り続ける。」
「そ、それは危険すぎで」
「じゃあ、そういうわけで、頑張って。」
一輝は鳴央の声をさえぎって、一方的に言いたい事を言うと勝手に電話を切った。
そのあいだにも、シュトロムは増え続けている。
一輝は、そいつらの方を向き、深呼吸をすると、
「重力操作!」
自らのギフトを一気に使い、シュトロムを縛る。
「ぐ・・・が・・・・」
一輝は頭痛による苦痛を顔に出す。
「ほら。限界は近いように見えるけど?」
「そっちも、さっきからしゃべり方が微妙に毎回違うぞ?限界が近いのか?」
「私はこのしゃべり方が、統一感がないのが素なの。」
そんな会話をしているうちにも、シュトロムは増え続ける。
一輝は、時折数体を燃やしつくし、数でつぶされないようにする。
「へえ?燃やすんだ。」
「邪魔だからな。」
「でも、このペースだと? 」
さらに、召喚の速度が上がる。
「この・・・」
燃やせるだけの余裕もなくなり、ただ重力で縛り続ける。
そして、頭痛がひどくなっていき、一瞬何も感じないと思ったら・・・・・・・
全てのコントロールを失った。
こんな感じになりました。
では、感想、意見、誤字脱字待ってます。