問題児たちが異世界から来るそうですよ?  ~無形物を統べるもの~   作:biwanosin

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さあ、馬肉退治です!
といっても、あまり対決しないのですが・・・
まあ、そのあたりは読んでいただければ分かると思います。

というわけで、本編へどうぞ!


ヒッポカンプの騎手 ②

「 La grand’etoille par sept jours brulera,(巨星が七日間燃え続け)

  Nuee fera deux soleils apparoir:(雲が二重の太陽現すだろう)

  Le gros mastin toute nuit hurlera,(獰猛な巨犬が夜通し吠え)

  Quand grand pontife changera de terroir.(法王が大地を変えるとき――)

「茨の檻!」

 

全員が攻撃を出来る間合いに入ると、ヤシロは二翼の後方から火の玉を放ち、耀と音央は二翼の前方から輝く旋風と茨を放つ。

 

それにより、有翼種は二体、他のサポートが落とされ、動きを止められる。

 

そして、自分達を襲撃したのが誰か分かったグリフィスは、

 

『先日の遺恨を晴らしに来たか、小娘ども!』

「・・・別に、遺恨なんてないし。戦略的に潰しに来ただけだし。」

「「「「何を言ってるのか分からない。」」」分かりません。」

『ッ、何処までも舐めてくれるな・・・それより、私は人語を使っておる!』

 

キレた。普通にキレた。

 

『貴様ら!今すぐ取り囲み、攻撃を』

「是害流究極絶技、其の弐!『空木倒(うつぎだおし)!』」

 

グリフィスが指示を出し切る前に、求道丸が二翼の一人に向かって走り、ハイキックを喰らわせ、水中に叩き落す。

 

『な・・・』

「おら!どんどんいくぞ!『虚空太鼓(こくうだいこ)』!」

 

求道丸がさらに攻撃を加えようとするが、グリフィスは雷を放ち、求道丸をはじく。

はじかれた求道丸に傷がないあたり、十分な実力を持っている。

 

ちなみに、空木倒は木の倒れる音が聞こえる怪異、虚空太鼓は海上で太鼓の音が響くという妖怪現象なので、本来は決して、物理的なものではありません。

 

「なかなかやるな、あの馬肉!」

「求道丸お兄さんもね。その姿が本来の?」

「はい、これが木の葉天狗の本来の姿です!テンションが上がってくると、どうしてもこの姿になってしまって。」

 

今の求道丸の姿はオウムとトカゲと狼を足して三で割ったような姿だ。

 

「まあ、自分は妖術が一切使えませんので、こちらの姿になっても何にも変わりませんが!」

「嬉々として言うことなのでしょうか・・・?」

 

常に前向きハイテンション、それが求道丸である。

 

そんなことを話している間にも、耀が輝く旋風の竜巻を起こして相手を落としたり、それでバランスを崩したやつらを音央が茨で縛り、水中に落としていく。

 

『この・・・喰らえ!』

「させません。奈落の穴。」

 

グリフィスは、二人が自分に注意を向けていないタイミングを狙って雷を放つが、全て鳴央の奈落の穴に吸い込まれ、

 

「奈落の門。」

 

グリフィスの前に作った門から放つ。

 

『この・・・猿無勢がぁ!』

「俺は天狗だぁ!」

 

求道丸の拳と、グリフィスの雷がぶつかる。

その拳は、十六夜のように霧散させることはない。

しかし、雷を貫いていく。

 

『な・・・キサマ、一体どのようなギフトを、』

「ただの体術だぁ!」

 

そう、求道丸は何のギフトもなく、己の拳だけで雷を貫き、グリフィスに一撃を入れる。

 

「耀の姐さん、後は頼みます!」

「うん、分かった!」

 

そこからは、グリフィスは耀一人に任せ、

 

「 Le tremblement si fort au mois de Mai,(五の月に大いなる地震)

  Saturne,Caper,Jupiter,Mercure au boeuf:(土星は魔羯宮、水星、木星は金牛宮)

  Venus aussi Cancer,Mars,en Nonnay,(金星も巨蟹宮、火星は処女宮)

  Tombera gresle lors plus grosse pu’un oeuf.(やがて卵よりも大きな雹が降る)

「奈落の穴!」

「真夏の夜の夢!」

「空木倒!」

 

四人による、オーバーキルが始まり、二翼はどんどん失格していく。

耀のほうがクライマックスに入ったころには、騎手の一人を除いて全員が失格していた。

 

「ヒッ!」

 

残りの騎手も、自ら河川に飛び込もうとするが、

 

「茨の檻!」

 

音央によって茨で縛られ、飛び込めなくなる。

 

「悪いけど、あっちが解決するまで、失格してもらうわけにはいかないのよ。」

「少し痛いかもだけど、我慢してね!」

 

その騎手の顔は、今にも死ぬんじゃないか、というレベルで青ざめていた。

 

 

 

        ====================

 

 

 

一分後、二人の勝負が耀の勝利で終わったので、捕まえてた騎手を水中に沈めた後、四人で耀の元に向かう。

 

「お疲れ、耀!」

「うん、頑張った。」

 

全員がハイタッチをし、喜びを分かち合い、全員で勝利宣言をするのだった。

 

 

 

         ==============

 

 

 

「さて、私はこのまま飛鳥たちを待つけど、皆はどうするの?」

 

耀は四人に尋ねる。

この後で果実をとりに行き、ゴールを目指すには時間がなさ過ぎる。

それゆえの質問だろう。

 

「まあ、目的は果たせましたし。」

「飛鳥お姉さんなら、トップ集団に入って戻ってきて、」

「そのまま優勝すると思うから、ここでリタイアするわ。求道丸も、それでいい?」

「はい、姐さん達に従います。そして、後は耀の姐さん達に任せます!」

「うん、任された。後でちゃんと自己紹介をしよう。」

「はい!」

 

こうして、音央たちは自らリタイアし、後を飛鳥、耀、十六夜に任せた。

 

そしてそのまま、飛鳥は期待通りに一位でゴールし、勝利を飾った。

 




こんな感じになりました。

これで、ヒッポカンプの騎手は終わりです。
最後無理やりでしたね。スイマセン。

次回あたりで五巻を終われたらな~と思っております。


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