問題児たちが異世界から来るそうですよ?  ~無形物を統べるもの~   作:biwanosin

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さあ、七巻が始まります!

では、本編へどうぞ!


落陽、そして墜月
Tain Bo Cuailnge ①


空間倉庫の中。

一輝はスレイブと共に、そこにいた。

 

「で、ここで何をするのですか?」

「ああ、まだ説明してなかったな。」

 

一輝は準備のために獅子王を取り出し、抜刀する。

それによって一輝は白い和服をまとい、陰陽師モードになる。

 

「これからの戦いで使えそうな力、檻の中の俺に従ってない最後の一人を従わせるんだよ。」

「なるほど・・・分かりました。私はどうすれば?」

「剣の姿になってくれ。スレイブのサポートなしで生きてられるとは思えない。」

「そこまでの・・・分かりました、兄様。」

 

スレイブは一輝の手を握り、剣の姿となる。

 

「さて・・・我、今ここに――――」

 

一輝は言霊を唱え、顕現させる。

 

「さて・・・先代はどうやってコイツを殺したのか。」

 

一輝はそのまま、伝説級を全て獅子王に宿し、そいつへと向かっていった。

 

 

 

           ===============

 

 

 

“煌焰の都”本拠宮殿・隊舎前の鍛錬場。

一輝はスレイブに支えてもらいながらそこに出ると、

 

「重力変化。」

 

自分のいるほうに向かってくる化生どもを地面に縛る。

 

「十六夜、これはどういう状況だ?時計塔にも三体くらい突き刺さってるし。」

「現状を教えるためだ。あいつらとの実力差はこうしたほうが分かりやすいだろ。

 それより、何と戦ったらそうなるんだ?」

「後で、用事と一緒に説明するよ。」

 

一輝は自然回復を底上げし、体を治して自分の足で立つ。

 

「じゃあ、武器の調整とかしたいから俺は工房にでも行くけど・・・いいか?」

「ああ。やって欲しいことは十分にやってくれたからな。」

 

一輝はそのまま、メイドたちが準備をしてくれている工房へと向かった。

 

 

 

           ================

 

 

 

「で、結果はどうだったのよ。まさか、負けてたりはしないわよね?」

「ああ。どうにかこうにか、やりたい放題にやってどうにか勝ったよ。」

「あのような戦い方は、一輝様以外には出来ないでしょう。誇っていいです。」

「いや、向こうの攻撃をわざと喰らって、そのまま切り刻むなんて無謀な戦い、誇りたくはないな。」

「なんてことをしているのですか・・・」

 

一輝は武器の整備をしながら、何があったかを話していた。

わざわざジャックに直してもらった“量産型妖刀”もまた折れてしまったので、いっそ小刀に作り変えている。

 

「でも、勝てたってことはお兄さんの言うことを聞くんでしょ?」

「奥義の発動には協力してやるが、自分で戦うかは気分次第だ、って言ってた。」

「まあ、目的は果たせたんですから、よかったじゃないですか。」

 

だな、と一輝は返し、小刀の量産を終える。

 

「さて、まだ決定したわけじゃないけど、十六夜から許可が取れた場合の作戦、こんな感じで行くから。」

 

一輝たちは、そのまま作戦会議を始めた。

 

 

 

         ==================

 

 

 

「で?用事って何だ?」

 

一輝は十六夜に一つ頼みに来ていた。

 

「まあ、今からこんな状況でなに言ってんだ、って頼みをするが、いいか?」

「内容によるな。」

「だよな・・・」

 

一輝は真剣な顔になり、話し始める。

 

「俺と、音央、鳴央、ヤシロちゃん、スレイブの五人は湖札の相手をさせて欲しい。」

「却下だ。」

 

だが、一瞬で却下される。

 

「あのな・・・オマエは魔王のゲームをほぼ一人でクリアしたんだぞ?そんなやつをただの人間にぶつけるわけねえだろ。メイド四人でお前の妹に対処し、オマエは魔王か、リンの相手をしてもらったほうがいい。」

 

十六夜の言っていることは正論だ。

だが、十六夜はまだ一つ、重要なことを知らないのだ。

 

「まあ、湖札が陰陽術、外道・陰陽術を使うだけなら、そうなんだろうな。でも、そうじゃなかったら?」

「どういうことだ?」

 

十六夜の声にも真剣な声音が混ざる。

 

「はっきり言うと、湖札は“主催者顕現”を持ってる、魔王だ。」

 

十六夜が、珍しく驚いた顔をする。

 

「まて、それはありえねぇだろ。オマエも、オマエの妹も、人なんだろ?」

「ああ。人だ。」

「なら、どうやって“主催者顕現”を手に入れるだけの功績を得るんだ?」

「・・・これは、ノーネームの主力以外には話さないで欲しいんだが・・・俺の一族には“   ”って奥義が有って、これは―――」

 

そこで、一輝は奥義の一つについて説明をしていく。

 

「・・・それは、オマエの妹・・・湖札が持っていて、使えるのか?」

「持ってるのは間違いないと思う。湖札なら、奥義の全部をもらうだけの覚悟も、力も示せる。使えるかは、五分五分だな。一つ面倒な制約があるし。」

「ああ・・・だが、もし仮に使えたとしたら・・・」

「俺か十六夜、ウィラ辺りじゃないと対処できないだろうな。」

「だが、俺はあの白髪鬼、ウィラは春日部と一緒にマクスウェルの魔王・・・」

「だから、俺が対処する。それに、“妖使い”も使えるから、妖怪どもに対処するやつらが必要になる。それで、あの四人だ。」

 

十六夜は少し考えるようにするが、他に案が思いつかなかったのだろう。

 

「オーケー。それでいこう。ただ、もう二つ質問言いか?」

「どうぞ。」

「なら、一輝はそれを使えるのか、一輝は昼、何と戦ってたのか。以上だ。」

「結論から言っちゃえば、今日、倉庫の中で使えるようになった。」

「なるほどな。それなら、あの有様にも納得だ。」

 

十六夜はそれだけで全部分かったようで、納得する。

 

「まあ、今回のゲームでは使えそうにないけどな。念のため、位のもんだよ。」

「それで死にかけるなよ。結構な戦力なんだからな。」

「善処するよ。」

 

一輝はそういい残し、部屋を出て行った。

 

『ギフトゲーム “Tain Bo Cuailnge”

  ・参加者側ゲームマスター “逆廻十六夜”

  ・主催者側ゲームマスター “     ”

 

 ・ゲームテリトリー “煌焰の都”を中心とした半径2km。

 

 ・ゲーム概要

※本ゲームは主催者側から参加者側に行われる略奪型ゲームです。

    このギフトゲームで行われるあらゆる略奪が以下の条件で行われる限り罪に問われません。

  条件その一:ゲームマスターは一対一の決闘で雌雄を決する。

  条件その二:ゲームマスターが決闘している間はあらゆる略奪可(死傷不問)

  条件その三:参加者側の男性は決闘が続く限り体力の消費を倍増する(異例有)

  条件その四:主催者側ゲームマスターが敗北した場合は条件を反転。

  条件その五:参加者側ゲームスターが敗北した場合は解除不可。

  条件その六:ゲームマスターはゲームテリトリーから離脱すると強制敗北。

 

  終了条件:両陣営のゲームマスターの合意があった場合にのみ戦争終結とする。

       ゲームマスターが死亡した場合、生き残ったゲームマスターの合意で終結。

 

 宣誓 上記を尊重し誇りと御旗の下、“ウロボロス”連盟はゲームを開催します。

                             “ウロボロス”印』

 

そして、その日の夜。

ゲームが始まった。

 




こんな感じになりました。
次回から本格的にゲームが始まります。


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