問題児たちが異世界から来るそうですよ?  ~無形物を統べるもの~   作:biwanosin

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今回、二千文字いってません。
中途半端に始めたくなかったんです。


では、本編へどうぞ!


Tain Bo Cuailnge ② & 大祓 ①

「禍払いの札よ。わが身に宿りし、衰退の呪いを喰らい続けよ。」

 

一輝は体にお札を三枚、直接貼り付け、呪いを打ち消す。

 

「それ、参加者の男の人全員にやってあげないの?」

「もう数がないからな。それに、湖札とのバトルで必要になるかもしれないし。」

 

一輝はそのまま、一直線に森の奥へと進んでいく。

 

「あの・・・先ほどから迷わず進んでますが、こちらで合っているのですか?」

「間違いない・・・と思う。あいつはこっちにいる気がする。」

「気がするって・・・そんな曖昧な、」

「でも、兄妹ならではの感覚なのかもしれませんね。」

 

スレイブがこのような感覚的なことを信じたことに、その場の全員が驚く。

 

「・・・私だって変わっているんですよ?」

「あ、ああ。そうだよな。悪い。」

「でも、いい変化よね。」

「ええ。」

「いつかは、その敬語も消えるといいねっ。」

「それはありえない。」

 

そんな会話で全員の緊張はほぐれ、一輝は真剣な話を始める。

 

「さて、作戦の確認だが、これから戦う湖札は“主催者権限”を持ってる魔王だ。しかも、ヤシロちゃんの時とは違って、ゲームで魔王と戦うことになる可能性もあるし、一族の力で大量召喚してくる可能性がある。」

「もう、何でもありだね。」

「それが俺達の一族だからな・・・。しかも、奥義は全部持ってるし、俺は今回“無形物”のほうで行く予定だから数をぶつけれない。というわけで、俺とスレイブは湖札と戦って、妖怪どもは音央、鳴央、ヤシロちゃんに任せた。」

「了解!」

「分かりました!」

「任せて!」

「兄様の仰せのままに。」

 

スレイブは魔王と戦う前の重要なときだからか、素で返してしまい三人から「え・・・?」という目をされるが、

 

「・・・全員戦闘準備。あと少し進むと湖札がいる。」

 

一輝がいつになく真剣な声と顔で水樹の枝を取り出し、スレイブの手を取るので、全員服装を変えたり姿を変えたりして、戦闘準備を整える。

 

「・・・こんばんは、兄さん。」

「おう。偶然だな。こんなところで会うなんて。」

「そうだね。こんな森の中、どうして二人とも来たのか、分かる?」

「さあ?なんとなく、ここに湖札がいそうだと思っただけだよ。」

「へえ・・・偶然?ううん、それはできすぎかな。」

「ってことは・・・」

「うん、私も。昔、何かあったのかな?」

 

二人は仲のいい兄妹のように・・・いや、仲のいい兄妹の会話をし、ゲームの話に移る。

 

「さて、そろそろ現状の話に移ろうか。」

「それもそうだな。」

「じゃあ、こっちから最後の提案。兄さん、こっちに来ない?」

「断るよ。これでも“ノーネーム”には貸しも有るし借りもある。仲間に友達もいるからな。裏切るつもりはない。」

「そっか、残念。」

「じゃあこっちから。湖札、“ノーネーム”に来ないか?」

「ごめん、無理。殿下たちには貸しも有れば借りも有るし、仲間で友達だからね。裏切りたくないな。」

 

二人は似たような質問をし、似たような返答をする。

それでも、一切隙を見せないのは最初から回答が分かっていたからだろう。

 

「でも、最後の肉親である兄さんとは一緒にいたいんだよね。だから、私が勝ったら兄さん・・・いや、五人まとめてでいいからこっちに来てね。」

「魔王のゲームに拒否権はないだろ。でも、こっちが勝ったら湖札は俺に隷属することになる。これはいいよな?」

「うん、それが箱庭の仕組みだからね。」

「なら、意地でも隷属してもらうぞ。新しい妹を二人、紹介しないとだしな。」

「はぁ・・・相変わらず、無意識のうちに・・・」

 

湖札は呆れた顔で一輝を見て、すぐに真剣な顔に戻る。

 

「じゃあ、始めるよ?私の主催する、私のゲームを。」

「こいよ。俺たち五人は、負けないけどな。」

 

湖札は両手を広げ、巫女服の袖から白い霧を広げていく。

今更になるが、湖札の着ている巫女服も、前にあったときよりも神々しさを有しており、その手にも腰にも妖刀はない。

向こうもまた、本気である。

 

そして、広がった霧は少しずつ固まっていき、黒く輝く契約書類となって降り注ぐ。

 

 

 

『ギフトゲーム名“大祓”

       ・参加者一覧

         ・寺西 一輝

         ・六実 音央

         ・六実 鳴央

         ・ヤシロ・フランソワ一世

         ・ダインスレイブ

 

   ・ホストマスター側 勝利条件

         ・大祓えを完遂する。

 

   ・プレイヤー側 勝利条件

         一、ゲームマスターの打倒。

         二、全ての鬼の殺害。

 

    ・備考

         このゲームは、ゲームマスターが主催者権限を失うと同時に、勝敗を付けず、強制終了するものとする。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りとホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

                           “天野湖札(あまのざこ)”印』

 

 

 

「さあ、鬼軍進行を始めましょう。」

 

その瞬間、辺り一面を白い霧が包んだ。

 




こんな感じになりました。

最後に広がった霧ですが、妖使いではありません。
だったらなんなのかは、また後ほど。

次回から大祓のゲームのバトルが始まります。

七巻は大祓メインというか、これだけでいきます。



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