特別S級隊員比企谷八幡   作:ケンシシ

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職場見学①

「今年の職場見学についての予定の変更を伝える。今年度からボーダー提携校になったと言うのもあり2学年の見学先は……」

 

『ボーダー本部となった』

 

 

 

 

「あぁ……めんどうくさい」

 

八幡は防衛任務まで時間があったので玉狛支部にきていた。

 

「人間諦めが肝心だぞ、比企谷」

 

「はい……」

 

木崎レイジ、A級隊員まででは唯一のパーフェクトオールラウンダーと言う人だ。見た目に似合わず料理上手である。専用トリガー『全武装(フルアームズ)』を持つ。ちなみに八幡はアタッカーよりのパーフェクトオールラウンダー。

 

「別に隠してはいないんだろ?」

 

そう話しかけてきたのは烏丸京介。モサモサイケメンでバイトで忙しくしている学生である。専用トリガー『ガイスト』を持つ。

 

「まぁ、そうなんだけどなぁ」

 

目立ちたくないなぁと続けていると

 

「別にバレると決まったわけじゃないんでしょ?」

 

「相棒のそれは今に始まった事ではないからな!!」

 

小南桐絵、専用トリガー『双月』を持ち、八幡とは旧ボーダー時代からの付き合いである。

材木座義輝、八幡と同じ総武に通うB級ソロ隊員。パーフェクトオールラウンダーの木崎の噂を聞きつけ師事しようと玉狛に押しかけてきた。メインは孤月だが、余りつかいこなせていないアステロイドやイーグレットも入れているなんちゃってパーフェクトオールラウンダー。八幡とは学校からの知り合いだったが玉狛にいた八幡をみてボーダーと知り勝負を挑み八つ裂きにされた(文字通り)現在は孤月くらい使えろと言う八幡の指示のもと、小南にしばかれている。

 

「ようぼんち揚食う?」

 

「食べます」

 

ニュっ現れたのはボーダー玉狛支部に所属するS級隊員迅悠一である。

 

「迅さん、どうかしたんですか?」

 

ぼんち揚をボリボリしながら八幡が聞くと

 

「あぁ、もうすぐ職場見学あるだろ?大変そうだから応援にきた」

 

「用は冷やかしっすね」

 

すると小南が

 

「なんなら私が准に話してこようか?八幡には触れるなって」

 

「いや、そこまでしなくて良い。嵐山さんに私情で迷惑をかけるわけにはいかない。まぁバレたらその時はその時だ。」

 

そう言うと八幡は膝の上で寝ているボーダー最年少で動物と意思を交わす陽太郎をソファーに寝かすと

 

「ありがとうな小南、じゃあ防衛任務行ってきます」

 

「フッ、フンッ!……」

 

「あれ?我無視されてる?」

 

お礼に小南の頭を撫でて玉狛をでようとしたとこで

 

「あぁ、そうだ材木座。今度あの小説読ませてくれた礼に稽古つけてやる」

 

顔が青ざめていく材木座であった。小説とは材木座が趣味で書いているライトノベルで八幡に送りつけては感想を貰っていたのだがボーダーに入っているのが分かってから感想のかわりにまずランク外対戦が通例になってきている(一応改善などはその後伝える、容赦なく)

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴鳴支部

 

「嵐山くん、いらっしゃい。今日は葉山隊に用があるんだって?」

 

「来馬さんこんばんは。そうなんですけどいますか?」

 

鈴鳴支部にA級5位嵐山隊隊長、嵐山准が来ていた。

 

「奥にいるよ」

 

そう言い客間に案内する。

 

「こんにちは、嵐山さん」

 

葉山が挨拶をすると由比ヶ浜まで含めた葉山隊メンバーが挨拶を続けるが……

 

「葉山くんと嵐山さんの爽やか系男子同士の絡みキマシタワー!!」

 

「はいはい、今は擬態しとくし」

 

暴走したのは海老名姫菜。葉山隊でオペレーターを務める腐女子。雪ノ下に不満がないわけではないが三浦がいたから何とか止まっている。

 

 

「それで?嵐山さん、私達に何か用でしょうか?」

 

海老名にびっくりしていた嵐山に雪ノ下が切り込む。

 

「あ、あぁ。総武高校の職場見学はボーダー本部だけどその時にチームランク戦のデモンストレーションを行う時に嵐山隊と総武高校の生徒でのみで構成されている葉山隊でやろうと思ってね」

 

大丈夫かい?と嵐山が聞くと

 

「はい、大丈夫です」

 

葉山が答えるとありがとうと嵐山は言い。

 

「じゃあこれで失礼するよ。本番楽しみにしてるよ」

 

そして鈴鳴支部を後にした。


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