特別S級隊員比企谷八幡   作:ケンシシ

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比企谷小町①

小町は、この季節がやってきたと思いテンションが下がっていた。

三浦が由比ヶ浜達と決別してから時は過ぎ、ついに夏休みの季節がやってきた。

 

「おはよう、小町」

 

普段の休みなら朝早くなんて絶対起きない八幡が夏休みの初日から起きていた。

 

「おはよう、お兄ちゃん」

 

この日の夕方に八幡は遠征艇にのり近界(ネイバーフッド)へと行くのだ。

 

「小町、玉狛のみんなに迷惑かけるなよ」

 

「お兄ちゃんじゃないから大丈夫だよ」

 

「そうだな……」

 

いつもと違い静かな会話が流れる。

 

「そうだ、小町」

 

「何?」

 

八幡は小町をソファーの隣に座らせると

 

「おまえの人生だ。何かしたいならおまえが決めて良いんだ」

 

それが何であっても俺は反対しないと八幡は頭を撫でながら優しく告げる。

 

「お兄ちゃん、それって……」

 

「俺が気づいてないと思ってたか?ボーダーに入りたいんだろ?親父達の夢を追いかけるために」

 

八幡達の両親の夢はネイバーフッドとの和平の実現だ。ボーダーの創立した時にいたネイバーの人と八幡の両親やまだ若かった城戸などに混じり八幡もよく聞かされていた。

 

「うん……」

 

小町は小さく頷く

 

「玉狛の林藤さんたちにはすでに話している。後は小町が決めることだ。」

 

「お兄ちゃん、ありがとう!!」

 

まだ話してはいなかったが、まさか兄からボーダー入りが許されるとは思っていなかった小町は嬉しくて笑顔になり

 

「お兄ちゃん!!すぐに追いついてみせるからね!!」

 

「あぁ、楽しみにしてるよ」

 

じゃあ俺は行くと言い八幡は立ち上がる。

 

「お兄ちゃん!!頑張ってね!!」

 

「おう」

 

そして八幡はボーダー本部に向かうのだった。

 

 

 

 

 

「こんにちは!!」

 

玉狛支部の扉が勢いよく開く。

 

「おぉ、小町ちゃん。ぼんち揚食う?」

 

「こまち、よくきたな。かんげいする!!」

 

玉狛支部には迅と陽太郎がいた。

 

「その顔は決めたのかな?」

 

「はい!!小町もボーダーに入ります!!」

 

「なら後輩だな!!」

 

陽太郎が胸を張っていう。

 

「宇佐美、準備はできてるか?」

 

「はいはい!いつでもいいよ!!」

 

奥の方から眼鏡女子が顔をだす。

 

「トリオン計ったり適正検査するこらこっちきてね!!」

 

「は、はい」

 

小町は宇佐美に連れて行かれトリオンを計ったのちに様々な質問をされ……

 

「小町ちゃんは射手か銃手がオススメかな」

 

「それってあの四角いの飛ばしたり銃で攻撃したりするんですよね?小町にできますかね?」

 

不安そうに聞く小町だが

 

「大丈夫!!小町ちゃんのトリオン量はさすがに比企谷くんほど化け物じゃないけどボーダーではトップクラス。多分二宮さんとかより少し低いくらい。それに運動神経も悪くない」

 

続けて宇佐美は

 

「まぁでも射手はめちゃくちゃ頭がいいか、センスがものを言うけどそこらへんは試してみてかな?」

 

「うぅ……」

 

小町は不安そうだが

 

「さっそく練習やってみよう!!」

 

「は、はい!!」

 

そして小町はトレーニングルームに通され

 

「そのトリガーホルダーにはアステロイド、メテオラ、バイパー、ハウンドが射手用で入ってるからね〜。あっ、各弾の説明はいる?」

 

「いえ、大丈夫です。鬼怒田さんや兄に教えてもらったことがあります」

 

ついでに小町は兄の勇姿が見たいと鬼怒田に無理言って戦闘データを見せてもらったりしていた。

 

「それじゃ、入隊時の訓練と同じ形式でいくね」

 

「は、はい」

 

小町が返事をするとバムスターが現れる。

 

「『バイパー』」

 

小町は半分無意識だがバイパーを出現させた。

 

「(イメージはお兄ちゃん。きっと力を貸してくれる)」

 

小町は鬼怒田から良く聞かされていたノーマルトリガー最凶の兄を思い出しバイパーを操り

 

「いけぇ!!」

 

バイパーは正確無比にバムスターの弱点を砕いた。

 

「流石は八幡の妹、センスの塊だな」

 

迅が小町を見て呟く。

 

「凄いよ!!小町ちゃん!!」

 

宇佐美の興奮した声が響く。それもそのはず、記録は9秒だった。

 

「(お兄ちゃん、すぐに追いついてみせるからね!!)」

 

決意を改めてする小町であった。

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