「新型が3匹!?」
他の部隊と離れて避難誘導をしていたC級の援護に先に三雲と木虎が来ていたが
「早く逃げなさい!こいつらの狙いは……C級隊員よ!!」
敵の狙いがまだ弱いC級にあると気づいた木虎だが
「……っ!こいつら一体ごとに性能が!?」
色違いのラービットに攻撃された木虎は致命傷を負う。
「三雲くん!貴方は本部に連絡を……」
そして木虎が捕まりそうになったとこに
「『バイパー』」
四方八方から弾丸が飛んできてラービットの動きを止めた。
「あーしらの……」
「我らの……」
「「仲間に手を出すな!!」」
三雲達の後方から影が飛び出すと2本の孤月が木虎を捕獲しようとしていたラービットの弱点を斬り裂いた。
「こちら三浦隊現着、C級の援護をします!」
三浦が本部に連絡を入れると
「こちら本部だ。三浦隊了解した」
忍田が答えた。西側3方向を天羽、迅、比企谷が抑えるため徐々にC級の援護に戦力を割く余裕が出てきたのだ。
「三浦先輩!?」
「あんたはさっさと千佳ちゃんたち連れて逃げるし!!」
三浦は2匹目のラービットを抑えにいきながら叫ぶ。
「そうだよ、三雲くん。ここは私たちが何とかするから」
バイパーを飛ばしながら小町がやってくる。
「は、はい!お願いします!!」
そして雨取と連れ立って逃げようとした先に
「あまり気が進まないけど、雪乃ちゃんのためだしね」
「こんな世界壊しちゃお……」
2人の男女がゲートから出てきた。
『隼人くんに結衣ちゃん!?』
三浦たちの通信に相模の声が響く。ちなみに相模は残りの二体のうち1匹を淡々と牽制していた。
「はぁ!?」
「何と!?」
ラービットを抑えは出来てはいるが、仕留めきれない三浦達だったがそこに
「いつまで雑魚に時間かけてるのよ!!」
三浦とラービットの間に1人の影……小南が割って入りラービットを吹き飛ばした。
「ここは任せろ」
そして相模が抑えていたラービットを殴り飛ばし木崎が言う。
「三浦先輩達はあの2人と決着を」
ラービットの不意打ち射撃をエスクードと呼ばれる盾で防いだ烏丸が言う。
「ありがとうだし」
三浦達の努力を一番知っており、信頼してるからこそ小南達は向かわせたのだ。
「あら、久しぶりね。卑怯谷くん」
「雪ノ下か……覚悟は出来てるな?」
八幡の方には雪ノ下がゲートから現れていた。
「覚悟?ふふっ……それは貴方がするべき物よ?私は力を手に入れた。この世界を作り直すための力を!!」
八幡はため息をつくと
「現実を見ないで全てから逃げ回ってるようなのに世界どうこうなんて出来るわけないだろ」
「今すぐにその減らず口、叩けなくしてあげるわ!!『バシリスキオーン』……氷の女王の名を持つこのブラックトリガーの前にひれ伏すがいいわ」
アフトクラトル遠征艇
「兄……隊長、あの小娘はあの金の鳥に勝てると思うか?」
ガタイの良い男、ランバネインが聞く
「無理だろうな……だが少しはトリオンを削るだろう。その後にヴィザとミラ、俺で金の鳥を捕獲する」
戦闘が始まった雪ノ下達を見ながら言う隊長ハイレインだった。