暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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何度目かもうわかりませんが…お久しぶりです!
暗殺教室の映画を見てきて上がったテンションで仕上げました。このテンションが下がらないうちにできるだけ投稿していきたいと思います。
映画はとても素晴らしく速水がとても綺麗でした。


泥棒の時間②

殺せんせーと郷に窃盗、盗撮の疑いが掛けられた日の深夜、椚ヶ丘にあるとある施設に6つの影が忍び込んだ。

 

「フフフ、身体も頭脳もそこそこ大人の名探偵団、ここに参上よ!」

 

影の正体は黒ずくめの衣装に身を包んだ不破達だった。授業で習ったフリーランニングの技術を使い施設の塀を乗り越え防犯カメラの死角をつく事で容易に施設内に侵入出来た。

 

「にしても不破よぉ…なんで犯人が次はこの建物を選ぶと思ったんだよ?」

「ふふ〜ん簡単なことよ。ここは某芸能事務所の合宿施設で今は巨乳アイドルグループとツンデレアイドルグループの合宿が行われているの」

 

寺坂の疑問に答えながら不破は合宿の様子を発信しているアイドルのSNSを見せる。

 

「その合宿は明日が最終日、今夜は大量の洗濯物が干されているわ。犯人ならこの極上の洗濯物を逃すはずがない」

 

6人は大量に干されている洗濯物を監視できる草陰に隠れ周囲を見渡す。

 

「あっ!あそこ見て!」

 

茅野が何かに気づき指を指した先に速水たち同様に黒ずくめに身を包んだ郷と殺せんせーの姿があった。2人も草陰に隠れ洗濯物を監視しているが、犯人への怒りからか荒い息で洗濯物を見続ける。さらに郷に至ってはカメラを握りしめている為なお怪しく見えた。

 

「いや!もうあいつ等が犯人にしか見えねーよ!!」

 

そのあまりに怪しい姿に寺坂だけでなく渚たちも同意せざるおえなかった。そんな中、カルマが壁の向こうに誰かの気配を感じた。

 

「ねぇ向こうの壁、誰か来る」

 

カルマが指差した先、カメラの死角に当たる壁の上に大柄な影が見えた。影は身軽な動きで敷地内に侵入すると素早く洗濯物へと向かっていく。その顔には黄色いヘルメットを被っておりそのデザインも遠目に見ると殺せんせーを思わせる様なモノであった。それを見て渚は確信した。

 

「…やっぱり真犯人は別にいたんだ!」

 

男はそのまま洗濯物に手を伸ばすがその直前

 

「「捕まえたー!!」」

 

ギリギリのところで草陰から飛び出した殺せんせーと郷が男を取り押さえた。

 

「よくもナメたマネをしてくれましたね!お礼に隅々まで手入れしてあげますよ!郷君!!」

「しゃぁ!顔を晒して写真をばら撒いてやらぁッ!!……ハッ?」

 

殺せんせーが暴れる男を押さえ込んでいる間に郷は男のヘルメットに手を掛け引き剥がした。だが、男の素顔を見た郷と殺せんせーはその正体に唖然としていた。

どうしたのだろうかと渚達も草陰から出て駆け寄った。

 

「郷!」

「ッ!?凛香?渚達も…」

 

速水は郷に駆け寄りながら男の顔を見る。坊主頭に眼鏡を掛けたその顔には見覚えがあった。

 

「その人って確か烏間先生の部下の…鶴田さん…?」

 

殺せんせーになりすまし下着泥棒を行っていた男の正体は政府の人間であり烏間の部下である鶴田であった。

 

「なぜ…あなたがこんなことを…?」

 

予想外の犯人に速水達だけでなく流石の殺せんせーも困惑しているとその背後、洗濯物を干している物干し竿から小さな電子音が鳴った。

次の瞬間、物干し竿が空に向かって伸び干されていたシーツが壁の様に殺せんせーと郷を囲った。

 

「なんっ…ツッ!?」

「ッ!郷君!!」

 

突然の事態に驚く郷に向かいシーツの外から蛇腹剣のような触手が襲い掛かってきた。防御する間もなく脇腹に一撃を喰らい郷はシーツの外まで吹き飛ばされた。殺せんせーも後を追おうとシーツに手を掛けるがその瞬間、殺せんせーの触手は瞬く間に破壊された。

 

「これは…!対先生繊維のシーツ?」

 

自身を囲う様に設置された特殊繊維のシーツ、防衛省の人間を使った自身の誘導、そして郷を吹き飛ばした触手、これらの情報から殺せんせーは今回の下着泥棒の黒幕が誰なのか把握した。そして殺せんせーの予想通りにシーツの外から複数の触手を奮いながら現れた人物、それは殺せんせーと同じ触手を持つ転校生【堀部イトナ】であった。

 

 

 

 

「ッ〜…イッ…テッ…!」

 

イトナによって吹き飛ばされた郷はなんとか受け身を取ったが触手の一撃を喰らった脇腹を抑えながら目の前に立ち塞ぐシーツの壁を睨み付ける。

 

「郷っ!」「郷くん!」

 

速水や渚達も郷に駆け寄りながら壁の中にいる殺せんせーの安否を気にするが壁の向こうからは激しい戦闘音の様な物が聞こえてくる。

 

「一体何が起こっているの!?」

「…あの触手…間違いなくイトナだろうなぁ〜と言うことは…」

 

茅野が不安そうに呟くが渚達にはその答えを知る術はなかった。ただ1人、壁の中にいた郷を除いては…郷はまだ痛む脇腹を抑えながら壁の中で見た光景を呟き周囲を見渡しある人物を探す。イトナがいるのならあの人物も間違いなくいる筈だと確信しているからだった。

 

「わざわざ国に掛け合って烏間先生の部下を借りた甲斐があったね。見事に対殺せんせーシーツの檻に誘い込めたよ」

 

草陰から現れたの全身を白装束で隠した怪人物、イトナの保護者を名乗るシロだった。

 

「シロっ!全部テメーも仕業か!!」

 

以前シロに利用され危うくクラスメイト達を殺しかけた寺坂が掴み掛かる勢いで詰め寄るがシロはそれを笑っていなす。

 

「ハハハッそういう事さ、街中で下着泥棒や盗撮を重ねたのも殺せんせーを犯人に仕立て上げたのも全部計画の内さ」

 

「クッソ!俺たちの獲物を……!」「いっつも汚い手ばかり使って……」

「それが大人と言うものさ。そうそう殺せんせーのついでに君を陥れた事についてだけどね」

 

そのシロの態度に寺坂だけでなく不破も非難するがシロはどこ吹く風と言った感じで郷へと視線を向ける布で隠されているが郷にはその目がニヤリと笑っている事が容易に予想出来た。

 

「頼まれたんだよ。より騒動を大きくする協力をするから仮面ライダーも誘き出してくれってね」

 

誰に頼まれたのか?そんな事は郷だけでなくその場の全員が容易に予想できる事だった。その答え合わせの様にシロの背後の暗闇から人影が現れた。白いライダースーツを身に纏い頭部は白いフルフェイスヘルメットで隠したその人影は郷を前に不気味な笑い声を上げる。

 

「クックック仮面ライダーよ、まんまと罠にかかったな!貴様を倒すのはこのオレッ《ゼンリン•シューター!》ダクバァ!!??」

 

人影がライダースーツに手を掛け正体を表そうとする前に郷がゼンリンシューターの引き金を引き光弾をお見舞いする。不意をつかれた人影はひっくり返る様に倒れるがすぐに起き上がった。

 

「おっ…お前!人の話は最後まで聞けぇぇーー!!」

「うっせぇわ!!もう大体の話の流れで昨日逃した奴だって言うのは予想が付くんだよ!」

 

郷としては無実の罪を着せられ危うく速水との関係に亀裂が入りかかったことに続きそれを仕掛けたのが以前にもいい様にやられたシロだった為イライラが頂点に達していた。

 

「きっきさまぁ~!人の見せ場をよくも台無しにしたなぁ~~!!」

 

銃撃を受けた人影はよろよろと立ち上がるとその姿をロイミュード027へと変え指先から無数の光弾を放つ。だが、光弾は駆け付けたシグナルマッハやシグナルトマーレが防ぎ郷はそのままシグナルマッハを掴む。

 

「凛香たちは下がってろ。マッハで片づけてやるよ!」

 

マッハドライバーを装着した郷は速水達を下がらせシグナルマッハを装填する。

 

《シグナルバイク!ライダー!》「変身!」《マッハ!》

 

郷はマッハへと変身しゼンリンシューターを構え027へと駆ける。同時に027も右腕を構えながら走り出し互いの光弾」が何度もぶつかり合った。

 

「らっぁ!」《ゼンリン!》

 

至近距離まで接近するとマッハはゼンリンシューターを振り027のボディに叩き付ける。そして勢いのまま廻し蹴りを放ち027を吹き飛ばした。

その様子を少し離れたとこ草むらに隠れながら見ていた速水達はガッツポーズ取った。

 

「よっしゃ!そのまま決めちまえ!」「フフ、そううまくいくかな?」

「「「「「……うわぁぁ!!?」」」」」

 

寺坂が身を乗り出して叫ぶと隣の草むらがガサガサと揺れそこからヒョッコリとシロが出てきて不敵に笑う。あまりの不意打ちにカルマを除き全員が叫んでしまった。

 

「てめぇ!なんでこっちにいんだよ!!」

「いや、僕だってあんな化け物の戦いに巻き込まれたくないからねぇ、ちょうど身を隠せる所がこっちにしか無かったんだよ」」

「にしても随分と余裕そうだね。あんたの協力者がピンチだってのに…」

 

寺坂の文句も軽く受け流すシロ、その様子が明らかに余裕があるものだと感じたカルマの言葉にシロは再び不敵な笑みを浮かべる。

 

「彼はただの駒だよ。仮面ライダーがイトナの邪魔をしないためのね。それに、ピンチというのは少し早とちりだと思うよ」

 

 

「ククク、やるな仮面ライダー。だがぁ!此処からはそう簡単にはいかないぞ!これを見ろぉ!」

 

先ほどまで追い込まれていた筈の027が叫ぶとその腰にE組にとって見覚えのあるものが現れた。

 

「ワッツ!?」「うそっ!?」「あれって!」「あらら~…」

 

マッハが、速水が、渚が、カルマが驚きの声を上げる。茅野たちも声こそ出さなかったが驚きのあまり唖然とする。027の腰に現れた物、それはマッハの腰に巻かれたものと同じマッハドライバーだった。さらに左手にはシグナルマッハまで握られていた。

 

「フフフ…これをこうして……」《シグナルバイク!》「変…身!」《ライダー!マッハ!》

 

シグナルマッハをドライバーに装填した027の姿は次の瞬間仮面ライダーマッハへと変わった。

 

「これで俺も…仮面ライダーマッハだぁ!!」《ゼンリン!》

 

マッハ(027)は更にゼンリンシューターを取り出すと放たれた光弾が啞然としていたマッハ(郷)に直撃した。

 

「があっ!?」

 

数発の直撃を受けたマッハ(郷)だったがすぐに体勢を立て直しゼンリンシューターで光弾を打ち落とす。2人のマッハは同時に加速し音速の速度で戦闘を始めた。

 

「郷!?」「一体どっちが郷君なの!?」

 

目まぐるしく動き回る2人のマッハの戦闘に速水達は付いていくことが出来ず茅野はどっちが郷なのか分からなくなっていた。027は性能まで完璧にコピーしたのか数度に及ぶ互角の攻防の後2人のマッハははじかれる様に互いに距離を取った。

 

「ハァ…ハァ…あの時マッハのデータをコピーしたのか…」

 

郷はデータを取られたタイミングに身に覚えがあった。昨日、東名高速上で027と対峙した際、一瞬だがマッハドライバーに触れられた。おそらくその時にマッハのデータをコピーされたのだろう。

 

「ククク、オレはロイミュードの中でもデータのコピーが得意なんだよ。一瞬触れるだけでそのデータを完璧にコピー出来るのさ。つまり…お前に勝ち目はない!死ねぇ~!」

「チィッ…やりずらいなぁ!」

 

迫るマッハ(027)を迎え撃とうと構えるマッハ(郷)だったがその瞬間、殺せんせーとイトナが入っていたシーツの檻がまばゆい閃光と衝撃によって弾け飛んだ。衝撃は走り出していたマッハ(027)も吹き飛ばす。

 

「なっ!?」「ぎゃぁぁぁぁ~~!!?」

 

想定外の出来事にシロも驚愕の声を上げ、マッハ(027)はそのまま敷地の外まで飛んで行った。閃光が止むとイトナが空から降ってきた。その触手はボロボロでどう見てもこれ以上の戦闘は無理そうであった。

 

「ヌルフフ、シーツに見せかけた対先生繊維の布で先生を囲み対先生物質の刃先を装備した触手で上から攻める。確かに見事な作戦でした」

 

衝撃と閃光の中心地から現れた殺せんせーは笑いながらシロの戦略を称賛する。

 

「一学期時点の先生ならば殺されていたかもしれません。しかし、イトナ君の攻撃パターンは単純です。いかに速く、強く、策を積み上げても何度も経験すれば順応し見切ることは難しくありません」

 

言葉の通り殺せんせーは最初の奇襲の際に受けたであろう数か所の服の破れ以外に大した損傷は見当たらなかった。

 

「日々成長を続ける生徒に教える立場の先生も日々学習をします。夏休みの完全防御形態の経験を活かし触手の一部を圧縮しエネルギーを取り出すことで邪魔な布を吹き飛ばすことが出来ました」

 

殺せんせーは悠然とシロと対峙する。

 

「もうこの手の奇襲は先生には通じません。イトナ君をE組に預けて大人しく去りなさい。……あと私が下着泥棒ではないという正しい情報も広めてください!」

「そうだそうだ!俺が盗撮犯じゃないって事もちゃんと広めろよ!」

 

先程の殺せんせーの放った衝撃で027が吹き飛んでしまった為変身を解いた郷も加わる。さらにその後ろでは…

 

「わっ私の胸も正しくは…び、Bだから!」

っと茅野が騒いでいたが…

 

「……なぁ、茅野が言ってるBって何だよ?」

 

教室にて速水に「最低」と言われ落ち込んでいた為職員室には行っておらず事情を知らない郷が茅野の隣で呆れている渚に聞くと

 

「えっと…殺せんせー自分の潔白を証明しようとして自分の机にあるエロ本を捨てようとしたんだ。そしたら…」

 

曰く、机の中には女子たち全員のカップ数が記録されているノートが入っておりそこに記された茅野のカップ数が【永遠の0】だったらしいそれを聞いた郷は…

 

「………ブハッ!カッハハハ……え、永遠の…0って……ハハハっマジっかよ…ハハハ………ッ!」

 

メッチャ受けていた。先ほどまでのロイミュードとの戦いや冤罪を掛けられた怒りなどどこへ行ったのかメッチャクチャに受けていた。そして笑われた茅野はというと

 

「~~ッ!笑うな~~~ッ!!」「ガブソッ!?」

 

膝をつき腹を抱えて笑っていた郷に対し見事な廻し蹴りで顔面を蹴り飛ばした。

 

 

 

「い…痛い………頭が…痛いっ!…脳みそが避けそうだっ!」

 

突然イトナが頭を押さえ叫びだす。その様子は明らかに異常であり郷に怒りの刃を向けていた茅野やそれを押さえていた渚たちもその手を止めた。

そんなイトナを見るシロの視線はとても冷ややかなモノであった。

 

「度重なる敗北ショックで精神が触手に蝕まれ出したか…どうやらイトナ、ここいらが君の限界のようだね」

シロは冷淡に言うと踵を返しその場を去ろうとする。

 

「君の触手を維持するエネルギーも馬鹿にはならないからね、これ以上組織で面倒はみれない。さよならだ、イトナ」

「待ちなさい!あなたそれでも保護者ですか!」

 

殺せんせーがシロを止めようとするがシロは憎悪に満ちた眼で殺せんせーを睨む。

 

「教育者ぶるんじゃないよ化け物が。所詮壊すことしかできない癖に、どんな犠牲を払ってでも必ずお前を殺すよ」

 

そう言い残しシロは姿を消した。シロが放った何とも言えない殺気に渚たちはその場を動けないでいると

 

「っ!危ない!!」

劇痛に苦しむイトナが闇雲に触手を振るいだし寺坂へと襲い掛かる。殺せんせーがギリギリで弾くともう一本が速水へと向かう。

 

「凛香!」《ゼンリン!》

郷は速水の前に出て触手を打ち落とす。

イトナはもはや触手をコントロール出来ておらず周囲の草木を破壊する。

 

「俺は…強い………強く………なったんだっ…!!があぁぁっ!!」

獣のような叫びをあげてイトナは夜の闇へと消えていった。その凄惨な姿を渚たちはただ見送る事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 




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