何かを捨てて強くなって持つメガネになったり。
最後とか死ぬんじゃないか。
原作は序盤だけれども、早いとか言わないで。
原作よりもメンタルが弱いメガネ君。
原作よりも鋭いメガネさん。
人生とは上手くいかない時の方が多い、なら上手くいくように進むしかない。
誰かの本に書いてあった、でも違う。こんなの嘘なんだ。僕はそう思った、思ってしまった。
上手くいくように進む人なんていない、いるとすれば……才能と運がある人間。特に才能は大事だと感じた―――感じざるを得なかった。そんな所で僕は戦っていた……そしてわかってしまった。
―――僕は無能なのだと
この組織、ボーダーに入っていると改めて感じる。
僕は才能がないからずっとC級だった。この時はまだ知らなかった。なんなら知らない方が良かった。
僕の通っている学校に転校生がやってきた。この時に別の道を歩んでいれば、僕は違っていたのかもしれない。
転校生―――名前は空閑遊真、ボーダーの敵だった。
今は違う、色々あって同じボーダーに入った。そして同じ隊としてボーダーにいる。その隊には雨取千佳―――僕の友人の妹。
この二人は特別だ。空閑は強い、努力の結果なのかもしれない。千佳も強い、トリオンの量が以上に多いらしい。なら僕はどうだろうか?
トリオン量―――低い
強さ―――弱い
才能―――なし
こんな僕ができる事は戦略を考える、努力で補うしかないのだろう。けど……それでも無理だ。
努力は才能には勝てない、これが世界の摂理。
神は二物どころか、一つも与えてはくれないのだろうか……愚かなる人間には絶望しか残されてはいないらしい。最初はそれでいいと思っていた。他の二人のサポートさえ出来ればそれで良かった。だが、それでも駄目―――神は嫌いなのだろうか。
僕だけが不幸、なんて傲慢な事を考えているつもりなど到底ない。ただ、そう思ってしまいたい位の不運が自らを蝕んでいるだけなのだ。
わかっている。味方してくれている人だっている、それでもダメなんだ。僕がいくら努力しても意味のない、自分自身が、僕が強くならないとダメなんだ。僕がリーダーなのに……足を引っ張っている。僕だけが弱い。
それならどうすればいい?
―――お前の何かを代償にすればいい。
何かって、僕が持ってる物なんて何もない。
―――あるじゃないか、お前の『 』が。
―――なんなら別の物でもいい。
―――お前が弱さにすがり付いて、離れない物だ。
……それを捨てれば僕は。強くなれるのか?
―――守る物が有れば強くなる、んなもん嘘だ。
―――人間は何かを捨てたとき、目覚める。
―――足手まといが嫌なら、足手まといにしてやれ。
―――俺が、手伝ってやる。
・・・
そして僕は、闇に墜ちた。
後悔も、絶望も、怒りも、悲哀も―――
喜びも、愛情も、信頼も、友情も―――
命なんて―――
強くなれるのなら、僕はもう……何もいらない。
・・・
最近、修くんの様子がおかしい。
ワタシはオペレーターをしてるせいか、なんとなーくだけど変化した事とかが結構わかったりする。常日頃から玉狛支部の皆見てきたから。
だからこそ変だと思った。
いつもの修くんじゃなくなってた。なんとなくだけど雰囲気とか違ってるし、皆が気付かれないようなギリギリを歩いてる感じだった。
妙に張りつめてる………うーん、修くんだけど修くんじゃないっていうか………。
他にも変わってた所があった。たくさん。
笑ってなかった。表面だけ見繕って中身がない、そんな印象だったかな………普段からは想像できなかった。
だから遊真くんに手伝ってもらって、ある事を聞いてもらった。
『なあ、オサム』
『………どうした?』
『オサムは今……楽しいか?』
『―――そうだな、楽しいよ』
『そっか』
遊真くんは嘘じゃないって言ってた。
けど違う、嘘だ。…だって修くん笑えてないじゃん。なんでそんなに苦しそうなの……?
―――助けたい。
オペレーターとして、同じ玉狛として。
別にそんなに長い付き合いって訳でもないけど、全然親しくない訳でもなかった。会えば話すし、普通に笑ってくれた。
けど―――今は違う。
何が有ったのかなんてわからない、ワタシには計り知れない事なのかもしれない。
でもね?
ワタシは嫌だよ、あんな修くん。
どこかに行きそうで、今にも消えそう―――
どっか行って消えたら……怒るからね。
覚醒メガネ。本来の目的見失ってるメガネ。
もう一人のメガネオペレーターの口調変かも。