So Am I   作:伊織

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Epilogue

 

 

その後旧校舎はあっという間に崩れた。相当ガタがきていたのだろう、あのまま皆居れば危なかった

 

「あれ、麻衣?教室に戻ったんじゃなかったの?」

「あ、美桜。」

 

呆然と崩れた校舎を見ている麻衣。それがどこか影を落としているようだった。

 

「どうしたの?何かあった?」

 

なんだか落ち込んでいるように見受けられる麻衣の腕に手を添える。瞼を下げて、意識を集中させれば【視える】情景。

滝川さん達と戯れる場面、ナルと喧嘩する場面、犯人がわかった時の場面。

離れたくなかったのだと麻衣の心は泣いていて、そっと抱き締めた。

 

「…あのね、麻衣、繋がった縁は必ず何処かでまた繋がるんだよ」

 

そう言えば麻衣はよくわからないと言う風に私を見る。そんな彼女に目線を合わせて、頭を優しく撫でた。

 

「よく世界は小さいとか言うじゃない?麻衣が信じてたら、会いたいなら、きっとまた皆に会えるよ。それだけの経験を一緒にしてきたでしょう?」

「…う、ん…」

 

ぐしゃりといまにも泣きそうに微笑む麻衣。だけど目をゴシゴシと拭って次には満面の笑みになった。

 

「うんっ!そうだね!」

「うん。じゃあ、教室戻ろうか!」

 

私が手を差し出せば繋がる温かい手。それをしっかりと握って人混みから外れ、教室へと2人で歩き出した。

 

 

 

 

 

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数日後、学校に麻衣宛の電話が入った。校内放送で事務室に呼び出された彼女をミチル達と教室で待っていれば、麻衣は息を切らして戻って来て私に電話の内容を伝えた。

なんでもその電話主はナルだったらしく、旧校舎事件の間のギャラと今後のバイトの勧誘をされたらしい。

 

「美桜もだよっ!」

「うん。私もこの前電話来たよ。」

「そーなの!?じゃあ土曜日の昼過ぎでいいっ?」

「…本当は朝にでも行きたいんじゃないの?」

 

今にも飛び出してしまいそうなほどうずうずと、落ち着きのない麻衣を小突きながら言えば「えへへっ」と頬を染める彼女。そんな様子が微笑ましくて私はクスクスと笑った。

 

「じゃあ昼一緒に食べてから事務所のほうに行こうか!」

「うんっ!」

 

どうやら旧校舎事件の終わりは、新たな出会いを呼んで私達に降りかかったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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藤原 美桜

 

○サイコメトリ

生きてる人の感情や考える事を読み取れる。人に触れると考えている事が読み取れるが、あまりに大きな感情だと近くにいるだけで感じるので普段は聞こえないようにシャットダウンしている。

これらの力のせいか、意思の強すぎる場所や物からもサイコメトリしてしまう時があり、これは自分でコントロールできない。それによって同調を起こすので、自分と似た考えを持った幽霊の声が聞こえたり、同調し過ぎると視えてしまう。しかし普段は霊媒の素質は全くなく、霊は見えない。

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