いんやー、まさかここまで来るとは。
10周年に合わせて投稿時間も合わせようと思ったけど時間が微妙だからやめました。
最近は原作の連載再開で質の良いH×Hの二次創作がハーメルンに溢れてて嬉しい限りです。
ピトーのアレとか。
まじで最高。
単純計算で一年に2話しか投稿してない
超不定期更新小説はここです。
最初期の文章とか見るに耐えねぇ。
今回は大分長くなった、かな?
でも分割2話とかにはならない。
遅筆だからね、しょうがないね。ミョウガもない。
キャラと能力の解釈違いとかもあるかもですが
どうぞご閲覧下さい。
フィンクスとボノレノフがモリチカの
探索しているフェイタンの前に一つの人型が現れた。
「お前が今回の犯人か? 」
「その通り。モリチカ=チョウソカベ、でございますぞ」
フェイタンから見たモリチカと名乗るソイツはただ自然にその禍々しい膨大なオーラを垂れ流していて、*1そのオーラから感じ取れる悍ましさは目の前のソレが人ではない
(独立、暴走した念獣…いや、念を使う魔獣の類ね)
オーラ、またその身体の様子からフェイタンはモリチカが人間ではないことをすぐに理解した。
(人の形してるが関節が不安定…骨は無さそうか)
モリチカの身体を趣味の拷問からの人体理解でどの様な構造なのか推察する。
「こんな瓦礫の山で王様気取りか?いいご身分ね」
「王様なんてそんな…私には荷が重いですぞ。せめて師団長ですな」
フェイタンの煽りを飄々と受け流すモリチカ。
眉間の皺がやや深くなるフェイタン。
ニタニタと下卑た笑みを向けるモリチカ。
少しづつ苛立ちが溜まる。
おもむろに、バサっとフェイタンは仕込み傘を開く。
フェイタンはその傘の陰でモリチカの視線から身を隠す。
「おや?」
この傘で隠れることはミスディレクション。
フェイタンはすでにモリチカの死角に移動している。
そして___
ズ バ ァ ッ
「おろろろろぉ?」
一瞬にしてモリチカの首が斬り落とすフェイタン。
まず首だけが地に落ち、
遅れてドサリとモリチカの身体が崩れ落ちる。
だが
フェイタンはその首の斬り落とし心地に
(手応えなし)
違和を感じ
「またく厄介な奴ね」
油断せず、フェイタンはモリチカと距離を取り刀を構え続ける。
「…うーむ、油断してくれませぬかぁ」
ドロリと身体と斬り落とされた首が溶け合い
再び人型に成形され立ち上がる。
「物理攻撃は効きませんぞ」
とモリチカは語る、
が
実際物理攻撃“は”確かに効かない。だがその刀に込められたオーラは確実に効くのだ。
例えばモリチカがオーラの込められた攻撃をされた時、攻撃に対し通本来なら無効化できるレベルのその攻撃以上のオーラを込めたとしても確実に削れてしまうのだ。
これはモリチカの身体故なのだろう。その身体は矮小な寄生虫の群体とも言える。いわばモリチカというジョイント式念能力を億単位の寄生虫が操作している様なもの。
脳で考えるのではなく身体全てが思考をする。
心臓が鼓動するのではなく血管のない流動する全身。
そんな身体は他者のオーラに対する抵抗力が極めて弱い。オーラの流用がどうしても群体ゆえの動き、働きをしてしまうからなのか
いかに防御としてオーラを固めてもすり抜けるザルの様になってしまうのだ。
大きな個ではなく細かい群だからこそ、どれだけオーラを堅めてもザルの目はゼロにならず必ず透過する。
もちろん【絶】状態の時に受けるオーラの方がダメージが大きいが
通常時の垂れ流しオーラの時と防御時の【硬】や【堅】で防御力が変わらないのだ。
このどれだけ弱い相手で力量の差があっても無効化できないのがモリチカの弱点といえる。*3
とはいえその弱点をカバーしきれる超多量の寄生虫がいるのがモリチカの無法っぷりだろう。
「では……こちらからも行きますぞぉお‼︎ 」
「!」
モリチカの身体の膨れ破裂する。
飛び散る蜘蛛の巣の網目の様。幻影旅団になんたる皮肉か。
フェイタンは見極め避けていく。
網目の中を避け、払い飛び回る。
(明らかに体積より多い……終わらない。どうやてる? )
モリチカは足元から
フェイタンは通常の攻撃は効果が薄いと回避に専念し、気を伺う。
約数分に及ぶフェイタンのヒットアンドアウェイの攻勢。
高速で動き回り数多のフェイントを織り交ぜた攻撃に
モリチカは通常、人間であれば致命的になる位置を切り裂かれているが実際に与えられた微小なダメージを無視しながら網を張って
ここでモリチカの動きが変化が起きる。
「お、完了したでありますな」
そういうとモリチカは辺りに散らしまくっていた網状の自身を止めて
元の人型に戻る。
(いきなり攻撃を止めた。隙だらけ…様子を見るか)
フェイタンも攻撃を止めたモリチカに警戒しながら一定距離を保っている。
「ふぅむ、なるほど…これが、それで。んでもって……」
何かを確認するかの様に顎に指を当てて考えるモリチカ。
そして
「とりあえず…えい! 」
その掛け声と共に
それだけなら問題はない、モリチカは不定形の身体。
何かをする為に腕に穴を開けた。
「は?」
だがそれを皮切りにモリチカの全身見える範囲に、フエイタンが見たことあるボノレノフの身体の穴と同じ位置に穴が開き始めたのだ。
「ふむ、中々難しいですな。穴はこの位置で後はフチの角度か…」
フェイタンが何が起こったのか、何をしようとしているのか思考が巡りすぎて半ばフリーズしている。
そして…
ピュゥウゥゥゥゥゥ……
穴を吹き抜ける風の音が甲高く響いた。
「おお、これで良いのですな。ではあとは誓約の適応っと……」
そうしてボノレノフと瓜二つの穴と動きにより音楽を奏で始める
「お前…」
ハチ切らんばかりの怒気と殺意を滾らせ…
「どうしてその能力使てる…教えたらまだ楽にブチ殺してやる」
その返答を待たず、速攻の連撃を仕掛ける。
「い〜い顔しますなぁ!私もこっからフルスロットルですぞ‼︎ 」
モリチカもその連撃に対し身体を触手の様に分裂し、伸ばして対応する。
フェイタンもその一つ一つを確実に落としていく。
速攻に出たのは先ほど見せられたボノレノフの様な身体の穴。
十中八九、モリチカは団長の様な念能力によってボノレノフの念能力である『
これは音を奏でてその旋律によって様々な技を出すことが出来る能力。
つまり旋律が出来上がるまでに時間があり旋律そのものを成立させない為に攻勢に出たわけである。
実際、モリチカは『戦闘円舞曲』の『
だがモリチカの念能力はただ対象の念能力を
「『
その瞬間、触手の一つ一つが槍を具現させ
「!?」
フェイタンの持っていた仕込み刀を弾き飛ばし、
また彼の体も致命傷とは言えないが引き裂かれてしまった。
「ク…‼︎ 」
激痛に顔を歪ませながら、すぐに距離を取るフェイタン。
改めて何が起こったのか観察をする。
モリチカの触手全てが槍を掴んでおり、またモリチカも見覚えのある
戦装束を身に纏っていた。
(あれは『序曲』の仮面と槍!しかし能力成立の舞や旋律は行なていなかた!)
明らかに自分の記憶と違う発動条件に困惑するフェイタン。
これがモリチカのもう一つの能力『
『寄生からの能力X』は寄生している対象の念能力を理解し使えるというモノ。
制約は『寄生しており、群体の半径100メートル以内にいる』こと、誓約は『他者の能力を使用する際、1秒間にその者の質量と同じ量の
さらに『適用』は『
これにより特定の舞と旋律が必要だった『戦闘円舞曲』は
モリチカの触手に空いている穴から出る無秩序な音でも成立させることが出来たのだ。
勿論、フェイタンにそんな事はわからない。
だが…
「舐めやがって…」*4
彼の怒りは爆発するだろう。
「お前…タダで死ねると思うなよ」*5
先程までと怒気も殺気も質と粘度が違う。
これは彼の持つ念能力の発動条件に触れたことを示している。
『
フェイタン=ポートオの持つカウンター型の念能力。
それは無差別かつて無慈悲に周囲諸共、敵を殺す。
フェイタンの血だらけの体が念によって出来た独特な衣装に包まれる。
これを見たモリチカは
「ヤッベやりすぎた」
おもっくそ、焦っていた。
そう、モリチカは調子に乗りに乗って
フェイタンを痛めつけ過ぎたのだ。
本来なら武器の刀と服の下の暗器を排除してそこからジワジワと
寄生しようと考えていたのだが初めて作った念能力が上手くいった事によって「もうちょっと、まだいける」としなくていい慢心をしてしまったのだ。
そんなモリチカは衣装を身に纏ったフェイタンに対し
おそらく来る
「『寄生からの能力X』!『適用』‼︎ 」
まずなりふり構わず分身(どれも本物)を10人以上出現させ
約半分は『戦闘円舞曲』を使う。この時、『適用』によって
そのまま、『木星』の準備をする。
もう半分はまだ使っていないフィンクスの『
短い時間ながら
出来る事の選択。
最適ではないかも知れないがモリチカのできる最善の手である。
そして
「『
「「「「「『
5つの木星が太陽に立ち向かう。
量は木星の方が多い。
だがそれでも太陽の熱量は相殺されない。
周囲に潜んでいたモリチカが焼失されていく。
10人ほどのモリチカはまだ耐えている。
その熱量が周囲を、全てを燃やし尽くす前に
モリチカの次が放たれた。
「「「「「『
5つの木星越しに5人のモリチカが太陽を殴る。
僅かだが太陽が押し込められた。
少しずつ、太陽の勢いが弱まる。
弱まる、が…
「クッソォ…!」
太陽は未だ健在。
『太陽に灼かれて』はフェイタンに与えられたダメージによって威力が変わる。
モリチカの与えたダメージはザザンの攻撃より弱かった。
故に威力は弱い。
威力が弱い、がそれは熱量である。
太陽が顕現している時間は変わらない。
モリチカも、1人2人と、半数が焼かれた。
フェイタンも警戒を続けている。
近づかず、しかし勝ちを確信していた。
「『デメちゃん』!熱い空気を吸って‼︎ 」
「ギョギョ! 」
「!?」
突如、太陽の範囲ギリギリのところで
見覚えのある
このモリチカは先ほど
そしてフェイタンが気がついた時にはその指示は行使されていた。
『太陽に灼かれて』は超高温の光球。
熱波も念ではあるがそれで温められた空気は別である。
熱源があっても周囲が真空であれば熱は伝達しない。
これはモリチカの賭けであり
そしてそれはジャックポットだった。
「…お前、ゆる、さ…な……」
「血を吸ってまだ意識がありますかぁ…なかなか丈夫ですな。まあ、失血死する前に止めましたが」
土気色になり倒れ伏したフェイタンとそれを見下ろすモリチカ。
勝敗は決した。
『太陽に灼かれて』が終わった瞬間、『デメちゃん』によって流血を吸われて重度の貧血に至ってしまったフェイタン。
勿論、貧血になるまで攻防があったものの
明記する程ではない。
「いやー、何とか全員捕獲できました。
あなたが1番強かったですぞ、フェイタン」
「な…ぜ、なま…え……し…」
「あーあー、気にしなくて結構。君は私の戦力になるのです」
フェイタンを煽る様に屈み顔を覗き込み、ニヤニヤと微笑うモリチカ。
倒れ蠢くフェイタンに寄生し、意識を奪う。
移動させ一応貧血を治療する。
「
「いやー、上手くいきましたなぁ!
これはハッピールンルンですぞぉ‼︎」
損害を数え、しかしながら
上手く作戦が機能したのとに
ご機嫌なモリチカはこれからの展望を考える。
「あー、どうしましょうねぇ?ハンター協会に戻りますかね?」
そう考えるモリチカの頭はハンター協会所属の女性ハンターが思い浮かばせる。
「やはりあの時チードル=ヨークシャーを
やっとくべきでしたかねぇ!
サンビカ=ノートンも、メンチも、
ビスケット=クルーガーも狙っておけば…
いやこの能力が無ければキツイですな」
欲望ダダ漏れな独り言を語りながら計画を練る。
「…だけど、なーにか…忘れている様な…」
ふとモリチカが止まる。
何か、悪い夢を忘れている様なモヤモヤが。
「……ん?あれ?……協会?」
そして気がつく。
「…そういえばNGLにネテロ会長が来るはずですな…? 」
そう、約数週間前にはネテロ会長が
NGLの蟻塚に来てるはずなのだ。
「…?…ん⁇…現状…不味くない?」
元々はネテロが来て約1ヶ月で王が生まれその後蟻たちがバラバラになり流星街に来る事になる。ネテロが来て大体2ヶ月で本来の流星街の時間が終結する時系列である。
1ヶ月前倒しになった形である。
だが向こうの自分が
そうなればおそらくはネテロと対話ことになるだろう。
戦いはしないだろう…いや、解らない。
慢心していれば、する。
まず対話をしたとして
もし戦ったとしても…おそらく負ける。
勝つならきちんと準備をしなければならない。
しかも1ヶ月前の自分はそもそもネテロが来る事を
若干忘れていたので出来ている訳がない。
であれば…
「ここに留まるの…マズイですかな?」
このモリチカとしては
向こうでネテロと対話か戦闘か、どちらをしても
ここに
「もし向こうの自分が白旗を振って不平等条約を飲む形で話を進めていたら…!」
それはほとんど正解だった。