女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている 作:通りすがりの魔術師
あとランキングに時々載るようになっていて嬉しいです。
まぁ、だから書いたんですよね(すぐ調子に乗る)
イオクサママジデシネ
あと1話で原作1巻分の話は終わるんですよね〜
ここまで長かった…次でラスト…なわけない。ちゃんとアニメ終了分までは書きますよ(多分1年跨ぐけど)
動物は自分達の生きる環境に適応するために進化の過程で様々な形態を取ってきた。
人間なら衣服。もともとは気候の変化に合わせたものだったが今ではコーディネートしてファッションとして扱われている。
動物であれば熊やカエルは冬の寒さに耐えれないため冬を地中で過ごす。いわゆる、冬眠というやつである。
それは人間も同じかもしれない。冬というシーズンは1日を通して寒く、特に寝起きの寒い時に暖かい布団というのは天使に感じる。それから抜け出すということは、蟻が蟻地獄を抜け出すことのように難しい。
話は逸れたが、俺が言いたいのは人間や動物は四季の中でそれぞれ適応して生きているということである。なので、会社で一夜を過ごすのも今回が初めてだが、いずれ慣れるであろう。
「ねぇ…比企谷君……もう寝ちゃった……?」
しかしながら、これは流石に慣れそうにない。
隣に身内以外の女子に寝られるのは初めてである。
ついでに言うなら戸塚と材木座以外の他人と寝るのは久しぶりである。
何故、こんな状況になったのか。それは昼間の出来事である。
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俺の描いた『レラジェ』のOKが出た後、俺はそれの3Dモデリングを作ることになる。まさかのレラジェはイベントにも登場することになる重要NPC扱いになるらしく、今までの敵より豪華に作らなきゃいけないらしい。
なぜかと聞くと、ゲーム画面に表示できる総データ量は決まってるから重要度に合わせて密度を調整しているらしい。
例えるなら、プレイヤーキャラ>重要NPC>NPC、ということだ。
俺が自分の席に戻ると入れ替わりで涼風が八神さんにツインテール娘を見せに向かった。確か『ソフィア』ちゃんだっけか。多分、あいつは気付いてないから八神さんにからかわれるんだろうな。
MAXコーヒーの缶のタブをカポっと開き、喉を潤していく。
そうしていると涼風が疑問顔で戻ってくる。
「会議ってなにしてるんだろうね」
多分意識高い系の会話じゃねぇの?ろくろ回ししたりとかそれある!とかそれアグリーとか。そういえば、彼らはまともな大学に行けたのだろうか。なんか面接で変なことを言っていそうで不安だ。
「確か、議事録がパソコンで見れるんじゃなかったけ?」
なんかそんなことをゆん先輩が言っていた気がする。見たことはないが。
ですよね?と確認するとせやでと返ってきた。
「へ?初耳です」
「まぁ、各リーダーとかディレクターが集まって問題ないか話しているんだよ」
はじめ先輩がこちらに体を向けて言う。
すると、涼風は顎に手を置いて?を浮かべる。
「問題あったらどうなるんでしょうね」
その言葉に先輩2人は「え……」と驚き顔になるが、俺はそのへんはよくわからない。問題なんか何も無いよ、ケッコーケッコーいけるもんね!失敗だって笑顔でさ!俺と一人!乗り越えていこう!というくだらない歌が出てきた。いや、本家は最高なんだけどね。
「発売……中止とか?」
「え!?嫌です!!」
「そうそうあらへんから」
何故か天から「あります」という言葉が聞こえたのは気のせいだろうか。
「じゃあ飯島君。進捗はどうだね?」
なんではじめ先輩は司令ポーズなんですかね。
これはあれか。俺が後ろで冬月ポーズしながら「勝ったな」とでも言っておけばいいのだろうか。
「なんや突然……」
「会議だよ。会議」
「……しっかり週一体ペースでモンスターを作ってます。じゃあ、篠田君は……いや自分からふるゆうことはおもんなさそうやから、ええわ」
「ちょ!!」
あーこれは女子特有というか、はじめ先輩とゆん先輩特有の夫婦漫才というやつか。
「涼風さんはどうなん?」
そして、涼風に振っていくスタイル。これにはじめ先輩は涙目。涼風は戸惑い気味。
「い、いや、先に篠田さんに聞いてあげたほうがいいんじゃ」
涼風の優しい言葉にはじめ先輩は笑顔を浮かべて嬉嬉として進捗を話すとドヤ顔を決める。
「はい、じゃあ涼風さんはどうなん?」
それを清々しい笑顔で流すゆん先輩にはじめ先輩が悲痛な叫びをあげる。
「ノーリアクションってそれでも関西出身か!」
しかし、そんな叫びは届かず……届いていたとしてもおそらくまた無視されるのだろう。ソースは俺。
「私はちょっと遅れちゃいましたけどキャラデザのOKが出たので今日からモデリング作業です」
そうだよ、俺より遅いんだよ?あれ……もしかして今の俺ってちょっとドヤ顔になってなぁい?気のせいかしら…?
「青葉ちゃんはきちんと遅れも報告するええ子やなぁ」
ゆん先輩は笑顔で優しく涼風の頭を撫でるが、撫でられている涼風の表情は苦笑いではじめ先輩からのジト目を気にしている。
「あ、あの篠田さんから嫉妬の目線が……」
「ちゃうわ」
違うのかよ。どうでもいいがゆん先輩の頭の撫で方…あれは長女とかが使うやつだな。長男長女検定3級の俺ならわかる。ついでにいうなら強化外骨格とかもわかる。
「もういい!八幡は!?」
えー……俺は比企谷さんとかじゃないんですか?なんか期待して損した。やっぱり、変な期待はしない。希望を持たない持ち込ませない精神は大切だな。
「まぁ、概ね涼風と同じですね…」
もうモデリング始めてるけどと付け足すと涼風は悔しそうに「ぐぬぬ」と唸り声をあげる。なにそれ可愛いな、録音していい?
「滝本さんはどうですか?」
俺たちが談笑にふけっている間にも仕事をすすめていたひふみ先輩はその瞬間一気に表情を曇らせる。
「……キャラ班の残りキャラ数と……残り日数が……合ってないのが……怖いです」
「「え!?」」
おお、それは怖い。怖くて声が出ないレベル。
つまり、これはあれか?残業パターンか?夜戦か?キャラ班のアイドル、那珂ちゃん降臨か?
キャラ班の4人でそれぞれ顔を合わせて青ざめたり、冷や汗をかいていると会議に出ていた遠山さんと八神さんがやってくる。
遠山さんは議事録と思わしき紙を置くと申し訳なさそうに手を合わせる。
「ごめんなさい。私の計算ミスなの。キャラ班にはお泊まりか土日どちらか来てもらうことになると思うけど…」
「ちなみに会社命令の休日出勤は有給が増えるのでちょっとお得です」
八神さんがマジでこれ豆知識な的な感じで人差し指を立てながら言う。それにゆん先輩は「んな悠長な」と呆れ顔である。
さて、俺はどちらにしようか。俺は今まで残業はしていない。定時に帰り、働く時は働き、休む時はしっかり休む。それが八幡流である。
しかし、お泊まりとは残業で自宅の暖かい布団では眠れないということである。さらに土日出勤とは俺の優雅な休日が潰れることになる。
「ほんなら私は休日に来ます」
「私も……」
先輩お2人は休日出勤を選択したらしい。まぁ、そりゃ女の子だし1回家に帰ってお風呂入りたいよな。
「青葉は?」
八神さんが尋ねると涼風はキョトンとしながら言う。
「……有給ってなんですか」
「「そこからかよ」」
俺と八神さんがシンクロした奇跡の瞬間である。
「もし風邪ひいたとか家族が事故にあったとか……とりあえず休まざる負えない時に使える休みだ。会社に行かなくても給料が貰える素晴らしいシステムだ」
ついでにいうと有給は使わないと会社に使うように言われるので年末や決算前に積極的に使うのがおすすめらしい。ソースは両親。
でも、だいたいその頃は忙しいのでしたことないらしい。だいたい小町の入学式、運動会、卒業式とかに使っている。まぁ、俺の時も使ってくれてはいるが。
「へー……じゃあ!」
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まさかの両方ですか…しかも俺も強制的にお泊まり休日出勤コースである。
まぁ、土曜日は特にすることがないからいいんだけどな。
それで早速寝袋を買いに行った涼風。俺は会社から仮眠用のタオルケットを借りることにした。無駄な出費は避けたいからね!
「買ってきました!寝袋!」
「青葉はやる気だなぁ…泊まりも休日出勤もだなんて」
で、八神さんはなんで俺を憐れみの目で見てるんですかね。あれですか?涼風に強引に押し切られて断れなかった俺がかわいそうだからとかですか?
まぁ、良い方に考えると有給も増えるし残業代も貰えるからお得です。という感じだ。……やっぱり休める時に休みたかったなぁ…。
「ついでに着替えもあります」
「楽しそうだけどこれ残業だからな」
そうなんだよなぁ…これ残業なんだよなぁ
着替えもあるとか残業を修学旅行とかと勘違いしてるんじゃないの?
これもお仕事だよ?
「夜中は自分の天井以外は電気を消すこと」
「はい」「うす」
部屋の電気が消えると最近見慣れた景色も別世界である。
急に暗闇になったのが怖いのか、涼風はゴクリとつばを飲み込む。
「わっ!!」
「ひゃう!?」
八神さんが驚かしに来るのはわかっていたので俺は咄嗟に右斜め後ろにバックステップを取ることで回避できた。もし、予測できていなかったら「ひゃいん!?」とか気持ち悪い声をだしていたに違いない。
驚かされて変な声を聞かれたのが嫌だったのか、涼風は不服顔で着替えを持って部屋を出ていく。
さて、俺は俺で頑張るか…
少しするといつものツインテールではなく髪を一つに束ね、スーツではなくかなりラフな格好で涼風は戻ってくる。
「よし!お仕事頑張るぞ!」
と席につくなり自分に気合いを入魂していた。確か、口に出して頑張るとか言うのは心理学的にいいんだとか言っていた気がする。
まぁ、それもいつまで続くのか知らんが。
案の定、2時間程で寝落ちしていた。そう言う俺もかなりやばい状態である。……もうゴールしちゃっていいよね?ごーとぅべっどしちゃってもいいよね?
「おい!2人とも!」
「はっ!ここどこ!?」
八神さんに揺すられて記憶喪失者にありがちなセリフを言うが、冷静なツッコミが入る。
「会社だよ」
そうですね、会社ですね。
「青葉は寝袋あるんだからそっちで寝なよ。体痛めるよ。比企谷ももうそこまでいったんだったらあとは明日に回したら?」
「……あ、そうでした」
なにこの気遣い。マジでありがたい。もう寝ていいよと言われるまで仕事してる自信あったわ。俺が無言で首肯すると、八神さんは大きく欠伸をする。
「わたしもそろそろ寝るから。おやすみ〜」
「「おやすみなさい…」」
八神さんが自分のブースに戻っていくと、涼風は「じゃーん!」とオレンジ色の袋を取り出すとそれを展開し身に付ける。どうやら、くまの着ぐるみらしい。
「どう!くまさん寝袋だよ!」
いや……どうって…
「なんか子供っぽいな」
「なんですと!?」
仕方ないだろ…そうにしか見えないんだから。もうキャンプではしゃぐ小学生にしか見えない。俺は悪くない。涼風の見た目が悪い。
俺も八神さんの言う通りそろそろ寝るか。この調子なら明日の昼には終わってんだろ。
俺は立ち上がりトイレに向かおうとするが涼風に呼び止められる。
「え、どこいくの」
「トイレだよ」
「あ、そっか」
なんだよ、その男の子だもんね…みたいな目は。
……気のせいか。涼風に限ってそんな考えはないだろう。お子様だし。
トイレから戻ってくると涼風の机の電気は消えており、下を見ればくまに包まれて寝ている涼風がいる。
「…おやすみ」
俺は一言そうつぶやくと、仮眠用のタオルケットを自分の体にかけた。
昼間はすこし喧騒があるこの部屋も夜はとても静かである。まぁ、人がいなければどこも結構静かなんだが。ディスティニーランドも多分人いなかったらいい感じのBGMしか聞こえないだろうし。
しかし…職場で寝るってなんか不思議なもんだな…
ホントに静かで落ち着く…はじめ先輩の机のフィギュアがなければ!
なるべく視界に入らないように寝返りをうつと耳に細々しい声が入ってくる。
「ねぇ……比企谷君……もう寝ちゃった……?」
返答に困ったが寝てから寝てないと言えばいいのだろうか。もし返事をしたらおしゃべりされて寝れなくなるコースではないだろうか?
後者になると非常にめんどくさいので無視だな。人に自分が嫌がることはしてはいけないと言われているが、涼風もしたしいいよね!!
「……寝ちゃったのか」
あぁもう寝ましたよ。今の俺は比企谷八幡であって比企谷八幡ではない。眠りの八幡である。決して名推理とかはしない。
ゴソゴソと変な物音がしたかと思うとそれもすぐに消え、再び静寂が訪れる。
俺とでは寝れないもしくは寝にくいのかは知らんが、八神さんのところにでも行ったのだろう。前者なら死にたい。
……ん?なんか背中らへんにすこし温かみを感じるのは俺の勘違いだろうか。寝返りを打って確認しようにもなんか動きづらいし…
身体を起こして目を開けて隣を見ると涼風が予備のタオルケットを着て俺の横で寝ていた。
な゛に゛こ゛れ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛
寝袋買った意味ないじゃねぇか……。
完全に無駄金だったろあのくま。しかも、なんか放置されてるし。
……まぁ、動いて起こすのもアレだし?不安にさせるのもアレだし?
独りぼっちは、寂しいもんな…いいよ。一緒にいてやるよ。
翌日、何故か涼風が顔を赤らめ、八神さんがニヤニヤしながら仕事していたのはなぜなんだろうか。
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(おまけ)
コウ、青葉「まんがタイムきららキャラット〜!」
青葉「八神さ〜ん!あの写真消してくださいよ!」
コウ「え〜こんなに可愛く撮れてるのに〜?」
青葉「も〜!いいから消してくださいよ!見られたらどうするんですか!」
八幡「どした?やけに騒がしいな」
青葉「え、え、な、なんでもないよ!!」
八幡「え、なんでもないのかよ」
コウ「いやね、実はね…」(八幡に携帯を見せようとする)
八幡「…ん?」
青葉「わーー!!!まんがタイムきららキャラット!毎月29日発売!芳文社!」(コウと八幡の間に割って入る)
ひふみ『ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙』 八幡『解せぬ…(´・ω・`)』
ガンダム見ながら書いてましたがイオク去ね
三日月さんマジでフラグブレイカー
昭弘も助けたことあるけどやっぱ、ミカはすげぇよ……
で、なんか青葉、はじめ、ひふみ先輩とフラグを立ててく八幡はフラグを回収できるのでしょうか(オルフェンズしちゃダメだよね)
ほかの人とのフラグは立てることが出来るのか!
次回を待て!