女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている 作:通りすがりの魔術師
コンビニの高価なプリンは美味しいんですが、甘ったるかったりするのでやはり庶民の私には100円くらいの焼きプリンが丁度いいです。
で、親父はさっさと焼きプリン3個入り買ってこい
本題
ドーナツの差し入れの話は飛ばします。いわゆる、キンクリ。
だって、八幡働きすぎなんだもん……(言い訳)
あとキーボードの調子がくそ悪い
夏
夏といえばまさに学生達の思い出を築く重要なサクセスとなる季節だ。
海にお祭り、花火にキャンプに合宿、プールに怪談……まさにこの季節は学生達にとってはいかに過ごすかが鍵となるわけだ。
ちなみに俺は高校時代までにすべて体験済みである。海とプールは家族やら1人で行ったし、なんかよく分からんけど葉山、戸部、材木座とも行ったが。
つまり、俺は学生時代に黄金体験、ゴールド・エクスペリエンスを発動したことになる。ただし、矢で射抜いていないので鎮魂歌は発動していない模様。はぁ、小町か戸塚あたりにラブアローシュートして欲しい。ただし俺は死ぬ。
別に夏じゃなくても、海やらお祭りはあるのだが夏だからこその意味があるのだ。それに夏は学生やリア充じゃなくても楽しめる素晴らしい季節と言える。
しかし、それも学生までの話。社会人にとっては仕事の季節と言える。もはや、真夏の方程式は「仕事+暑い=だが仕事」というクソみたいな方程式が成り立っている。夏休みなんてない。あってちょいちょいと3日くらい。お盆休みレベルである。だから、非リア社会人にはお盆休みしかない。これ豆知識な。
さて、非モテ社会人夏休み3大イベントといえば!
薄着に水着に透けブラ!
夏のコミックマーケット!
そして、東京ゲーム展である。
東京ゲーム展とは、そのまんまだ。東京で各企業がゲームの展示会をするのだ。
本来は土日と公務員やらゲーム好きな学生達にも行ける日にあるのだが、ゲーム会社関係者となった俺は木金の企業日に行くことが出来るのだ。一般日よりも空いてるし、はた迷惑なやつがいないのでひじょーに楽な日である。
ということで、来たぜ。東京ゲーム展。ゲームショウじゃないよ、ゲーム展だよ。なんだか、女の人の方が多い気がするがそんなことは知らんぜよ。ついでに言うと今日あるなんていざ知らず、なんの準備もしていない。
珍しく早く出勤したらうみこさんにチケットと名刺を渡されて、「え、え?」となるくらいに準備していない。
「私は忙しくていけないので。楽しんできてください」
そう言うとスタスタとどこかに去っていったのだが、おかしいな名刺を渡すのは直属の上司とかじゃないのだろうか。
パッと見八神さんはまだ起きてないし、遠山さんも来ていない。他のメンバーは先に行ったのか、まだ来ていないのか。
まぁ、いいや。とりあえず、名刺の渡し方は親父から教わったし多分声をかけられない。はずだ。
しかし、名刺はどうやら首からぶら下げるためにあるだけで、別に交換をするためにある訳では無いようだ。さっきからテンテンドーやらスニー、マクロソフトの人とかすれ違うけど誰も話しかけてこないし。イーグルジャンプだからだろうか。
とりあえず、ぼちぼち歩き回っているとレイヤーさんがいるらしく、少し気になって覗いてみたが、なんのコスプレだあれ。
コノハナサクヤ姫か?でも、刀持ってるしマント翻してるし、刀剣乱舞?とか思ったがフェアリーズストーリー2のキャラクターか。確か、クリティカルの発生率がやたらと高かった気がする。しかも、『怨嗟の剣』の威力が高すぎて後半戦は非常に活躍するキャラだった。
記念に写真でも撮っておこうとカメラアプリを起動する。多分、はじめ先輩あたりに聞けばわかんだろ。
「あぁ……企業日にこんな素敵なコスプレを拝めるなんて……!」
「こっち向いてください!!」
やっぱり、こういう日にレイヤーさんが来るのは珍しいのか。にしても、すげぇ人気だな。そんな有名な人なのだろうか。それともキャラクターが人気なのだろうか。
こっち向いてくださいと言った人がちょうど俺の反対側にいたので上手いこと顔が映らない。って、レイヤーさんが向いてる方向には涼風とゆん先輩がいるじゃないですか。はじめ先輩もそのへんをパシャパシャと写真撮影しているようだ。あれ?おかしいなー俺はー?
こっちですね。てか、今思ったんだがはじめ先輩って意外に身長高いのね。
ぼうっと眺めていたらレイヤーさんは顔を赤らめて、カメラを向けていた人にそっぽを向ける。された人は「ぎゃあああ!そんな意地悪なところも素敵!!」と何やら嬉しそうだ。世の中には変わった人もいるなぁ…。
とか、思っているとレイヤーさんは今度はこちらを向く。先ほどの顔つきから一転し、平常心を取り戻したのかクールで知的な雰囲気を出している。
そして、不意にそのレイヤーさんとお互いに目が合うこと数秒。俺はあることに気づく。
普段はポニーテールに束ねられた後ろ髪は毛先に近い位置で結ばれ、いつもの涼し気な表情ではなく、目を細め顔を紅潮させているその顔には何やら見覚えがある。
「!?」
その反応で確信がもてた。どうやら、ひふみ先輩らしい。
これは見なかったことにするべきか、写真に収めて早めに退散するかを考える暇もなく、俺はひふみ先輩に連れ出される。
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見上げれば赤みがかった白の天井。下を見ればピンクのタイルが敷き詰められており、前を見ればT〇T〇の洋式トイレの蓋がウィィィンと静かに音を立てて立ち上がり、便座が現れる。
「……あの、ひふみ先輩?ここ女子トイレですよね」
ここに連れ込んだ人はというと死んだような表情と頬を赤らめてなんだか今にも泣きそうな顔で壁にもたれかかっている。
「……」
聞いても返事がない。どうやら、ただのしかばねのようだ。
しかし、ひふみ先輩にとっては見られてはいけないものを見られた感じだったのだろうが、俺からすればご褒美です。ありがとうございました。という感じなのだが……。
「…………」
相手はそういう感じではないらしい。さっきから見ているからか、少し怒ってるようにも見えてきた。
「まぁ、俺は別にいいと思いますよ。ほら、ひふみ先輩可愛いですし。ほら、可愛い人はなんのコスプレしても可愛いですよ。ほら…モビルスーツ乗っても可愛いですよ!ノーベルガンダムとか!」
言ってるこっちも恥ずかしいし、聞いてるあっちも恥ずかしそうだ。
これはもはや、火に油を注ぐというより水に油を注いでる感じだ。
「……このこと…みんなには…秘密に…してくれる……?」
「え、まぁ、それはもちろん」
俺が言わなくてもTwitterとかに写真が出回って特定される可能性はあると思うけど。そんな事言ったらキリがないし、企業日にTwitterに写真をあげるのはNGだからおそらくないと思うが。
「……ほんとに……?」
ふむ、まだ信用されていないようだ。多分俺の信用度はハリネズミ以下なのだろう。まぁ、誰かさんいわく人間以下らしいから仕方がない。
コクリと頷くとひふみ先輩は大きめのキャリーバッグから何やら取り出すとバッとそれを広げる。
「じゃあ…これ着て」
なぜそうなる。そんな言葉が顔に出ていたのだろう。ひふみ先輩は細々とした小さな声だが、俺にまっすぐ視線を向ける。
「着てくれたら……信じる……」
いや、まぁ、それを着るだけならいいんですが。と俺はその衣服を受け取ったのだが、その後に続けた一言がダメだった。
「それで……私と一緒に…並んでくれたら……うれしい」
並ばせていただきます!
……てか、なんで俺のサイズぴったりで頭髪用ワックスまであるんですかねぇ……そう聞こうとしたらギロりと睨まれる。
「早く着て」
「は、はい」
なんだろうな。ほんとはすごく怖がるはずなんだろう。だけど、だけど。すごく気持ちいい気がする。まさか、これはMの目覚めなんだろうか。
「あ、あの着替えるんでそちら向いてて…もらえないですかね」
言うとひふみ先輩は先ほどの凍りついた表情から一転して、いつもの恥ずかしがり屋な顔に戻りましたとさ。
【一方、会社では】
「ひふみんと八幡は何やってんだ」
この時八幡はワックスで髪をかきあげて、フェアリーズストーリー1の男性キャラになってゲーム展の女性を歓喜させていました。
ひふみんはゲームの先行体験で最速クリアをしていました。
そして、2人は仲良く残業しましたとさ。
トイレに男女2人で入っても薄い本イベントが発生しない。なんでだろう。というか、薄い本はあれはあれでいいんだけど現実で起きたら色々の頭がやばいことしかない。
なので、そんなイベントはなかった。
葉山と戸部と材木座というカオスメンバーで海に行った話はまぁ、海の家でのバイトと考えてください。誰が誘ったかって?だいたいわかるでしょ。あーでも、高3の夏休みに海の家にバイト行くかな~んんん???
あと、正直今回の話とドーナツの差し入れの話(書いてみたのですが、会話が全くと言っていいほどありませんでした)は八幡を絡ませづらかった。