女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている   作:通りすがりの魔術師

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黒い鉄格子の中で生まれてきました

はい、キーボードも変えて心機一転鬼ドラゴンになりました
なんか投稿してない日に日間ランキング3位に上がっていて吐血しました。
ありがとうございます!ありがとうございます!

そして……初めてのファンブック
を購入しました!読んでいて「あぁ、イーグルジャンプって4階と5階なのか!」とかいい発見がありました。ちなみにデバッグブースはグラフィッカーブースの横でした…OTZ

今回はお正月特別編!……なわけない
八幡が八幡の夏休みを振り返るという話。2話くらいあるかと。
(振り返り→その日の八幡の思考にシフトチェンジしていて過去形じゃなくて現在形になっています『__』←ってのが目印)
だから、原作にはない話ですね!(まあ、newgameの原作の描き下ろしなどを参考にしたりしてますが)
これが僕からのお年玉(ちなみに父からのお年玉は200円でした…)




比企谷八幡は社会人夏休みを謳歌したい

2週間とは実にあっという間に過ぎていくもので日に直すと14日、時間に直すと336時間、分に直すと……いや、やめよう。

こんなことをしたところで俺の短い夏休みは返ってこないし、なんなら戻ってもこない。

 

しかし……カレンダーを見ればその2週間は真っ白だ。学生の頃は真っ白しろすけだったように。やーい、お前ん家おばけ屋敷〜!って俺がお化けだって言いたいんですかね。なのに、結構色々あったんだよ……。

 

1日目はマスターアップ後だったからすぐに寝た。

小町が飯を作りに来てくれたからよかった。何もしなくてもよかった。

 

「はい、お兄ちゃんの好きなハンバーグとポテトサラダだよっ!」

 

マジであれは天使。家のことから俺の介護までやってくれるなんて、お嫁に欲しい。でも、血が繋がってるから結婚できないんだよなぁ。

結婚したら『結婚したのか……兄以外のやつと…』とか言っちゃいそうです。

 

しかし、家のことを隅々までやってもらったかわりに俺の財布から諭吉さんが1人だけ持っていかれたが家事代行サービスと考えれば安いもの……あれ?みくりさんってこんなにもらってたの?冗談だよね、小町ちゃん。

 

 

2日目ははじめ先輩とゆん先輩とラーメンに行ってきた。

きっかけは俺から貰うものを貰った小町ちゃんはこの日には来ず、昼は昨日の残り物で済ませたのだが、晩飯ィ……。

それで仕事が忙しくなってから食べに行っていなかったラーメンを食べようと外に出たのだ。

 

__

 

久しぶりに会社以外の場所に来た気がする。

なんなら、会社以外で外に出る理由がなかった。

ついでに言うと、この辺のラーメン屋は攻略してないからな。

 

「あ、八幡〜!」

 

商店街あたりをぶらぶらしていると聞き覚えのある声に呼びかけられる。後ろを振り向いてみれば、いつも通りショートパンツと白のキャミソールのはじめ先輩だ。

 

「どしたのこんな時間にこんなところで」

 

「ラーメン食べに行こうと思って。忙しくて食べてなかったんで」

 

ここでさらに聞かれてない情報もだすのはぼっち特有の特性かもしれない。ほら、普段あんまり話すこともないしな。それは学生の頃から変わってないな。こういうのを蛇足って言うんだろう。

 

「そうなんだ!……私もラーメン食べようかな…最近食べてなかったし」

 

ここで戸部や葉山のようなリア充なら『じゃ、一緒にどう?』とか言うんだろうが俺は言わない。そんなことを言えるような度胸も勇気もない。

 

「じゃ、俺は行くんで」

 

「あっ、待って!私も行く!」

 

……まさかそっちから申し出てくるとは。ラーメンは1人で食べたい主義なんだよなぁ。でも、ここで断るとこれからの関係にヒビが入るか?いや、その程度で崩れるのならその程度だったいうことだ。ここは断って……

 

「あっ……はじめに八幡やん」

 

今日はやけに知り合いに会うなぁ……。てか、ゆん先輩っていつもゴスロリ系の服着てる気がするのは気のせいか?そういう俺もジーパンに黒服っていういつものスタイルなんだが。

 

「あれ?ゆんじゃん。珍しいね」

 

「今日はおとんとおかんがおるから弟達のめんどう見てもらえるから、久しぶりに外食しよう思うて」

 

へぇーゆん先輩ってお姉さんなのか。まぁ、確かにそんな感じはしていた。はじめ先輩の扱い方といい、涼風に対する面倒見の良さといい。てか、ゆん先輩も寂しい人だな。1人で外食だなんて。そんな思いがつい、口に出てしまった。

 

「1人でですか?」

 

「……せや」

 

「寂しいっすね」

 

「八幡には言われたくないわ…」

 

おかしいな、俺がいつも1人でご飯食べてるような言い方だな…。

俺にだって妹がいるんですよ!妹に飯作ってもらって一万円持ってかれたんですよ!

 

「じゃ、ゆんも行く?ラーメンだけど……って嫌か。嫌いそうだし」

 

ラーメンは日本、いや世界中に轟く神器の如し美味さと中毒性を持っているが世の中にはそれを許容できない人もいる。別に否定はしないが、あまりその人とは気が合いそうにはない。

 

「そ、そうや。こんな高カロリー、食べたら後が大変や!」

 

「ふーん、もったいない。じゃ、私達は食べてくるよ〜」

 

あれ、いつの間にかはじめ先輩が仲間に加わっているぞ?おかしいなーって、俺断ってなかったんだね。もう完全に行く気満々だし別にいいか。平塚先生も「たまには誰かと食べるラーメンもいいものだよ。ラーメンとは人と人を結ぶ糸のようなものだからね」と多分最後のことが言いたかったのか、ある映画の影響を受けたのかそんなことを言われたことがある。

 

「あ〜仕方あらへんな〜!付き合ったるわ〜!」

 

はじめ先輩の言い方に腹を立てたのか、それともただ単に1人で食べるのが悲しくなったのかゆん先輩は俺達についてくる。

こうして並んでみると……うん、現実って残酷なんだな。ゆん先輩って涼風よりも小さいんじゃないだろうか。いや、別にいつもは見てないよ!よく見てみると気になるだけである。誰に言い訳してんだよ…。

 

「八幡はラーメン好きなの?」

 

「好きです。死ぬほど好きです」

 

「そんなに好きなんや…」

 

「カロリーとか気にしないんで」

 

「なんやそれはうちに対する嫌味か?」

 

「いや、そんなつもりは…」

 

はじめ先輩からの質問に答えてたらゆん先輩がジト目で見てきたので軽口を叩いてみるとジト目が怒り目に変わった。

 

「八幡は男の子やからええけど、うちは女の子やからな!そういうのめっちゃ気にするんや」

 

「私は気にしないけどなー」

 

やめたげてよぉ!ゆん先輩のライフはもうゼロよ!

ほら!ゆん先輩めちゃくちゃ睨んでる!

 

「はじめはほら、運動趣味やからええやん」

 

「じゃ、ゆん先輩も運動すればいいんじゃ…」

 

「うち運動はごっつ苦手なんや…」

 

あぁ、そんな感じしますね。どうでもいいけど、運動できない人は走り方を見ればだいたいわかる。燃堂?あれは論外だ。

 

「てか、別にまだまだ細いんですからいいんじゃないですか?」

 

「……そうかな」

 

そうですよ、と俺は無難な顔で言うとゆん先輩は二の腕やらお腹やらを擦り出す。なんかそれエロいっすね…。

で、なんではじめ先輩まで気にしだしてるんですかね……

 

 

__

 

 

ラーメンは美味かったがなんかすげぇ変な雰囲気になってたな…

食べる前も食べた後もずっとお腹擦ってたし……。ラーメンって背脂なかったらそんなにカロリーないはずなんだが(あります)

 

3日目4日目は特に外に出ないでアニメの録り溜めを見ていた。

視聴ボタンを押させるなぁっー!!!いいや!限界だ!押すね!

勝ったな!ガハハ!

 

 

5日目は久しぶりに高校時代の知り合いに会った。あっちは俺のことを忘れてると思っていたのだが、まさか覚えているとは。まぁ、色々あったから覚えてるか…。しかも、誘われるとは予想外すぎた。

 

 

__

 

「やぁ、比企谷。元気そうだね」

 

「お互い様だな、葉山」

 

俺が面と向かって初めて「嫌い」と言った相手で、言われた相手でもある。最初はただのクラスメイト。人気者と日陰者。ただそれだけだった。しかし、俺が奉仕部にはいって、チェーンメール事件から始まり小学生の林間学校、文化祭、修学旅行、生徒会選挙、マラソン大会とあいつとは色々と対立したり、お互い違う場所に立っているはずなのに、何か奇妙なものを感じた。

 

そんな俺達も今ではたまに会って飯を食べたり買い物に行ってるから驚きである。

 

「で、今日はどうしたんだよ?」

 

「いや、君の妹に休みだって聞いてね。俺も休みで暇だから久しぶりにどこか行こうと思ってね」

 

「おい、俺の妹となんで連絡をとっている貴様。事の次第によっては……」

 

「俺からじゃないよ、君の妹から連絡してきたんだよ。多分、結衣とかにも連絡いってるんじゃないかな?」

 

あいつか……なんで俺の休みを奪うのかなぁ……ソフト&ウェットかよ。いや、小悪魔だな。小町の小も入ってるしそうに違いない。

 

「そういうことか……てか大学で部活とかねぇのかよ?」

 

「あぁ、やってないよ。サークルには入ってるけど」

 

「なんのサークルだよ」

 

「TRPGのサークル」

 

「あぁ、あの妹さえいればいいのやつか」

 

俺の発言に葉山は首を傾げていたが、『妹さえいればいい』ってのは小説家の日常をまとめたライトノベルのことだが、巻末にTRPGをする話があるのだ。

それでその小説のキャラクターに春斗というイケメンがそのサークルに所属していたことがあるのだ。ちなみにそのサークルはそいつのせいで崩壊した。やはり、イケメンは罪。

 

「まぁ、とりあえず行こうか」

 

「行こうか……ってどこ行くんだよ」

 

「君の妹に頼まれたんだよ。服を選んでやってくれって」

 

「なるほど……おい、やっぱりなんか貴様信用できんぞ」

 

「ハハハ…相変わらずシスコ…妹想いだね」

 

よく言い直した。まぁ、いい。それで許してやろう。てか、小町って葉山となんの関わりもなかったと思うんだけど……。あ、林間学校か。

 

__

 

それでその後ショッピングモールを巡回して色々買ったんだよな。あんまり金を使うことがなかったからよかったし、冬服も買えたからよしとしよう。

 

さてと、明日に備えて寝よう。仕事?

違うぜ?休みはまだ残っている。

 

 




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