女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている 作:通りすがりの魔術師
本編より時間かかったりしました……(笑)
待ちに待った日とは心がかなり昂るもので、そうそれは例えるならば、初めてポケモンを貰う日やクリスマスの朝やバレンタインデーのようなものだ。ちなみに後者二つは人によってはないのでそこまで昂らないものの、変に期待してしまうものである。
しかし、期待するということは愚かな行為だ。期待するから裏切られるのであり、期待しなければ裏切られることも失望することも責任を押し付けることもない。なので、責任を押し付けられたり失望されたりしたら自分は信用、信頼、期待されていたと思ってよし。でも、それ以後はされなくなるので注意。
そんなことは誰もが百も承知だろう。でも、期待して信頼して絶望という悪循環を繰り返すのが人間なのだ。だから、人はいつまで経っても愚かな生き物なのだろう。ということで愚かさを愛しましょう。
「……ハッチっていつもそんな変なこと言ってるの?」
「いや、君がなんでもいいからなにか話してとか言うから話してあげたんですよ?わかってます?」
記念すべきフェアリーズストーリー3の発売日に突然見知らぬ電話番号で呼び出されて俺はとあるゲーム屋に来ている。それも同僚とかではなくアルバイトの人と。そう、涼風の友達の桜ねねである。
「うーん、もっとこう。これじゃないっていうか……」
うん、言いたいことはなんとなくわかるけど、その表現は嫌われるぞ。相手に直して欲しいところがあるけどうまく言葉にできなくて『なにかちがう』とだけ言ってどこが違うか具体的に言わないと言われてる方は直しようがないからな。
「まぁ、俺と話すってのこういうことだ。よかったな、一つ無駄な知識が増えたぞ」
もう雑学とかトリビアより無駄な知識。もう無駄すぎてラッシュ決められるくらい。勝ったッ!死ねいッ!
「なんだかあおっちが言ってたことがよくわかった気がする……」
誰に何を言われようが俺はブレないしブレたら俺じゃない。でも、影でなんて言われてるか私気になります!昔は話題にすらならなかったけど、会社という環境でなら少しくらいは…ね?
「てか、なんでここなんだ?涼風が行ってるとこでよくね?」
まぁ、もともと行くつもりなんてなかったんだけど。ほら、最近もうすっかり秋というか寒くてね。家で実況動画見てる方が有意義だった気がするんだ。それにゲーマー〇の方には八神さん達……というか俺以外のグラフィックチームがいるわけですしね。
「店舗ごとのドラマCDの特典がさ内容と出てるキャラが違うんだよねー」
「あーなんかホームページとかTwitterで言ってたな」
なんかメイン3人のそれぞれのスピンオフだったか。俺は自分のキャラがないので別にいいし、どうせネットに誰かが違法であげるんだから、それ聴いて通報すればいいし。ソフトは貰えるし別にいらない。
「どうせネットに上がるんだろうけど限定版だからね!」
あぁ、そう。だが、言われたらなんだか記念に一つ欲しくなってきた。というか、店舗によって違うってなんか怖い。大人の世界の闇が見える。
「ここは誰のドラマCDなんだ?」
「うーんとね、主人公のナイト君だよ」
そんなたわいのない話をしていると、ふと桜の体に目が行く。そういえば、こいつと涼風って同い年なんだよね。うーん、涼風よりは身長は少し低いが胸はこいつの方があるんだな。ロリ巨乳?ってやつか。こういうことを考えるあたり、俺も男の子なんだな、と自覚させられる。そうやって、自分を再確認しているとある質問をされる。
「社員さんってそういうの貰えないの?」
「多分、経費削減だとかいって貰えないんじゃねぇの?貰えるなら前もって連絡来るだろうし」
八神さんとか遠山さんあたりになると貰えるのかもしれんが。腕を組んで考えていると店が開店する。すると中からナイトのコスプレをした店員さんが現れる。そして、口を開けて元気で爽やかな声を出す。
「これより『フェアリーズストーリー3』の販売を開始しまーす!」
そのコスプレを見た人は『おっー!』とカシャッとスマホやガラケーのカメラで写真を撮る。桜も興奮してなんかよくわからんことを言いながら写真を撮っている。
……社員というか関係者だからわかることだがなんかところどころ違うな。まぁ、別に気にならないんですけどね。わかんなかったらだけど。
店から出てきて買えた人達は嬉しそうな顔で袋からソフトを出してニヤニヤしていたり、the otaku って感じの人たちは展示パネルの前で記念撮影をしていたりする。
嬉しそうだが今作はキャラたくさん死ぬし、主人公の親友がラスボスっていう黒いイーグルジャンプ作品だからなぁ…大丈夫かな…
と売る側に回るとそんな不安も湧いてくる。
まぁ、気にしすぎるとあんまり良くないしな。でも、人間悩んでる方が脳にはいいらしいからずっと悩んでおこう。どうして彼女ができないんだ〜ドワッハッハっー!妖怪のせいなのねそうなのね。なわけねぇから!
「次のお客様どうぞ〜」
「あ、はい」
とは言ってもやはり自分が少しだけでも関わったゲームということもあって嬉しいという気持ちがある。それは嘘をつきのようがない事実だ。それは桜も同じなのか隣で嬉嬉として2個も買っている。
お金を払って特典ももらって店を出る。しばらくもしないうちに桜も鼻歌を歌いながら出てくる。
「お待たせ〜」
「おう、じゃあな」
このまま帰宅しようとすると別れの挨拶をすると桜がポカーンと口を開けている。
「え、なにどうしたの」
「……いや、うん…こういうとこも残念だなーって」
「直球だな。まぁ、別にこれから行くとこもないだろ」
「ううん、これからあおっち達と合流しに行くよ」
そう言うと桜は俺の手を掴んで道を歩き出す。やだ、この子。躊躇いっていうのがないのかしら!手汗とか出てないかな!とか、思ったら出てくるからやめとこ!
道を進むこと5分ほどすると違うゲーム店近くまでやってくる。すると、桜は涼風を見つけたのか俺の手を離して走ってそちらに向かっていく。涼風に向かっていたっと思いきや、隣にいたはじめさんの方に駆け寄る。
「おひさー!別店舗特典手に入れてきたであります!!」
「たすかるー!おつかれー!」
「おやすいごようであります!」
なるほど、それは鑑賞用、プレイ用というわけではなくはじめさんの分だったんですね。納得。てか、仲いいですね2人とも。遠目で眺めていると近くにいたのか八神さんに声をかけられる。
「おっ、八幡じゃん、来ないんじゃなかったの?」
「いや、そのつもりだったんですけどね。なんかよくわからないうちに」
「そうなんだ。あっちにみんないるからいこうか」
八神さんに連れられるまま涼風達のいるところに移動すると桜とはじめさんが大変なネタバレを話していた。
「まさか闇落ちしてラスボスになるとは思ってなかったけど」
「そうそう意外だったよね」
「でもあの平和主義なナイトとは違う考え方は結構好きなんだよね。だからぐっときちゃって最後の一騎打ちも……」
そこまで言ったところで涼風が止めに入るが既に遅く周りでは「コナーがラスボス?」「さっき関係者って言ってたよねあの人?」とヒソヒソ声が飛び交っている。
「やばい!帰ろう!」
八神さんの判断でその場を急いで離れるが遠山さんは見たことない顔で震えて「どうしよう…怒られるかもしれない。怒られるかもしれない」と復唱していた。それをなだめる八神さんも苦笑いだから少しは恐れているかもしれない。
「比企谷くん……これ……」
肩をトンと叩かれ振り向いて見ればひふみ先輩がケータイ画面を見せてくる。近い、めっちゃいい匂いするとかそんなこともすぐに消えて画面に注目すると既にコナーがラスボスであることが話題になっていた。それをそのまま涼風に見せると恐ろしく驚いた顔で大声をあげる。
「もう広まってるー!?遠山さん、八神さん、これ」
そう言って2人にも見せると「はやいよ!!」と八神さんも珍しく目を見開いて驚愕している。
「ちゃ、ちゃいますよ!フラゲしてクリアした人やって」
「なるほどそれだ!そういうことにしておこう!」
「ああもうせっかくの発売日がー!」
ゆん先輩がそう言うと八神さんはもうどうにでもなれと言った感じで気狂ったように笑ってるし、涼風は首謀者2人に挟まれて悲痛の声を上げている。
まぁ、特に問題ないと思うしいいんじゃねぇの?多分だけど。
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(おまけという名の次回予告)
青葉「次で最終回ってほんとですか!?」
ねね「えっそうなの!?」
コウ「え、まぁ、作者がそう決めてたからそうなんじゃない?」
はじめ「八神さんがそう思うんならそうなんでしょうね。八神さんの中では」
ゆん「ってことはまだまだ続くってことか!?」
うみこ「でも、それだと作者のライフが……」
りん「どうなるのかしら…」
ひふみ「すごく……心配……」
八幡「まぁ、なんとかなるでしょ。多分、あるいはもしかしたら…」
青葉「そんな適当すぎるよ!」
八幡「次回『働くのも青春なのだろうか』……これで終わりじゃないよな?」
作者「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……」
……To be continued
マジで続けるかは決まってない
アニメ放映後の話はノータッチの方がアニメ派の人はいいかと思うし……
とりあえず皆様のお声次第!
次回を待て!