女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている   作:通りすがりの魔術師

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無言で評価1を付けられる夢を見て起きたら正夢だったでござる(`‐ω‐´)

今回の話、原作で結構不明瞭な点が多いんですよね
なにでいったのか、何時についたのか、ついてすぐにご飯を食べて寝たのかとか。まぁ、わからないなら勝手に捏造しちゃえばいいんですよ。

ついでに言うと多分投稿ペースが落ちます。理由 学校 宿題 テスト



社員旅行で北海道に行こう!

北海道

 

最北端の都道府県であり、日本領土の中でもっとも広大な大地を持ち、農業、畜産などの日本の食料自給率の多くを担っている。旅行地としては冬のさっぽろ雪まつりや農業体験などが人気だと聞くが、やはり海に囲まれた場所だからこその新鮮な海の幸などが主流だろう。また、温泉などでも有名である。

 

と、社員旅行用のパンフレットに書いてありました。泊まる場所は名前も外観も古き良き日本を体現したかのような雰囲気なのだ。目の前にはスキー場があり、近くには居酒屋や海の幸が堪能できる店がわんさかあるらしい。

 

俺としての印象はやっぱり、銀の匙だな。いや、あれのせいで一時期農業高校に入学しようとか考えてたからな。でも、朝5時起きの実習とか肉体労働は俺の目指す目立たず疲れず楽な高校生活とはかなり遠いし、何より実家から離れるとか無理だからやめた。

 

 

俺は着替えや日用品を大きめのカバンに詰め込むとそれを玄関にぽんと置いておく。さてと、明日は待ちに待っていなかった北海道である。正直、俺も葉月さんと同じくお留守番がよかったんだがな。まぁ、来るらしいけどね葉月さん。

 

 

 

朝になると俺は手早く身支度を済ませて、荷物を持って家の鍵を閉める。俺不在の間は小町に掃除を頼んでおいたから安心できる。代わりに五千円も飛んでくのは、最愛の妹へのお小遣いと思えばいい。こうして俺の女だらけの社員旅行の幕が開けた。

 

 

###

 

 

一日目は到着したのが夕方というのもあったが、嵐がやってきた。別に五人組の歌って踊れるイケメン共ではない。大雪をふらせ風を吹き俺たちを旅館という牢獄に閉じ込めるやつだ。

 

着くまではバスで騒いでいた涼風やはじめさんも今では静かにタイの刺身を口に運んでいる。かく言う俺もあまりのうまさにマスオさんみたいになるところだった。宮迫さんってマスオさんの真似うまいよね。

 

バスでは俺は1番後の五人座れるところの左側の窓際に座り、その隣に涼風が座っていた。さらに隣にはひふみ先輩、はじめさん、ゆん先輩が座っていて、何やら連想ゲームや後出しジャンケンで負けるという遊びをしていた。俺はずっと外を眺めてたが、途中で涼風に巻き込まれてダウンタウンだとか言われてしまった。意味がわからんぞ!

 

そんなことを思い出しながら箸を進めて、飯を食い終わりそれぞれ部屋に戻る。さて、ここで問題です!俺はキャラデザ班唯一の男であり、イーグルジャンプで唯一の男性社員です!そんな俺に部屋なんてあるのでしょうか!?

 

 

「あるんだなぁ、これが」

 

 

3畳半と少し手狭だが、個人的には十分な広さだ。アパートよりは狭いがそこは仕方ない。別にゲームをするわけじゃない。寝ころべるならそれでいい。あとは戸塚がいれば完璧なのだが…どうこう言ってられないな。

 

 

「とりあえず、風呂でも行くか」

 

 

北海道の旅館といえば、温泉である。てか、旅行といえば露天風呂。これは常識であり摂理である。日本人は風呂好きと世界に言われるくらいに風呂が好きだ。風呂は1日の疲れや汚れを落とす他、温かいお湯に浸かることでリラックスする効果もあるらしい。さらに天然の温泉や入浴剤を使えばお肌ツルツル、血の巡りも良くなったりといいことばかりなのだそうだ。

 

 

部屋にも風呂は付いてるのだが折角ここまで来たのだ。やっぱり、露天風呂に入りたいよね!ここの温泉の効能はなんだろうかと眺めていると、後ろから八神さんと遠山さんに声をかけられる。

 

 

「あれ?八幡もお風呂?」

 

 

「比企谷くん男の子1人だから寂しいんじゃない?」

 

 

「いや、そんなことないですよ」

 

確かに男1人の社員旅行というのは心苦しく寂しいと思われそうだがそんなことは無い。だって、いつも1人だしな。中学の時はクラスで15分間の入浴時間があったが居心地が悪くてすぐに出た。高校の時は戸部の告白の手伝いとかで部屋風呂で済ませてるからなぁ…。戸塚とお風呂入れなくて無念である。

 

 

「まぁ、いいや。じゃあね、八幡覗かないでよ〜」

 

 

「もう!コウちゃん!」

 

 

いたずらっぽく笑う八神さんに遠山さんが顔を赤らめて諌める。うむ、相変わらず仲いいな。俺もああいう友達が欲しいと思ってた時期があったなぁ。材木座?誰だよ知らねぇやつだな。

 

 

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二日目。昨日は風呂に入って出てすること無かったからすぐに寝ました。だから、俺は元気です。

起きてカーテンを開けるとそこに広がるのはまっしろわーるど!ここにならウルクススかベリオロスがいてもおかしくないなそれくらいに銀世界が広がっている。

 

 

 

朝食のため男女共用の食堂に移動する。大きなあくびをしながら、廊下を歩く。どうでもいいが、男湯と女湯って壁が薄いのかちょっと大きな声で喋られると声が聞こえちゃうんだよね。だから、『りん、またおっきくなったんじゃないの?』とか『もう!そんなことないわよ…。』みたいな会話が聞こえてきたりした。うん、尊い。怒るあたり図星なんだろうな。

 

 

 

「あ、おはよう八幡」

 

「おはようさん」

 

「……おはよう」

 

行くとまだ全員揃っていないのかいたのははじめさんとゆん先輩、そしてひふみ先輩だけだった。

 

「おはようございます」

 

挨拶を返して椅子に座ると涼風と八神さん、遠山さんがやってくる。

 

「皆さんおはようございます!」

 

「お待たせー」

 

「おはよう」

 

それぞれ挨拶を返すと朝ごはんが運ばれてくる。白ご飯に味噌汁、漬物と鮎の塩焼きと和食一式である。うむ、上手い。そういえばエゾノーは漁業やってないんだっけか?てか、エゾノーってあんのかな。そんなことを考えながら食べていると今日の過ごし方の話題になった。

 

「えー二人ともスキー行かないんですか?もったいない!」

 

まぁ、スキー場来たんだからスキーするのは当然といえば当然なのかもしれないが、涼風は運動できないし仕方が無いだろう。八神さんは…顔が赤い気がするがもしかしたら熱か?

 

「私、スキー滑れないので…」

 

「私はまぁ、気分」

 

二人が口々に言うとはじめさんは納得のいかないという顔をしている。だが、すぐに「遠山さんは?」と尋ねる。

 

「私も……やめておくわ」

 

「りんは滑れるんだから行けばいいのに」

 

「……私はコウちゃんと違って忙しいの」

 

「ひど!」

 

何このムズ痒いラブコメみたいなの。遠山さんも素直に八神さんと一緒にいたいからと言えばいいのに…。

 

「八幡は?」

 

「俺は滑りますよ」

 

スキーじゃなくてスノボーですけど。いや、マリオスポーツやってたらしたくなることってあるよね?それに中学生の頃、冬のスポーツ合宿とかいうよくわからんのに小町といったおかげでスキーとスノボー、そして雪合戦は極めている。もう東京オリンピックの予選には出れるくらい。

 

「…八神さん、朝ごはん朝ごはんって言ってたわりにはあまり食べてないですね」

 

涼風に言われて気付いたのか八神さんは「え…?」と気の抜けたような声を出す。見てみればご飯を1口ほどしか食べていなかった。

 

「ああ…なんだろ、食欲がなくなってきちゃって…ちょっと水とってくる」

 

そう言うと八神さんはふらっと危ない感じに立ち上がり、コップを掴めず、そのコップはパリン!と床に落ちてガラスの破片を飛び散らせる。騒ぎを聞きつけた従業員はすぐにちりとりとほうきを持ってきて対処にあたる。

 

「すみません…」

 

「ちょっとコウちゃん!」

 

八神さんが細々とした声で謝罪するとガタッと遠山さんが立ち上がり、八神さんの額に手を当てる。

 

「……やっぱり少し熱がある」「これくらいたいしたことないって」

 

「いつもそうでしょ?今日はおとなしく寝てよう?あと数日あるのに風邪で潰す気?」

 

「りんがそう言うなら……わかった」

 

「青葉ごめん、うつすといけないから今日は別行動で」

 

そう言って八神さんは遠山さんに支えながら食堂をあとにする。うむ、この味噌汁美味いな。

 

「じゃあ私もスキー場に行くくらいはしようかな…」

 

涼風がそう口にするともぐもぐと静かにパンを食べていたひふみ先輩が「!」と反応を示して涼風の肩をポンポンと軽く叩く。てか、洋食もあったのね。

 

「あおば……ひゃん!わ、わたひが…スキー…おひえてあげる!」

 

ひふみ先輩は口にものを含めながら喋るが、ちゃんと噛めよ……とどっかのナメック星人に言われてそうな気がする。いや、ほんとうに行儀が悪いからやめといた方がいいですよ?まぁ、可愛いから全然いいんですけどね!

 

朝食を終えて待ちに待ったスキー場である。スキーウェアはレンタルできるので着替えると俺はすぐさまゲレンデに出てスノーボードを借りる。

 

そして、上に上がろうとリフトを待っている時だ。後ろからカチャっと背中に銃口を突きつけられる。こんなことをしてくるのはあの人しかいない。

 

「……なんですか」

 

「おや、ノリが悪いですね。何かあったのですか?」

 

「いや、こんなとこで出してて勘違いされて捕まったらどうするんですか……」

 

「……それもそうですね」

 

背中の重みが消えてうみこさんはモデルガンをポケットにしまうと

俺の隣に並ぶ。それって標準装備なのか……と思っていると俺の手に持ってるスノボに気付いたのか、これを指指す。

 

「比企谷さんはスノーボードなんですね」

 

「まぁ、スキーより好きですからね」

 

言ってから気付いたが地味にダジャレだなこれ。そう思って恐る恐る横に振り向くとゴミを見るような目を向けられていた。

 

「……シャレですか?」

 

「すみません」

 

まぁ、俺との会話なんてこんなものだ。楽しくもなければ面白くもない。ただ暇つぶしとしては丁度いいのだろう。リフトが来たので座ると隣にうみこさんも座る。リフトは上にのぼっていく。あれだよな、ロープウェイって上に行くから上なら下に行くならロープシタァなんだろうなとかそんなつまらないことを考えてしまう。

 

「比企谷さんはお好きな女性はいるのですか?」

 

「え?……あー強いて言うなら妹ですかね」

 

「シスコン?」

 

「いや、違いますよ!」

 

ほら、妹さえいればいいとか言うじゃん?つまりは妹さえいればこの世界生きていけるってことだな!どういうことだよ!

 

「では、特にはいないということですか?」

 

「まぁ、そうですね……なんでそんなことを?」

 

「いえ、興味本位です。気にしないでください」

 

なんだろう。気にしないでって言われると気になっちゃうよね。これが吊り橋効果ならぬリフト効果か。好きな人は特にいないが、こう綺麗な人や可愛い女の人に好きな人がいるかと聞かれると「え、もしかして俺のこと……」とか考えちゃうよな。で、それどこの中学生の俺?

 

軽くトラウマを思い出して傷ついていると上の方まで来たらしく、危なげなく降りる。ここで降りれずに二周目に行ったり、上級者コースに行ったりする人がいるらしいが俺はそんなヘマはしない。

 

「では、私はお先に」

 

うみこさんはまるで風のように滑ってのぼってきた場所から一気に下に下っていく。そんな後ろ姿を見て俺も行くかと準備しているとソリに乗ったはじめさんとゆん先輩が上級者コースから降りてくる。

 

「やっほーいぃぃ」

 

「早い!早い!あかん!早い!死ぬぅ!」

 

タノシソウダナー。にしてもあの二人はスキー組じゃなかったけ?はじめさんがスキーできるからとゆん先輩に教えていた気がするんだが。

 

さてと、俺も滑るとするか。ボードにのって勢いをつけるため片足で雪を蹴る。すると、傾斜をスゥーっと滑り始める。まだだ!こんなものじゃない!これが俺が向こう側で得た力か?だが足りない、足りないぞ!!俺に足りないもの、それは情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そして何よりも __

 

「速 さ が 足 り な い !!」

 

そう言いながら空中トリックを決めて着地するとそれを見ていた人たちから拍手喝采が起こる。

 

「すごいですね」

 

「タオパイパイかよ…」

 

「よう、あんなんできんなぁ…」

 

と先ほど見かけた三人が近づいてきて俺の特技を見て感嘆の声を漏らす。いや、タオパイパイは空中トリックはできませんから、俺の方が一枚上手ですよ。

 

「ど、い、て、ぇ〜!!!」

 

上から大声がしたので振り返ると雪の上を全速前進で滑り降りてくる涼風がいた。俺は避けようと足を動かそうとしたのだが、時既に遅かったようだ。

 

「のぉぉぉ!!?」

 

俺にぶつかった涼風はそこで尻餅をついて停止するが、俺は吹き飛ばされる。そう、これが我が逃走経路だぁー!!と飛んでいく吸血鬼のような飛び方だ。しかし、飛んでいった方向には運良く雪が溜まっており、それがクッションとなり大事には至らなかった。

 

「八幡!大丈夫!?」

 

「……大丈夫…?」

 

すぐに救助にきたはじめさんとひふみ先輩に引っ張り出されて、俺はふらふらになりながらよたよたと這い出てくる。

 

「なんとか…」

 

「比企谷くんごめん!大丈夫?」

 

死んでもないし、痛いところもないから大丈夫だが、もう少し反省させてやろう。

 

「くっ!どうやら今ので腰が…!」

 

「そんな!」

 

「どれどれ見せてください」

 

「へ?」

 

腰を?今ここで?こんな寒い中で?

 

「当然です。もし、骨に異常をきたしていたらどうするんですか」

 

あ、これはガチトーンだ。しかも、涼風泣き出したし……と、とても嘘とは言えない。いや、まだなんとかなる。

 

「……あれ、あ、思ったより大丈夫そうです。でも、痛みが引くまでちょっと休んでます」

 

俺がそう言うとみんなは散り散りになるのだが、涼風だけは責任を感じてか俺の隣にチョコンと座っている。

 

「……気にすんなよ。ほらよくあることだろ、多分」

 

「……」

 

普段よく喋ってるやつが静かにしてると気まずいんだよな…。ちなみに俺の知ってる同人誌ではこういう状況で男が胸を揉ませろとか言ってそのままあんなこといいなできたらいいなになるのだが……。

 

さすがにこいつとこんな場所でそんなことになるわけにはいかないし、二人とも未成年だ。まぁ、結婚できる歳ではあるが。俺は適当に雪をかき集めてそれを玉にすると涼風の顔に投げつける。

 

「冷たっ!!?何するの!!」

 

当てられた雪を払ってでてきた顔は先ほどのような沈んだ顔ではなく、顔を赤らめて少し怒った顔だった。

 

「いつまでも暗い顔してるから頭を冷やしてやろうと思ったんだよ」

 

「ずっと冷えてたよ!…この…えいっ!」

 

今度は涼風から雪玉が飛んできてそれは俺の顔にクリーンヒットし、顔をプルプルして雪を弾くと涼風はニヤニヤ顔になっている。

 

「ふふーん、さっきのお返しだよ!」

 

「やりやがったな…!」

 

そんなこんなで風邪ひいたり、それを看病する人がいたり、スキーを楽しむ者がいたりがいたり、そりに乗って傾斜を滑ったり、雪合戦を楽しんだりと。それぞれがこの旅行を楽しんでいる。

 

俺達、イーグルジャンプの社員旅行は始まったばかりだ。

 






オリキャラは死んだ(オールフェーンズ)
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