女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている   作:通りすがりの魔術師

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お久しぶりです。「通りすがり」のが抜けて魔術師さんと呼ばれてる通りすがりの魔術師です。それだと、投影とか五属性全部操ったりすると勘違いされるから、とある団長の影響を受けて「通りすがりの団長」になろうかと思っております。え、やめとけって?それだと止まれなくなる?なんで??



とまぁ、冗談は置いといて。
FGOのミッション及びチャレンジクエスト?的なのも終わらせましたので、やっと書けました。三連休の間に完結させたかったけどー八神さんがねー可愛いんだなー。最近は八神さんとうみこさんのカップリングを推しています。


おっと、話が長くなりましたね。では、どうぞ。



イーグルジャンプお料理対決〜ギャップ萌えに騙されるな〜

 

休憩挟むこと数分、数多くの異なる料理を食べたせいか胃腸は荒れ狂い、決壊したダムのようにそれは溢れ出た。出されたものはゴミ以外は食べねばならんと、あの量を全て完食した俺と材木座は絶賛トイレに引きこもり中である。

 

 

幸いなのは、あれらの料理が衛生面や健康面を考えられて作られたことだろう。おかげで溢れ出てくるアレらは健康的な形と色をしていた。食後にこれらが溢れ出るのは仕方ないのだが、よくよく考えればあと2人残っているのだ。俺がいろんな意味で危惧している涼風と八神さんである。

あの2人、俺よりも結構ガサツなところがあるからまともな料理ができるのかと不安になるが、遠山さんがいれば多少は大丈夫だろうか。あ、そう考えるとなんだかお腹も楽になってきた。

 

 

 

ビックベンの鐘を鳴らし終えて、個室の扉を開き、闘いを終え穢れた手を洗浄する。言い方を少し変えて良い感じにしてるけど、その実はアレを終えた後の始末のことである。

 

 

「さて、行くか」

 

 

 

エアで手に付いた水滴を吹き飛ばし、最後の戦いに挑む。逃げ出そうとも思ったが、ここまで来てそうするというのも2人に酷い話だ。でも、胃薬を買いに行くくらいはいいよね!

 

 

「じゃ、材木座先行ってるぞ」

 

 

「おぉぉぉうぅぅ……逝ってくるがいいぃぃぃぃ」

 

 

 

お前の方が逝きそうなんだけど、大丈夫?やっぱり胃腸薬いる?けど、もう材木座には遅い気がする。まぁいいか。あいつは逝っていいやつだし。

 

 

 

小町らが待つ部屋の扉の前に立ち、一つ深呼吸をする。ここから先で待つ料理は天国か地獄か。どちらにせよ、俺に残されてる選択肢は食べることしかない。それがどんなに恐ろしいものでも、この世のものとは思えなかろうと俺はそれを食べなければならないのだ。

 

 

 

ーーーーー覚悟はできた。

ドアノブをぐっと握り、下ろしながら扉をゆっくり押して進む。俺、この戦いが終わったら小町の飯を食べるんだ。

 

 

 

 

###

 

 

壮大な死亡フラグを立てた俺だが、まだ死んではいない。そう、まだである。 材木座が戻ってくるまで待つという慈悲はなく、脱落者にはそのままトイレにこもってもらおうと小町は無慈悲に呟いた。いつからこんな恐ろしい子になったのかしら。

 

 

「さて、ではでは大詰め!もう言葉はいりません!八神コウさん!どうぞ!」

 

 

 

ついにエントリーナンバーコールは無くなり、ドライアイスも底を尽きたのかブシューという煙も立たなくなった。構成やら段取りガバガバ過ぎないかと小町を睨んでいると、突然現れた美少女の姿に俺は目を奪われた。

 

 

 

ボサボサの髪はどこへ行ったか、整えられたその髪は艶めかしく眩い光を放ち、可愛らしくポニーテールに纏められている。そして、何より目を引くのは純白のワンピースの上に着ているハート型でピンク色のエプロンであろう。なんだよ、この可愛さ。尊い。

 

 

「じ、じろじろ見るなぁ…」

 

 

見るなと言われても、自然と目が引き寄せられてしまう。バカな、万乳引力の法則は八神さんでは働かないはず…!!…え、嘘ん、あの美少女八神さんなの……?私服とエプロン姿でここまで印象が変わるとは。やっぱりギャップ萌えって反則だと思います。

 

 

「うわぁ、この前見た時と全然違う…。えっ、アレほんとに八神さん……?ウッソダー」

 

 

どうやら、男でなくても八神さんの可愛さには女もやられるらしい。葉月さんは嬉嬉としてスマホのカメラのシャッターをきり、初めて目にした小町は言語能力が崩壊してた。聞き流してるけど、兄の上司を「アレ」呼ばわりとか普通にしちゃだめだからね!!

 

 

 

「あ、そだ、もう時間ないんだ。そ、それでは八神さん?料理をどうぞ!!」

 

 

なんで疑問形なんだよ。少しメイクして衣装チェンジしただけでそんな変わらないだろ。って、八神さんはめちゃくちゃ変わりますね。ウェディングドレス着た時の平塚先生くらい変わってる。

 

 

「……うぅ…はぁ……よし!」

 

 

 

悶えてため息はいて喝入れたりと忙しない八神さんは黒服から皿を受け取ると俺と葉月さんのところに持ってくる。

 

 

「ど、どうぞ召し上がり下さい……だ、旦那様……」

 

 

お盆で顔を隠し、後ろにサッと身を引く八神さん。葉月さんは非常に満足そうに「わかったよハニー!」と笑顔で蓋を開ける。が、すぐさまその表情が曇る。

 

 

「は、ハニー…これは…?」

 

 

「お粥ですけど?」

 

 

「こ、これがお粥……?」

 

 

あまり大したことでは驚かないイメージのある葉月さんが驚くって一体どんなお粥なのかと俺も蓋をどけて皿の中身を覗いてみる。すると、そこに広がっていたのはまさにアメイジングワールド。驚きの世界である。

 

 

「……これなんだ?」

 

 

「あ、それ三つ葉」

 

 

「これは?」

 

 

「多分……りんご?」

 

 

「なんでりんご!?」

 

 

何故か入っているりんごに葉月さんも困惑の声を出す。

 

 

「身体にいいかと思って」

 

 

まぁ、分からなくもないけど、普通すり潰すでしょ。俺も俺で緑色のはずの三つ葉がこんなに茶色い理由が気になる。どう作ったらこうなるんだろ。米は辛うじて原型を留めてはいるが……。

 

 

「じゃあ、実食いってみましょー!」

 

 

他人事だからと悲惨なことになっているお粥には目もくれずに小町は高らかに言う。……死なないかなこれ。

 

 

どうしたものかと思案していると、ついに葉月さんが動いた。青い顔をしながらそれを口に入れると、目をカッと見開き、さしてを置いて親指を立てながら俺の方を見る。

 

「……うん、これは……愛があれば……美味しい……かも…………」

 

 

そう言ってドサッと座っていたから椅子から床に落ちた葉月さんは綺麗な顔をしながら目を閉じた。

 

 

「葉月さぁぁぁぁん!!??」

 

 

まさかそんな殺人的な味だなんて……。俺よりも八神さんと接してる時間が長い葉月さんでも無理とか、どういう味してんだよ。

 

 

 

手をつけるどころか、匙を取ろうとしない俺をじーっと、潤んだような目で見つめてくる八神さん。そんな目で見られても困る。ほら、葉月さんが逝ったのを見るとね、その俺もこうなったらすごく申し訳ないじゃん?そう思ってたら、今まで視線をこちらに向けていた八神さんが俯きながら顔を逸らす。

 

 

「……べ、別に無理しなくてもいいから。……ほ、ほら、残ったら、じ、自分で食べるし」

 

 

そんな無理して作ったような笑顔で言われたら

 

 

「ち、ちょ、八幡!?」

 

 

 

 

食べるしかねぇじゃねぇか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ごはっ!?な、なんだこれ……しゃかなのだべれないところみたいなあひがする……こまち、おちゃ……」

 

 

 

「あわわ、お兄ちゃんの呂律が大変なことに!は、はいお茶!」

 

 

 

「あ、ありがとう…」

 

 

湯呑みを受け取って中身を一気に飲み干すと、意識を保つため丁寧丁寧に息を整えていく。

 

 

2杯目のお茶を飲んで、湯呑みを置く。

確かにこれは愛がなきゃ食べられない味だわ。

覚悟なきゃ失神する味だ。米は微妙に火が通ってなくて、砂みたい食感したし、茶色くなった三つ葉はりんごと混ざって変な味がしたし、てか米よりもりんごの方が大きさ的に多く感じる。まじでなんですり潰さなかったの…。

 

 

「ど、どうだった?」

 

 

恐る恐る覗き込むように聞いてきた八神さんに答えるために俺は立ち上がって大きく息を吸い込む。

 

 

 

「りんごばっかりじゃないか!!!」

 

 

匙を叩きつけながら、俺は激怒した。

 

 

「身体にもいいし、か、隠し味にいいかなぁ……って」

 

 

数歩引いてからあはは、と誤魔化すように笑う八神さんに俺は正論をぶつける。

 

 

 

「隠し味にりんごはいれません」

 

 

クッキングパパはもちろん、ソーマでもやんねぇよ。小町もウンウンって頷いてるし。

 

 

「そ、そっか……また失敗しちゃったか…」

 

 

また?首を傾げると八神さんは頬を掻きながら話し始める。

 

 

「ほら、りんが熱出して早退した時あったじゃん?その時にも作ったんだけど、りんは笑って食べてくれたんだけど後から自分で食べたらすっごく不味くてさ。だから、今度は美味しくなるようにって、頑張って作ったんだけど…」

 

 

 

熱出てる人にこれ食わせたのか。話だけ聞くと感動的だな。だが味を知ってしまった故に無意味だ。りんご入れたら美味しくなるとかそんな法則、田舎にもないよ。

 

 

「でも、まぁ、次からは上手く出来るんじゃないですか。こんだけ失敗したんですし」

 

 

人間誰でも失敗は付き物だし、得意不得意もあって当たり前である。てか、なんでも出来るとか完璧超人は近くで見ててあんまりいい気分ではない。それにりんごは身体にはいいのだ。俺も小町が風邪を患った時はよくすり潰して食べさせたものだ。そうやって、身体を気遣ってくれる精神というのも男の子的には嬉しかったりする。

 

 

「……ごちそうさまでした」

 

 

今まででてきた料理のなかで一番時間をかけて食べ終えたお粥は量は少なかったが、味のせいですごく腹に入った感じがする。またトイレ行かなきゃなぁ。そういや、材木座いつまで入ってんだろ。

 

 

腹を擦りながら還らぬ男を心配していると八神さんが目の前に立つ。表情は俺の気分があまり優れないから顔を挙げれず窺い知れない。が、小さく鼻をすする音が聞こえた。

 

 

 

「そ、その、ありがと」

 

 

それだけ言うと踵を返して、結んでいたゴムを解いてエプロンを脱ぎながら奥へと消えていく。

 

 

ありがとう。それは感謝を表す言葉であり、人間生きてれば1度以上は口にしたり、されたりしたことはあるだろう。その言葉には感謝の意を表すといってもたくさんの意味がある。

 

 

遊んでくれてありがとう。

生きててくれてありがとう。とか。

挙げればキリがない。

 

 

おそらく、八神さんの言った意味であれば、食べてくれてありがとう。が正解であろう。

こちらも、こんな変な企画のためにわざわざ頑張ってくれてありがとう、とそう伝えるべきだっただろう。

 

 

「さて、このながーーい、対決も次で最後!最後は涼風青葉さんです!!」

 

 

うっぷ、と出てきそうなお粥を抑え込むように茶を飲み下し、やっと終わりを迎えようとしていることに安堵しつつも、涼風の料理の腕が多少はマシであることを祈りつつ、俺はその扉に目を向けた。





お粥にりんごを入れるというのは思ったよりやってる人がいるそうです(地元)でも、まるごとそのままというのはないそうです。(当たり前)


それと感想いつもありがとうございます。もう多忙期は終わったので見たらなるべく返させていただきます。返さない時は死んだと思ってください。(Twitterはバリバリ活動しますが)

そして、12月ですが、行きたくもない沖縄に行くので!!!うわぁぁぁ!!!!ってしてきます。行きたくないと言いつつ、うみこさんの故郷でしょ?なんだよ……結構行きてぇじゃねえか……!!


あと、アズールレーンなるシューティングゲーム?始めました。
ベルファストちゃん可愛い。結婚した。
それより三日月実装はよ。早く俺に「ミカぁ!!!」って叫ばせて。
暁はいるんだけどね……悲しいな。


他には…まぁ、追々。聞かれれば答えます。あはっ


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