女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている 作:通りすがりの魔術師
その日はKey作品ストラップを友人が10個買って欲しいキャラ当てれずにダブらせたのに1発でその子の欲しいキャラを当てた豪運だった自分が素晴らしい。
なのにデレステ一番くじは小早川紗枝の色紙2枚でした。まぁ知ってるキャラなだけいいんですけどね!
あ、自慢はもういい?...そう(無関心)
ということで、原作では遠山さん八神さんデート回でしたが、八八コンビによるデート?です。
人生にはターニングポイントというものが存在する。それは人によってそれぞれであり、1回だけ訪れる者もいれば数回訪れる者もいるだろう。
例えば、涼風青葉のターニングポイントは八神コウに出会う、つまり『フェアリーズストーリー』をプレイした時であろう。それが初めのターニングポイントで次に実際に彼女に出会ったことがターニングポイントと言える。
ならば、八神コウのターニングポイントはどこなのだろうか。絵を描き始めた時なのか、イーグルジャンプに入社してからなのか、あるいは涼風青葉と出会ってからなのか。
それは本人にしか分からないことかもしれないが、意外と本人も気付いていないという可能性もある。
現に、俺も自分のターニングポイントというものを知らないのだ。生まれた時なのか。ぼっちになった時なのか。高校2年なのか。はたまた、入社してからなのか。
先程も言った通り人生にはターニングポイントは複数存在する者もいるが、俺は今までの出来事を重要視してきたことは無い。
どんなに大切なひと時でも終焉があり、かけがえのない人に出会えても、何十年もポケモントレーナーをしてる少年のように出会いがあれば別れがあるのだ。
俺は今ある時間を大切にしようとは思えど永続させようとは思わない。それは甘えであり、自分の弱さをさらけ出すということだと、俺が個人的に感じているからだ。
だからなのだろう。20年生きてきて、家族や自分よりも大切だと思えるものに恵まれないのは。
季節は冬。今日の首都圏は雪は降っていなくてもシジミが取れるからと頑張れる気温ではなく、おそらく人々は家の中で暖を取るなり、誰かと寄り添って心と体を温めあっているのだろう。
まぁ、そんなことは海外にいる俺には関係の無い話。遠い昔なら船でも使わねば行けなかった海を隔てた遠い大地へと空飛ぶタイヤで移動すること数時間。俺はスチュワーデスに肩を揺すられて目を覚ました。
『惰眠貪郎』と書かれたアイマスクをずらして窓の外を見れば、そこは成田ではなかった。
カバンを持って諸々の手続きを済ませた頃には十分な睡眠を取ったというのに疲弊しきっていた。せっかく英語喋れるようにしたのに日本語使えるのは反則だわ。おそらく鏡で見れば窶れた顔をしているであろう俺は空港のロビーを見回す。すると、3ヶ月ぶりくらいにその人の顔を見た。
金髪の美しくしなやかながらも整えていないが故にボサついた長い髪。女性にしては160台くらいの高い身長を成す健康的な脚のスネまで伸びるコートを羽織り。
「あ、八幡、おひさー!」
「ども...」
八神コウは現れた。俺のかつての上司であり、同僚の涼風青葉や望月紅葉が憧憬を抱く人物で、今はフランスで大和さんの知り合いだか親戚の会社に勤めているのだそうだ。
「あれ?元気ないね?どうしたの?」
元気がないも何も、年末の休みをゆったりしようと腹を括っていた俺にここまでの飛行機のチケットを送り付けられ、対処に悩んでいたら妹に外に連れ出されてパスポートを作らされてそのまま飛行機に放り込まれたのだ。機内で小町から渡された荷物を見てみれば少なくても2泊はできそうな着替えと必要最低限のものが詰め込まれていた。いつの間にこんなことをとたまげていたら日本から離れる前に携帯にメッセージが届き、『八神さんが呼んでいる』という風が呼んでる的な厨二っぽいのが届いていた。開いて詳細を見るに大晦日を楽しく過ごそうという趣旨のメッセージだったのだが。
「俺は日本で年を越したかったんですよね...」
自宅から1歩も動かずに年をこして来年こそは穏やかで惰性に満ちた生活を送ろうと思っていたのだが、すでにその夢は破綻してしまった。そう!八神さんの気まぐれのせいでね!
「まぁまぁそう言わないでよ」
どんよりと嫌味っぽく言ったのだが八神さんは大きく口を開けて笑う。
「こっちの大晦日もいいもんだから。ね?」
ね?ってあんたも今日が初体験だろうが。しかし、日本の大晦日とフランスの大晦日の違いは見てみたい気もする。出来れば日本の我が家のテレビで。
「とりあえずここ出よっか」
そう言われ八神さんと並んで空港の外に出る。するとそこは日本と同じく冬の景色。マフラーやコートを羽織った老若男女達が道を行き来していた。金髪、白髪、銀髪のフランス人達を前に俺はうんうんと頷いた。
そうだよなこれが普通だよな。日本では黒髪が当たり前のはずなのにうちの社内に黒髪の人間が少なすぎて、もしかしたらフランスのほうが黒髪多いんじゃないかと思ったんだけど、やっぱり違うよな。
「どしたのそんなに珍しい?」
俺の反応が気になったのか、八神さんが尋ねてきて俺は八神さんの髪を見る。
「八神さんって日本人ですよね。ロシアと日本のクォーターとかじゃないですよね」
「うん。マ、母さんと父さんも日本人だよ。てかなんでロシア...?」
そりゃロシアのキャラって色白美肌の金髪って相場が決まってるからですけど。だが、八神さんは違ったらしい。
「まぁいいけど。ほら行くよ」
「行くってどこに?」
聞くと、八神さんは腕を組んでどこかの女教師のような男らしく虹彩を輝かせたような目で高らかに言った。
「決まってんだろ」
タッタッタッ...1歩。また1歩と足を進めて右手の人差し指を太陽へと向ける。
「ラーメンだよ」
「......は?」
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どうして俺はラーメンの本場の日本ではなくフランスで麺を啜っているのか。
「おいしー!」
「うん、美味しいねー」
どうして八神さんと俺の間に見たこともないロリっ子がいるのか。
「うれしイことイッテクレルネ!」
なんでラーメン屋の大将が見た目完全にフランス人なのに日本語を話せているのか。いや
これは空港で体験済みだからそこまで驚かなかったが。
そして大将が作ったラーメンがなかなかに美味い。刻みネギにめんま、もやしにチャーシュー、煮卵とラーメンの王道を往くトッピングに豚骨醤油ベースのスープが麺にしつこくなくベストマッチという風味で絡み合っている。出てくる時間、盛り付け、味からハザードレベル3くらいで食べれるラーメンだと判断できる。
そんな美味いラーメンもスープをズズっと喉奥に流し込んでキレイさっぱり平らげて水を飲んで一息つくと、ある事実に気がついて俺は肘をついた。
「ラーメンは日本でも食べれるじゃねぇか...」
食べるならフランスでしか食べれないものが食べたかった。本場のミラノ風ドリアとか。って、あれはイタリアか。フランスといえば...岸辺露伴とか?食べ物じゃないし漫画家だな。
「......」
うーむと唸っていると隣から視線感じる。確かソフィーちゃんとか言ったか。八神さんがお世話になってる人の妹らしい。なんでいるのかは分からないが、簡単な自己紹介だけ済ませてこうして並んでラーメンを食べているがやはりおかしいよな。俺も思うよ。
「レラジェはコウのボーイフレンド?」
「NO」
なんでボーイフレンドなんて単語知ってんだよ。しかもこの子も日本語ペラペラかよ。あと俺はレラジェじゃないから(良心)
自己紹介する前に「レラジェ!?」って言われて俺のキャラが国の壁を超えて知られてることに喜んだが、ふと涼風を見たらソフィアだと言うのだろうかという疑問が浮上したが今は置いておこう。
にしても、日本語は外国人からしたら難しいって聞いたことがあるけど迷信なのか?
「ソーなんだ」
俺の答えがつまらないと興味を失ったかのように残ったラーメンへと意識を向けたソフィーはもっもっと啜った麺を咀嚼する。
その姿を見つつちらりと八神さんの方を見るとあちらも食べ終わったのかソフィーの食べる姿を眺めているところでちょうど目が合ってしまった。
「八幡と私が恋人か...悪くないのかな?」
首を傾げる八神さんに俺は目を逸らして答える。
「悪くは無いですけど、色々と問題があるんじゃないですかね」
遠山さんとか遠山さんとか、あと遠山さんとか。あの人八神さんのことスーパーウルトラハイパーミラクルロマンチック並に大好きだからな。キスされた時なんか、もし見られてたら殺されてたかもしれん。
...ん?キス?
ふと、唇に手を当ててあの日のことを思い出すと顔に熱が集まるのを感じた。そういえば、ここしばらくそのことが霞むくらいに忙しかったからすっかり忘れてたぜ。
というのは冗談で、八神さんと会うと知ってからその時のことで頭がいっぱいになり無理矢理寝静まることでそのことを頭から切り離したのだが、また舞い戻ってきた。八神さんが前と変わらない態度だから気にしなかったが、さっきのような意識してしまうことを言われるとどうしようもない。水をがぶ飲みして心を落ち着けているとソフィーが食べ終わって八神さんが椅子から立ち上がる。
「よし、そろそろ行こうか」
俺がまだ紙幣の換金をしていないため勘定を八神さんが出してもらってから店の外に出ると八神さんは笑顔でお腹をさすった。
「は〜食った食った〜」
「ラーメンちょーすきデース」
ソフィーも満足そうに微笑みながらそう言うと俺の方へと顔を向ける。
「レラジェもおいしかったデスカ?」
「まぁぼちぼち」
「ボチボチ?」
習っていない日本語だったのかソフィーは頭にハテナを浮かべると八神さんを見上げる。すると八神さんは屈んで目線をソフィーと合わせる。
「ぼちぼちっていうのは普通に美味しかったって意味だよ」
「ソーナンデスカ」
日本人じゃないソフィーに分からなかったか。もっとわかりやすい言葉を使うべきだったな。でも、普通に美味しいって普通なのか美味しかったのかどっちなんだよって感じで外国人には伝わりにくいと思うんだよな。言葉のチョイスをミスったことに反省していると八神さんは立ち上がる。
「そこでひと休みしようか」
提案され適当な丸椅子に八神さんは腰掛けるとその隣を手で叩く。隣に座れという指示なのだろうか。別に俺は立っててもいいし、むしろそっちの方が落ち着くのだが。しかし、執拗に叩く八神さんに仕方なく俺は少し間隔を空けて座ると八神さんは口を開く。
「最近どうなの?会社の方は」
なんだその質問の仕方。会社ってワードがある分答えやすいけど、何も無かったらちょっとだけ怒っちったぞ。
「そうですね...」
適当にはじめさんが企画通らないから周りを巻き込んで試験機作って企画を通したことを話すと八神さんは感嘆を漏らす。
「そっか〜はじめの企画がね〜やるなぁみんな」
「まぁはじめさんと鳴海と最終的には遠山さんの功績が大きいですけどね」
「でも、八幡も頑張ったんでしょ?」
「...給料分の仕事はしたと思いますよ」
途中寝ちゃったから給料引かれると思ったけど引かれるどころか僅かに増えてて驚いたが。あの日以降無理せずに十分な睡眠をとるようにしてるが、あの時は完全に目が社畜のソレに近かったから一歩間違えたら戻ってこれなかったかもなと感傷に浸っていると八神さんは目を細めて微笑む。
「おつかれ」
ひどく間抜けな顔だったと思う。そう労われたことはあったものの、自然と胸にストンとくるような感覚は初めてのように思う。
「そりゃどうも」
だけど、照れることはなくいつも通り卒なく、俺らしい返しを口にする。その後に八神さんはどうなのかという定型文も忘れずに。仕事は順調かといえば微妙なところらしい。
「定時内に終わらせるために必死でさ。そこがまず慣れなくて」
八幡はそういうの得意だったよねと皮肉地味たことを言われたが華麗にスルーした。
「八神さんなら簡単なんじゃないですか?」
「私のことどう思ってるか知らないけど、そんな器用じゃないから」
苦笑いして八神さんは俯くと穏やかながら消え入るような声でポツポツと零す。
「カトリーヌさんのマネジメントがすごくて自分も描けるくせに全然描かないんだ。自分の想像をわたしたちに描かせる感じで...尊敬するよ...」
落ち込み気味の八神さんに対して俺はカトリーヌという名前にピンク色の毛並みをしたプードル犬を思い浮かべるがすぐにそのイメージを払拭する。
「カトリーヌってこの前遠山さんに送った写真の人でしたっけ?」
「うん、そろそろソフィーを迎えに来るはずだけど...」
と、八神さんが何か思い出したように頬に触れるのを疑問視していると背後から人が近づいてくる気配を感じて振り向く。
「わ、声をかける前に気付かれたか」
驚きとともに興味深そうな目で俺を見つめているのは八神さんの今務めている会社の上司のカトリーヌさん。肌はうみこさんほどでは無いが少しばかり黒く、纏う妖美でミステリアスな雰囲気はどこか葉月さんに近いものを感じる。
「おまたせ」
そう八神さんに挨拶するとカトリーヌさんが来たことに気付いたソフィーが駆けてきてカトリーヌさんの前で止まると、カトリーヌは屈んでソフィーの頬に口付けをする。
何か言いながらしていたがなんて言ってるか分からん。多分『待たせたな!』的なニュアンスのことだろう。
自然と無駄のないキスを見てたらカトリーヌさんと目が合い咄嗟に1歩下がるとカトリーヌさんは笑いながら立ち上がる。
「ははは、日本の文化は知ってるからいきなりはしないよ。はじめましてカトリーヌです」
ですよねー!されたら水の都へと飛び立つところだったぜ。
「八神さんの後輩の比企谷八幡です」
「ハチマンか。変わった名前ね」
「よく言われます」
はははと社交辞令を交わすとカトリーヌさんは俺を見ながら何故か八神さんは安心したように胸をなでおろす。その意味がわからず眉を顰めるとカトリーヌは口元を緩めてまた笑っていた。
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カトリーヌさんとソフィーと別れた後、八神さんのエスコートで高そうなレストランに連れられ注文を全て済ませてくれると、これまたexpensiveな赤ワインが出てくる。
「八幡ってもうお酒飲めるよね?」
「それ頼む前に聞きませんかね普通」
トクトクと注がれた赤ワインのグラスをカツンと合わせて乾杯し、一口飲むとブドウの香りが身体中に広がる感覚を覚える。
「どう?美味しい?」
「えぇ。とても」
ソフィーとの会話の反省として今度はわかりやすく、短い言葉を返す。すると八神さんは「良かった」と柔らかな笑みを見せる。
「ご飯食べ終わったらエッフェル塔に行こうか。光って面白いらしいよ」
「面白い?」
綺麗じゃなくて?と首を傾げるも八神さんの感覚は一般的な女性のそれでないし、そもそも俺が一般的な女性の感覚が分からないので頷くしかなかった。プロジェクションマッピングでも使われてるのだろうか。だったら少しばかり期待しておこう。
量は少なかったが高級な食事を終えて、足早にターミナルへと急ぐ。券売機には行かずそのまま改札へと向かう八神さんは振り向くと俺の手を掴む。
「大晦日の夜は無料開放されるんだって、乗り放題!」
あ、そういうこと。券売機あるのに切符買わないから日本の電子マネーがここでも使えるのかと思っちゃったぜ。しかし、無料か。
手を引かれながら駅のホームを見渡すと人人人人人人...無料で電車に乗れる上にエッフェル塔まで行く電車に乗ろうとする人で溢れ返ったホームから電車の中はすぐに想像できた。
「な、なんでフランスでまでこんな満員電車に」
「...死にそ」
普段自転車通勤の俺が嫌いなのはこの人混みであり、普段は通勤電車を使用しているのであろう八神さんでこの様子だ。数回しか体験したことない満員電車の中で窒息死そうになるもなんとか目的地に辿り着くまで耐え抜き、急いでホームから出ると2人で駅の外まで走る。
「ふぁ〜!参った〜!!」
人の波から外れたところで膝に手を置き息を整えていると、八神さんが顔を上げて唐突に吹き出す。
「って、八幡髪ボサボサ〜」
「それはいつも通り......って八神さんもじゃないですか」
「あ」
互いに乱れた髪を触ると自然と頬が緩んで口から笑みが溢れ出す。
「あははははは」
「ふっんんっんん」
「なにその笑い方...き、気持ち悪っふふっんふ...」
互いに笑いが尽きるまで笑い、落ち着いたところでエッフェル塔が見えるベンチへと腰掛ける。走ってたくさん笑った後だったが疲れはなく爽やかな気持ちで目の前に聳える電飾のされた塔を見つめながら俺は八神に問を投げた。
「なんで遠山さんじゃなくて俺を誘ったんですか?」
素朴な疑問どころかかなり重大なことで、このことが知られたら俺は日本に帰らない方がいいのではという気持ちに駆られる。しかし、その心配は杞憂だったと思わざるを得ない回答が八神さんの口から飛び出す。
「誘ったんだけど、忙しいからって断られて。それで八幡にでも声掛けてみたらって」
「え」
「おかしいよね。あんなに会いたがってたのに」
そっかぁ。遠山さん公認なら大丈夫かぁ...。俺が呼ばれたことの疑問やら理由がおざなりなことはそのことの安心感で消え失せて俺は思わず白い息を吐く。
「あ、でも明日には来るって」
「明日?それってつまり...」
1月1日なのでは、そうつぶやこうとした時、エッフェル塔がピカピカと想像とは違う光を放つ。キレイ...なのか!?と困惑しそうな煌めきに八神さんは失笑する。
「たしかにちょっとヘンテコかも」
「ですね」
光が強くもなく弱くもなく、これならディスティニーランドのツリーの方が綺麗なんじゃないだろうか。やっぱり日本サイコー千葉最強ってことだな。
「あけましておめでとうございます。八神さん」
「うん、おめでとう。これからもよろしくね。八幡」
新年の挨拶を口々に交わすと木の向こうから炎の花が暗い空に広がる。
「花火か」
「こっちは綺麗だね」
まさかここで見られるとはと感嘆すると八神さんはスマホをカメラモードにすると内カメラにして腕を伸ばす。
「ほら、八幡くっついて」
「え?」
「ほら早く。花火終わっちゃう」
パーンとぱっと晴れやかに光って咲く花を背にして八神さんに引き寄せられて肩と肩が密着する。はいチーズとシャッターが切られる。
その写真に写る八神さんと俺の顔は花火のように晴れやかでその後ろで大きく広がる花火は美しく儚く綺麗で、夜に咲いた花は音と共に静かに消え去る。
「おー、結構いい感じだね」
「...ですね」
「...うん」
何故か急に深夜テンションから急降下ジェットコースターみたく落ち込み、ぎこちなく視線を行き交わせる。
「は、八幡は今日はどこに泊まるの?」
「あっ」
知らない。俺は今日これからどうするんだ。どこに泊まるんだ。この時間からホテルはチェックインできるのか?最悪漫画喫茶かカラオケに......フランスにあるのか?寒いはずなのにダラダラと溢れ出てくる汗に動揺する。
ねぇ、八神さん。俺はどこに泊まればいい?八神さんが泊まれって言うならどこにだって泊まるさ!とフランス歴は浅くても俺よりはマシな八神さん目を向けると八神さんはもじもじしながら口を尖らせる。
「そ、その良かったら...」
もし、エッフェル塔の前でなく暗闇ならば俺は特に思うこともなかっただろう。しかし、周りは電飾や電灯で明るく照らされており八神さんの顔ははっきりと見える。耳まで赤く染まった顔に、震えている艶やかな唇、上目遣いで俺を見つめる眼差しに息を呑む。
まさか、まさか...!流石の俺もこの歳になれば多感な時期を過ぎていようとも、身体は正直に八神さんの言葉の先を理解してしまう。しかも、過去には接吻もしている。俺にターニングポイントが訪れるのではと言葉の先を待つ。
「あっちの方にホ、ホテ...」
八神さんが何か言いかけてるその時、茂みから「それはダメーっ!!!」とクロスチョップしながら女性が追突してくる。
ぐえぇっ!?と倒れ込んだ俺に驚く八神さんは駆け寄ってこようとするが、突然現れた〇大クロスチョップ部の女性に手を握られる。
「だめよコウちゃん!それはまだ早すぎるわ!」
「へっ!?......りん!!?」
「そうだよ!」
「りんー!!」
「コウちゃん!!!」
倒れ伏す俺を無視して熱いハグを交わす2人から目線を外した俺は体を丸めて「もう今日はここで寝よう」と目を閉じたのであった。
おめでとうございます!夜戦ルートは回避されました!!
や っ た ぜ
ということで本編最終回になります。
最後の最後に自分らしくそして原作のキャラ達(2人だけなんですけど)を生かせたと思います。拙く、誤字脱字がおおく誤用が多いこのような小説を見てもらってありがとうございます。
多くの励みになる感想や評価をありがとうございました。2年も書けたのは皆様のおかげだと思っております。
低評価や『面白くない』や『短所しかない』などの心に刺さるコメントをされたこともありましたが、それでも!とバナージ君のように言い続けてここまで辿り着くことが出来ました。(書くのを)止めない限り道は続く。オルガのアニキの言う通りでした。俺の指はスマホをも貫く!と超プラズマバーストをぶちかましながら番外編や各ヒロインに焦点を当てた作品も書くことが出来ました(未完)
この作品を書くにあたってNEW GAME!原作7巻+アンソロ3巻と俺ガイル原作17冊を新品で買うという犠牲を払ってますが、悔いはなかったので良しとしましょう。イラストカードとか貰いましたし。
そして、一昨年の8月から試しにズドンと投稿。当時はNEW GAME!関連の二次創作は少なく検索しても自分のくらいしか出てきませんでしたが、今となってはかなり多くなっている印象です。八幡が先輩してたりしてるのもありましたね。他にも幼馴染が童顔すぎるとか。ランキングに入ってるのをお見かけして「やるやん(強がり)」となったことを覚えています。
いつだって何が正しいか分からないので、とりあえず自分が正しいと思うことや「こういうのはどうだ?」と色々なことをを書いてきたのですが、見返すと「あ、ふーん(軽蔑)」と声を漏らすこともあったり、面白い時は自分も面白いと思いました。
パロディとかネタとかはとにかくぶっこみましたね。多分、全部わかった人は自分とウマが合うか、もしくはもう1人のボク!の可能性がありますねぇ!なわけあるか。
これ以上長くなると寝てしまいそうなので残りは活動報告で。
この作品以外の話や、これからの話も活動報告などでさせていただきます。
そして水着編は夏イベ終わるまで待って...!と言いたい。(一応、礼装交換、ジャルタの再臨素材入手、ポイントは呼符獲得まで。ギル札のアイテム交換だけ終わりました)何言ってるか分からない人は分からなくてもいいかもしれません。
さてさて!水着編は八月中に出します!何話構成とかは決めてませんが。全員出すとなるとかなり遅くなると思うので気長に期待せずお待ちくださいませ。
ほか質問(この作品に関係ないことは後日出す活動報告でお願いします)や感想などあればどしどしお願いします!
ただしアンチテメーはダメだ
では、またお会いしましょう〜see you 〜!!!!