つよきす 愛羅武勇伝   作:神無鴇人

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※本作のあかりは一人称を『あかり』と『私』で公私使い分けています。




邪魔者をぶっ潰せ!残虐無頼に悪党討伐!!(後編)

NO SIDE

 

 澤永泰助と伊藤誠による猥褻行為が未遂で終わり、会場は多少の同様があったものの、次の試合へと進行していく。

そんな中、神霆流メンバーの一人、国本景一は喧騒の中で一人僅かにではあるが表情を顰め、小声で一言呟いた。

 

「敵意と殺気が一つずつ。随分とネチネチとした敵意だな。……早めに手を打つか」

 

 恐らく自分に向けられているであろう敵意と殺気に、景一は今後の対処を考え始めた。

 

 

 

あかりSIDE

 

 突然だけど、私……赤座あかりには秘密がある。

いや、この場合私にじゃなくて赤座家そのものかな?

 

赤座家は今でこそ普段は一般的な家庭で日常を過ごしているけど、その実態は一般人とはまるで違う。

赤座一族は……日本が誇る暗部の一つ。

不知火、更識と並ぶ暗部御三家に名を連ねる忍者一族だ。

 

起源についてはかなり古いからココでは割愛するけど、何を隠そう私は赤座宗家の者。

長老のお祖父ちゃんの長男であるお父さんが現当主で、私はその次女に当たる。

 

故に私は小さい時から訓練を受け続けてきた。

でもまだ中学生だから本格的な任務はまだあまり受けた事が無い。まぁ、それはある意味当たり前だけど。

せいぜい何度かチンピラや学校の不正行為を行う教師、近辺の変質者を捕らえたり再起不能にしたぐらいかな?

でも、そういう小さい経験を若い内に積み重ねるのは意外と大事だってお父さんやお母さん達は言ってた。

 

これだけ聞くと私が京子ちゃん達に自分の強さを明かさないのは家柄が理由だと思われるかもしれないが実際はそんな高尚なものじゃない。

(家は基本的に任務内容さえ他言しなければ実力見せるのも正体晒すのも自由らしいから。)

 

実際の所……何年か前に一度、幼い子を狙う変質者を再起不能にした際、一緒にいた当時仲の良かった友達に恐怖され、疎遠になってしまった事が原因。

……ありきたりだよねって自分でも思うけど、トラウマって結構辛いんだよ。

 

京子ちゃん達は……私の事、やっぱり怖がるのかな?

 

「あかり!お前スゲェーよ!!目茶苦茶格好良かった!!」

 

「あんなに強いなんて……何か大和先輩と仲良いのも納得かも」

 

「あの変態ぶっ飛ばしてくれて目茶苦茶スッキリしたよ!!」

 

 …………そうでもなかった。

 

 

 

 

 

NO SIDE

 

 友人達の試合前に大和に言われた言葉通りの、あかりは一瞬面食らってしまう。

 

「あ、あの……怖くないの?」

 

「びっくりはしたけど……それ以上に格好良かったよ!」

 

 おずおずと質問するあかりに、ちなつの口から出る返答は友好的なものだった。

 

「京子の事を守ってくれたんだ。怖がるなんて失礼な真似できないだろ?」

 

「水臭いぞあかり!アレだけの強さがあれば大和先輩に対抗するのも夢じゃ……」

 

 結衣と京子も同様にあっさりと事実を受け入れる。

京子に至っては低レベルな企みを考えているようだが……。

 

「ほぅ、俺に対抗とはなかなか勇気があるじゃないか?ええ、京子ちゃんよぉ」

 

 だがしかし、返り血を浴びて威圧感満々の大和によってそれは潰された。

 

「ひぃ!嘘ですゴメンなさい!!

私本当は先輩の事を心の底から尊敬してるんです~~!!」

 

 結局の所、あかりの強さを目の当たりにしても大和と京子達ごらく部のメンバーはいつもと同じ雰囲気だった。

 

(何か、お兄ちゃんの言う通りだったな)

 

 変わらぬ友人達を見詰めながら、あかりは試合前に大和からの激励の言葉を思い出す。

何も心配する必要など無かった。

大和の言うとおり京子達は信じるに値する友だった……。

そう考えると悩んでいた自分がばかばかしく思えてくる。

そして、それを気づかせてくれた大和への感謝の気持ちがより一層強まっていく。

 

「大和お兄ちゃん」

 

「あん?」

 

 京子を(目茶苦茶)軽く締め上げていた所に、不意にあかりに名を呼ばれ大和は無防備に振り向く。

そこに待っていたのは……。

 

『CHU!』

 

 頬への不意打ち同然のキスだった。

 

「っっ!?……な、な……!?」

 

「「「「「何ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!??!?!?」」」」」

 

 あかりの思わぬ行動に京子、結衣、ちなつのごらく部メンバー。

ついでにどさくさに紛れて大和の幼馴染である一子と京の大絶叫が響き渡る。

 

「今日、京子ちゃん達の前で自分を出せたのは、大和お兄ちゃんのお陰だから。今のはそのお礼」

 

「ど、ドウ……イタシマシテ」

 

 さすがの大和も驚きのあまり顔を真っ赤にしてガチガチに硬直してしまったのだった(笑)。

 

 

 

「取り込み中の所悪いが、少々時間を頂けるだろうか?」

 

 そんな騒がしい一幕の中、不意に一人の男があかりに声をかける。

 

「ん?……アナタは、確か神霆流の……」

 

「ああ、国本景一だ。

アナタを赤座家の者として依頼したい事がある」

 

「…………何?」

 

 景一の言葉を聞いたあかりは他の者に気取られない程度に目付きを鋭くした。

 

 

 

 

 

 

 

「…………何時になったら出てくるのよ?あの野郎!」

 

 リングとその近くにいる神霆流のメンバー……牽いては景一と詩乃を遠目で睨みつけながらその女は苦々しく呟く。

この女……遠藤は詩乃と同じ高校の生徒であるが、その関係は決して友好的なものではない。

数ヶ月前まで、彼女は詩乃のあるトラウマを利用し、恐喝行為を続けていた。

ところが、ある時期を境に詩乃は突然それを克服してしまい、それをきっかけに一切の関係を絶たれてしまった。

学園内のコミュニティというものは意外と狭く、この出来事が切欠となり、

 

『遠藤は金づるに反抗されても何も出来ない雑魚』

 

などと言う噂はあっという間に広まってしまった。

一度墜ちた面子というものは思いの外脆く、詩乃の一件から芋づる式に次々と沿道の周囲からは弱者が去っていった。

 

かつて自分に媚を売り、いじめを受けまいと必死になっていた下級生の女子からは「アンタなんか怖くない」と啖呵を切られ、挙句には以前から自分が狙っていた男を掻っ攫われ、

金で学内における後ろ盾の一人になってくれていた生徒会所属の上級生からは「お前とつるんでいるのを見られたくない」と切り捨てられ、学内での孤立をより強める結果となった。

 

そして遂には、自分の取り巻き立った同級生も愛想を尽かして去っていった。

 

 

 

 そんな出来事が立て続けに起きる中で、遠藤が詩乃を逆恨みするのに大した時間は掛からなかった。

 

(アンタは私に金さえ出してりゃ良いのよ!

二度と消えないトラウマ付けて絶対に逆らえないようにしてやる!!)

 

 試合を観戦している詩乃と、その恋人である景一を睨みながら、遠藤は醜く表情を歪めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 格闘イベントもあかりの試合を皮切りに他の参加者も集まり、何試合か対戦カードが組まれていった(最も、大半の参加者は一般人レベルなので、試合のレベルはそれほど高くはない)。

そんな中、あかりへの依頼を終えた景一は、軽く全身の筋肉を解しながらリングへ向かって歩き出す。

 

「それじゃ、そろそろ行くか。準備運動も兼ねてな……」

 

「さっさと燻り出して来い。それが終わるまでは俺が責任持って彼女を護衛する」

 

「……頼む」

 

 和人の気遣いに感謝し、景一はリングに上がる。

 

 

 

 

 

あかりSIDE

 

 景一さんがリングに上がり、私は早速不穏な動きをしている者と敵意を出している者を探す。

景一さんから受けた依頼を達成するために……

 

 

 

数分前

 

「敵意?」

 

「ああ、格闘イベントが始まった頃から露骨な敵意を感じてな。

私だけなら対処のし様もあるが、どうにも敵意は詩乃……私の連れにも向いているような気がしてならない。

そこで、一度下手人を誘き寄せようと考えているんだが……」

 

「なるほどね。あかりは下手人を探してホシが行動を起こしたら証拠を掴んで取り押さえれば良いって訳?」

 

 一般人がこんな会話をしたら『厨二病』の一言で片付けられてしまうんだけど、大和お兄ちゃんや景一さんの様な一線を画す戦闘力を持った闘士の語る気配云々の話はかなり信憑性が強いんだよね……。

 

「分かったよ。あかりもこれ以上折角のお祭を台無しにされたくないもん」

 

 

 

 そして現在に至る訳なんだけど……

 

「アイツがリングに上がったわ!早く撃ちなさいよ!!」

 

『うるせぇな!狙いが定まらないから黙ってろ!!』

 

 思いの外簡単に見つかった。

下手人の女は携帯で共犯者に連絡を入れているようだけど……。

 

「こっちも仲間に連絡っと……もしもし、大和お兄ちゃん?」

 

 実行犯は別にいることを確認し、私は(二つ返事で)協力を申し出てくれた大和お兄ちゃん(既に復活済)にメールを送った。

 

 

 

 

 

NO SIDE

 

 試合は当然ながら景一が対戦相手を終始圧倒し、早い段階で素人目にも勝敗の見える展開となった。

だが、そんな中リング脇から景一を狙い、改造モデルガンの銃口を向ける男が一人……遠藤に金で依頼されたチンピラだ。本名は賃衣平男(ちんい ひらお)という。

 

 遠藤の計画はこうだ。

試合中に景一をモデルガンで狙撃して大怪我を負わせる

→目の前で恋人が撃たれて詩乃のトラウマは再発

→後はそれをネタに強請り続ける。

 

 何ともせこくて卑劣な考えだが平男にとってはそんな事どうでも良い。

彼にとっては人一人闇討ちで怪我させれば金が舞い込む美味しい役でしかない。

 

(悪く思うなよ。こっちは田舎から上京したばっかりで金がいくらあっても足りない状況なんだ。

俺の懐のために犠牲になってくれや)

 

 本人自身も結構せこい事を考えながら引き金に指を掛け、銃弾を景一に見舞おうとするが……。

 

「はい、そこまで」

 

「え?グエッ!?」

 

 不意に鼻っ柱にぶち込まれる大和の膝蹴りに、平男はいとも容易く意識を刈り取られた。

 

 

 

 

 

「何やってんのよのあの役立たず!試合終わっちゃうじゃない!!」

 

 既に平男は取り押さえられた事も知らず、遠藤はわめき散らして携帯で連絡を取ろうとする。

当然その行為は全くの無駄なのだが、自分の計画が失敗するなどと全く考えていない遠藤は自分に迫る危機にもまるで気付かない。

 

「そこまでにしてくれない?見てて凄くイライラするよ」

 

「!?……な、何よアンタh……アガァッァアアアッ!!」

 

 振り返った遠藤の腕を激痛が襲う。あかりに腕の関節を極められたのだ。

 

「グガッ……あ、アンタはさっきの化けm、ギャアアアア!?」

 

「化け物で結構。アナタみたいな卑劣な人間よりずっとマシだよ」

 

 腕へにかける力を強めながらあかりは遠藤を地面に組み伏す。

 

「一つ教えてあげるけど、景一さんはとっくにアナタが何かしでかす事を見抜いていたよ。

まぁ、あんな敵意むき出しの醜い気配出しまくっていれば当たり前だけどね。

だから私が証拠と現場を押さえるように頼まれたんだけど、馬鹿みたいにペラペラと一人で喚いてくれたお陰で物凄く簡単だったよ。

ほら、アナタの共犯者もあの通り……」

 

「ヒッ!」

 

 大和から膝蹴りで鼻を折られた平男の姿を無理矢理見せられ、遠藤は顔を恐怖で引きつらせる。

 

「ついでに……アレも見とく?」

 

 続けてあかりが見せたのは試合に勝利した景一の姿。

しかし彼の視線は真っ直ぐにこちらを向いている。当然明確な敵意の視線を以って……。

 

「ひ、ヒィイィィッ!!!!」

 

 これから起こるであろう地獄を思い浮かべてしまった遠藤には叫ぶ以外に出来る事がなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、コイツが下手人とはな……」

 

「遠藤!?……なんでココに?」

 

 一通りの証拠を纏め、警備員に通報を終えた後、会場の隅にて景一達神霆流の面々はあかりと大和の手引きで遠藤達を追い詰める。

 

「おいチンピラ、お前に私を狙撃するように命じたのは、この女だな?」

 

「そ、そうだ……お、俺は金で雇われただけなんだ。

全部喋るし、二、三発殴られるのは仕方が無いけど、せめて穏便に済ませてくれ……」

 

 逃げられないと悟りきった平男は潔く非を認めてせめて穏便に済ませて貰おうと懇願する。

対する景一はやや冷めた視線を向け、やがてため息をついてから口を開く。

 

「潔く警察で全てを話せ。証拠は揃っているんだからな」

 

「あと、これはケイを狙った分……!!」

 

 景一は一先ず自供のみで許すが、恋人を狙われた詩乃はそうもいかない。

先程大和に殴られた平男の鼻っ柱に握り拳で追い討ちを喰らわせた。

 

「グギャッ!!……ウゥ、すいませんでした…………」

 

「さて、次は貴様だ……」

 

 平男への粛清を終え、いよいよ本番とばかりに景一は殺気を強くしながら遠藤へ歩み寄る。

 

「他者のトラウマを再発させようとは、随分と下衆な趣味を持っているようだな?」

 

「ヒッ!ま、待って!!お願い待って!!

そ、そうだわ!アナタ私と組まない?私とアンタが組めば一生金に困らな……」

 

「黙れ……」

 

 見苦しく媚を売って逃げようとする遠藤を、景一は鋭い眼で睨みつけて威圧し、更に一歩近付く。

その様子はさながら死刑の執行人だ。

 

「や、やめてお願い!!何でもするから!!

そうよ!いっその事そんなブスより私に乗り換えて……」

 

「ダマレトイッタノガワカランノカァァーーーー!!!!」

(訳・黙れと言ったのが解らんのかぁぁーーーー!!!!)

 

「ヒィィィィィィィィィ!?」

 

 これ以上強まるはずも無いと思えた殺気がより強くなり、それを直に浴びた遠藤は、最早恐怖で声も出ず、ガタガタと震えるだけだった。

 

「顔も心も醜い醜女が……」

 

 そして景一は一瞬だけその殺気を弱め、腰に挿していた模擬刀を手に取り、居合いの構えを見せる。

 

「や…………や、め………!!!」

 

「キエウセロ…………!!!!!」

 

「ッっッッっ!!!?!??!??!?!?!?!?」

 

 そして、その居合いが繰り出されたその刹那、遠藤は決して抗えぬ絶対的な『死』を体感した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レオSIDE

 

「す、凄い……」

 

「何という殺気だ……」

 

 遠目で見ていた俺と乙女(事情は既に大和とあかりから聞いている)は目の前で起きた壮絶な粛清を目の当たりに戦慄する。

居合いそのものは寸止めだったが、その殺気を直に浴びた遠藤は恐怖が限界を超えて凄まじい変貌を遂げていた。

髪の毛は老婆のように真っ白となり、顔中に皺が刻まれて一気に十数年分歳を取ったかのように見えた。

 

「っていうか、何か一瞬あの女の首が落ちたように見えたんだけど」

 

「ああ、私もだ……殺気だけであそこまで出来るものなのか?」

 

「出来るよ」

 

 俺たちの疑問に赤座さんが解答してくれる。…………って、出来るのかよ!?

 

「極限まで殺気を強めて、且つ大きな実力差があればね

たぶんあの女の人、本当に首と身体がお去らばした幻覚を感じたはずだよ」

 

「あ~あ、あの女一生、刃物恐怖症と先端恐怖症に悩まされるな。

自業自得だから同情はしないがな。むしろ良い見ものだったぜ。クケケケ(黒笑)」

 

 そんなまねが出来る連中と闘(や)り合う事になるのか。

楽しみだけど少し怖いな……それでもワクワクする方が大きいけど。

 

 

 

 

 

 

NO SIDE

 

「あ、あ……ア゛ア゛ァァァァァァァア゛ッッーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

「コラ!大人しくしろ!!」

 

 発狂同然の絶叫が響き渡る。

景一の居合い(寸止め)を受けた遠藤は発狂して暴れ、それに手を焼きながら警備員は彼女を連行して行った。

 

「…………すまない詩乃。お前の前で、あんな姿を見せたくはなかったが」

 

「良いの。……何も、言わないで」

 

 卑劣な真似をした相手が対象とはいえ、精神的な意味で抹殺したも同然の行為を愛する女の前で見せてしまい、景一は怒りに身を任せた己の行為を恥じる。

だが、そんな詩乃は景一に寄り添い、何も言わずに手を握ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おまけ その1

「あの娘、大和にチューを……」

「私だってした事無いのに……」

 一子&京……未だ放心中。


おまけ その2

「もしもし、母ちゃん?オラ、青森(そっち)に帰るべ。
東京は恐ろしい所だ。ココで粋がってたら命がいくつあっても足りねぇ」

 賃衣平男……帰郷。
彼は後に実家の米農家を継ぐ事となる。



おまけ その3

「ふむ、ココが父様が言っていた夏の戦場・コミケ会場か……」



「まさか赤座家のお嬢が参加していたとはな……」

「お前の所属流派のライバルだっけ?」



「やっと着いたっすね」

「ココまで来るのは本当に大変でしたね。
僕なんてこれまで何人とぶつかってきた事か……」

「ああ、コミケに懸けるオタクの熱意は凄いと聞くが、その通りだな。
さてと、和人達は……」






 闘士達、そして戦士達はリングへと集っていく…………。



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