これから少しずつでも再開して意向と思います。
復活のリハビリも兼ねてるので今回は短めです。
《NO SIDE》
俺達と神霆流との団体戦も中堅戦までが終了。そして、大和とあかり試合も終わり、残す試合は副将と大将同士によるタッグマッチのみとなった。
「よし、行くぞレオ!」
「応っ!獅子蝶々復活だぜ!」
意気揚々とレオと乙女はリングへ上がり、和人と景一と相対する。
「試合の前に、いくつかルールの変更をさせていただきます。
まず、本来試合時間は20分までですが、この試合はタッグマッチと言う事で制限時間内に双方が納得行く結果が出ない可能性を考慮し、この試合に限り制限時間は通常の倍……40分とします。
更に、特別ルールとして、試合はキャプテンギブアップマッチ形式……両チームリーダーは腕にバンダナを巻いてもらい、そのバンダナを奪われた側の敗北とします。
よろしいですね?」
審判の言葉に4人は頷き返し、それぞれにバンダナが手渡される。
「こっちは当然俺が着ける」
最初に口を開いたのは神霆流側の和人だ。
相方である景一も異論は無いらしく、無言のまま頷く。
「こっちは……乙女さん、頼める?」
「良いのか?実力差はあまり無いとはいえ、私はお前に負け越しているんだが……」
「それとリーダー云々はあまり関係無いよ。乙女さん年上だし、リーダーシップだって俺よりあるだろ?」
「そう言う事なら、分かった。任せておけ!」
そして、獅子蝶々側は乙女がリーダーを示すバンダナを腕に巻く。
これで両チーム共に準備は整った。
「よし!まずは俺が行くぜ!」
「早速だが、一番手は俺が貰うぞ、景一」
獅子蝶々側からレオ、神霆流側からはリーダーである和人がそれぞれ一番手として前に出る。
「準備は良いですね?それでは……始め!!」
闘士達と戦士達……その最後の試合のゴングが鳴り響いた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「「……………………」」
試合開始直後、リングを中心とした周囲の空気は一変した。
リングの中央で向かい合いながら、二人は無言で睨み合っている。
ただそれだけの光景に、周囲の観客達は野次一つ飛ばす事無く固唾を呑んでそれを見守っている。
「ハァッ!!」
「ッ!!」
静寂を打ち破ったのは両者が同時に繰り出した一撃……拳と剣(模擬刀)がぶつかり合い、直後にお互い弾き飛ばされるように後方へと飛ぶ。
「力は一先ず互角、かっ!」
即座に体勢を立て直し、和人は瞬時に駆け出し、左手の剣を逆手に持ち、右手の剣に添えるように並べながらレオとの距離を詰める。
「
「クッ……!!」
そこから繰り出される回転斬りを跳躍して回避すると、和人のを頭上を飛び越えながら、和人の首に自分の脚を絡めた。
「そりゃあっ!!」
「うおぉっ……ぐあっ!?」
そのまま着地と同時に脚の力で和人を投げ飛ばした!
プロレスで言う所の投げ技『ヘッドシザース』だ。
「まだまだぁっ!」
さらにそこからダウンした和人目掛けてレオは追撃のニードロップを繰り出す。
「甘いッ!」
だが、和人はそこからすぐに体勢を立て直し、両手に持つ剣を全方位に振るう。
「エンド・リボルバーッ!!」
「うおぉっ!?」
「行ったぞ、景一!」
そこから放たれる斬撃と衝撃波にレオの身体は吹っ飛ばされる。
そして、吹き飛ばされたその先には景一の姿が……。
「
「グオォォッ!?」
景一の繰り出す居合いの一撃がレオに直撃した!
――――黒の連携に死角無し!!