インフィニット・オーケストラ   作:剣とサターンホワイト

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どーも、花粉症ゆえ春先は出不精に磨きがかかる剣とサターンホワイトです。

今回から新章突入です。あぁ、手こずった………。

今回から岩崎くんの専用ISも登場します!………そういえば汐風の待機形態考えるの忘れてたなぁ………あーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!(狂


第2章 新しい仲間 2人の転校生編
2-1:IS少年たちの休日 新たな出会い


この日の学園は休日。普段は勉学や訓練に追われる学生たちがゆっくり羽を休ませられる貴重な日である。

 

そんなわけで竹内と岩崎は朝早くに学園を出て、α社へ向かっていた。竹内は汐風の動作に関する報告、岩崎は課題の改造銃の報告をするためである。

 

α社の正門を潜れば平智子の熱烈なタックル(竹内限定)、石山田比呂己の不思議な踊りのショー、その2人をどうにかして止めようとする林青子と代田薫、遠目から飽きれ顔の西太介。相変わらず個性豊かな平班の面々が総出でお出迎えである。

 

―――――――――

 

その後、竹内は汐風の動作報告のために岩崎と別れた。岩崎は以前西から課された銃改造の課題、その報告のために整備室へ足を運んだ。

 

「………と言うわけで、僕はライフルをこの通りスナイパーライフルへ改造しました」

 

「なるほど…ありきたりと言えばありきたりだが、なかなかいい改造じゃないか。スコープまでつけて、完全に狙撃仕様だな…」

 

西が評価を下すと何を思ったのか、彼は急に黙りこんでしまった。岩崎が不思議に思っていると、西は静かに口を開いた。

 

「…………岩崎、お前に言っておくべき事がある。そのライフルについてだが、僕は以前『お前に預けたIS備え付け』と言ったが………悪いな、あれはウソだ」

 

「ウソ?」

 

「あぁ、そのライフルの真の持ち主は………お前のISだ」

 

「……?…僕に預けたISのではなくて?」

 

「あぁ」

 

「僕のISの武装?」

 

「そうだ」

 

西の言葉の意味を理解できず、岩崎は首を傾げた。

 

「………すいません、ちょっと意味がわからないんですが……」

 

「………言葉足らずだったな、すまん……もう一度正確に言うぞ、いいか?お前が改造したライフル銃の所有主は、お前に預けたIS・鳴狐ではなく、まもなく完成を迎える()()()()()I()S()だ」

 

「…!?…僕の……?」

 

西の言葉の意味を理解すると、岩崎は柄にもなく驚いた。

 

「あぁ、もともとお前のISと竹内のISはほぼ同時期に開発が始まったが、お前の方はいろいろと手こずらされてな……そこでIS本体と武装は別に開発されることになった」

 

「なるほど、それで僕にライフル銃の改造を…」

 

「そうだ。ライフルを備え付けることは決まっていたが……せっかくメカニックになったんだ。自分のISの武器を自分で作り出すって言うのも悪くないだろう?」

 

「えぇ、まぁ……そういえば、別のISの装備を量子変換できるものなんですか?」

 

「それか……普通ならできないな。そもそも他のISの武器・装備を使うことは原則できない。けど今回はお前のISが未完成だったこともあり、特例で鳴狐の拡張領域(バススロット)量子変換(インストール)させた。だがお前の専用ISが完成すれば、改めてそっちの武装として登録され、以降鳴狐や他ISではお前が使用許諾(アンロック)しない限り使うことはできなくなる」

 

「………なるほど」

 

西の説明で岩崎はようやく納得がいった。そのとき……

 

「太介、ついに完成よ。岩崎くんもついてきて」

 

林がISの完成を告げに現れた。それに伴い、西と岩崎も林についていった。

 

―――――――――

 

ここは以前竹内が汐風の初期化と最適化を行った場所、シミュレータールーム。そこに竹内と岩崎を含めた平班の面々が集っていた。岩崎が新ISの初期化・最適化を行うのだ。もうすでに目の前にその新ISが鎮座している。

 

「……ずいぶんゴツい感じですね……(…それにこの感じ……何だろう、何となく見覚えが……)」

 

岩崎の言う通り、汐風や鳴狐に比べると装甲が厚めでゴツい見た目になっている。それだけじゃなく、岩崎はその見た目が何やら頭に引っ掛かっているようだ。

 

「そうね………さぁ、岩崎くんはこっちに来て」

 

平の指示に従い、岩崎は準備にかかった。

 

「ところで、このISの名前は何ですか?先程から『岩崎くんの専用IS』とか、『新IS』という呼び方しかされてないので気になったのですが……」

 

「「「ッ………」」」

 

竹内がこのISの名前について尋ねた。すると、平、林、西の顔が引きつった。

 

「「「?」」」

 

その様子を見て竹内、岩崎、代田が首をかしげた。この3人はISの開発に大して関わっていないので事情を全く知らないのだ。ちなみに石山田も開発に携わった1人であるが、そんなことお構いなしに不思議な踊りを踊っている。

 

「そ、それがさ……大急ぎで作業してたものだから………名前のことをすっかり忘れてたみたいで…………実はまだ決まってないのよ」

 

「「「…………………」」」

 

平が言いにくそうに説明した。その説明を聞いた3人は呆れて開いた口が塞がらなかった。

 

「フフフフフフ………でしたら簡単なことですよ、今決めてしまえば良い。ちょうど持ち主となる岩崎もいることですしねぇ……クハハハハハ!」

 

1人ずっと不思議な踊りを続けていた石山田が口を挟んだ。決して間違っていることではないのだが………

 

「うるせーーーー!テメェはもう少し静かに喋れねーのか!!」

 

「グホァッ!?」

 

……………いつも通り代田に沈められてしまった。壮絶に血を吐き倒れ、動かなくなった石山田。代田はそのまま石山田を引っ張っていった。

 

「……コホン、まぁ確かに石山田さんの言う通りですね。平先輩、ここは彼の意見を採用して岩崎くんに決めてもらいましょう」

 

「そうね、それでいきましょ!岩崎くんもいいでしょ?」

 

「はい、構いませんよ」

 

だが石山田の()した意見は林と平の心に響いたのか、その方向で話が進められることになった。

 

「ですがその前に、最適化までやっても良いですか?名前をつけようにも、今アイディアが不足していまして………」

 

…と言う岩崎の要望により平班協力の下、新ISの最適化が急ピッチで行われた。最適化を終えた新ISは白緑色の全身装甲(フル・スキン)に似たような色の装飾、そしてメットのバイザーに当たる部分には目を思わせる2つの丸が施されている。

 

「(うーん……やっぱり見覚えが………)」

 

そんな中、岩崎のこのISに対する既視感はますます深まっていく。また竹内もその見た目に既視感を感じていた。

 

「(あれ?何かこのフォルムにこの色使い……どこかで見たことあるような………)」

 

思い出せそうで思い出せない、このモヤついた感覚が不愉快であるため、必死にその「何か」を思い出そうとする2人。その所為でか、2人の表情が徐々に曇っていった。

 

「あの……どうしたの?何か気にいらないところでもあった?」

 

どんどん曇っていく2人の顔を見ていて心配になってきた平が尋ねた。

 

「いえ…このISの見た目にちょっと見覚えがあるような気がして………竹内くんは?」

 

「………僕も同じ理由ですね、このフォルムに既視感があるようなないような……」

 

「そう?私はそんなことないけど………あなたたちは?」

 

平は林と西に尋ねてみた。

 

「既視感ですか?そんなものありませんよ」

 

「えぇ……むしろここまで装甲の厚いISを組んだのも初めてですから、見覚えなんてあるはずがありません」

 

この義姉弟も見覚えなどはなく、むしろこのフォルムは斬新だと言う。

 

「あ」「思い出した!」

 

先ほどまで頭を抱えていた2人がほぼ同時に突然大声で言った。すると2人は同時だったことにキョトンと顔を見合わせると、岩崎はニヤッと笑って竹内に話しかけた。

 

「竹内くん、多分だけど……僕たち同じこと考えてたりしないかい?」

 

竹内も口角をあげて言う。

 

「えぇ、多分ですが……同じことでしょうね」

 

「ねぇ、ちょっと、いったい何の話を……」

 

「「ホワイトスノーだ!」」

 

「へ?」

 

「そうだホワイトスノーですよ、この色と形は!」

 

「うんうん、しかもこの装甲の厚さ、どっちかと言えば2型丙だね、懐かしいなぁ」

 

2人だけで会話がどんどん弾んでいく中、その事情を知らない平班メンバーはすっかりおいてけぼりを食らってしまっている。

 

「………おいお前たち………平さんが困惑して固まってしまってるぞ、早いところ説明してやれ」

 

ようやく西がツッコミを入れて説明を要求する。

 

「あぁすみません、ホワイトスノーって言うのはウォードレスの一種で…」

 

「その前にウォードレスと言うのは、端的に言って僕らの世界にあったパワードスーツのようなものです」

 

2人は自分達のわかる範囲でウォードレスやホワイトスノーのことについて説明した。

 

「ふーん……そういうこと……。それにしても、あなたたちの世界にあったものに似たものを私たちが作るだなんて、すごい偶然ね!」

 

平が興奮気味に言った。

 

「けど、結局名前はどうします?まさかそのまんま『ホワイトスノー』と名付けるわけにはいきませんしねェ……(異世界とは言え、商標的にも何かマズそうだし……)

 

しかし岩崎はまた頭を抱えた。頭に支えていたものの正体がわかっただけで、まだ当初の問題である新ISの名前決めの方が何も解決していないからだ。

 

「でしたら、それをそのまま和風にした『白雪(しらゆき)』でどうでしょう?………字面的に織斑くんの『白式』や『雪片』とカブっちゃいますけど……」

 

すると竹内が1つの案を提示した。

 

「悪くないわね!さすが竹内くん!」

 

平があっさりと賛同の意を示した。

 

「…そうですね、私も賛成します」

 

「…他に案も出てこないし、それでいいよ」

 

林・西義姉弟も賛成のようだ。

 

「うんうん……確かに字面が似てるところは気になるけど、悪くない案だね」

 

岩崎も納得の笑顔だ。

 

「それでは、岩崎くんの専用ISの名前は『白雪』でよろしいですか?」

 

『意義なし!』

 

こうして新ISの名前は『白雪』に決定した。

 

―――――――――

 

その数分後、岩崎と竹内は紫波のもとへ向かっていた。久々に戻ってきたので挨拶に行くためだ。

 

やがて紫波がいるとされる部屋に近付いた。いざノックしようとしたら、中から声が聞こえた。紫波1人の声しかしないため、どうやら電話中らしい。

 

「―――――――――」

 

しかしそれは聞きなれない言葉だった。少なくとも日本語ではないようだ。

 

「英語でもないようですし…」

 

「うんうん、多分フランス語じゃないかな?」

 

「あなたたち、そこで何をしているの?」

 

2人が紫波の話す言語について考えていると、大量の書類を携えた板内が声を掛けてきた。

 

「あぁ副社長、お久しぶりです。久しぶりに帰ってきたので社長に一言挨拶をと思ってここへ参りましたが、その社長は今電話中みたいで……ところで社長が話してる言語って……」

 

岩崎が事情を説明した上で紫波の使用言語について尋ねた。

 

「………フランス語ね。彼、学生時代にフランスに留学してたことがあるの。多分その時の友人じゃないかしら?」

 

これを口火に、板内は紫波の過去を少しだけ2人に教えてくれた。

 

その後岩崎と竹内は、電話を終えた紫波への挨拶を終え、彼らはα社を後にした。

 

―――――――――

 

一方、こちらはとある大衆食堂。この2階の一室にもう1人の男性ISパイロット、織斑一夏の姿があった。そしてもう1人……

 

「へぇー、鈴の奴がねぇ…」

 

一夏の悪友、五反田(ごたんだ)(だん)。ここは彼の家、彼の部屋で、上記の大衆食堂とは彼の家族が営む五反田食堂である。今2人はテレビゲームに興じているところである。

 

「あぁ、鈴が転校してきてくれて助かったよ。男が俺以外にもいるとは言え、話し相手少なかったからなぁ」

 

「そういうもんか…?…あぁそうだ、鈴と言えば……」

 

「鈴が何だよ?」

 

「……いや、やっぱ言わないでおくわw」

 

「何だよ、気になるだろ」

 

ゲームをしながら思い出話(?)に花を咲かせていると……

 

「お兄!」

 

乱暴に扉が開かれ、そこには女の子が1人いた。片足をあげている辺り、彼女が扉を蹴って開けたのだろう。

 

「お昼できたよ、早く食べに来なさ……い、一夏さん!?」

 

だが彼女は一夏を見るなり顔を赤らめて驚いた。

 

「あ、蘭。久しぶりだな、邪魔してるぜ」

 

そんな彼女に一夏は挨拶する。

 

彼女の名は五反田(らん)。弾の1歳下の妹である。蘭はふと自分の姿を見た。キャミソールにホットパンツ…しかも前をしっかり閉めていない…ついでに頭もボサボサ……はっきり言ってだらしなく、どう見ても人前に出るにはラフすぎる格好である。彼女は一旦陰に隠れて直せる身なりを直し、そして今度は顔だけ覗かせた。

 

「い、いやぁ…来てたんですか…?」

 

「今日はちょっと外出。家の様子見てくるついでに寄ってみたんだ」

 

そう、一夏もこの日は休日と言うこともあって久しぶりに自宅に戻り、また旧友のもとを訪ねたのだった。

 

「蘭…お前なぁ、ノックぐらいしろよ」

 

弾が妹の行動に注意をしようとするが、逆にその蘭は兄を物凄い形相で睨み付けていた。実は蘭、一夏に所謂お熱であり、そんな彼にこんなだらしない格好を見せることになってしまい恥ずかしいやら、来ることを教えてくれなかった兄に腹が立つやら……。

 

「………何で言ってくれなかったのよ………!」

 

「あ、あはははは…………い、言ってなかったっけ……?」

 

そんな妹にたじたじの兄。どうやらこの兄妹のパワーバランスは妹に分があるらしい。

 

―――――――――

 

1階、食堂。一夏と弾は昼食を食べている。

 

「やっぱり厳さんの料理はウマイな」

 

この料理を作ったのは、五反田食堂の店主で弾・蘭兄妹の祖父、五反田(げん)である。歳は80を超えているが、浅黒い肌に筋骨隆々の腕がそれを感じさせない。そんな彼は厨房から弾たちの様子をじっと見ている。

 

「一夏さん、その…ゆっくりしていってくださいね」

 

食事中の一夏に蘭が話しかけた。

 

「……服、着替えたんだな。どっか出掛ける予定?」

 

「あー、いえ…」

 

一夏の指摘通り、蘭は先程のラフな格好から着替えていた。ボサボサだった頭も綺麗にまとめ、その姿は清楚な印象を与える。

 

「…デートか?」

 

「違いますッ!」

 

一夏がからかうように言ったが蘭に食い気味に否定されてしまう。そんな様子を見た弾が

 

「……お前って学校でもそんな調子なんだろうなぁ」

 

と呆れ気味に言った。

 

「はぁ?何の事だよ?」

 

当然何の事かわかってない一夏はそれについて尋ねるが……

 

「何でもねェよ……鈴も気の毒に……

 

と弾にはぐらかされてしまう。

 

「こんにちはー」

 

「こ、こんにちは」

 

その時、五反田食堂に2人の来客が現れた。

 

「い、いらっしゃい!」

 

「いらっしゃいませ!」

 

五反田兄妹が店員のような対応をするが…

 

「と、トシさん?それに優斗?なんでここに?」

 

「フッ…来よったか、小僧ども」

 

明らかに毛色の違う反応を示す者が2名。

 

「やあやあ厳さん、またまた来ちゃいました。やあやあ織斑くん。ここで君に会うとは奇遇だねぇ」

 

来客の1人、岩崎が華麗に応対する。となるともちろん、来客のもう1人とは竹内になる。

 

「い…一夏さん、この2人のこと知ってるんですか!?」

 

「爺ちゃんも知ってるのか!?…ってか、爺ちゃんが客をあんな親しげに出迎えるところ初めて見たぜ…!?」

 

そんなやり取りを目の当たりにしてビックリする五反田兄妹。五反田食堂は数分の間、一種の混沌(カオス)と化した。

 

―――――――――

 

「弾、蘭。この2人が俺と同じIS学園の男子生徒だ。灰髪の人が岩崎仲俊さん。本人は気にしていないようだけど、一応言っておくと年上な。それでこっちの黒髪の人が竹内優斗。クラスメートでもある」

 

「「は、初めまして……」」

 

「それで優斗、トシさん。この2人は俺の中学からの知り合いの五反田弾と、妹の蘭だ」

 

「うんうん、よろしく」

 

「よろしく」

 

落ち着きを取り戻した食堂で、一夏が双方を紹介する。

 

「ところで、何でうちの爺ちゃんとそんな親しげなんだ?」

 

弾が一番気になっていたことを尋ねた。

 

「あー、実は僕ら何度かここを訪ねていてですね…」

 

「うんうん、厳さんから孫が2人いることは聞いていたけど…君たち兄妹とはことごとくニアミスしてたみたいだね」

 

彼らの話によれば、厳は初めて訪ねたときから好意的に接してくれたらしい。しかし、何故そこまで良くしてくれるのかまでは、彼らにもわからないとのことだ。ならば本人に聞いてみようと厳に聞こうとするも……

 

「ふん、俺が誰を気に入ろうが俺の勝手だろうが」

 

と言ったのがやっとで、その後は頑なに口を閉ざし、結局答えを聞き出すことはできなかった。

 

その後5人は一緒になって街へ繰り出し、交流会と題してボウリング大会やカラオケ大会が開かれ、大いに盛り上がった。

 

―――――――――

 

その日の夜。竹内が生活する1030室では今、彼のルームメートである谷本癒子が荷造りをしていた。

 

「……何だか僕がこの部屋を乗っ取っちゃったみたいで申し訳ないなぁ」

 

「良いって良いって!ほんと竹内くんって変なところ気にするよね」

 

実はこの数分前、真耶がやって来て癒子の引越を告げたのだった。癒子は少々残念そうではあったがすぐに引越の準備に取りかかったのだ。

 

「ねぇねぇ竹内くん、これからは時々遊びに来ても良いかな?」

 

あらかた荷物をまとめ終えた癒子が尋ねてきた。

 

「うーん……次のルームメートにもよるけど……僕は基本OKだよ」

 

「わかった、ありがとう。それじゃあ明日教室でね~!」

 

癒子は竹内の答えに満足げに頷き、真耶について1030室を出ていった。

 

ちなみに同じ日、更識簪・篠ノ之箒の両名もそれぞれ岩崎仲俊・織斑一夏との同室を解除されたことも表記しておこう。

 

―――――――――

 

休日明けの月曜日。

 

今日から1週間が始まるとなると憂鬱がったり、テンションが上がらなかったりする者もいるが……

 

「おはようございまーす」

 

「あ、竹内くんおはよー!」

 

「おはよー」

 

「おはよう、竹内くん」

 

……1年1組にはそういった者はおらず、みんな元気一杯である。

 

「おはよう諸君、席につけ!」

 

やがて生徒全員が教室に集まったのとほぼ同時に千冬が真耶を率いてやって来た。みんな急いで自分の席に戻る。

 

「えー今日から訓練機を使った実習授業が始まる。ISスーツは今日からが申込日なので各自のスーツが届くまでは学校指定のものを使ってもらう。忘れた者は学校指定の水着で、それもないなら下着で受けてもらうのでそのつもりでいろ。質問その他あるものはいるか?」

 

「(………要するに忘れ物をするなと言う解釈でよろしいんですよね、織斑先生……)」

 

千冬のとんでも発言に竹内は首を振りつつ脳内でツッコんだ。

 

「……無いようだな、では私からは以上。では山田先生」

 

「はい、今日は皆さんに嬉しいお知らせがあります!このクラスに転校生が入ることになりました!それも2名です!では、どうぞ!」

 

ガラッ....

 

「…………」

 

「失礼します…」

 

真耶の合図で2人の転校生が入ってきた。1人は長い銀髪をした小柄な少女。そしてもう1人は金髪を後ろで束ね、男子生徒用の制服に身を包んでいた………。




新たにIS学園1年1組に転校してきた金髪の少年・シャルルと銀髪の少女・ラウラ。ラウラはいきなり一夏にビンタを見舞ったり他の生徒を無視したりと様々な問題行動を起こす。一方、シャルルとは温厚なもの同士あっという間に打ち解け仲良くなる。そんな2人を加えての初の実技授業、どんな授業になるのか……?

to be continued...

どーも、ハクション大魔王です……違うか。冗談はさておき剣とサターンホワイトです。

えー今回になって突然岩崎くんの専用機が現れて驚いていらっしゃる方……私の腕の悪さが原因でどうもすみません。

その他毎度お馴染みの拙い文章の羅列となっております……いつもいつもすみません本当に……。

さていよいよこの2人の登場、シャルルとラウラ。さーて、どうしてやろうかこの2人……フフフ。(ヲイ←

……しかし後書きもどんどん雑になってるような……気を付けなければ………

ではまた次回で………

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