インフィニット・オーケストラ   作:剣とサターンホワイト

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お待たせ致しました。

今回もまた執筆に手こずり、アイディアが浮かんでは消えを繰り返し、気がつけば前回投稿より1ヶ月を軽く超えてしまっていると言う…。何とか年内に投稿できただけマシと言うことにしましょう…。

また作者の超個人的都合によりキャラ紹介回が後回しになってしまいました、申し訳ありません。次回以降の投稿になります。

そしてようやく原作主人公が(名前だけ)登場。…本格的な登場はこれまた先の話になるでしょう…。

それでは、心の準備はいかがでしょうか?少しでも苦手意識を感じられた場合は直ちにブラウザバックをすることをおすすめします。

大丈夫だという方…ようこそ、我が作りし物語へ…


序-3:僕たちは異世界人!? すべてが動き始める珍事

竹内優斗(たけうちゆうと)岩崎仲俊(いわさきなかとし)。2人は年齢は違うが、戦友であり親友だった。岩崎が仕事をサボる宣言をすれば、ほとんどの場合竹内が代わりに仕事を片付ける。竹内が天然回答をすれば、これもほとんどの場合は岩崎がゆる~くツッコミをいれる。そして何より戦場に出れば、互いに背中を預けられる存在。そんな間柄だった。…後者2つはともかく、最初のはそれでいいのか竹内よ…。

 

岩崎が死んだことは竹内に大きなショックを与えた。どんな事件・事故に巻き込まれたのか、その詳細が語られることは一度たりともなかった。あまりにも謎の多い親友の急死にモヤモヤを抱えたままの日々を過ごしていた竹内だったがある日、小隊長から「上層部の不正を調べている」という話を聞く。岩崎の死の真相に近付けるかもしれないと思った竹内はこの件の調査を買って出る。調査1日目でかなりの情報をつかんだ竹内だったが、数日後の調査中に謎の二人組に遭遇、その後の展開はご存知のことだろう(序-1参照)。

 

そして話の舞台はα社の応接室に戻る。竹内優斗と岩崎仲俊。お互いもう会えないものだと思っていた親友に、今こうして再会できたのだ。再会できた喜び、なぜここにいるのかという疑問、その他様々な感情が複雑に入り交じる。

 

「な、何で岩崎くんがここに!?死んだって聞いてたのに…」

 

竹内が先に我に返り、最大の疑問を投げかける。

 

「う、うんうん…実はよくわからないんだ。林さんたちの話によると…α社正門前で意識不明になっていたらしいんだ……そういう竹内くんこそ、どうしてここにいるんだい?」

 

岩崎が大まかな説明をしたあと、同じ疑問を竹内に返した。

 

「実は…岩崎くんが死んだってなったあとに僕も死んじゃって…って思ってたんだけど、僕はさっきこの建物の中で目が覚めて…」

 

竹内も大まかな説明をした。

 

結局お互いにわかったことは、共に死んだと思ったら生きていたこと、今は何ら問題なく動けること、気がついたらα社にいたこと、この3つだ。

 

「ふむ、やはりお前たちは知り合いだったか」

 

今までのやり取りを見ていた紫波(しば)が確信したかのように声をかけた。周りにいた平や他の社員たちもどこか納得した表情だ。

 

「まずはお前たちに聞きたいことがある。お前たちの素性を知るためにいろいろと探らせてもらったことはすでに聞いただろう。その上で尋ねるが…お前たち、所属はどこだ?」

 

「…?青森邪麻田(あおもりやまだ)中学高等学校ですが…」

 

「僕も同じ学校です」

 

紫波の質問に竹内と岩崎は答えた。

 

「青森邪麻田中学高等学校…?似たような名前の学校ならあるが、そんな学校はない」

 

紫波の一言に竹内は驚いた。

 

「そんな!?何で!?だって…」

 

「まぁまぁ竹内くん、落ち着いて落ち着いて」

 

岩崎が慌てふためく竹内をなだめる。

 

「…まぁいい、次の質問だ。お前たちは…その…青森邪麻田…?そこで、何をしていた?」

 

「僕たちは青森で学兵をしていました」

 

竹内が何の躊躇いもなく答えた。

 

「学兵だと?」

 

聞き慣れない単語に紫波が尋ねた。

 

「はい、学籍のまま兵士…僕たちはこう見えても、陸軍の軍人です。僕たちの学生証を見たのでしょう?そのことも載っていたはずですが…?」

 

岩崎の発した言葉に周りがざわついた。先ほど紫波が言った通り、竹内と岩崎の素性はα社の社員全員に知れ渡っているが、まさか本当に軍人であると、それも自らの口からはっきりと断言されるとは誰も思っていなかったようだ。

 

「確かに軍所属であるとは書いてあったが、本人の口から確認しておきたかったのでな…少し興味が沸いてきた、もう少し話を聞かせてもらおうか」

 

竹内と岩崎は語り始めた。何と戦っていたのか、何故戦っていたのか(両方とも資料1を参照)、そして自分たちの最期を…。

 

「僕は謎の二人組に銃で撃たれて力尽きて…次に意識を取り戻したのがさっきまでいた部屋でした」

 

「僕も大体似た感じですね。竹内くんと違うところは僕の場合、相手が何人いたか確認する前に意識を失った…ほぼ即死ってところですかね」

 

「そうか…」

 

紫波は2人の話を聞きながら実に荒唐無稽な話だと思った。

 

何をバカなことを、この国は太平洋戦争に敗れたし、黒い月も見たこともない、ましてや幻獣とか言う未知の生命体など今の今まで聞いたこともない。

 

しかしそれと同時に紫波の脳裏に1つの仮説が浮上した。はっきり言ってそれこそ荒唐無稽な話だが、もしその仮説が正しければ大体の辻褄が合うことになる。

 

「…これは今までのお前たちの話を聞いていて浮上した仮説だが、お前たち2人はこことは別の世界から来た異世界人…あるいは転生者ではないか?」

 

「え?」

 

「どういうことでしょうか?」

 

2人が尋ねた。

 

「所謂平行世界というやつだ。まずお前たちのいたとされる学校がない…これはさっき言ったな。次にお前たちと戦っているという幻獣とかいう生命体、そんなものは少なくとも今まで出たという証言もニュースもない。そして次…お前たち、窓の外を見てみろ。窓の近くにいるやつは窓を開けて場所を空けてやれ。これは実際に見てもらった方が早い…」

 

竹内と岩崎は言われた通り窓に近付き外を見た。確かに街を見ると、幻獣と戦いがあったようには見えない。ふと竹内が空を見た。どんな世界でも、青空は変わらない…と思っていたが次第に妙な違和感を感じた。岩崎も同じことを考えていたのか、空を見上げて顔をしかめた。

 

空にあるものは太陽、雲…そしてたまに飛び交う鳥や航空機。大抵はこんなものだろう。だが異世界人(仮)である2人には何かが足りなかった。そして竹内はそれに気付いた。

 

「黒い月がない…!」

 

その声を聞いて岩崎も黒い月を探してみるが、結局見つけることはできなかった。ちなみに方角が間違っているということもなく、現に2人にはその位置から太陽が確認できる。

 

「気が付いたか…そう、竹内が言った通りこの世界にはお前たちの話に出た黒い月というものはない。今は沈んでいて見えないだけだと思うかもしれないが、少なくともここにいる人間は今まで一度も見たことがないとのことだ」

 

紫波の説明が終わると異世界人(仮)の2人は無言のまま窓を閉じた。

 

「お前たちの話では別の世界(所謂ガンパレード世界)で死んだ、だが何故かこちらの世界(所謂IS世界)で目を覚まし、しかも五体満足でケガ1つなく存在する。目覚めるまでの記憶もはっきりしている。そこで俺はお前たちが異世界人、又は転生者だという仮説をたてた。尤も、原因や原理など詳しいことはわからんがな…」

 

なるほど、そう言われればそうかもしれない…。自らの生存の謎を抱える2人は紫波の仮説に賛同した。尤もこれ以外の説が出てこなかったこともあるが…。

 

「それでは、今度はこちらの情勢を話すとしよう…」

 

紫波が続けて語り始めた。この世界は"インフィニット・ストラトス"、通称"IS"と呼ばれる世界最強の兵器が開発され、大流行していること。元々宇宙空間での活動を想定されたものであるが、開発者の意図に反して兵器的な運用が主となってしまっていることも語られた。

 

また、このISには"女性にしか動かすことができない"という致命的な欠点があるために、女尊男卑の社会を作り上げてしまったこと。このα社も紫波が実質的な社長であるが、公には板内が社長ということにされている。

 

そして、このα社もIS開発の一端を担う会社であること。先ほど竹内に自己紹介をした平たち5人のメカニックもISの開発にとどまらず、修理・改造も請け負っているという。

 

「とまぁ、こことこの世界の情勢はこういったところだ…さてお前たち、無事回復した直後でこんなことを言うのは少しばかり気が引けるが…この後行く宛はあるのか?」

 

そう。紫波がこの事を気にするのも当然である。竹内も岩崎も、この世界では天涯孤独と同じ状態。さすれば行き着く答えは当然…

 

「ん~…ないですね」

 

「あ…僕もない…です…どうしよう…」

 

…となるわけである。岩崎は淡々と、竹内はまずいことを思い出したようにそう言った。

 

「そうだろうな…そこで、俺から今後のことについて提案がある」

 

「「??」」

 

「その前に岩崎、先日の非礼を詫びよう、申し訳なかった」

 

紫波が頭を下げた。それに倣って隣にいる板内を筆頭に社員全員が頭を下げた。

 

実はこの数日前…岩崎が目を覚ました日、今この時と同じようにα社社員全員の前で聞き取り尋問が行われたのだが、あまりに突飛な話で誰も聞き入れなかったのだ。

 

「そこで…まぁなんだ、その詫びの意味も兼ねてだが…ここで住み込みで働くと言うのはどうだ?もちろん無理にとは言わぬ。だがここに残るというのであれば今後の支援は約束しよう…当然多少の雑用はやってもらうが…悪い話ではなかろう?」

 

この申し出に2人は一瞬戸惑った。しかし、ここまでいろいろ面倒を見てもらったのに何のお返しもなくここを立ち去ると言うのはあまりにも無礼だろう。そう思うとすぐに答えが出た。

 

「わかりました。皆さんの助けになれるように頑張ります」

 

「機械の整備なら多少の知識がありますし…これからまたお世話になります」

 

「…決まりだな」

 

紫波がニヤリと笑った。すると今度は平たちの方を向き、指示を出した。

 

「平班、改めてこの2人の世話係に任命する。こやつらが何か困っていたら教えてやれ…いいな?」

 

「承知しました」

 

平は快く引き受け、他4名も承諾した。

 

「では事情聴取はこれにて終了、各々持ち場へ戻れ。竹内と岩崎は平たちについて行って指示通りに動け、お前たちは仕事を覚えることが仕事だ!」

 

この一言でこの場は解散、竹内と岩崎はここα社で雑用として新たな生活をスタートさせるのであった。

 

 

そして話は飛んで数週間後…

 

まだわずかにぎこちない部分はあるが、竹内と岩崎は雑用の仕事を難なくこなせるようになってきた。清掃業務は言うに及ばず、整備道具の整理整頓、その他諸々。

 

ちょうど仕事に慣れてきたそんなとき、2人の運命が大きく変わる出来事が起きる。

 

この日も雑用の仕事をこなす竹内と岩崎。上司となった平たちも竹内たちの面倒をしっかりと見てくれている。それに応えようと、2人もどんどん仕事を覚えて平たちを手助けする。

 

竹内は仕事に精出しながら前にいた世界ではそれほど味わえなかった平和というものを噛み締めていた。

 

一方その頃、とある街の多目的ホールでは異様な空気が立ち込めていた。そこはこの日、ある学園が試験会場としている部屋なのだが、そこにはこの場にいる試験官全員が目を疑う光景があった。

 

「な…そんな…何で男がISを…」

 

試験官の注目を集めるのは1人の受験生。その受験生はISを身に纏っていた。

 

…これが女性なら何ら問題はない…そう、女性ならば。しかし、目の前にいる受験生は誰がどう見ても男性だった。

 

彼の所持品の鞄を見る限り、その受験生の名は"織斑一夏(おりむらいちか)"というらしい…。




突如現れた男性IS操縦者。これを機に"第2の織斑一夏"を見つけるべく、世界中で男性IS適正テストが行われることに。それはもちろん、竹内たちのいるα社でも実施されることに。α社に適正者はいるのか?


はいどうも、剣とサターンホワイトです。…一応言っておきますが元阪神のサターホワイト投手とは無関係です。え、誰もそんなこと聞いてない?ソウッスカ…

長くなりました…今回の話も、前回の投稿からも…。んでもってまたしても文章がぐちゃぐちゃ、毎度お見苦しいものを見せてしまい申し訳ありません。

さて次回こそはキャラ紹介回を…とも思うのですが章の終わりにまとめてやっちまおうとも思っている私もいるわけで…今言えることは次回以降の投稿になるということ、それだけです。

それではまた次回に…
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