インフィニット・オーケストラ   作:剣とサターンホワイト

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私の投稿が遅い理由。

スマホでの投稿と言うのもあるだろうが一番の原因は単に私の集中力の無さだろう。もう少し集中力があればもう少し間隔を詰めることは出来そうだが…

さあ今回からは新章に入るゾイ!

苦手意識、その他この作品に対し負の感情が芽生えた場合は早めにブラウザバックすることを先に言っておくぜ、気分が悪くなってもこちらじゃ責任持てないからな!

大丈夫だと言う方、私の平行世界(パラレルワールド)へようこそ!


第1章 新生活の始まり クラス代表戦編
1-1:つかの間の休息 始まる学園生活


ここはα社から大分離れた市街地のショッピングモール。そこに我らが主人公、竹内優斗(たけうちゆうと)岩崎仲俊(いわさきなかとし)、プラスほか数名の姿があった。この日はIS学園入学前最後の休日。これを利用して買い物に来ていた。

 

竹内たちがα社正門前で倒れているのを発見されてもう1ヶ月近くが経とうとしている。それなのに彼らは自分の私物をほぼ持っていないことを全く気にしていなかった。もっとも本人たちは雑用やISの基礎勉強、実技訓練など、多忙ゆえ気にする余裕がなかっただけなのだろうが。それを気にした平は、紫波や板内に相談してみたところ、「この休みを使って買い揃えてはどうだ?費用のことなら我々が用意する」と言われ、そのアドバイスを受けて2人を街案内のついでと買い物に誘ったのだった。

 

そんなわけで今、竹内と岩崎の手には…

 

「……………」

「……………」

 

衣服を始めとして生活必需品、本人希望の物、ついでに会社から頼まれた品物等を入れた袋でいっぱいになっている。

 

「ん~っと、次は…」

 

一方身軽な平はまだ何かを買うつもりなのか、キョロキョロとあちこちを探している。

 

「えっと、平さん?今度は何を…?」

 

「ん?そうね、今度は…あ、あった!携帯電話よ、ケータイ」

 

携帯電話。昨今の日本では誰しも持ってて当たり前の代物。高校生ともなれば、携帯電話の所持率は9割以上、もしかしたら10割にも上るかもしれない。

 

しかし1999~2000年の、それも別世界の中高生だった竹内と岩崎は「携帯電話」と聞いてもいまひとつピンと来ていないようだ。

 

「う~ん…僕たちが持っていても、身内でしか使わないと思いますけど…」

 

「なぁにいってるのよ、今時ケータイなんて通話出来るだけじゃあ時代遅れよ!いろいろ出来るから、持っておいて損はしないはずよ」

 

そんな話をしながら一行はケータイショップに入っていった。

 

―――――――――

 

「いらっしゃいませ~」

 

「すみませ~ん、この子たちに最新機種を紹介してくださ~い」

 

その後は、ショップ店員の説明が続いた。通信機としてはトランシーバーや無線などしか使ったことがなかった2人は、その説明を聞いて驚くことばっかりだった。

 

「へぇ~…ケータイっていろいろなことが出来るんですねぇ…こりゃもはや、情報端末の1つだ…」

 

「うんうん、これだけ便利なら平さんがおすすめするのもよくわかるね。いやはや、これは便利だ…」

 

最新式のケータイを手に2人は関心のあまり「へぇ~」やら「ほぉ~」と言ってばっかりだ。

 

「決まりね♪おいくらになるのかしら?」

 

――夕暮れ時

 

ようやく一行はα社に帰ってきた。

 

「ん~…ふぅ…お疲れさま、2人とも」

 

平が運転を終えて伸びをしながら車を降りた。

 

「いえ、平さんこそ運転お疲れ様でした」

 

「その上何から何まで、本当に…本当にありがとうございました」

 

2人もそんな平を労い、礼を言った。

 

「いいのよ、これくらい♪それよりせっかくの休みだったのに、無理言って連れ出しちゃってごめんね?疲れてない?」

 

「そうですね…言うほど疲れていませんから大丈夫です」

 

「まぁ、確かに疲れてないと言えば嘘になりますけど、こういう遊び疲れはしばらくなかったので、むしろ心地良いくらいですよ」

 

「あら、そう?じゃあ、竹内くんには後でマッサージをしてもらおうかしら?」

 

「え…えぇ!?」

 

竹内は顔を赤らめた。

 

「アハハハッ冗談よ、じょ・う・だ・ん♪」

 

平は笑うと竹内の額を指でつんつん突いた。それを聞いた竹内は「なんだぁ、冗談でしたかぁ…」と、ホッとしたのか、ヘナヘナと脱力したようだ。

 

「いやいやぁ竹内くん、冗談で助かったんじゃあないかい?」

 

「え?まぁ確かに…」

 

「ちょっと、それどういう意味かしら?」

 

岩崎が竹内をからかっていると、それが平にも聞こえてしまったらしく、やや不機嫌な様子で割り込んできた。

 

「えっと、それは…その…」

 

マズイところを聞かれたと思った竹内はあわてふためいて言葉がうまく出てこない。

 

「あーいや、決して悪い意味じゃないんですよ。平さんみたいに美しい人をマッサージするのは恐れ多くて出来ないって事ですよ。僕たち男って奴はバカですからねぇ…ちょっと力を入れただけで、その美しさを壊してしまうのではないかと、思ってしまうのですよ。そうだよね竹内くん?」

 

「あーはい!その通りです!」

 

「そう?まぁいいわ!それより、明日もお仕事や訓練があるんだから、今日はもうゆっくり休んで、明日に疲れを残さないようにしてね」

 

「「…ホッ…」」

 

岩崎がどうにか上手いこと丸め込み、窮地を脱出。2人は揃って安堵の溜め息を吐いた。

 

「(それにしても…よくもまぁ相変わらずあれだけ口から出任せがスラスラと出てくるなぁ…でもまぁ、そのお陰で今回は助かりましたけどね)」

 

岩崎を横目で見ながら、竹内は先程見せつけられた岩崎の話術に舌を巻いていた。同時に、その話術のお陰でピンチを脱することができたことに感謝していた。

 

「さ、竹内くん。部屋に帰ろうか。今日最後の大仕事だよ」

 

彼らの前には今日買った品物の山がドッサリ。これを自分の部屋まで運ばなくてはならない。しかし、それを手で運ぶにはなかなか時間がかかりそうだ。

 

「…台車か何かを借りられるといいんですけどね…」

 

「そうだねぇ…じゃ、僕は荷物番やってるから借りてきておいで」

 

「はぁ…わかりました」

 

その後、無事に台車を2台借りることが出来た竹内は、岩崎と共に各自荷物を自室へ運び込んだ。そして台車の返却場所を知らない岩崎に代わり、竹内は再び台車を返すためにα社内を駆け回るのだった。

 

こうして竹内と岩崎はこの世界で初めて充実した休日を過ごしたのだった。

 

――数日後…IS学園入学の日

 

「…………………………」

 

ここはIS学園の1年1組の教室。その教卓の真ん前で切羽詰まった表情をした生徒がいた。その人こそ、世界初の男性IS操縦者、織斑一夏(おりむらいちか)である。

 

「(……これは………思っていた以上にキツい…………!)」

 

彼は今、己に突き刺さる多くの視線と、のしかかってくるプレッシャーと戦っていた。…が、どう見ても劣勢である…。

 

さて、今のこの教室の状況を説明しよう。彼の席は教卓の真ん前。注目を浴びること間違いなしの席だ。そして他の生徒はと言えば…女子、女子、やっぱり女子。

 

それもそのはず、ISを動かせるのは女性のみというのが世の常、IS学園は実質女子高だった。しかし、偶然ISを動かしてしまった彼もこの学園に入ることを余儀なくされた。謂わば女の園に放り込まれた彼は、同性の仲間がいないことの心細さ、更に物珍しさやその他諸々の感情が入り雑じった視線を浴び、精神的に相当参っていた。

 

「(………俺の後に男性IS操縦者が2人も現れたって聞いたから、そいつらと一緒のクラスになれたらと思ってたんだが、それっぽい人がいない…………)」

 

彼の希望は、自分の後に発見された2人の男性IS操縦者のどちらか、もしくは両方と仲良くなることだったがそれらしき人物はまだ来ていないのか、それとも別のクラスに配属されたか、とにかくここにはいないため、その希望も絶たれてしまった。

 

「(箒ーーーーーーッ!助けてくれーーーーーーーーーーッ!)」チラッ

 

一夏は最後の希望とばかりに、ポニーテールの女子生徒に視線を送るも…

 

「……………………」プイッ

 

…視線を逸らされてしまった。

 

「は~い、皆さん揃ってますね?それではSHRを始めますよー」

 

一夏が絶望しかけたとき、1人の女性が入ってきた。

 

「え~改めまして、皆さん入学おめでとうございます。私はこのクラスの副担任の山田真耶です。1年間よろしくお願いしますね!」

 

真耶が笑顔で挨拶する。…が、ほとんどの生徒は唯一の男子生徒である一夏を注目していて、真耶に対しては全く反応がなく、一方注目の的の一夏は突き刺さる視線とプレッシャーに疲弊しそれどころではない。詰まるところ、真耶の挨拶には誰も応えなかったのである。…嗚呼…哀れなり山田真耶…。

 

「うぅ…そ、それでは自己紹介に参りましょうか…番号順で…」

 

誰も返事をしてくれなかったことがショックだったらしく、真耶は若干涙目になっている。

 

一方、一夏はもう一度先程の女子生徒に視線(別名:助けてくれ光線)を送ったが、またしてもそっぽを向かれてしまった。

 

「(…何だよ、それが久しぶりに会った幼馴染みに対する態度かよ…って言うか俺、アイツに嫌われてんのかな…)」

 

短時間で2度も視線を逸らされてはそう考えてしまうのも無理はない。一夏が俯きつつ思考の渦に呑まれかけたその時…

 

「織斑くん?織斑くん!」

 

「は、はい!?」

 

真耶の声が聞こえ、一夏は我に返った。その様子にクラスメートはクスクス笑っている。

 

「あのー…大声を出しちゃってごめんなさい。けど自己紹介、織斑くんの番なんだよね…。自己紹介、してくれるかな?」

 

「あぁはい、やりますからそんなに謝らなくても…」

 

そう言って一夏は立ち上がり、みんなの方を向いた。

 

「えっと…織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

名前だけ言ってみたが、それで終わりにしてくれる雰囲気ではなくなってしまった。「もっと何か言ってくれ」と言っているような視線を一夏に突き付ける。その視線を浴びて一夏は困ってしまった。

 

「(やばいな、これじゃ暗い奴ってレッテルを張られてしまう…ならば…)」

 

覚悟を決めたのか、一夏は思いきり息を吸った。それに呼応するようにみんなの期待も高まる。しかし…

 

「以上です!」

 

結局この重苦しい雰囲気には勝てず、無理矢理自己紹介を打ち切ってしまった。クラスメートのほとんどが拍子抜けしてしまったのか、ズッコケている。

 

「あ、あれ?」

 

その様子に一夏が戸惑っていると…

 

――パァン!

 

「いでっ!?」

 

何者かに殴られてしまった。殴った犯人を見るために彼が振り返ると、そこにはスーツ姿の女性がいた。

 

「ゲェッ!?関羽!?」

 

その女性を見た一夏は混乱でもしたのか、そう叫ぶと…

 

――パァン!

 

「いだぁっ!?」

 

「誰が三国志の英雄か、バカ者」

 

…またしても殴られてしまった。察するに先程の一発もこの人によるものと考えてもいいだろう。

 

…余談だが、この時この教室にいる全員(当事者の2人は除く)が「何故関羽?」と思ったとか思わなかったとか。

 

「織斑先生、もう会議は終わられたんですか?」

 

「ああ、山田先生。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」

 

「いえ、副担任ですからこれくらいは」

 

真耶とのやり取りを終えると、女性は生徒たちの方を向いた。

 

…さて、読者の皆さんはこの女性が誰なのかもう気付いているだろう。では満を持して名乗っていただこう。

 

「諸君!私が担任の織斑千冬だ!君たち新人を1年で使い物にするのが仕事だ。逆らっても良いが言うことは聞け。いいな!」

 

そう、この人物は織斑千冬。ISに携わるものなら誰もが知っている世界最強のIS操縦者だ。ついでに言えば、先程彼女に殴られた織斑一夏の実姉である。それにしてもとても教育者とは思えない発言であるが…

 

「キャーーーーーーーー!!千冬様!本物の千冬様よ!」

 

「ずぅ~っと前からファンでした!」

 

「お姉様に憧れてこの学園に来ました!北九州から!」

 

…この耳をつんざく大歓声である。

 

「…毎年毎年よくもまぁこれだけ馬鹿者が集まるものだ…感心すらしてしまう。…それとも何だ、私のクラスにだけ集中させているのか…?」

 

呆れつつ千冬がぼやいたが…

 

「キャーーーーーーーーーー!!もっと叱って!罵って!!」

 

「そしてつけあがらないようにしつけて!」

 

…とどまるところを知らぬ歓声、それどころかますます盛り上がっている。…さすがに世界最強の人気は凄まじい。

 

一連の流れを見ていた一夏は、このノリに全くついていけず…

 

「(うわぁ…千冬姉のカリスマすげぇ…っていうか何だ『しつけて』って…)」

 

…はっきり言えばドン引きしていた。

 

千冬はため息を吐くと再び一夏の方を向いた。

 

「…で?挨拶もまともに出来んのかお前は」

 

その剣幕に怯みつつ一夏は弁解しようと

 

「いや、千冬姉…俺は」

 

と言いかけたところで…

 

――パァン!

 

「い゛でっ!?」

 

「織斑先生と呼べ」

 

…またも殴られてしまった。ここが教室であり互いに今は教師と生徒と言う間柄になるので当然と言えば当然のことである。よって一夏も…

 

「…はい、織斑先生…」

 

と返すしかない。

 

また、この一件で2人が姉弟であることが露呈し羨む生徒がちらほら。

 

「え、織斑くんて…まさか千冬様の弟?」

 

「そっかぁ、世界で3人だけしかいないIS操縦者っていうのもこれが関係して…」

 

「いいなぁ、代わってほしいなぁ…」

 

更に盛り上がる教室。

 

「静かに!」

 

――シーン…

 

鶴の一声とはこの事か、千冬の一声であれだけ賑やかだった教室が物音1つしないくらい静かになった。これも千冬のカリスマ性のなせる技だろう。

 

「さて、自己紹介の途中のようだが、諸君に話しておくことがある」

 

一瞬教室がざわついたがすぐに静まり、千冬の言葉を待った。

 

「先日行われた男性IS適性テストで2人の適性者が見つかったことは皆知っていることだろう。その内の1人がこのクラスに入ることになったので紹介する。入ってこい」

 

千冬は廊下にいる誰かに入ってくるように促した。その人はドア付近で一度立ち止まり、頭を下げてから教室に入って、千冬の左隣まで来て正面を向いた。

 

2人目の男子生徒の登場によりまたまた教室内がざわついている。

 

「静かに!…竹内、自己紹介しろ」

 

千冬に言われて男子生徒…竹内は「はい」と返事をして咳払いをすると自己紹介を始めた。

 

「はじめまして、皆さん。僕は竹内優斗です。趣味は…空を眺めること。空を飛ぶことが僕の夢…だったんですが、それはISを操縦できるようになったことで叶っちゃったので、今は新しい夢を見つけることが目標です。よろしくお願いします」

 

竹内は自己紹介を終えてもう一度頭を下げた。

 

今、新しい世界で新しい学生生活が始まる…。




1年1組の一員になった竹内は持ち前の人の良さでクラスメートと打ち解け、同じ男子生徒の一夏とも仲良くなる。しかしクラス代表を決めるとなったとき、1人の女子生徒が男子2人に不満を募らせ決闘を持ちかける。そして放課後、岩崎も含めた男子生徒3人は学生寮での新生活を迎えることになる。

to be continued...

皆の衆、オイッス。剣とサターンホワイト(長い名前だなぁ…)でござる。

いやぁ、またまた中途半端なところで区切ってしまった…これじゃあまた次回の投稿が遅くなる…。

ガンパレとかガンオケなどをやってると、「この人たち、鞄も何も無しでどうやってアイテム持ち歩いてるんだろう…」とときどき思ってしまう…。このゲーム、食料など回復アイテムは言うに及ばず、体操着や柔道着などの衣服類、突撃銃や弾薬と言った武装の類い、果てには金塊まで普通に持ち歩くからなぁ鞄とか何も無しで(・・・・・・・・)。まぁ気にしちゃいけないところか。

えー、恐らく来るかと思われる質問
 Q.入学後の岩崎はどうした?
 A.結論から言おう、1組にはいない。今はそれしか言えねぇッス。

 Q.何故竹内は途中で入った?
 A.次回説明するから。焦ってはいけない。もっとも納得のいく説明が出来ると思っちゃいないけど。

その他、質問があれば感想欄へどーぞ。答えられる範囲で答えますぜ。…ってことは答えられない、或いはわからないこともあるので、聞けば必ず答えが出るとは思わんでくれや。

…あぁ、それにしてもまたグダグダ…あ~あ…。
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