【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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前後で終わるつもりだったのに、3話に分かれてしまった。
分けるつもりなかったので、5話目も一緒に出します。
見るときは注意してください。


アズカバンにて(中)

(ベルター視点)

俺様は死んだ。

いや、俺達は仲良く地獄に落とされた。

何故か落ちていた現像機を使い、写真を現像する。

 

「これが噂になっていた吸魂鬼・・・」

 

「普通の吸魂鬼と代わり映えしないようだが・・・」

 

そう思うよな。

 

「結局、無駄死になのか?」

 

俺達は肩を落とし、写真を捨てた。

その写真は風に乗り、ある人の元へ辿り着いた。

口元を扇子で隠し、金色の長髪の女性だ。

 

「この子、ちょっと面白いわね。何処の子かしら?」

 

そう言うと彼女は何処かへと消えていった。

 

end

 

 

4月の中頃。

私はシリウス・ブラックに会うために、東塔F-1に向かっていた。

アズカバンはそれぞれ東塔と西塔に分かれている。

西塔は刑がまだ軽い者、東塔は刑が重たい者と決まっている。

(軽いと言っても死刑以外の者だけれど・・・)

各階にアルファベットがつけられており、Fは一番塔の上を指す。

上に上がれば上がるほど、アズカバンにいる年月が長いようになっている。

特に東塔のCから先の階に行くためには、ある職を取らないと入ることはできない。

 

{名を名乗れ。}

 

{梨花よ。最近看守長補佐になったわ。}

 

{お前が噂に聞く梨花か・・・誰に会うんだ?}

 

{殺人鬼シリウス・ブラック。}

 

{そうか、気をつけろよ。}

 

そう、その職とは看守長補佐。

4番目に偉い職まで登りつめたのだ。

(1番上が総看守長・次が総看守長補佐・次が看守長)

あれから2ヶ月で2ランクも上がったのだ。

その間の看守指導官では、沢山の部下がつき過ぎために他の吸魂鬼の部下が、いなくなるという事態になってしまった。

自分自身、まさかここまで偉くなるとは思ってもみなかったが・・・

でもこの職にならないと、シリウスには会えなかったからしょうがないけれどね。

シリウスにあったら何を話そうかな?

そんなことを考えていると、Fの階につく。

どうしよう話かけようかな。

随分と毛を伸ばしているシリウスがそこにいた。

確か13年間ここにいるんだったっけ?

 

「吸魂鬼とは違う何かだな。」

 

す、鋭い。

流石元主席。

 

「シリウス・ブラックだよね?」

 

「そうだ。何か用があるから来たのか?」

 

「貴方を脱獄させにきたのよ。」

 

私の一言に驚きを隠せないシリウス。

それはそうだろう。

アズカバンは脱獄不可の監獄だとされているからだ。

 

「なんでまた・・・」

 

辛うじて出した言葉に返答する。

 

「ピーター・ペティグリューが生きているわ。」

 

「っ‼︎ワームテール生きているのか。」

 

死んだとされているからね。

 

「えぇ。スキャバースとの名でロン・ウィズリーというハリーの友人が、ペットとして生きているわ。」

 

「ハリーは、ハリーは大丈夫なのか?」

 

ハリーのことを心配するのは当たり前か。

 

「ダンブルドアがいるのよ、心配しなくてもいいわ。臆病者のピーターが、行動を起こすとは思えないわ。」

 

「それはそうだな。脱獄って簡単なのか?」

 

切り替えが速いわね。

 

「そう簡単では、ないでしょうね。少なくとも、3ヶ月くらいはかかるかもね。私も出来るだけ手伝うから、なんとかなるでしょ。」

 

暫く考えるシリウス。

 

「・・・君は不死鳥の騎士団なのか?」

 

不死鳥の騎士団?

なんのことだろう?

今度、ダンブルドアに聞いてみようかな?

 

「私は不死鳥の騎士団でも、吸魂鬼じゃないわ。猫を愛する一市民でしかないもの。」

 

嘘は言っていない。

そうよと言いたい所だけど、違うと分かった時の仕返しが怖いな。

 

「そうか・・・お前を信じよう。」

 

「また数日後訪れるつもりでいるわ。その時は何が情報を握ってからにするわね。」

 

「ああ、楽しみにしているよ。」

 

私が去ろうとした時、言い忘れていたことがあった。

 

「あ、多分私の後に吸魂鬼がくると思うわ。その時は演技して頂戴ね。私への信頼を失う訳にはいかないしね。」

 

「成る程、演技か。心に留めておこう。」

 

週に1・2回シリウスの元に訪れ、職の役割や移動範囲、アズカバンからの脱獄をどうするかなどを話し合った。

 

 

(吸魂鬼視点)

 

最近、梨花に好きな人ができたのでは?と言う噂が広まりつつある。

その相手は殺人鬼シリウス。

週に1・2度と訪れ、何やら話しているらしい。

吸魂鬼が囚人に恋をするなど言語道断だ。

梨花は他の吸魂鬼の憧れであったため、シリウスの処刑を速めようと言うものが現れるくらいだ。

ある者は、あの手この手で梨花に近づこうとしている程だ。

しかし腰が重たい上司にイライラが募る下っ端。

イライラする下っ端は、囚人を処刑して気を紛らすものもいた。

処刑された囚人には死刑ではなく無期懲役の奴もらしい。

それを重く見た重鎮は、シリウスに会いに行ったらしい。

しかし、下っ端である私にはそこまでの情報しか届いていない。

いや、情報を公開していないと言っていいだろう。

何をもって公開しないのかはわからないが、何があったのかわからない。

いや、何もなかったのかもしれないけれど・・・

とりあえず、どうだったのかぐらいは知りたいな。

 

out

 

 

(シリウス視点)

 

おかしな奴だ。

私を脱獄させるために、吸魂鬼で一杯のアズカバンにやって来たのだから。

それも不死鳥の騎士団ではなく一般市民。

多分だが、ダンブルドアが後ろ盾をしているのだろうな。

彼女が去った後は必ずと言っていい程、違う吸魂鬼がやって来た。

成る程、彼女が囚人の中でも噂になっている奴に違いないだろう。

一見は違いはわからないが、分からなくもなくもない。

彼女にあって2ヶ月が過ぎ、もう少しで3ヶ月になろうとしている時、

 

「脱獄の方法の変更をしたい。」

 

と切り出した。

 

「変更って、何をするつもりよ。」

 

「面白い噂を聞いてね。あんたが梨花なんだろう?」

 

「えぇ、そうだけど・・・」

 

この計画は脱獄の時に言おう。

きっとキョトンとするだろうな。

 

「梨花に見せてあげるよ。ここにいる吸魂鬼達が驚くようなことをするから脱獄当日ここにおいでよ。」

 

計画を発表した時、どういった反応を示すか今から楽しみでならない。

 

end

 

 

脱獄当日。

この日は私がアズカバンにいられる最後の日ともあって、お別れパーティーが開催されていた。

(ダンブルドアにその報告をしたら、返答がこなかった。ただのシカバネのようだった。)

吸魂鬼の中にはアルコールに奔り、半年の給料なしを言い渡さていた。

(総看守長が許さなかったら、全員クビ(又は死刑)になっていたかも知れない。)

吸魂鬼はかなり酒に強い種族のはずだが、それでも酔いつぶれている者もいる。

(そこら中には、酒が入っていただろう瓶が無数に転がっている)

 

「シリウス、最高の脱獄日和よ。何人かはアルコールを呑まれて、ベロンベロンの状態よ。計画なしでも逃げれるんじゃないかしら?」

 

「アズカバンよ、本当にそれでいいのか。」

 

それは私も言いたい。

入って半年もしていない吸魂鬼が、看守長という職になっていいものだろうか?

(この報告をした時も、ダンブルドアから暫く返答がこなかった。ただのシカb(略))

他の吸魂鬼に聞いた所、史上最速・史上最年少・史上初女性看守長の3冠を取っているらしい。

全く、なんで昨日変わるかな。

書いといた手紙の一部を、書き変えないといけないじゃない。

でも、そんな時間がないことは知っている。

 

「で?貴方が考えた新しい脱獄方法って何かしら?」

 

「そうだな。・・を・・・・する方法だ。」

 

えっ?

何それ?

こんなベタな逃げ方が、上手くいくと思ってんの?

 

「シリウス、本当にこれで逃げられるわけ?」

 

「ああ、成功するとも。私が考えた最善の作戦だ。」

 

はあ。

主席だったシリウスの頭を、信じてみるとしましょうか。

 

「いいわ、やりましょ。」

 

「そうこなくっちゃ。」

 

どうなっても知らないわよ。




備考
・口元を隠しーーー
一体何者なんだ?

・吸魂鬼の職種(前回書き忘れ)
看守見習い → 看守 → 看守指揮官 → 看守指導官 → 看守長補佐 → 看守長 → 総看守長補佐 → 総看守長
となっている。
詳しくは後に出すつもり・・・

・不死鳥の騎士団を知らない主人公
炎のゴブレットまでの知識しかないし、仕方ないよね。

・お別れパーティー
パーティーは吸魂鬼でも開くもの、いいですんね(威圧)?
吸魂鬼でもアルコールが飲めるものです、いいですね(威圧)?

あれ?
ネタがない?
まあ、真面目な回があってもいいか。
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