【本編完結】ハリーポッターと転生した猫   作:響緑

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オリジナルキャラではありますが、死亡シーンが入っています。
それが嫌いな人は見ない方がいいかもしれません。
これって、タグ必要ですかね?


カップを盗み出せ‼︎(後)

トロッコを降り、しばらく歩くと、こいしの言う通りドラゴンがそこにいた。

 

〈人間の匂い、侵入者。久しぶりの食事、邪魔なゴブリンもいない。殺す、殺す殺す殺す殺す。そして食べる、食べる食べる食べる食べる。〉

 

何か凄いことを言っている。

久しぶりの食事?

かなり虐待を受けたような傷も見てとれる。

 

〈残念だけど、私達はあなたに食べられに来たわけじゃないわ。そこをどいてくれるかしら?〉

 

〈人間は、食べてもいい。人間は、食べてもいい。人間は、食べてもいい。人間は、食べてもいい。〉

 

あ、これは話を聞いてくれない奴だ。

 

「コンスィー、ドラゴンにこの瓶を投げて。中には強力な睡眠効果のある薬よ。(小声)」

 

「分かった。(小声)」

 

ドラゴンの意識が、コンスィーに向かわないよう話を続ける。

 

〈そう、久しぶりの食事なんだ。〉

 

〈一週間、二週間。それよりもっと?数、数えたことがない。〉

 

おいおい、人間だったら普通に餓死してしまう期間。

ドラゴンでも、かなりギリギリのような気がする。

 

〈人間、何故、私と話せる?話せない奴、一杯。〉

〈魔法のお陰よ。ちょっと特殊な・・・ね。〉

 

コンスィーに合図を送り、瓶を投げさせた。

瓶はドラゴンにあたり、やがて眠りについた。

作戦は成功した。

 

「コンスィー、急いで取りに行くわよ。」

 

「分かった、お姉ちゃん。」

 

金庫の中から、ハッフルパフのカップを見つけるのは簡単だった。

カップはこれしかなかったし、かなり不用心だと思う。

双子の呪いがかかっていたけど、無効化したから問題ない。

さて変装できる残り時間は少ないけど、ドラゴンの治療が優先ね。

30分程をかけ、治療を行ったお陰で完全とは言わないけど回復した。

治療を終わると、ドラゴンは目を覚ました。

もう少し強めの睡眠薬が良かったと、少し後悔した。

 

〈人間、お前はいい人間。お前、食べるの、辞める。〉

 

治療したお陰か、食べることを諦めてくれたらしい。

 

〈そう。銀行(ここ)から逃げ出せるわよ、どうする?〉

 

〈ダメ。世間に、出てはならないドラゴン。私が出たら、ゴブリン達、ヴォルデモートに皆殺しにあう。〉

 

確かにやりかねないわね。

いや。

カップが盗まれている時点で、皆殺しにあうかもしれない。

 

〈そう。私達は帰るべき場所に帰るわ。機会があれば、また会いましょう?〉

 

〈機会があれば、また会う。〉

 

私達はそのまま地上を目指した。

コンスィーの能力を上手く使い、辞表を受理してもらって校長室へと赴いた。

 

『おかえりじゃ、梨花よ。』

 

日本語で話しかけた為、日本語で返す。

 

『これで後はハリーと蛇だけになったわね。』

 

コンスィーは驚きの顔をした。

 

『おじちゃんも日本語達者になったね。』

 

「まだまだ難しくて、上手く使いこなせて無いんじゃがな。」

 

「そんなことは望んでないわよ。所でハリーには?」

 

「・・・」

 

ダンブルドアが目をそらした。

いや、そらしたからってこの悟り目は心の中をみれるよ。

 

「はぁ、学校が始まったら伝えなさいよ。」

 

「も、もちろんじゃ。」

 

本当に言うのだろうか?

いや、絶対言わないな。

コンスィーがボソッと呟いた。

 

「お父さん・・・」

 

「へ?」

 

首を横に振るコンスィー。

 

「ごめんね、お姉ちゃん。何でもないの。でも・・・いやな予感がするの。」

 

血の繋がった親子だから分かる、危機感値能力かなにかかな?

私は何も感じ取れなかった。

 

「それは大変じゃ。すぐに高級クィディッチ用品店に向かうのじゃ。わしにつかまりなさい。」

 

三人は高級クィディッチ用品店へと姿現しをした。

 

・・・

・・・・・

 

「これはどう言うことじゃ。」

 

私もそう思った。

店内は誰かによって、荒らされた形跡が見られたからだ。

只事じゃない。

店の中を探したが、ロスベルクはいない様だ。

一体、どこに・・・

 

「オリバンダーなら、何か知っておるやもしれん。」

 

私達はダンブルドアの案内で、オリバンダー杖店へ訪れた。

しかし、そこにはオリバンダーはいなく、ロスベルクが倒れていた。

 

「‼︎お父さん。」

 

手を握るクレアに気づき、ロスベルクはそちらの方を向く。

 

「クレア・・・か。生きて・・いたか、よ・・・かった。」

 

「ロスベルクよ、一体何があったんじゃ。」

 

「ダンブルドア・・・さん、オリバンダーが・・闇の・帝王に・・連れて行かれました。」

 

「闇の帝王に?何故、何の為に。」

 

「闇の・・帝王は、最強の・・杖を・・・作らせる・・つもりだ。」

 

それは、やばい。

そんなことを許してしまったら、ダンブルドアとて勝てる見込みが減ってしまう。

 

「クレア、名前を・・変えろ。帝王は・・お前を知らんが、コンスィーと言う・・・名は珍しい。すぐ・・ばれてしまうだろう。」

 

「それは・・・」

 

ロスベルクの言葉に戸惑うクレア。

名前を変えることに、抵抗があるのかも知れない。

 

「一時的でいい、彼奴が倒れたら、戻してもいい。」

 

「クレアちゃんは私が守ります。」

 

ふっ、と笑うロスベルク。

 

「君なら、娘を、任せられるな。」

 

そう言うとそっと目を閉じた。

多分だが、もう・・・

 

「お父さん?ねぇ、起きてよ‼︎」

 

私はダンブルドアを見た。

ダンブルドアは首を横に振った。

私も横に首を振った。

クレアが落ち着くまで待ってあげよう。

 

・・・

・・・・

 

10分後クレアは泣き止み、ある程度落ち着きを取り戻した。

 

「ごめんね、もう大丈夫。」

 

「そう言えば、ロスベルクから手紙を貰っていたの。今から読むわ、覚悟はいいわね?」

 

「わしも聞いてよいかの?」

 

「うん。」

 

私は封筒から手紙を取り出した。

 

「これが読まれているということは、寿命で死んだか闇の帝王に殺された後だろう。寿命のこともクレアは知っているのかも知れないな。」

 

クレアが頷いた。

やっぱり知っていたようだ。

 

「伝えることは三つ。一つ目は死ぬ前に会えていれば、言うかも知れないが名前を奴が倒れるまで変更すること。コンスィーはロンドンに一軒しかない名前だ。万が一の為に変えておいてくれ。変えないまま、人生を過ごしても私は構わない。二つ目はこの店のことだ。正直な話、ついで欲しいとは思っていないが、やりたいのならやればいい。辞めるのなら、同封してあるものを燃やせば受理してくれる。」

 

中を確認すると、B8くらいの紙がそこにあった。

 

「最後に、学校について。三年になる前に入院してしまったが、もう一度入り直すためのお金は銀行に保管してある。クレアが働き始める頃には尽きてしまうだろう。これくらいしか残せるものはなくてすまない。」

「お父さん・・・私、店を継ぐ気はあるけど・・・ごめん。」

 

そう言うと、封筒の中に入っていた紙を燃やした。

 

「お父さんを思い出す物は記憶だけで十分だもん。」

 

改めて校長室へと戻る。

その後しばらく話をして、次の分霊箱であるナギニの所へと向かった。

ナギニはすぐに見つかった。

しかし、場所が問題だ。

いつもヴォルデモートの近くにいるのだ。

 

「お姉ちゃん、名前を決めてよ。」

 

「いいのかしら?私で?」

 

「うん。」

 

さて、どんな名前にしようかな?

英語の名前は浮かばないから、日本の名前でいいかな?

 

「古明地(こめいじ) こいし。私が昔住んでいた所で多かった名前なの。コンスィーをちょっともじって、こいしにしたけど・・・」

 

珍しい名前には違いないけれど、咄嗟的に浮かばないよそんなの。

 

「お姉ちゃんも古明地になるの?」

 

「そうね、私も古明地 さとりとでも名乗ろうかしら?」

 

さとりは前に紫に言われた、悟り妖怪から貰った名前だ。

 

「古明地・・・いい。私今から古明地 こいしって名乗る。」

 

どうやら気に入ってくれた様だ。

その後、ダンブルドアに名前の変更を報告した。




備考
・ドラゴンも眠る魔法薬
初心者が食らうと三ヶ月間、あの世との境を彷徨うことになるくらい強力。
某探偵が使っているやつとは、大違いだ。

・無効化された双子の呪い(原作変更)
こんな魔法があってもおかしくはないかな〜と思い、作りました。
・・・あったりするのかな?

・ロズベルク死亡
ヴォルデモートにとって、オリバンダーを誘拐するには邪魔な存在でしかなかった為、殺害。

こんな感じかな?
KAIKUN様の意見も捉えつつ、作者なりにエンドを決めました。
次回には大まかではありますが、わかると思います。
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