-9月1日午前10時/IS学園-
襲撃から一時間が経過し、多くの生徒の避難が完了する。
しかし多くの生徒、教員そして兵士が犠牲となっていた。
校舎やアリーナは殆ど攻撃で燃え上がる惨状だ。
この状況に専用機を持つ生徒達は立ち上がり、襲撃者に攻撃を仕掛ける。
上空では織斑が篠ノ之と共にスコールの操る“ゴールデン・ドーン”に攻撃を仕掛けていた。
しかしどんな攻撃も命中せず、逆にダメージが増えていく。
ボーデヴィッヒやデュノア、オルコットはその他の敵を迎撃するがこちらも上手く行かない。
相手は第二世代ISではあるが、多くの場数を踏んだ歴戦の操縦者だった。
しかし彼らは彼女達の攻撃をあしらうだけで、矛先は地上にいる国防軍に向けられていた。
あくまでも彼らの目的はISの奪取だったので無駄なIS戦闘を避け、地下特別区画に侵入しようとする地上部隊の殲滅が上空を飛行するISの任務だった。
デュノアの攻撃を回避すると一機の“テンペスタⅡ”が急降下して地上部隊に襲い掛かる。
装甲車は燃え上がり、兵士達の死体が量産され道路に積み上がる。
さらには湾岸地域に展開する高射部隊や湾内に展開する艦艇に攻撃を移し次々と撃破される。
「くそ!俺達は結局役立たずなのか!?」
この光景を見た織斑はそう嘆いた。
-同時刻/地下特別区画某所-
三機のISはオータムが空けた入口から侵入してオータムが進んだ通路とは違う通路を進む。
国防軍IS学園警備隊は接収したISを一箇所に集めずに分散して配置していた。
彼女達の編隊はもう一箇所の保管場所に進み、オータムと同じように親衛隊を蹂躙して進む。
そして親衛隊を排除し終え、最後の角を曲がると保管場所のある部屋の区画まで辿り着いた。
一機のISが角を曲がると機械の駆動音と共に大量の銃弾が浴びせられISの機体は蜂の巣にされた。
もう一機が角から鏡を使い先を見るとそこにはガトリングガン四基を装備したラファール・リヴァイヴが鎮座していた。
「この先は通しません!」
山田真耶先生はこの先にある生徒が避難している施設を防衛する為にここにいた。
彼女と織斑千冬先生以外の教師は避難誘導で負傷又は死亡していた。
この二人しか戦える者は存在せず、あとは親衛隊の少年たちだった。
山田先生は彼らも守ろうと必死になった。
さっそく二機の敵機が様々な武器で撃ち返して来る。
持ち前の装甲で弾き、誘導弾は弾幕で迎撃すると仕返しに大量の銃弾を浴びせる。
一発の威力が高い銃弾は隠れている角の壁を削っていく。
だが弾幕を張り続けると銃弾の残弾は残り少なくなっていく。
山田先生は頃合を見ると装備を解除して床に捨てると車載用榴弾砲で牽制しながら突撃する。
角に飛び込むとグレネードシュウターを撃ち込んでさらには近距離でショットガンを撃ち込む。
一機に飛び乗るアサルトライフルの銃口を当てて弾倉が一本無くなるまで撃ち続ける。
無くなるとアサルトライフルを捨て格闘戦に持ち込み、もう一方の攻撃を物理シールドで抑える。
もう一方の敵は必死に物理シールドを撃ち破ると仲間が山田先生に盾にされていた。
彼女はその状況に攻撃を躊躇うと二発の誘導弾が発射される。
二発の誘導弾は近距離から放たれ迎撃する暇はなかった。
敵機は防御態勢を取る。
二発の誘導弾は爆発した、しかし彼女には爆風と多少の破片が機体を傷つけたに過ぎなかった。
すると倒れる音が聞こえ顔を覆った腕を取ると山田先生の顔面が撃ち抜かれていた。
何が起きたのか困惑すると背後から一機のサイレント・ゼフィルスが現われた。
「次は無いぞ。」
操縦者であるエムは偏向射撃の連続射撃で誘導弾は迎撃され、顔面を撃ち抜かれたのであった。
エムはそのまま角を曲がると親衛隊の隊員を次々と殺していった。
何重もの銃声が重なり合い、その間に悲鳴が通路を響き渡った。
-同時刻/地下特別区画某所-
もう一方の保管場所ではオータムと織斑千冬が死闘を演じていた。
部下の二機はすでに撃墜され、オータム一人となりダメージを負っていた。
だが織斑千冬も二機を撃墜するまでに機体は相当なダメージを負っていた。
さらに最初の空爆で負傷していた。
「...さすがブリュンヒルデ...簡単には死なねえな...」
双方とも肩で息をする。
普通ならなにかしらの言葉を返す織斑先生だったがその余裕も無かった。
至る所から血が流れ、唯一の武器となった刀を血で染まった手で握り締める。
“アラクネ”も八つの装甲脚をすべて破壊され残るはカタールの二刀のみだ。
「どうだブリュンヒルデ、最後の決闘と行こうか?」
「...いいだろう。」
双方は合意すると刀を構える。
そして二人の間には緊迫した空気が流れる。
そして動いた。
織斑はオータムに突っ込み間合いを詰めると斬りつけようとした。
しかし刃をオータムが隠し持っていたエネルギー・ワイヤーで止められ、カタールが首目掛けて迫る。
止められた瞬間、左腕を振り上げ左腕の骨で受け止めた。
左腕が切り落とされたがカタール刃は逸れ、止められた刀を捨て隠していた脇差を抜く。
脇差の刃はオータムの首を切り裂き、首から多くの血が噴出す。
オータムは絶命する寸前まで織斑を睨みつけ倒れた。
「これで終わり」
織斑はオータムが倒れて見えた入り口を見ると二機のISがアサルトライフルを構えていた。
もう戦えないと考え覚悟を決めると足を踏ん張って立っていると二機のISから銃撃を受ける。
エネルギーシールドが破られ次に絶対防御が破られ彼女の体を撃ち抜いた。
第六十話です。
この結果に多くの読者から反感を買うかもな。
ちなみに今週からバイトが始まりますので週毎の投稿話数が減ると思います、ご了承を。
ではまた今度。