ジータちゃんが闇堕ちしたら……   作:もうまめだ

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最後のほうは、メインストーリーまんまでまさに剽窃……

もうまめだです、第七話にも足を運んでいただきありがとうございます


メインストーリーに話をからめているので、事実確認をするため何度もメインストーリー見返していたら遅れてしまいました……あっ兎手に入れましたよ!

雑談は置いといて、本文どうぞ! すこし物足りないかもしれませんが……


帝国への潜入

「じゃあカタリナ、艇とみんなのことは頼むね」

 

「あぁ、分かっている。君たちは我々のことは気にしないで、無事でいてくれればいい。それと……黒騎士!」

 

「なんだ?」

 

「ルリアを頼んだからな」

 

「あぁ、分かっている。お前も……あの人形を……頼んだからな」

 

「あぁ、なにがあっても必ず守り通して見せる」

 

「ふん……」

 

 

 ネアル島で黒騎士ら4人と合流した俺たちは帝都の状況を詳しく聞いた。彼らは帝都に潜入するという無謀だが最も確実な計画も俺たちに話した。俺はそれには反対しようと思ったが、ルリアとオルキスが帝都に星晶獣に似た何かの気配を感じ、それが気になると言ったため、結果的に俺たちも潜入することになった。すでに顔が知られているものがいると見つかる可能性も高くなるため、俺たちは念入りにメンバーを考え、結果的に、俺、ルリア、ビィ、ロゼッタ、イオ、オイゲン、そしてオルキスを除いた黒騎士ら3人とともに少人数で潜入することに決めた。

 

 アガスティアに直接グランサイファーを停泊させるのは危険なので、ネアル島よりもさらにアガスティアに近い離島に艇を止めてもらい、そこで降りることに決めた。潜入メンバーが全員島に降り、カタリナに艇のことを頼んだ俺たちは出発しようとする。が、艇から降りるもう一人の影があった。

 

 

「ジータ……」

 

「ねぇグラン。私も行っていいよね?」

 

「ジータ……、その……」

 

「ねえルリア、私に話しかけないでって言ったよね」

 

 艇から降りたジータは声をかけようとしたルリアを遮り、すぐ横を見向きもせずに通り過て、吐き捨てるように言った。

 

「……そ、そうですね……すみません」

 

「ジータ!」

 

「カタリナ、いいんだ。今はまだ……。ジータが来るんだったらこっちも心強いしありがたいけれど」

 

「あぁグラン、そういうのもいらない。それと別に一緒に行動するわけじゃないから。私も帝都には興味があるからついていくだけで、のろかったら置いていくつもりだし。あと私がいなくなっても探さなくていいから、探されるのも面倒くさいし。その時は私は退団したってことで」

 

「……分かった。でもできれば離れてほしくは……」

 

「だから、あぁもう面倒くさいな……、そういうのいらないって言ったよねぇ?」

 

「……分かった」

 

 

 不安の残る中、俺たちはカタリナたちと別れ、島を進んでいく。港から2時間ごとにアガスティアへの連絡艇が出ているためそれに乗るつもりだった。アガスティアに着いた後は徒歩で少し進み、ある村から出ている乗り合いの騎空艇に乗って帝都のすぐ近くまで行くことになっていた。アガスティアに行くのはまだ楽なのだが、そこから帝都に入るのは、警備が厳重になるため困難を極めるが、それはまだ先の話。俺たちは計画通り無事にアガスティアへの連絡艇に乗ることに成功していた。ここからは1時間ほどの船旅だ。

 

 連絡艇にのる乗客はそこまでいなかった。帝都に行くのには直行便が出ているため、この連絡艇はそこまで需要がないのだろう。日が沈み始めるのを外の風に揺られながらじっと見ていた俺は、横から誰かが近づいてくるのに気づいた。

 

「あらら~、気づかれちゃったか~」

 

「ドランクか。お前が一人で俺のところに来るのは珍しいな……何か用か?」

 

「いきなり手厳しいね~君は。いやぁ、この事件がひと段落着いたら多分黒騎士も僕たちの契約を切っちゃうからさぁ。今のうちに次の就職先を決めようと思ってね~……ってそんな険しい顔しないでよ、冗談だからさ!」

 

「今は雑談をする気分じゃないんだ、もしそうなら別の奴とやってくれ」

 

「そうだね~。本当はね、今君が悩まされていることについて聞きに来たんだ。……君の姉の、ジータ団長は一体どうしちゃったんだい?」

 

 

 

 ジータが目を覚まして数日が経っていたが、艇の雰囲気は悪くなっていた。俺とルリアはジータが起こした行動について口外はしなかったが、団員たちはジータとルリアの態度から何かしらの異変を感じ取っていた。けれどもそれを口には出さず、俺も何も説明しないまま改善策を思いつかずにいたので、悶々としたまま俺たちは数日を過ごしていた。

 

 

 ジータが1日ぶりに目を覚まし、俺とルリアは喜んだ。が、その喜びはすぐに消えた。目覚めて真っ先に自分の首を刎ねようとしたその行動自体に頭の理解が追い付かなかった。その場にいた俺は驚きのあまり声を発することもできず、自殺をしようとしたジータを止められたことだけが不幸中の幸いだった。

 

 最初に口を開いたのはルリアだったと思う。彼女はその性格上ジータを心配して、おそるおそるジータに声をかけた。

 

「ジータ…今何をしようとしたんですか……」

 

「見ればわかるでしょ? 自殺だよ、まぁ未遂に終わったけれど」

 

「……ど、どうしてそんなことを……」

 

「どうしてって、グランが……、こいつが……! はぁ、なに怒ってるんだ私は……いつものことなのに」

 

 何事でもないかのように淡々と話していたジータの口調が突然熱を帯びる。未だ理解が追い付いていない俺は何も口にできず、ジータの剣を弾き飛ばしたその余韻を掌に感じたままぼーっと立っていた。目の前にいる人が、ジータの姿をした別物だと思って、いやそうあってくれとも願った。

 

「グランが、なにをしたんですか?」

 

「うるさいなぁ。どうせまた同じなんでしょ。最初はそうやって仲間のふりをして、突然裏切って。楽しいよねぇ、突然裏切られて、困惑して、泣き叫ぶ元仲間の姿を見るのはさぁ! さすがにもう慣れたからいいけど、いまいましいからさ、ほらさっさとやってよ」

 

「なにを、言ってるんですか? 私たちは裏切るなんて……」

 

「はいはい演技が上手ですね。それにのってあげればいいの?、ねえ、だまされたふりをすればいい? いいよ、望み通り何でもしてあげるよ、裏切られて泣き叫ぶのも、命乞いをするのも、拷問を受けるのも。だからさ?、早くこの退屈な私の人生を終わりにしてくれない?」

 

「ジータ……すみません、私ジータの言っていることが全然わからなくて……。何があったんですか、うわっ!」

 

 突然剣を持っていた俺の腕が持ち上がった。ジータが無表情のまま剣先を手でつかみ持ち上げている。鮮血が掌からこぼれて床を濡らすが、まるで痛みを感じないかのように表情は変わらない。そのまま反応が遅れた俺から剣を取って柄をつかみ、ためらいなく切っ先をルリアに向けた。

 

「あぁもううるさいな。自分のことは殺せないけど、他人はどうなんだろう。いい機会だしやってみようか。どうせこれも夢なんだからさぁ、別にいい、よね!」

 

 剣を振り上げそのまま振り下ろそうとするジータに俺はすぐ動いた。思考もなく、まるで反射のように反応した俺は間に入って防具でジータの剣を止める。鈍い金属音に続き、予想外の剣の重さに驚き足を踏ん張るが、がら空きになった腹に回し蹴りをくらい、そのまま壁まで吹っ飛ばされる。自分の知っている以上に強い蹴りに俺は動けず、苦痛で歪む顔で見上げることしかできない。

 

 

「うーん、楽しい。さんざん痛めつけられた相手の苦しい顔を拝むのはいいねぇ。思えば今まで何の抵抗もなく殺されてきたからねぇ、次はもっと抵抗してみようか。さてルリア、次はお前の番だよ」

 

「ジータ、ほんとどうしちゃったんですか……!、いつものジータに戻って……」

 

「その今にも泣きそうな表情いいねぇ、でももう飽きちゃったな。ほら、死んで」

 

 剣が振り下ろされる。痛みに動けない俺にはその光景はひどくゆっくりに感じられた。再び無表情のまま剣を振り下ろすジータの顔から目を離すことなく、歯を食いしばるルリアの目からは涙があふれる。その水滴さえもがゆっくりと落ちる圧縮された時間の最中、ジータの持つ剣はルリアの首に当たる寸前で動かなくなった。

 

「あぁ、やっぱりだめね。まぁ想像はついてたけれどね。やっぱり夢の中では私以外の人を殺すことはできないのね。でもこれで始まるでしょ? ほら早くしてよ、早く殺してよ!」

 

「ルリア……、俺はジータと二人で話すからこの部屋から出てもらっていい?」

 

「……はい、分かりました」

 

「もし不安ならカタリナとか、だれか起こしていいから。でもこのことは誰にも言わないで、ね」

 

「はい……」

 

 

ーーー

 

「……それからジータと話をしたけど何も進展はなかった。最終的には、今回は長めのストーリーなのね、ってことで勝手に納得していたけれど。あとは団員には危害を加えないことを約束させたけれど、今のジータだとそれをずっと守ってくれるかも怪しい。今のところ何も起こってないけれど、団員たちはルリアとジータの態度から何かが起こったことに気づき始めてる」

 

「ふぅん、なるほどね。それでグラン団長も原因がわかっていないと」

 

「全く分からないってわけじゃないんだ、でも……」

 

 

 ジータの言葉から、目を覚まさずに時折苦しんでいだあの1日の間、夢の中で何度も虐げられたのだろう。そしてその悪夢から目覚めても、まだ夢の中にいると勘違いしている。さらに、その原因は再興の島で、何かをミスラに誓約したこと。その内容さえ分かれば解決に一歩前進するのだが、俺にはそれを直接聞く勇気はなかった。第一、気を失った寸前のことを覚えているかも怪しい。事実、ルリアとアネバルテに記憶は残っていなかった。

 

 

「ごめんね。僕はただ話を聞きに来ただけだから、今は君に何か言えるわけじゃないけれど」

 

「いや、いいんだ。俺も誰かに話を聞いてもらいたかったし……もうすぐアガスティアに到着するだろ?、みんなに声をかけてくるよ」

 

 

 無事アガスティアについた俺たちは気づかれないように村まで歩いて進んでいく。黒騎士によると、夜中にその村から出る騎空艇に乗るようだった。幸いあまり遠い村ではなく、休憩しながら歩いても十分に余裕があった。何事もなく村までの行程を進んでいったが、ルリアが時折ジータに声をかけようとしてやめ、イオが無理矢理話題を作ってルリアに話しかける場面が何度かあり、それを見るたびに俺は胸が痛くなった。

 

 村までついた俺たちは、艇が出る場所を村人に聞き、その時に起きたハプニングによって軍の兵士らにみつかり一時はどうなることかと思ったが、突然現れたエルステ帝国軍大将アダムに救われ、さらにエルステ帝国を倒すことによってエルステを救ってくれという願いを聞く。さらにもう一つの星晶獣、デウス・エクス・マキナなど急な話に驚く俺たちだが、黒騎士の考えもあってアダムの考えに乗り、無事にエルステ帝国への潜入を果たすことができた。そしてアダムに見ていただきたいと言われた施設へと案内されるのだった……。

 

 

 

 

 

 




どうでしたか


ジータちゃんの闇堕ちはもっとキャラが違うはずだったんですか、なぜか今の感じに落ち着きました。闇堕ちを描くのはなかなか難しいですね、やっぱりまだ私には力不足な感じがします


ルリアがジータに殺されなかったのはミスラとの誓約に関係しています、いまいち納得できない方がいましたらちゃんと説明しますが……別に大丈夫ですよね

更新スピードが少々遅めになっていますが、今後ともよろしくお願いします!

あと、初評価、感想をくださった方ありがとうございます!
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