LIBERAL TAIL   作:タマタ

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第12話: 激突、火竜と鉄竜

怒りに身を任せ、ナツはガジルを殴り飛ばした。

 

「ぐおっ!」

 

殴り飛ばされたガジルは負けずと転倒を堪え、そのまま、ナツに突進し、殴り返した。

 

「うぎっ!」

 

どつき合う二人の激しさは増していく。しかし、既に体力をかなり消耗しているナツは到底のこと不利であった。怒りに身を任せるが、どんどんと押されていた。

 

「喰らえや、鉄竜棍!!!」

 

ガジルは自分の腕を鉄の棍棒へと変化させ、ナツに殴りかかった。しかし、ナツはその棍棒を脇に挟んで腕でがっしりと抑えた。

 

「へっ、捕まえたぞ」

 

「チィッ!離れねぇ・・・」

 

ナツは脇に押さえ込んだ棍棒を力いっぱいに振るった。突然、ガジルの体は浮き上がり、壁に叩きつけられた。

 

「オラァァア!!!」

 

さらに棍棒を振るおうとしたナツだが、ガジルが脚を鉄棒へと変形させ、腕部めがけて飛んでくるのを横目で確認した。しかし、ナツは避けようとせず、そのままの状態で鉄棒を自ら喰らった。

 

「いぎぃっ!!」

 

「なっ・・・!?くそっ、離れろっ!!!」

 

「ハァ、ハァ・・・。離すかよ、クソ野郎・・・!!オラァアァアッ!!」

 

またしても、棍棒を豪快にふるって、ガジルを壁に叩き込んだ。砂塵が舞い、ガジルの姿が呑み込まれる。

 

「っ!!?」

 

突如、脇に挟み込んでいた棍棒は急変し、鋭く尖った剣となった。それを挟み込んでいたナツは勿論のこと、すぐさま、痛覚を覚え、飛び退いた。今度は砂塵からものすごい勢いで出てきた鉄の破片を含んだ竜巻のようなブレスがナツを呑み込んだ。

 

「あがぁぁぁあっ!!!」

 

いとも簡単にナツの体を切り刻んだガジルの放ったブレスは壁にぶち当たり、壁を豪快に削り取り、消えていった。

 

「う・・・・・・ぐ・・・」

 

「フン、口ほどにもねぇ・・・。堕ちろ、火竜(サラマンダー)!」

 

「ハァ、ハァ・・・ハァー・・・・・・ハァ・・・ゼェ」

 

痛々しい体で何度も吐息を繰り返す、ナツはふらふらと立ち尽くしている。

 

「鉄竜の・・・」

 

「ぐぅ・・・火竜の・・・」

 

互いに大きく空気を吸い込み、頬を限界にまで膨らませ、体を後ろに反る。

 

「「咆哮!!!」」

 

叫ぶ否や、灼熱のブレスと鉄の嵐のブレスが激突し、信じられないほどの衝撃が辺り一面に広がる。衝撃に耐えられず、床が削り取られ、壁が剥がれていく。砂塵がブレスの交点を中心とし、円形状に吹き飛ぶ。

 

「お互いの竜の性質が出ちまったなぁ、火竜。たとえ、炎が相手を焼き尽くすとしても鋼鉄には傷一つ付けられん。逆に鉄の刃のブレスは貴様の体を切り刻む」

 

「うぎぎぎ・・・・・・がはっ!」

 

ナツは吐血し、その場に膝を付け、やがて、胸から倒れていった。

 

「ナツぅぅぅぅぅううう!!!」

 

その直後、ハッピーの大きな声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

「エア・メロディー!!!」

 

「きゃあっ」

 

シェルナの魔法を間一髪で避けたルーシィはその場で転がってから金色の鍵を掴み取った。そして、突き出した。

 

「開け、金牛宮の扉!!タウロス!!!」

 

「モォォォォォオオ!!!」

 

突如、鍵の先が鍵穴の扉となり、巨大な斧を持った巨体の牛が現れた。

 

「タウロス、お願い!!!」

 

「エア・バンド!!」

 

手に纏った旋風を流れるように投げ飛ばした。しかし、その旋風はそよ風のようにタウロスの斧によって切り裂かれた。

 

「遅い・・・よ~!!」

 

「MOふぅっ!!」

 

一瞬で回り込まれ、後ろから手に纏った旋風で後頭部を殴られたタウロスは頭を前に突き出すように前屈みに倒れた。それでも、シェルナは魔力を高めた。

 

「エア・バンド!!」

 

「ぉもおっ!!!」

 

またしても後頭部を狙われ、タウロスは顔面を床にぶつけた。それに対し、シェルナの攻撃は止まない。

 

「オラオラァ!キャッキャッキャ!!」

 

「ちょっと、止めなさいっ!!!」

 

そこにルーシィが割って入り、腰に装着させていた鞭を取り出し、奮い立たるように振るった。その鞭はシェルナの腰、右の手の甲、左足にぶち当たった。

 

「痛っ!!!この金髪女がぁ~~~・・・!!!」

 

急に表情が変わり、狂気的な殺意を肌で感じとったルーシィはすぐさま、飛び退いて、様子を見る。

 

「エア・オーケストラ!!!」

 

「きゃっ!うわぁあ!!」

 

なんとか台風のような暴風を避けながら、シェルナから距離を遠ざける。しかし、今度は先程よりもはるかに大きく遥かに強い暴風が襲いかかってきた。

 

「きゃっ・・・!!痛っ―――きゃあぁぁぁあぁあっ!!!」

 

暴風に呑まれ、ルーシィの体はズタズタに切り刻まれ、服も至るところが細かく破られていた。そのまま、暴風に呑まれたルーシィは暴風もろとも、鉄の壁に大激突した。要塞の一室が震えるような威力で爆発が起きた。

 

「うっ・・・ハァ、ハッ・・・・・・。痛っ・・・」

 

体全身傷だらけになったルーシィは立つこともできずその場に倒れた。

 

「キャッキャッキャッキャッキャッ!!よっわい~~」

 

「うぅ・・・」

 

「もっと痛めつけてあげるぅ!」

 

そう言って、風を操り、刃のようにしてルーシィにぶつけた。

 

「きゃあぁっ!!!」

 

ルーシィは死にもの狂いで転がり、肩をかすめるだけで済んだものの、またしても、シェルナは容赦ない攻撃を放つ。

 

「まだ動けるんだ・・・。じゃー、もう一度~!エア・オーケストラ!!!!」

 

「ぅぅぁああぁあああっ!!あぁぁぁあっ!!!」

 

強大な暴風に呑み込まれ、あっという間に壁に激突し、心も体も傷だらけになったルーシィはピクリとも動かなくなった。

 

「あっれぇ~?もう終わり~?」

 

「うっ・・・ぅぅ・・・・・・」

 

シェルナは足の下に細かく吹く風をつくり、自分の体を浮き上がらせた。そして、そのまま、頭上に風の刃をいくつも作り出す。その後、ルーシィを風で浮上させた。

 

「遊んであげる、キャッキャッ!!」

 

そう言って、刃を容赦なくルーシィにぶつけていく。

 

「きゃっ!うぅあ!!あぁっ!!あぐっ!!」

 

「キャッキャッキャッ!!」

 

そう狂気的な笑い声を上げた次の瞬間、突如、ルーシィの後ろにあった壁から膨大な勢いで水が大砲のようにドバドバと飛び出してきて、シェルナを呑み込んだ。

 

「(・・・うぅ・・・・・・水・・・?)」

 

シェルナが放った風の刃が壁を切り裂き、外側にあった水道管に切れ目を入れたのだ。

その時、ルーシィの頭に一つ、奇策が思いついた。

 

「やるしか・・・ない!!!」

 

そう決心したかのように叫ぶと、腰にぶら下げてある金色の鍵を掴み、飛び出ている水に突っ込み、大きく唱えた。

 

「開け、宝瓶宮の扉、アクエリアス!!!」

 

突如、水着姿の青い髪をした人魚が現れ、水瓶を振りかざし、大量の水を急に放った。

 

「おらぁぁああぁぁぁあああっ!!!」

 

「うぶぶぅぐぐぐっ!!!ぐあああぁぁぁああああぁぁっ!!!!」

 

あっという間に要塞の一室が水浸しとなり、天井からポタポタと雫が落ちている静寂な一室へと急変した。ルーシィはというと、シェルナの力で浮上していたため、どうってことなかった―――とも言えない。

 

「しばらく呼ぶな・・・いいな?」

 

「分かったわ、ありがとう、アクエリアス」

 

そう言い残し、アクエリアスという人魚の星霊は消えていった。

 

「ん、あれ・・・操縦室みたい・・・」

 

スカートもほぼビリビリに破け、服も二割程度が破けているルーシィは手で隠しながら操縦室と称されている室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「ハァー・・・ゼェー・・・・・・ハァ・・・フゥー・・・」

 

「もうテメェには用はねぇ。消えろクズ!!」

 

ふらふらと立ち上がるナツの身体はボロボロで戦える状態ではなかった。しかし、気力だけで立ち向かおうとしているのか、1歩、1歩、静かにゆっくりと歩いていく。

 

「オレは手加減って言葉知らねぇからよぉ。本当に殺しちゃうよ。ギヒヒッ」

 

「ハァー・・・ハァー・・・ゼェ・・・やって・・・みろ・・・よ」

 

「あん?聞こえねぇよ!」

 

そういうと容赦なく鉄の鱗へと変えた裏拳でナツの頭部を殴りつけた。ナツはものすごい威力で吹っ飛び、壁に背中を強く打ち付けた。

 

「ガハッ!!ゲホッ・・・がはっ・・・」

 

「いい加減沈めよ・・・火竜(サラマンダー)!!死ねやぁッ!!!」

 

そう言って、腕を連なる刃がある剣へと変形させ、ナツの脳天めがけて、振り下ろした。ナツはピクリとも動かなかった。ガジルは確信した、ナツは死ぬ。

 

「アイスメイク・氷雪砲(キャノン)!!!」

 

「な!!?ぐぉわッ!!」

 

突如、大きな大砲がガジルに直撃し、この部屋に轟音を轟かせた。

 

「へっ。突っ込んでいった割にはボロボロじゃねーかよ。クソ炎」

 

「ハァー・・・ハァー・・・。グレイ・・・邪魔だ・・・・・・コイツぁオレの相手だ。邪魔すんな!」

 

「よくゆーぜ。その体でよー」

 

「うっせぇ・・・がはっ・・・ハァー・・・ゼェ」

 

グレイはナツの声に構わず、ガジルの前に立ちはだかった。

 

「今度はテメェが相手か?ギヒッ・・・」

 

「アイスメイク・氷欠泉(ゲイザー)!!」

 

グレイが床に両手をついた瞬間、ガジルの足元から複雑に入り混じった氷の柱が噴水のように飛び上がってきた。ガジルは鉄の鱗で防いだつもりだが、グレイの魔法の方が速かった。

 

「いぎぃっ!!」

 

「いくぜぇ!!アイスメイク・戦斧(バトルアックス)!!!」

 

「あがぁっ!!!」

 

造り出した斧を横一閃に振るったが、ガジルは右手を鉄棒へと変形させ、その右手を左手で押さえ、グレイの攻撃を最小限に抑え込んだ。

 

「おもしれぇ!!鉄竜の・・・」

 

「アイスメイク・・・・・・」

 

その時だった。要塞が急激に傾き、揺らいだ。激しく揺らいだ要塞は空をのたうち回る様に飛んだ。

 

「なぁ!!?」

 

「なんだっ!!?ぐぉおっ!!」

 

グレイは態勢を崩し、壁に空いた風穴に足を滑らせ、遥かしたの地上へと姿を消した。

 

「おゎぁぁあああああぁぁぁっ!!!」

 

だんだんと小さくなるグレイの悲鳴も虚しく、要塞はさらに揺らぎ始めた。

 

「おぷっ・・・気持ち悪ィ・・・」

 

そして、ナツは酔うのであった。

 

「何なんだ!?一体よぉ!」

 

 

 

 

 

 

「ちょっ・・・きゃぁぁぁっ!!」

 

ルーシィはというと、操縦室に入ったのはいいが、部下に見つかり、操縦室で色々と、やっていたため、要塞がぐらぐらと揺らいだのであった。

とりあえず、要塞は安定し始め、大きな揺れも収まった。

 

「イタタタ・・・ん、あれ」

 

ルーシィが頭を抑えて、立ち上がると操縦していた部下たちは頭を壁にもたれかけて、倒れていた。どうやら、あおの不安定な状況の中で頭を打ち付けたらしい。気絶していた。

 

 

 

 

 

「まだ潰れねぇのかよ・・・火竜(サラマンダー)

 

「ハァ・・・ハァ・・・・・・ハァ」

 

立っているのがやっとナツは右腕を左手で抑え、右目を閉じ、苦しそうに吐息を繰り返す。

 

「オラァ!!」

 

「がっ!!」

 

ガジルはナツの腹部に殴りつけ、顎らへんまで蹴り上げた。

 

「あがっ!!!」

 

床に倒れ込んだナツの腹に自らの腕を鉄の棍棒へと変形させた状態で押し付け、そのままぐいっと押し込んだ。

 

「がはっ・・・あがぁっ!!」

 

「ギヒッ・・・。潰れちまいな。火竜(サラマンダー)

 

「うぐぐ・・・ら・・・・ァ」

 

「・・・あん?なっ!?」

 

「ァァ・・・ラァァア!!!」

 

「ぐぉ!!?」

 

ナツは渾身の力で棍棒を掴み、なぎ倒した。ガジルは床に頭を打ち付けた。ナツは吐血しながらもふらふらと立ち上がった。

 

「炎さえ食べれば、ナツは負けないんだ!!!」

 

「・・・あん?そうか、炎を食べたいってか。だったらよぉ、鉄を食いな!!!」

 

ナツの背中に棍棒を押し付け、そのまま、床にナツを叩き込むようにしながら乱暴に擦りつけた。

 

「あががががががっ!!!」

 

そして、ナツは壁に叩きつけられた。砂塵の中にナツの姿は消え、棍棒は元の腕に戻っていた。そして、今度は腕を剣へと変形した。

 

「トドメだ火竜!!!」

 

そう言ってナツめがけて剣を振り下ろした。

 

「あぁぁぁぁああっ!!!」

 

「な!!?ぐぉわあっ!!!」

 

突如、ナツが裏拳で機材を思いっきり殴りつけ、機材を豪快に爆破させた。その爆破にナツとガジルは呑み込まれ、ガジルは飛び退いてすぐに出てきた。

 

「炎・・・・・・だと?」

 

炎に呑まれたナツはなんともなかったかのように炎をガブガブと食べ始め、あっという間に炎を吸い込んでしまった。ガジルが驚愕している間にも炎は全て食べ尽くされ、代わりにナツの体から灼熱の炎がいくつも噴き出す。

 

「火を食ったくれーでいい気になるなよ!!これで対等だということを忘れんな!!」

 

ガジルはそう大声で言いながら、殴りかかった。それに対し、ナツはガジルにもの凄い気迫をぶつけ、錯覚を覚えるほどの目つきで睨みつけた。

 

「んぎぃっ!!」

 

ガジルの拳を左手で握り潰しそうなくらいまで乱暴に掴み、右拳を限界まで後方に下げた。

 

「なっ!!?」

 

「だらぁぁああぁっ!!!」

 

「おごっ!!がっ!!ぐぁあぁっ!!!」

 

 

右拳でガジルの拳を思い切り殴り飛ばしたナツはその後、振り抜いた右拳をぶらぶらと下げ、右肩にある紋章をガジルに見せつけるようにして、言い始めた。

 

「どれだけのものを傷つければ気が済むんだお前らは!!!」

 

「う、うるせぇぇ!!!鉄竜の咆哮!!」

 

ガジルが放った竜巻のような鉄のブレスはナツの力いっぱいの魔力によって弾け飛んだ。

 

「バカな!!?このオレがこんなやつに・・・」

 

ナツはガジルに一瞬にして間合いを詰め、右手に魔力を集中させ、激怒の思いを込めて、渾身の魔法を解放した。

 

「紅蓮火竜拳!!!」

 

「ぐぉぉおあぁぁあああぁぁあっ!!!」

 

間髪いれずの炎の連撃をガジルの身体中に直撃させた。その連撃は範囲を広げ、この一室全体を揺るがした。一室全体はほぼ崩壊寸前まで陥り、最後に一発。

 

「うおぉ・・・りゃああああぁあ!!!」

 

ガジルの頬に炎の拳を殴りつけた。

 

「ぐあぁぁぁぁああっ!!!」

 

ガジルは壁を突き破り、別の室へと突っ込み、目を真っ白にして、倒れ込んだ。

 

「これで・・・おあいこな」

 

ナツはそう言い残し、その場にバタリと倒れた。

 

「ナツぅ・・・!!ナツぅ!!」

 

「おぉ、ハッピーか・・・」

 

「大丈夫!!?ナツ!!!」

 

「へへ・・・・・・もう、動けねぇや・・・」

 

そうナツは笑顔でハッピーに答えた。

 

 

 

 

 

「あぎっ、おごっ、がぁ、ぅぐぉお!!」

 

グレイは要塞から落ちて、とても高い塔に落ちた。緑の太い蔓に何度もあたってから塔に落ちた。

 

「痛ててて・・・助かったァ・・・」

 

そこはリーナが囚われ、魔力を魔水晶(ラクリマ)に吸われている現場だった。そこには空の運命(スカイデスティニー)のマスター、ラグードの姿があった。

 

「テメーがマスターか・・・?」

 

「なんだテメェは・・・」

 

「リーナはどこだ・・・」

 

「グレイ!!」

 

頭上から聞こえた声にグレイはすぐさま、反応し、見上げる。そこには蔓によって身動きを封じられ、魔力を吸収されるリーナの姿があった。

 

「リーナ!!今助けるぞ!!」

 

「させるかよ!!!」

 

「んなっ!!?」

 

ラグードが叫んだ刹那、グレイの足元の床が動き始めたと思えば、まるで、タイル型の床が噴水のように飛び上がったのだ。

 

「うぉおっ!!」

 

「行かせねぇよ・・・」

 

「じゃあ、テメーぶっ飛ばしてでも行ってやらァ」

 

次の瞬間、リーナの蔓がなにものかによって切り裂かれ、リーナの身が自由になった。そして、リーナを抱きかかえた者はグレイの横に着地した。

 

「すまない、待たせた!!」

 

「エルザか!!」

 

「みんなぁ・・・ありがとう・・・・・・」

 

ザーロの爆弾を受け、要塞から空へと飛び出されたエルザだったが、黒羽の鎧についていた羽で無事だったらしく、この塔を目指していたらグレイが落ちているのを見て、急いできたらしい。

 

「チィっ!!!五人の矛盾(ファイブウェルド)は何をしているんだ!!!」

 

「へっ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)を甘くみんじゃーねぞ」

 

「どこまでオレの邪魔をすれば気が済むんだ!!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!!」

 

エルザが床に降り立ち、グレイが構える。ラグードは押しつぶすような気迫を放ち、戦闘態勢に入った。

 

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