問題児は全巻もってますが、ヒロアカはアニメだけです
文才もクソもありませんが、それでもおkな人はどうぞ!
それは四月の初旬の事。逆廻十六夜は太陽を見上げてふっと呟いた。
「あ、黒点発見。やっぱり太陽が氷河期に入り始めてるってのは本当なのかね」
“天は俺の上に人を作らず”が座右の銘の彼。
入学式の開始時刻までもうすぐなのだが、急ごうなんて気を微塵も起こさず、真新しい制服のまま川辺で寝転がり黄昏てみるという、傍目から見ても恥ずかしく、知人に見られれば後ろ指指されること間違いなしの遊びを考案してみたのだが、如何せん当然のごとく面白くない。
「何か面白い事ねぇかなぁ……」
そして、川辺の向こうで背中に刺繍と気合いの入った長ランを着た、アナログな不良の集団に視線を向けた。中心には彼らが集団で暴行を加えた少年が泣き寝入りで土下座させられている。
「おいヤベえって。コイツマジ泣きしてるぜ。汚ねえから川に突っ込んで洗濯すっか?」
「どうせなら全裸で飛び込ませようぜ。両手両足縛ってよ」
「ひっ………!」
少年はガクガクと震えながら達磨のようにしゃがみこむ。逆廻十六夜はゆっくりと上体を起こし、少し先で殴る蹴るを続けていた彼らへ話しかけた。
「………あー暇。超暇。暇が売れたら一稼ぎできる自信があるね。」
だが、彼らは逆廻十六夜に対する反応はない、
当然だろう。叫んだわけでは無く、まるで隣にいるかのような声音で話しかけたのだ。
「……………」
十六夜は無言で立ち上がる。川辺で手頃な石を二、三個拾い上げると、今度は盛大に叫び声を上げて石を投げ、
「俺も混ぜろやゴラァァァァ!!」
川辺ごと吹き飛ばした。
比喩にあらず。訂正はない。
読んで字の如く、石は第三宇宙速度に匹敵する馬鹿げた速度を叩き出し、轟音と共に粉塵を巻き上げて不良と少年を川辺ごと吹き飛ばしたのだ。
「ぎゃあああ!!」
「さ、逆廻十六夜だ!!全員逃げろッ!!」
「た、助けーーー」
「オラオラ、ドンドン投げ込むぞ!」
ヤハハと豪快な笑い声と共に打ち込まれる投石がクレーターを生み出す様は、さながら爆撃である。その一方的な光景に苛めていた不良も苛められていた少年も、同様に恐怖して逃げ出した。
誤解があるようだが、逆廻十六夜は少年を助けるために一石投じたわけではない。“強きを挫き、弱きも挫く”というのもまた、逆廻十六夜の座右の銘の一つというだけだ。
「ハハ、だらしねぇだらしねぇ!気合いが入ってるのは格好だけかよ!」
逆廻十六夜は腹を抱えて全員の逃げる様子を笑い飛ばして。
「………。つまんね」
本音を、心の底から吐き捨てるように吐露した。
そして徐ろにスマートフォンを取り出した。
「こりゃ急がなきゃ遅刻だな。」
時刻をみて呟くが、彼が急ぐ気配は全くない。
だが。
「雄英高校ね......、暇潰しになればいいが。」
彼の足は確実に、これから入学式が行われる場所 .........雄英高校に向かっていた。
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