始まりのリンドヴルム   作:SUN_RISE

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一度は書いてみたかったオリジナル小説。

……どっかで見た事がある様な設定の詰め合わせになってしまいましたが、まあこんなもんでしょう。なので、気楽に読んで頂ければ幸いです。



一ノ譚:夜明け前の予知夢(フォアサイト・ドリーム)

……『パトリシア』。

それは我ら人類が住む星の名であり、同時に我らが立つこの世界の名。

火、水、地、風、光、闇……これら六属性の『魔素』が大気中に満ち、魔素から抽出される『魔力』を用いた術……『魔法』が存在する世界だ。それゆえに、この世は『魔法世界』とも評されている。

 

 

そんな魔法世界パトリシアを支えるのは、世界に六基ある『神々の遺構』……神話の時代に建てられたとされる、六属性を司る塔。

すなわち、

 

『火の塔・ハイス』

『水の塔・クヴェル』

『地の塔・フェルゼン』

『風の塔・ヴィント』

『光の塔・シュトラール』

『闇の塔・オルクス』

 

その頂は一基の例外もなく遥か天上へと霞み、その下には何人(なんぴと)たりとも近づく事はできない。一切の生ある者の侵入を拒み続けながら、今も昔も変わらずそこに(そび)え立っている。

……しかし、それら『神々の遺構(六基の塔)』がこの世の根源となる魔素を生み出し、世界へと巡らせ……人々に限りない恵みをもたらしているのも、また揺るぎない事実である。

 

それらは、まさに『魔法世界パトリシア』という巨大な天蓋を支えるかのごとく。

それらは、まさに『人の世』という筋書きの無い物語の行く末を見守るかのごとく。

 

遥か昔より、我ら人類を天上から見下ろし続けているのだ。

 

 

……だが、私は常々疑問に思い続けてきた。

 

この『神々の遺構(六基の塔)』は、一体()()()()()()()建てられたものなのか?

この『神々の遺構(六基の塔)』は、一体()()()()()()()()建てられたものなのか?

 

……当たり前のように存在するそれら(六基の塔)は、しかしどう見ても『人ならざる者』の手で作られたものだ。そして、もしこの塔を建てたのが『超越者』……神と評される存在だったのであれば、そこには何かしらの意図があったはずである。余人を決して近付けないようにしつつも、人に恵みをもたらし続ける建造物を()()()()()()()()()()、その理由が。

神は無条件で人に恵みを与えるような、優しい存在などでは決してないのだから―――。

 

 

――― セトラ暦1996年、ヨシュア・カーディ著『深淵なる魔法世界・パトリシア ~ 世界遺構探索記 ~』巻頭前半より ―――

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

ここは、どこなの……?

 

……雲? でも、どうしてあんなに黒く染まってるの?

 

……森? でも、どうして真っ赤な雪に埋まってるの?

 

……川? でも、どうして底まで凍り付いてるの?

 

……山? でも、どうして木々があんなに焦げ付いているの?

 

……空? でも、どうして血色に染まってるの?

 

分からない、何も分からないけど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……怖い。

 

なんだか、すごく怖い。

 

普段当たり前のように感じる()()()()が、この光景には全然感じられない。

 

……寒い。

 

ただ寒いだけじゃない。

 

果てのない終末への一本道の、始まりを予感するような―――。

 

 

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……それはうっすら朝焼ける春の空に、明けの明星が力強く輝く頃。満天に広がる星座も薄明りの中に姿を消し、山の向こうに一日の始まりを告げる者(太陽)の気配が見え始めている。

もうまもなく、夜は明けてゆくのであろう。寒かった数ヶ月前に比べれば、陽が昇るのも随分と早くなったものである。

 

「―――………」

 

そんな春の微睡(まどろみ)の中、一人の少女が目を覚ます。

……嫌な夢でも見たのであろうか。小さな少女はベッドの上で身を起こし、ぼんやりと虚空を眺め……その額にジットリと汗をかいていた。

 

「……また、あの夢……」

 

陽の昇る方角から吹く風は、開け放たれた窓から部屋へと入り込み……彗星のように光を帯びながら、流れ流れてもう一つの窓から抜けていく。その風は強過ぎる事もなく、弱過ぎる事もなく、暑過ぎる事もなく、寒過ぎる事もない。心の底から、本当に心地良いと感じられる風であった。

……だというのに、少女の表情は暗く沈んでいる。起きるにはいささか尚早な時間帯であるだけに、本来は二度寝を敢行するところなのであろうが……今の少女は、再び寝に就くことを躊躇っているように見える。

 

「……うぅ、これじゃもう寝れないよね……はぁ……」

 

小さく溜息を吐き、額に浮かぶ汗を小机に置いたタオルで拭う。この夢を見たのは一度や二度の事ではないらしく、既に二度寝は叶わない事だと諦めた様子で掛け布団を退け、ベッドからゆっくりと這い出てくる。

 

そのまま慣れた様子で、木製の小机上に置かれた『ブライトネス』……『人工魔具(テクノ・クラフト)』と総称される魔法仕掛けの機器の一つに魔力を流し込み、灯を付ける(始動させる)

世に多くの種類がある人工魔具(テクノ・クラフト)、それは一度始動させれば、あとはエネルギー源である魔素を空気中から自動的に吸収し、壊れるまで半永久的に動き続けてくれる優れものなのである。

 

ゆっくりと、しかし確実に強くなっていく橙色の明かりに照らしだされ、暗闇から少女の姿が徐々に浮かび上がっていく……。

 

 

 

 

 

……それは、『人間(ヒューマ)』離れした容姿の美少女であった。

 

少女の名はサリア、姓はアルフォード。

明けの微かな光の中でさえ流れるような輝きを放っていたセミロングストレートの金髪は、橙光に照らし出されて神々しいまでの輝きを放っている。前髪は眉毛辺りで真っ直ぐ切り揃えられており、そこから覗く宝石を思わせる鮮やかな翡翠色の瞳、陽の光を跳ね返しそうなほどに透き通った白い肌、金髪の合間(あいま)から覗く先の尖った耳とが合わさる事で、まさに『高貴』とでも形容すべき雰囲気をその少女は体現している。

しかし、ゆったりした白黒チェック柄のパジャマを羽織る姿は美しさを感じると同時に、まるで小動物のような愛らしさをも感じさせる絶妙なバランス感がある。そのおかげか、いわゆる『高嶺の花』に例えられるような近寄りがたい雰囲気は全く感じない。

 

……ん? なぜそう感じるのか、とな?

サリアの言動それ自体がやや幼い、という理由も確かにある。だが一番の理由は……その、本人はだいぶ、というより非常に気にしている事なので絶対に目の前では言えない事だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……背が低いのである。

 

確かにサリアはまだ9歳、今年でようやく10歳になる子供だ。背が低いのは至極当たり前の事である。

……だが、それを考慮してもサリアは明らかに背が小さいのだ。同年代の女の子をズラッと並べたら、おそらく彼女は頭半個ほど小さいのではなかろうか。

 

早い話が『ちっこい』のである。

 

「……むぅ、なんか誰かにチビって馬鹿にされた気がする……」

 

……いや、全くもって気のせいであろう。というか、そこまで悪意のこもった言い方はしていない。

まあ、体格自体は細すぎず、太すぎずと大変健康的なので、あと10年ほど経てば相当な美人となるのは間違いない。もとより彼女は長寿の種族『エルフ』の血を引く『ハーフエルフ』であり成長は緩やかなので、同年代の人間(ヒューマ)に比べて背が伸び遅れるのは当然の事だとも言える。

 

「……まあいっか。まだ時間もあるし本でも読もうかな……んうぅぅぅぅぅぅ、ふぅ……」

 

眠気を吹き飛ばすように大きく伸びをしながら、しっかりした足取りでベッドと対角の位置にある本棚へと歩を進めていく。その前には椅子と丸机が置いてあり、本棚から取った本をその場でじっくり読めるようになっている。もちろん丸机の方にもブライトネスは置いてあるので、暗くても光源はバッチリである。

 

……それにしてもこの部屋、よくよく見ればなかなかに広い。サリアが三人は横並びで寝られそうな幅広のベッドに小机、分厚い本が並んだ本棚に丸机と椅子、大きな二つの両開き窓、廊下へと続く両開き扉、おまけと言わんばかりのクローゼット……少なく見積もっても、12畳はあるだろう。

しかも内装はほぼ緑系の色で統一されており、広々とした部屋全体が優しげな色調を帯びている。サリアと同年代くらいの子は、その多くがピンク系や青系の色を好むはずなのだが……サリアのように若草色の窓用カーテンと若緑色基調のカーペット、薄柳色の壁紙というひたすら緑一択の配色は珍しいのではなかろうか。

しかし、そんな部屋だからこそサリアもリラックスできるのであろう。エルフの血を引くだけあってか、自然の中にいるように感じられる緑系統色の内装は本質的に合っているのかもしれない。

 

欠伸(あくび)を噛み殺しつつ、ゆったりとした動作で本棚の下段から『深淵なる魔法世界・パトリシア ~ 世界遺構探索記 ~』と書かれた分厚い本を取り出した……が、よほど重たいのか若干よろけている。この本、柄を取り付けた暁にはハンマーとしても使えそうなほどに重厚感がある。

それでもどうにか机上へと持ち上げると、彼女もまた椅子へと座る。本の厚さといいタイトルといい、なんとも小難しそうではあるが、彼女にとっては愛読書らしく革製の表紙は既にボロボロ、中のページ部分には折り跡と黒ずみがそこかしこに付いていた。年齢に似合わずかなりの読書家である事が伺える。

そんな鈍器としても使えそうな本を開き、ブライトネスに灯を付け目的のページを開く。『美人は何をやっても絵になる』とはよく言ったもので、仄かに笑顔を浮かべつつ半ばに挟まれた(しおり)の辺りからページを繰る姿が、ちっこいながらも何だか(さま)になっていた。

 

「……♪」

 

……完全に太陽が顔を出すまで、およそ半刻(一時間)。その間、彼女の邪魔をするものは何もない。

ただ一人と一冊だけが向かい合う、サリアにとっての至福の時が部屋を包み込み、静かに夜は明けてゆくのであった……。

 

 

------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「サリア様~、朝食の準備ができましたよ~?」

 

どこからか、サリアを呼ぶ声が部屋の中に響く。耳にスゥッと吸い込まれていくかのような、聞いていて心地良い女性の声だ。

東の窓から、サリアが外の世界を覗き込む。本を読んでいるうちにいつの間にか太陽は山の上へと顔を出し、窓から世界を燃えるような光でもって明るく照らしていた。ちょうど窓の目の前に低木のてっぺんがある事から、どうやらサリアの部屋は家の二階にあるらしい。

 

「分かった、すぐ行く~!」

 

はい待ってました、と言わんばかりにサリアが元気な声を張り上げる。

実のところ、既に30分ほど前から部屋が美味しそうな匂いで満ちていて、サリアは今か今かと呼ばれるのを待っていたのである。それでも、呼ばれるまでは部屋でおとなしく待つのがマナーだと他でもない呼び声の主から言われていたので、ソワソワしながらも座って本を読んでいたのだ。

……まあ直接部屋へ赴くのではなく、声だけで『様』付けする目上の相手を呼んでいる時点でマナーもへったくれも無いような気もするが、そこは彼女らなりの考えがあるのだと思われるのでこれ以上は言わないでおこう。

 

とにかく、はやる心が抑えきれなかったのかサリアは若干小走りで駆け出していく。トテトテという擬音が似合いそうな走り方で扉を開け、良い匂いが立ち込める廊下を抜け、階段を滑るように走り下りる。サリアの運動神経はかなり良いらしく、それら一連の動作が非常に滑らか、かつ機敏に行われていく。

 

「レジーナ、おはよう!」

 

たった10秒足らずで居間に続く扉へとたどり着き、一息にそれを開け放つ……と同時に、居間にいるであろう()()()()に向け大きな声で挨拶を飛ばす。

 

「おはようございます、サリア様」

 

声は、意外と近くから返ってきた。

扉を開けてすぐの所にあるキッチン、そこに立つロングの金髪をポニーテールに纏めた女性からだ。どうやら炊飯器……のような形をした人工魔具(テクノ・クラフト)らしき物体にしゃもじを入れ、ご飯をよそっているらしい。

彼女の名はレジーナ、姓はアルムス。サリアと同じ翡翠色の瞳に尖った耳を持ち、しかしサリアとは違って背が高く、出る所はある程度出て引っ込む所はしっかりと引っ込んだ美人だ。白いエプロンと三角巾、その下に緑色のワンピースを身に付けた姿がよく似合っている。

 

「もー、『様』は()らないっていつも言ってるじゃない」

「レイラ様のご息女ですから」

 

容姿的特徴がサリアとよく似ている事から、レジーナもエルフかその血を引く者なのであろう。純血のエルフは高身長かつ体形が幾分ほっそりとしているそうなので、おそらく彼女は前者に該当するのだと思われる。

 

少しだけ頬を膨らませて抗議するサリアに、慣れた様子で笑顔を返すレジーナ。このやり取りも手慣れたものなのか、レジーナのご飯をよそう手は止まらない。

サリアが辺りを見回す。キッチンカウンターを挟んで置かれた四人掛けのテーブルには、既に朝食……というにはいささか豪華で多彩な料理が並んでいた。エルフであるレジーナが調理をしたためか、野菜分が非常に多く彩りが大変豊かである。

……それだけに、大皿にローストビーフ山盛り一杯なテーブルの一角が異質な雰囲気を放っていてやたらと目立つが気にしてはいけない。

 

そして、サリアの目はそれら綺麗に着飾られた野菜達の方……には残念ながら向いていなかった。サリアがいつも座る席、キッチンから見て左手前付近に置かれた()()の方に彼女のキラキラした瞳は向けられている。

 

「いいね、今日は(アジ)の塩焼き?」

「はい、昨晩の買い出し中に偶然見つけまして。600ペルナと少々値は張りましたが、この時期にしては珍しく良い品でしたので塩焼きにさせて頂きました」

「うん、いいよね塩焼き♪」

 

アジ、それも切り身のように食べやすく加工された品ではなく丸ごと一匹の塩焼きである。確かに魚それ自体はよく脂が乗っており、大変香ばしい匂いが辺りに漂っているが……小骨もあるそれを嬉々として「いい」と言い切るとは、サリアは他の一般的な年頃の娘とは少々異なる感性をお持ちのようである。まあ、美容増進・維持に(アジ)……というか魚という食品全般は効果的らしいので、長い目で見れば大変良い感性と言えるかもしれないが。

……とは言え、アジ一匹に600ペルナという値段はやはり高く、相場の三倍はある。それでも食材の目利きに定評のあるレジーナが「良い」と断言するのならば、よほど良い個体だったのであろう。

 

 

 

……そんな平和な日常会話を二人が交わしていると、扉の向こうから新たな人影が二つ居間へと入ってくる。片やレジーナより一回り以上も大きくごつい影、片やレジーナと同じくほっそりした影であった。

 

「おはようサリア、レジーナ。いつもながら早起きだな」

「あ、おはよう、お父さん」

「ラウル様、おはようございます。本日も()()()()()をご用意致しておりますよ?」

「おっ、お馴染みローストビーフか。これは美味しそうだ」

 

その内の一人は、『質実剛健』という言葉をそっくりそのまま人の形にしたような厳つい大男。190センチに届くかどうかぐらいの背丈を持つ、筋骨隆々な戦士然とした男だ。

彼の名はラウル、姓はアルフォード、サリアの父親その人である。『森樹の聖王国・ロワリアス』国民の典型的特徴である茶髪茶眼、そこに浅黒く焼けた肌と立派な口髭・顎髭が合わさり、初見では誰もが『怖そう』と答えそうな風貌をしている……が、実際は挨拶や礼儀を欠かさない紳士的な(もちろん正式な意味での)好漢である。

……だがまあ、それも当然であろう。領内に『風の塔・ヴィント』を持ち、風属性魔素がもたらす大自然の恵みの中で生活してきたロワリアス聖王国民は、穏やかな気性を持つ者が非常に多い。彼もまたそんなロワリアス国民の一人であり、多分に漏れず穏やかな気性の持ち主なのである。

 

……いや、それにしてもこの男(ラウル)まさか大皿一杯のローストビーフを一人で食べるつもりなのであろうか……しかも朝から。笑顔で大盛りの肉を眺めていることから、本人にとってこれはごく当たり前の事らしいが……。

朝食からコレでは、昼食や夕食だと何を食べるのか皆目見当もつかない……想像もしたくない、胸やけを起こしそうである。

 

「おはよう、レジーナさん」

「レイラ様、おはようございます。朝食の準備はできておりますので、いつでも召し上がって頂けます」

「ふふ、ありがとう。レジーナさんも座ってちょうだいな……こら、サリアも立ってないで早く座りなさい」

 

……そしてもう片方は、これまた金髪翠眼の美人。ロングの金髪をお団子ヘアに纏めており、白を基調に緑の魔法陣らしき紋様が描かれた膝丈ワンピースと水色の薄手ストール、手首まで覆う薄柳色のレース手袋を着用している。

彼女の名はレイラ、姓はアルフォード、サリアの母親である。彼女もサリアやレジーナと同じように尖った耳を持ち、しかしレジーナよりも見事なスタイルを持っている。体形はサリアやレジーナよりもほっそりしているので、間違いなく彼女は純血のエルフであろう。

そのためか、レイラの食事は量的な意味でも質的な意味でも常識の範疇に収まっている。さすがエルフだけあってベジタリアンのようで、彼女がいつも座る席の前にはカボチャの煮つけ、小松菜と春菊のおひたし、白飯、お味噌汁(具はキノコや野菜のみ)が並んでいる。レイラは食さないが、これに鯵の塩焼きを加えるとどうにも既視感を覚えるメニュー(完全に和食)なのだが偶然であろうか……。

 

「はーい」

 

少しだけ頬を膨らませながらも、サリアは少し背の高い椅子へピョンと飛んで座る。ご飯茶碗をサリアの前に置き、レジーナも席に着く。カウンターから見て左手前の席にサリア、その隣にラウル(父親)、真向かいにレイラ(母親)、その隣には|レジーナが着いた。

 

「ふむ、今日は俺か……全員席に着いたな? では、いつものいくぞ」

「「「はい」」」

 

……合掌。

 

「いただきます」

「「「いただきます」」」

 

食事前の挨拶が、三人の口からぴったり重なって出てくる。

 

そのまま箸を手に取り、四人は黙々と朝食を口に運んでいくのであった……。

 





はい、お疲れ様です。

アルフォード家、勢揃い。親二人、子一人、メイドさん一人(!?)の賑やかな家族です。
さて、主人公は誰でしょうかね?(バレバレ)

それでは、次回をお楽しみに。


※追記(2016/11/06)
文章全体を細々と修正
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