ここで一旦話にも区切りがついたので、分かりやすくするためにも時系列やマップをまとめてみました。
次回からの展開も楽しみにお待ちください。
・登場人物
自衛隊
性別:男性
年齢:47歳
ICA:高嶋政伸
護衛艦隊旗艦「むつ」艦長。一佐。豪胆かつ冷静な思考を持つエリート士官。
呉号作戦最終段階では、米軍の空爆が行われるといち早く粘膜部への攻撃を進言するなど、その能力を遺憾なく発揮している。
性別:男性
年齢:54歳
護衛艦隊第一護衛群司令。海将補。黒木ら幕僚と共に「むつ」に座乗し、現場の最高司令官として前線指揮を執る。
柔和な性格であり部下には親しまれている。
・ホワイトハウス
トーマス・A・メルヴィル
性別:男性
年齢:64歳
アメリカ合衆国大統領。米国の体裁を重んじる思想からゴジラの駆除に前向きであり、そのために核使用も辞さぬ考えを示す。
アマンダ・アシュベリー
性別:女性
年齢:44歳
アメリカ合衆国国務長官。若くして国務長官にまで上り詰めた優秀な政治家。ゴジラ駆除には賛成だが、核使用については中立的な意見を持つ。
マイルズ・フェアクロフ
性別:男性
年齢:61歳
アメリカ合衆国国防長官。自国の権益を第一に考え、異国のために怪獣と戦うことに消極的であり、核使用にも懐疑的な意見を持つ。
・アメリカ軍
サミュエル・D・テンパートン
性別:男性
年齢:57歳
アメリカ海軍少将。第七艦隊副司令官。化学兵器使用など、物議を醸すような上層部の作戦にも素直に従う柔軟さと冷徹さを持つ。
・怪獣
ゴジラ(2054年の個体)
身長 262m → 263.5m
体重 150万トン → 195万トン(最小見積もり値見直し後)
第二部までに自衛隊の猛攻を難なく突破し、これを壊滅させ、九十九里から千葉市のライン上の全市町村を滅却した。その肉体は戦いの衝動からか急激な進化を続けており、数時間の戦闘の間にも身長と体重が増加し続けている。最も効率的に人間を虐殺する方法を選び、人間側の作戦や思考を見破る節があるなど、極めて高い知能を有する可能性が指摘されている。また、シェルターなどに隠れている人間も本能的に知覚して全滅するまで攻撃を続ける習性があり、人間の存在を知覚するための”第六感”的な感覚を有する可能性も示唆されている。
眼球や口腔内などの粘膜部ならば電磁加速砲などの物理的攻撃でダメージを与えることも可能だが、その傷口は数十秒程度で完治し、ゴジラ自身もその負傷に対して無反応だった。また、その体表は超酸すらも完全に無効化することが証明された。米軍では超酸の他に毒ガス(化学兵器としてはこちらの方が一般的である)や生物兵器の使用も検討されていたが、核エネルギーによって活動するゴジラは呼吸を行っておらず、数千度を超えるゴジラの体内で生息できる菌やウイルスが存在しないことなどから効果無しと判断され、実用には至っていない。
・第三部終了時までの時系列まとめ
《本編以前》
【1945年7月16日 人類史上初の核実験(トリニティ実験)】
【1953年3月1日 ビキニ環礁において米国の水爆実験(キャッスル・ブラボー)】
【1954年8月某日 大戸島で巨大生物”ゴジラ”が発見される】
【1954年10月某日 ゴジラが都心を攻撃、東京は廃墟と化す】
【同日 首都機能を一時的に大阪に移転】
【1954年11月3日 民間科学者・芹沢大助博士の開発物質”
【1959年12月10日 首都機能が東京に戻される】
【1961年2月9日 多目的国民シェルターの建設が始まる】
【1966年10月30日 ベルリンで核実験全面禁止条約が締結される】
【1972年4月24日 怪獣対策基本法が立法される】
【2006年7月18日 内閣府怪獣対策防災会議が設立される】
《本編第一部》
【2054年10月某日】
【11:03(日本時間) X国の核実験が南太平洋上で実施される】
【14:50(日本時間) 南太平洋上で正体不明の超大規模爆発、宇宙空間へ到達した光線が観測される】
【翌 3:30~5:00 日本各地に南太平洋爆発による津波が到達する】
【2054年10月26日 怪防会にて「海中爆発の原因たる怪獣の生態研究と対策検討に関する報告会議」が行われる】
【2054年11月3日】
【14:20 米国調査団、太平洋マリアナ海溝付近で水蒸気爆発の痕跡があったと発表】
【20:37 千葉県東方沖にて大規模な爆発が発生】
【20:39 千葉県九十九里町などに爆発の衝撃波が到達】《死者数(累計):0人》
【20:45頃 内閣府危機管理センターが大規模爆発の情報収集を開始】
【21:00頃 吉田総理、官邸入り】
【21:15 磯谷防衛大臣が海上警備行動を発令、千葉県沿岸部に避難指示】
【21:17 海上自衛隊館山航空基地より、第51航空隊所属の哨戒ヘリSH-60Lが発進】
【21:36 千葉県太平洋沿岸部にて正体不明物体の目撃情報が寄せられる】
(この頃から、ゴジラの姿がSNSなどを通じて全世界に拡散される)
【21:38 千葉県沿岸部にて二度目の大規模爆発が発生、衝撃波により沿岸部の街が壊滅的な被害を受ける】《死者数:約8000人》
【21:53 海自の哨戒ヘリSH-60L、ゴジラを発見】
【21:57 爆発の被害を受け、千葉県知事が自衛隊に九十九里町の災害派遣を要請】
【22:00 吉田総理、怪獣対策基本法に則って自衛隊創立史上初となる防衛出動を命じる】
【同刻 関東全域にJアラート発動、避難区域拡大】
【22:15 自衛隊統合幕僚監部、対怪獣駆逐作戦”呉号作戦”の発動を下令、呉号作戦統合任務部隊を結成し、在日米軍へ作戦通達完了】
《本編第二部》
【2054年11月3日】
【22:20 富士教導団機甲部隊、作戦区域へ空挺開始】
【22:40 ゴジラ、上陸地点直前で進行停止】
【22:47 九十九里の災害派遣部隊に撤退命令が下る】
【23:18 青森県三沢航空基地より第三航空団第三飛行隊が離陸】
【23:25 木更津駐屯地より第四対戦車ヘリコプター隊が発進】
【23:30 石川県小松航空基地より第三〇三飛行隊が離陸】
【23:34 東部方面隊45式機動戦闘車大隊、国道468号線に展開完了】
【23:42 富士教導団機甲部隊、国道468号線付近に空挺完了】
【同刻 米国国防省が緊急声明を発表、日本への支持を表明】
【23:45 護衛艦隊第一護衛群及び第二護衛艦隊第六護衛群、東京湾千葉港付近に展開完了】
【23:54 富士教導団機甲部隊、国道468号線上に展開完了】
【2054年11月4日】
【0:00 呉号作戦第一段階、発動】
【0:04 ゴジラ、活動再開】
【0:21 第四対戦車ヘリ部隊全滅、呉号作戦第二段階へ移行】
【同刻 九十九里の多目的シェルターがゴジラの攻撃を受け壊滅】《死者数:約3万人》
【0:28 呉号作戦、第三段階に移行(第二段階の攻撃は継続)】
【0:32 吉田総理の緊急記者会見】
【同刻 三沢の第三航空隊が現着、攻撃開始】
【0:48 民間人の男性二名による生配信が行われ、怪獣災害の様子が全世界に拡散される】
【0:52 ゴジラ、呉号作戦防衛ラインを突破】
【0:58 避難区域拡大】
【1:00 米軍第七艦隊、横須賀を出港】
【1:02 呉号作戦、最終段階に移行】
【1:03 護衛艦隊、誘導弾攻撃開始】
【同刻 ゴジラ、千葉県中野IC付近を通過、付近に存在する全組織が壊滅】《死者数:約12万人》
【1:06 ゴジラ、千葉県野呂町付近を通過】
【1:10 米軍第七艦隊副司令、東部方面総監部に合流】
【1:14 ゴジラ、千葉市に到達】
《本編第三部》
【1:15 メルヴィル大統領が大統領令第20579号に署名、対怪獣防衛作戦『オペレーション・ヤマト』発動】
【同刻 護衛艦隊、砲撃戦開始】《死者数:約26万人》
【1:22 米軍第五空母打撃群、攻撃開始】
【1:28 ゴジラ、史上最大級の熱線を射出、米空母『フランクリン・ルーズベルト』轟沈】
【1:31 衝撃波が都心に到達、死者多数、閣僚15名死亡】《死者数:約83万人》
【1:48 米軍第七艦隊全滅、司令官戦死】
【1:53 グアムの第三十六航空団現着、攻撃開始】
【1:54 護衛艦隊壊滅、群司令戦死】《死者数:約85万人》
【1:56 井村統幕長、呉号作戦の終了を下令】
【1:58 米海軍作戦本部、オペレーション・ヤマトの終了を下令】
【同刻 この時刻をもって、東京近郊における人類の組織的な抵抗は終結する】
【2:03 ゴジラ、都心まで10㎞圏内に到達】
【2:15 ゴジラ、江東区新木場へ上陸】
【2:30 千代田区はじめ都心部壊滅、閣僚及び自衛隊幹部の生死不明】《死者数:約487万人》
【同刻 日本国の国家機能が喪失する】
【2:45 メルヴィル大統領、大統領令第20580号に署名、在日米軍の全面撤退が決定する】
【3:15 ゴジラ、神奈川県川崎市に到達】
【3:25 ゴジラ、神奈川県横浜市に到達】
【4:00 ゴジラ、神奈川県平塚市に到達】
【4:35 ゴジラ、静岡県熱海市に到達】
【5:58 ゴジラ、静岡県静岡市に到達】
【7:15 ゴジラ、静岡県浜松市に到達】《死者数:1324万人》
・呉号作戦におけるゴジラの進路マップ