とりあえず第四施設焼失事件です。原作とは流れが違うかもですがお許しください(実家に本を持って帰るのを忘れていました)
また本年はとてもお世話になりました。この作品が既にUA1000越えそしてお気に入りが28件という事にとても驚いております。
このような駄文でも読んでくださる皆様に感謝し2016年最後の投稿と致します。
side優
ヤマトさんが失踪してから数ヶ月がたちようやく霧の内部では混乱が収まってきたようだった
この数カ月の間に世界は激しく動いた。日本政府は霧が混乱している隙に最新鋭の潜水艦を出撃させたり(もちろん霧によって轟沈させられていたが)、一時的に回復した通信によりヨーロッパ諸国の悲惨な状態がわかったりした
そんな中、学園では数回、試験が行われた。私は千早群像達に勝つと宣言しておきながら今まで織部僧に1度だけ勝っただけでずっと4位。このままだと万年4位とか言われかねない。だけどそのおかげで千早群像達と友達と言える関係になった
「ねえ、優はどうして無表情というかポーカーフェイスな事が多いの?」
「へ?」
マヌケな声が出た。でもそれは仕方ないことだと思う。だって私はポーカーフェイスなんてしているつもりは無いしむしろ前世では感情表現が大げさすぎるとウザがられていたほどだ
「そうですね。確かに優さんの表情変化というものはあまり見たことありませんね」
「ええ?」
「今だって焦ってるのか悩んでるのか表情だけではわからないもの。ね、群像くん」
「え、あ、ああ」
「ピヨる」
そう言って私は項垂れる
その様子を見て琴乃が笑う
「そういえば明後日は第4施設での研修ね」
「そうですね。とてもワクワクします」
第4施設。統制軍が保有する施設で学院の研修でも使用する施設である。施設内部は横須賀軍司令部と同規模で作られており施設そのものが基地機能のシュミレーターである
学院の生徒は在学中に数十回、統制軍とともに施設での研修を受ける。要するに軍は即戦力を育てたいわけだ
そして私たちにとって初めての研修が明後日行われる
私は潜水艦のシュミレーターや艦船のシュミレーターは何度かやったがその時よりも興奮するほどである
「っと、もうこんな時間か。私これから用事があるから帰るね」
「優が用事なんて珍しいね」
「まあ、いろいろとあるのよ。いろいろと」
そう言って私は荷物をまとめて立ち上がる
おい、そこの男子達なぜ私が立ち上がっただけで視線をこっちに向ける。待て、そこの女子達もだ。私は同性愛者じゃないぞ多分。そして可愛いわけでも美人でもないだろう。だからそう視線を向けないでくれ。
「それじゃ、また明後日」
「うん。遅れちゃダメよ」
「わかってるよ」
そう言って私は立ち去る。明日は休日のためクマノさんとともに第四施設の内部を把握する。どうやって把握するかって?それはクマノさんが統制軍のデータベースをハックして内部の構造のデータを取得してくれていた。ハックして大丈夫なのか聞いてみると足はつけてないしそもそもハックされたというデータすら残していないらしい。なんでも統制軍のデータベースの防壁は抜け道だらけでその気になればデータ全てを掌握できるとかなんとか。防壁の抜け道は霧だからみつけることができたのかはわからないがどちらにせよやはり霧は恐ろしい
統制軍よ、もっと頑張っておくれよ
と、そんな事をクマノさんと話していたおかげで研修当日になっていた。何をやっているんだ私は。一応内部の見取り図は確認してはいたから避難経路などは即座に導き出せるとは思うが・・・
そんな状態で登校するといつも通り琴乃、群像、僧の3人がいつものように話しながら歩いていた。いつも通りの光景に私の頬は緩む。と同時に悲しくもなる。これから起こる未来の事象を知っているということはこういう気持ちにもなるのか・・・
とにかく今日の出来事がこの世界の歴史が今とは違う方向に進む転換点と思っても間違いではないのだろう
side end
side 琴乃
目の前は真っ赤に染まり鼻孔には焦げ臭い臭いが染み渡る。逃げ場を失った私はなぜこんなことになっているのかと酸素がたりず重くなった頭でここ数時間のうちに起こったことを思い返す
朝からここ第四施設で研修を受けていた。午前中は施設の見学を午後に入ってからは班に別れての研修だった。私は群像くんと優と同じ班で指令室で研修を受けていた。午前中ずっと優が相変わらず無表情だったけれど何か落ち込んでいるような雰囲気だった。どうしたのかと聞いてみてもなんでもないの一点張りだった。午後に入ってからの研修は初めてのことばかりで優に声をかける暇さえなかった。そんな中、指令室に警報が鳴り響いた
side end
side 優
それは突然だった。全くと言っていいほど火の気がないところから発生した火災は瞬く間に広がり僅か10分程で施設の3分の1が炎に包まれた。私はとっさに避難経路を考えたがまるで誰かを狙っているかのように指令室の周りから広がって行き避難が難しい状態になってしまった。もちろん火が回る前に行動はしたがどこを通っても火の方が先にたどり着いており講師や数名の生徒が既に炎に飲み込まれてしまっていた。そしてそれを見た複数の生徒が自己判断で行動してしまい現在は群像、琴乃、私の3人が指令室に戻って施設の状態をモニタに映していた
「・・・私は消火活動をしようと思う」
「え」
「お前もか」
「あら、群像も?」
「ああ、地下にいる僧達の救出に行こうと思う」
「なら私は地上階の方に行くわ」
「琴乃。お前は俺達に指示をくれ」
群像は酸素マスクなどを用意しながら琴乃につげる
「これは私でも群像でもできない。琴乃、あなただけに出来ることよ」
「・・・わかったわ。私の副官候補2人に言われたら仕方ないわね」
「琴乃、ありがとう」
「それじゃあ行ってくる」
「うん。・・・群像くん」
「ん?」
「いえ、やっぱりなんでもないわ」
「そうか。・・・そうだ、琴乃。お前のことはいつでも信用している。だからサポート頼んだぞ」
「火の周りが早いわ。急ぎましょう」
「ああ」
そう言って指令室のドアを閉める。そして群像は地下へ私は上の階などの探索に取り掛かる
救助者を連れての避難はとても大変だった。しかし琴乃の的確な指示のおかげでスムーズに進んでいた
しかし私の運もそこまでだったようで崩れてきた天井に道を塞がれ大きな破片が頭にあたる
身体が傾いてゆき、視界が徐々に黒く染まってゆく。
黒く染まってゆく視界の中、前世で見たことのあるような宇宙服を着た人の形をした何かを見つけた。私はそれにまるで助けを求めるかのように手を伸ばしていた。しかし助けを求める言葉を口にする前に床に伏し視界が真っ黒に染まり身体からは力が抜けていった。そして、私は意識を失ってしまった
side end
side クマノ
第四施設の火災を知った私は急いで現場に向かった。現場につくと人の気配に混じりおかしな気配が2つ混じっていた。1つは私と同じ霧のメンタルモデル、もう1つは感じたことのない気配だった
「いったい誰が・・・」
そう呟き私は燃え盛る施設に侵入した
そして位置的にメンタルモデルの方が近い場所にいたため先にそちらに向かう。するとそこには床に倒れた人とその人に手をかざし何かをしているヤマトがいた
「ヤマト・・・!?」
「クマノ、手伝って頂戴!!」
ヤマトの手もとをよく見るとひどい傷を負った優の姿が目に入った
「優!?どうして」
私は優に駆け寄りヤマトがしているように手をかざす。するとヤマトからデータが受け渡されナノマテリアルが体から少しづつ溶けだしていく
「今この子に死なれては困るわ。クマノ、後は任せたわよ」
「あなたはどこへ?」
「気づいてるのでしょう?もう1つの気配に。多分これはアドミラリティ・コードよ。私はそっちを追うわ」
そう言ってほとんど傷の塞がった優にかざしていた手をどける
そしてヤマトはもう1つの気配の方へ去っていった
「くそっ!!なんで道が塞がってるんだ!!」
「落ち着け群像。天井が崩落したんだろ」
瓦礫の向こう側で声が聞こえ私は視線をそちらに向けるそしてほとんど傷の塞がった優を見て考える。この子はあの声の主に助けてもらえるだろうと。そこで私は瓦礫を少し崩れやすくしその場を去った
side end
side 群像
「くそ!!」
目の前で通路を塞ぐ瓦礫を見て呟く。既に他の通路は激しく燃え残った通路はここだけとなっていた。この通路が使えないとなると琴乃や優を助けに行くことは不可能だろう
「少しでも崩れてくれれば通れそうなんですがね」
「なら崩すぞ」
「そんな無茶な」
「大丈夫、大丈夫だ」
自分に言い聞かせるように呟き瓦礫の山を崩していく。するとある程度どけたところで自然と崩れていった
「これで通れるな」
「ええ、そうですね。しかし群像も無茶をする」
「そう言ってお前も手伝ってたじゃないか、僧」
「ええ、まあ。そんな事より急ぎましょう。あまり時間は残ってませんよ」
「ああ」
2人で残った瓦礫の山をこえる。しかしその先も瓦礫が散乱していた
「群像!!」
「どうした!?」
「優さんが」
僧の方を見ると意識を失って倒れている優がした
「おい、優!!しっかりしろ」
「脈などは安定しています。でも、このままだと」
「僧、優を運ぶぞ。そして瓦礫を撤去する道具をとって戻ってこよう」
「わかりました」
僧と2人で優を担ぎ運ぶ。運んでいる途中、何度か施設が崩れる音を聞いた。そして俺達が外に出て少しした時に入口が崩壊してしまう。優を救急隊に預け俺は崩落した入口に向かって行く
「群像!!頼むから止めてくれ!群像!!」
「うるさい!!まだ中に、中に琴乃が残っているんだぞ!!」
「群像!!」
「離せ!!」
僧は掴みかかって俺を止めようとする。それを振りほどこうとするが解けず掴みかかった僧の片腕があがるのを視界の端に捉えた
「止めてくれ・・・・・・。群像・・・、頼む。もう・・・頼むから」
「僧・・・、おまえ・・・」
「今は無理だ・・・無理なんだ」
そう言って僧はアレルギー対策として被っているマスクのカバーを上げる。そこには今までに見たことのない顔をした僧がいた
「・・・くそっ!!」
その顔を見た俺はそう呟き道具を投げ捨てた
いつもより長く書いてました。多分そのせいでいつも以上に駄文かな
さて今回のおさらいです
・第四施設焼失事件発生
・失踪していたヤマト登場。が、また失踪
・アドミラリティ・コード発見か?
それではまたお会いしましょう
2017年が皆様にとってすばらしい一年になりますように
良いお年をノシ
P.S.
fateのイベ参加できなかった・・・俺もバルバトスを死んで欲しくないけど殺したかった