ダンジョンにスパルタ兵がいるのは間違っているだろうか   作:神原 柚葉

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プロローグは、全2話です。
その内容はスリーハンドレッドの
内容でダンまちは、
もう少し先になります。

スリーハンドレッドの
ネタバレ注意です!


〜プロローグ〜 1 最後の戦場

〜古代ギリシャ時代〜

ギリシャにある都市国家スパルタには、

最強と謳われた戦士達が居た。生まれたばかりの

新生児は仕来りにより選別され、7歳から受ける

訓練にでは死者が出るほどの熾烈を極めまさに

【スパルタ教育】

そこで生き残った者だけがスパルタ兵として

認められ、スパルタの軍隊が組織されていた。

 

 

〜紀元前480年〜

スパルタの王であるレオニダスのもとに、

ペルシア帝国からの遣いが派遣された。いわく、

スパルタの国を滅ぼされたくなければ、

ペルシアの大王であるクセルクセスに服従を誓い、

土地と水を差し出せとのこと。


レオニダスはそれを認めず使者と護衛の兵共々、

皆殺しに殺した。

これにより、スパルタはペルシア帝国の

100万の大軍を敵に回すした。

だが、それには問題があった。

無論100万という兵力は脅威であり

どうやって戦うかという問題もあったが、

この問題は戦う以前の話だ。

予てよりスパルタの地では、戦う為には

神の許しが必要とされた。

王であるレオニダスは戦う為の許可を

もらうために、司祭のもとを訪れたが、

司祭に告げられた、神託により出兵を禁じられた。

王といえども神託には従う法律があり、

またスパルタ評議員も出兵を許さなかった。

 

 

悩むレオダニスに王妃は、

「自分の心に従いなさい」と

助言した。力づけられたレオダニスは、

司祭の神託と評議会の反対を押し切って

スパルタの地と愛する妻と将来ある子供達の為

100万の軍勢と戦う決心する。

 

 

頭に西洋甲冑のヘルムをかぶり

両腕には肘下から手首を護る金色の籠手

両足には膝下から足首を護る金色の足鎧

左腕にはどんな矢の雨でも防ぐ盾

右腕には180cmはある槍

腰には80cmほどの西洋剣

そして、血で染めたかのような

真紅のマントを身に付け

それらを装備した

スパルタの精鋭300名の兵士たちが集まった。

スパルタの将来を考えて、その者達の後を継ぐ者が

居る者だけを集めた。皆、年齢で30は過ぎ

50を過ぎる者も居たにもかかわらず、全員が

鍛え上げた鋼の肉体を持ち、幾つもの戦場で

勝利を挙げ続けた、歴戦の猛者ばかりであった。

止めに来た評議員達をレオニダスは

海岸線まで散歩で、300人は護衛だと言い

評議員達を押しのけ、散歩に出かけた。

 

 

レオニダスはある戦略を練っていた。

海岸線には狭い山道があり

そこに敵軍を誘い込む。

そうすれば大軍といえど歯が立たたず

そこをスパルタの盾で食い止めるというものだ。

 

 

作戦の地に到着したスパルタ兵は

例の作戦を展開し、300人という少数で

次々にペルシア軍を倒していた。

それに対するペルシア軍は、

モンスター級の怪人、隠密部隊の不死軍団、

巨大動物を向かわせるなど、

さまざまな手段を投じてスパルタ軍を

撃退しようといた。

しかし海岸線の狭い防御線を、

ペルシア軍は突破出来なかった。

スパルタ軍に勝機が見えてきたと

レオダニスは確信しました。

 

初戦を退けたレオニダスは、負傷した兵に

声をかけて回った。

 

「その傷ならまだ戦えそうだな、アルトル」

 

レオニダスは、周りの兵士に指示を出しながら

慣れた手つきで、自分で負傷した左腕に

布を巻いている齢40歳過ぎの男に声かけた。

男は声がした方を見て、レオニダスに気付いた

 

『えぇ、こんなのかすり傷ですから、明日も貴方様と共に戦えますよ。レオニダス王』

 

アルトルは周りの戦士同様に肉体美とも言える

見事な肉体を持ち、身長は180前半で

肩にかかるぐらいのウェーブがかかった黒髪

狼のような灰色の眼

そう、【アルトル】と呼ばれた男こそ

この物語の中心となる、スパルタ兵であった。

 

 

「十代の時は、戦士の中で一番身体が細くいつも鍛練で吹き飛ばせれては、鼻血を出していたお前が今では立派な部隊長だ。」

 

『その話は、やめて下さいよ。もう昔の話ではないですか。それに、私を吹き飛ばしてたのはレオニダス王だけですよ。」

 

「そうだったか?昔の事はいろいろと思い出せんものだな。時にアルトルよ、お前は最初は300人の兵のうちに入って無かったと聞くが、どうして300人のうちの1人に鍛練中に怪我をさせてまで、無理やりこの戦場に来た?お前には、娘が2人だけで息子は居なかったと記憶しているが。」

 

『息子なら居るます。ついに5日前に産まれたばかりです。今では妻に2人の娘に1人の息子の父親です。私の意志は妻や娘達にも伝えてあります。3人が息子に言い聞かせ、息子は立派なスパルタの戦士になり私の意志は受け継がれるでしょう。私は、愛する者の為、私の後を継ぐ息子の為、そしてスパルタの為にレオニダス王と共に戦う為に、この地にやって来ました。......それに鍛練の事についてですが、たまたま私が窓際にある花瓶の水を入れ替える際に、2階から落としてしまい、それがたまたま鍛練中の者に当たっただけですよ。』

 

「確かに窓際には、誰が置いたか分からん花瓶があるが我らは兵士であり戦士だ。その中で部隊長のお前が花瓶の水替えか?いつから侍中の真似事をする様になったんだか知らんが、お前のスパルタ兵としての強き思いは十分伝わった。明日も頼むぞ、アルトル部隊長」

 

そう言って、レオニダスはアルトルの右肩に

手を乗せて別の兵士の元に向かった。すると

後ろからアルトルの声が聞こえて来た

 

『この命尽きるその時まで、このスパルタの地を護る盾となり敵を葬る槍となり最後まで貴方様のお傍に』

 

その言葉を聞いてる最中もレオニダスは

歩みを止め、振り返る事は無かったが、

肘を肩まで上げ、右手を上げた。

アルトルは右手を上げるレオニダスを見て

【お前の想いはしっかりと届いた】

そう答えて頂いた様な気がして、負傷した

左腕の痛みを忘れていたアルトルだった。

 

 

初戦はペルシア軍を圧倒したスパルタ軍

レオニダスやアルトルを含めた全員が

勢いに乗り、このまま行ける

そう思っていたが、現実は無常であった

 

 

密告者が現れた。

スパルタ軍を包囲できる裏道の存在を

ペルシア軍に教えたのだ。

またスパルタの国でも、評議会で

レオニダスの妻のゴルゴ王妃を騙し

評議員から援軍を断とうとした者が現れた。

援軍は断たれ、さらにペルシア軍に包囲され、

スパルタ軍は今までの圧倒的な勝利も一瞬にして

絶体絶命の危機に陥った。

しかしスパルタ軍は最強である。その強い心で

絶対にペルシアに跪き、奴隷としての道は選ばず

死を覚悟しながら、最後の戦さに

臨もうとしていた。

 

 

ペルシア軍に囲まれ、スパルタ軍は密集体型になり

皆が盾を掲げて矢を防ごうとしていた。

その陣形には、一寸の隙間もなく

例え千の矢、万の矢が降りそそいだとしても

この陣形は崩れはしないだろう。

 

 

そんな守りに入っていたスパルタ軍の前に

ある男が現れたのだ。

その男こそが、この戦の元凶とも言える

ペルシアの王・クセルクセスであった。

クセルクセスは、自分達を此処まで

苦戦させ、この兵力差でも戦い抜いた

戦士達の最後をこの目で見届け

戦士達の血で地面を赤く染め

スパルタの兵の血で作られた

レッドカーペットを歩もうとしていた。

 

 

そんなクセルクセスを目の前にし

スパルタ軍は、最大の好機と考え

守りを捨て撃って出た。

鉄壁の壁とも言える、盾の密集体型から

1人の男が槍を持ち、飛ぶ出して来た。

その男は

部隊長【アルトル】 であった。

 

 




どうだったでしょうか?
プロローグなので、
書きたい内容を全然書けていませんが
プロローグは、あと1話あります。

亀更新なので次回を気長にお持ち下さい。

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