食戟のトニオ・トラサルディー Sesame's Treet (ソーマXジョジョ)   作:ヨマザル

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設定集です
研究が進み、ジョジョリオンの『岩生物』の設定が追加されました。


補稿:岩の一族について

 杜王町の山麓に隠れ潜む『岩の一族』の王と3人の戦士

  有定 和彦 (あるてい かずひこ)

  出石 恵心 (でいし えしん)

  上砂 和夢 (かみずな わむ)

  岩柱 三太 (いわしら さんた)

 

 ここでは彼らに関する伝承について、我々の研究成果を説明しよう。

 そのためには、まずは『聖典』を読み解いていく必要がある……

 

 

 聖典に3か所の記述があった。

 

 民明書房 聖典 時雄事男 2章:戦闘潮流 編:『神となった男』より**

―――――――――――――――――――

 はるか昔……

 人類が歴史を持つずっと以前の昔

 その生き物たちは進化の過程の中でこの地球に出現した

 その生き物たちは夜しか生きることができず、太陽の日に当たると消滅してしまう……

 だから彼らは地底に住んだ。

 しかし……他の動物や植物のエネルギーを吸い取ることによって長い年月生きることが出来た。

 

 原始人は彼らを神や悪魔としておそれた。

 彼らは「死」の確立が低いので増殖の必要は少なく その生き物も個体数も 少なかった。

 だから争いもなく平和にくらしていた。

 

 だが突然、そこに天才が一人生まれた。

 その天才はより強い力がほしいと願った。

 そして自分たちの脳にはまだ未知なる能力が隠されていることを知り……

 天才は『より多くの動物を殺し、生命エネルギーを奪う』ことで『装着者に不死身の能力を与える』道具、『石仮面』を創った。

 

 その生き物の一族はその『石仮面』と『天才』を恐れ、『天才』を誅錯しようとして……返り討ちにあった。

 

 約一万年前のことだった。

―――――――――――――――――――

 

 

 民明書房 聖典 時雄事男 7章:鉄球駆 編:『D4C』より**

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 以下の出来事は

 確固たる証拠を見つけようと探しても どこにもないだろう

 

 およそ2000年ほど前の出来事と思われるが

 

 『その人物』は 人々にとって新しい考えを示されたが 彼の存在は当時の社会ではあまりに危険とみなされたので

 人々のかわりに 十字架にかけられ 処刑されてしまった。

 しかしどういうわけなのか……?

 きっと医学的にもあり得ないのだろう

 致命傷を負ったにもかかわらず『その人物』は処刑後3日たったのち息を吹き返し蘇生した

 

 …………

 

 ―――『彼』は自分の体を手厚く扱ってくれていた男に感謝の言葉を述べると 次にこう言った―――

 『これから東へ行く』――――――と

 

 そしてそのまま光の中に姿を消した

 

 そしてその後……

 東へ東へと旅を続けた

 

 それぞれの地方の人々と 時には生活を共にし 言葉や習慣を覚え 幾年も幾年も 時は流れても 旅は終わらなかった

 そして世界の最も東の果ての地に来ると 『彼』はそこで船を造り始めた

 その場所に住んでいる人々も 喜んで一緒に船を造るのを手伝い

 そこから広がるとてつもない大きな海をさらに東へ東へとこぎ出した

 

 広い海を渡り終えると 『彼』は残りの生涯を そのたどり着いた場所で過ごした……

 

 …………

―――――――――――――――――――

 

 

 民明書房 聖典 時雄事男 8章:福音 編:『君の軌跡の愛』より**

―――――――――――――――――――

 生命が生まれたのはおよそ40億年前―――

 

生命の司令塔であるニューロンと呼ばれるその細胞は炭素(C)を基本元素として結合構成されて進化してきた。

 

 そして同時にケイ素(Si)を結合構成する声明の細胞も生まれた。

 個数や割合はほんのわずかではあるが

 

 炭素系有機体の隣に隠れるようにともに存在するケイ素系(Si)の細胞

 

 その細胞で体を構成されてきた『生物』―――

 

 ―――岩生物

 

 創造主は『なぜ』この二つの道を生命に与えたのか

 

 おそらく―――

 『光に対する影』とか『正と負』という相対の関係性よりは

 

 それは―――

 『滑り止め』の役割

 

 生命そのものの存在が失敗したときのための保険

 炭素系(C)という一つの道がもし行き詰った時のための

 『滑り止め』『もう一つの道』

 

 その役割が『岩生物』である 

 

―――――――――――――――――――

 

**兄弟出版社から、聖典 時雄事男とは別のタイトルで出版されている書籍に、同様の記載があるらしい……

 

 

 だが我々の調査により、聖典のそれぞれの断編には書かれていない、ある真実を発見したのだ。

 

 『神となった男』の記述に反して、闇の一族には、生き残りがいた。(彼らがどうやって生き残ったのかは誰も知らないし、どうでもいいことだ)

 彼らは偶然にも『天才』の粛清から逃れ、時代の闇を細々と生き続けた。やがて彼らは『天才』を恐れるあまり、生まれそだった地を離れ、砂漠を、大海を渡っていった。そして、いつしか巨大な大陸の東の涯に横たわる島国にたどり着き、その地に隠れ住んでいた。

 

 

 そして『D4C』の記述からは省かれていたが、『生き残りの闇の一族』は2000ほど前、まさに海を渡ろうとしている『彼』に出会ったのであった。

 『生き残りの闇の一族』もまた『彼』の船作りに協力し、遂には『彼』の『知識』と『奇跡』によってその地にわずかに存在していた『岩生物』と融合し、大量の水に覆われることに対してダメージを受けるようになったことと引き換えに、短時間ながらも太陽の下に出られる体に生まれ変わったのであった……

 

 だがそれでも『天才』と『天才に付き従うモノ』への恐怖は心の底に持ち続けた。

 そしていつしか、その『恐怖』が『信仰』にかわっていった。やがて皮肉なことに、彼らは自分たちのリーダーに『天才』と『彼に付き従った者』の名を名乗るようになっていったので、あった。




話の都合上、原作(聖典)の記述を『引用』という形で書いています。
出典元を明記してあるため、『問題ない』と判断しています。
しかし、もしこれが規約違反とみなされた場合には、すぐにこの章を削除する予定ですので、ご承知ください。

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