IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

10 / 155
お気に入り50件超えました!

ありがとうございます!

これからも頑張っていきます!


第006話:調査報告

 ~束 Side~

 

 私は今とーくんの許可を貰ってこの3つのISを調べてるんだ

 その結果、この3機のISについて幾つか分かった事がある

 まずは名前、赤い龍のISは【戦国龍】、白いISは【ドットブラスライザー】、白い鬼のISは【ラインバレル】って言うんだって

 次に、3機とも、一次移行(ファーストシフト)の状態で既に単一仕様(ワンオフ・アビリティー)が使えると言う事が分かった

 さらに【ドットブラスライザー】と【ラインバレル】は二次移行が出来ないけど単一仕様(ワンオフ・アビリティー)とは違う特殊機能が搭載されていたんだ!

 【ドットブラスライザー】は『ラグナロクフェイズ』っていう強化形態、機体性能を何倍にも跳ね上げるんだ!

 しかも単一仕様(ワンオフ・アビリティー)は『ドットフェニックス』っていう支援メカなんだけど、単体でも高い戦闘力を持ってるのに合体して更にパワーアップさせる事ができるんだよ!

 【ラインバレル】は本当に驚いた!

 ISには自己修復能力があるけど、破損が酷いと治るのに何日もかかる!

 でも、この機体の修復速度は通常のISとは比べ物にならない!

 これは修復じゃなくて再生だよ! 

 だからこのISは戦闘中でもどれだけ酷い状態でもアッと言う間に元に戻っちゃうんだよ!

 しかも、同時にSEまで自動で回復し続けるトンでもない代物だったんだよ!

 その上【ラインバレル】にはもう一つ能力があるんだよ!

 【転送】って言う能力…いわゆるワープが出来るんだよ!

 しかも【圧縮転送フィールド】って言うのを作り出して任意の空間を別の場所に転送できるんだよ!

 こんなの喰らったら絶対防御なんて何の役にも立たないよ!

 最後に【戦国龍】このISが一番凄いよ!

 他の2機とは違って特殊機能は無いけど性能は一番高い上に単一仕様(ワンオフ・アビリティー)が凄すぎる!

 【六道剣】っていう6本の刀を呼び出すんだけど、それぞれが異なる能力を持つ強力な刀なんだよ!

 唯一の欠点として一度に使えるのは1本だけって制限が掛かってるんだけどね!

 色々と調べた私とクーちゃんの出した結論は

 

クロエ

「…何というか…凄い…としか言いようが無いですね。」

 

「ホントだよ。しかも、凄いの意味が3機とも違うんだもん。」

 

クロエ

「全くです!」

 

 と、まぁ、凄い!の一言しか出なかったんだよ

 

「フゥ~、一度とーくんの所に戻ろっか?」

 

クロエ

「はい。」

 

 一通り調べ終えた私とクーちゃんはとーくんのいる居間に戻る事にした

 

 ~束 Side out~

 

 

 

 ~永遠 Side~

 

「ただいま~!」

 

永遠

「お!戻ったか。ちょうど晩飯の用意が出来たとこじゃ。」

 

「ホント!わ~いお腹ペコペコだよ~!」

 

クロエ

「本当ですね!」

 

 本当に腹がへっとる様じゃな

 

永遠

「ほれ、魚の煮付けと刺身、野菜のサラダじゃ。…大した物では無いが食ってくれ。」

 

「ううん、十分美味しそうだよ!ね、クーちゃん?」

 

クロエ

「はい、美味しそうです!」

 

 そう言ってくれるとありがたいのぉ

 

永遠

「では、いただきます!」

 

束&クロエ

「いただきま~す!」

 

 ……

 …

 

 一応、調査内容を聞いてみるかの

 

永遠

「のぉ博士、調査の方はどんな感じじゃ?」

 

「うん、一通りは終わったよ。あれってホントに凄いね!その言葉しか出てこないよ。」

 

永遠

「博士にそこまで言わせるとは、それ程の物じゃったか…」

 

「そうだよ!後、とーくん!」

 

永遠

「何かの、博士?」

 

「私の事は束って呼んで♪」

 

永遠

「え!いや、しかし…」

 

「束さんはそう呼んで欲しいんだ♪」

 

 名前で呼べ、か、じゃがその前にあの事を話しておくべきじゃの

 ワシは持っていた茶碗を置くと姿勢を正した

 

「どしたのとーくん?」

 

永遠

「篠ノ之博士、クロエさん、名前を呼ぶ前にどうしても言っておかねばならん事がある。」

 

束&クロエ

「?」

 

永遠

「二人の乗ったロケットが墜落した原因はワシかもしれん!」

 

クロエ

「!?…ど、どうしてですか?」

 

永遠

「…ワシは転生する時、この世界ではひっそり暮らしたいと神様に言ったんじゃ。…じゃが神様はワシにこの世界で起こる出来事に関わって欲しそうにしておった。…そこで神様はワシに関わるつもりがないなら無理矢理関わらせようと考え、二人のロケットをこの島に落としたのかもしれんのじゃ。」

 

クロエ

「………」

 

永遠

「もし、そうだとしたら、二人には本当に申し訳ない事をした。じゃからワシには博士の名を呼ぶ資格は…」

 

「…とーくん…そんな事気にしなくていいよ♪」

 

永遠

「しかし…」

 

「ていうか、そんな事分かってたよ。」

 

永遠&クロエ

「え!?」

 

「確かに最初は分からなかったよ。でも、とーくんの正体を聞いた時、ロケット落としたのその神様なんじゃないかなぁって思ったんだよ。」

 

永遠

「分かった上で名を呼べと?」

 

 まさか気づいておったとは

 

「そうだよ。そもそもロケットを落としたのはとーくんじゃないでしょ。それに、そのお陰でとーくんに会えたし、あのIS達を知る事が出来たんだもん。束さん的には感謝感激なんだよ!だからとーくんが責任を感じる必要なんて無いんだよ。」

 

永遠

「篠ノ之博士…」

 

「束だよ♪」

 

永遠

「…わかった、束さん!これで良いかの?」

 

「うん♪よろしい。」

 

クロエ

「では私の事もクロエと呼んでください。」

 

永遠

「?…クロエさんは名前で呼んどるが?」

 

クロエ

「さん付けを止めてください。」

 

永遠

「そう言う事か。…じゃあ、これからはクロエで。」

 

クロエ

「はい♪」

 

永遠

「改めて、束さん、クロエ、ありがとう!」

 

「うん♪」

 

クロエ

「はい♪」

 

 この二人には敵わんのぉ…

 

 ~永遠 Side out~

 

 




 次回『第007話:温泉兎』


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。