IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

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第098話:休日デート♪(買い物編)

 ~一夏 Side~

 

 あ~…やっと解放された…

 

一夏

「のほほんさん…ありがとう。」

 

シャルロット

「助かったよ…」

 

本音

「私は永遠に言われて呼びに行っただけだよ~、お礼なら永遠に言って~♪」

 

 やっぱり火ノ兄の仕業だったか…

 

一夏

「火ノ兄、助かった…」

 

永遠

「気にせんでいい、ワシ等としてもあんなのがおると落ち着いて買い物が出来んからな。」

 

一夏

「だよな~…」

 

永遠

「じゃがな…」

 

一夏

「え?」

 

 火ノ兄のこの雰囲気…ま、まさか…

 

永遠

「さっきも言うたが…もっとシャキッとせんか!!」

 

一夏

「!?」

 

 や、やっぱり説教が始まった!?

 

永遠

「今回はあの年増をとっ捕まえるのにお前のその態度が役に立ったが、ああいった奴に目を付けられる様なお前にも問題はあるんじゃぞ!!」

一夏

「うぐっ…」

 

 言われてみると…そうだ…

 

永遠

「今のままじゃとまた今回の様に絡まれるぞ!!もちっと堂々とせい!!」

 

一夏

「…はい…」

 

永遠

「店ん中でこれ以上騒ぐ訳にもいかんからこのくらいで済ませるがワシの言った事を少しは考えとけ!!」

 

一夏

「そうします…」

 

全員

「………」

 

 火ノ兄の説教で周りがすっかり静まり返ってしまったな…

 はぁ…

 

永遠

「店内で騒いで申し訳ない。」

 

店員

「い、いえ…お気になさらず…」

 

 火ノ兄は店員に謝るとオルコット達を買い物を始めた

 俺も店員に謝るとシャルロットと店を後にした

 けど、店を出るとそこには…

 

千冬

「………」

 

一夏

「ちふ、織斑先生!?」

 

 千冬姉と山田先生が立っていた

 

一夏

「な、何でココに居るんだ!?」

 

千冬

「私達は見回りだ。羽目を外して騒ぎを起こすバカがいるかもしれないからな。」

 

 騒ぎ…もしかして…

 

シャルロット

「あ、あの…もしかしてさっきの事…」

 

真耶

「あはは…はい…見てました…」

 

 や、やっぱり…って事は…

 

千冬

「………」

 

 む、無言の千冬姉…恐ろしい迫力だ…

 

千冬

「…私も説教と言いたいが…まあ、いいだろう…」

 

一夏

「へ?」

 

 千冬姉も説教するのかと身構えていたんだけど…

 

千冬

「火ノ兄にあれだけ言われれば十分だろ?」

 

一夏

「うっ…」

 

千冬

「私は山田先生と見回りを続ける。今回の事は巻き込まれた側だから目をつぶってやるが次に何か起こせば分かってるな?」

 

一夏&シャルロット

「はい!!!」

 

 千冬姉はそう言って山田先生を見回りに戻って行った

 

 ………

 ……

 …

 

一夏&シャルロット

「はぁ~…」

 

 デパートから外に出ると俺達は揃って息を吐いた

 

一夏

「つ、疲れた…」

 

シャルロット

「ホントだね…」

 

一夏

「…ああ…それでシャル、このまま『あそこ』に行くのか?」

 

 『あそこ』に行く前にシャルをリラックスさせようと思ってここに来たけどまさかあんな事になるなんてな…

 

シャルロット

「あ、うん!僕は行くよ!疲れたなら一夏は先に帰っていていいよ?」

 

一夏

「馬鹿言うな…ココまで来て帰れるかよ…出来る事は無くても付き合うよ…」

 

シャルロット

「一夏…ありがとう♪…じゃあ行こっか?」

 

一夏

「ああ。」

 

 そして俺達はある場所に向かって行った… 

 

 ~一夏 Side out~

 

 

 

 ~永遠 Side~

 

 騒ぎも収まったからワシ等は水着を物色しておった

 そして現在、セシリア達3人は自分の選んだ水着を試着する為に試着室に入っておった…

 

セシリア

「永遠さん!これどうですか?」

 

 そう言って試着室から出てきたセシリアは青いビキニを着ておった…う~む…

 

永遠

「そうじゃの~…やはりセシリアには蒼が一番似合うと思うからいいと思うぞい。」

 

セシリア

「そ、そうですか♪ウフフッ♥」///

 

 喜んでくれるのはいいんじゃが…

 

「と、永遠…私は…どうかな?」

 

 次は簪が出て来たが…黒のビキニか…

 

永遠

「似合うと思うぞ?」

 

「ホ、ホント!!…エヘヘ♪」///

 

 目のやり場に少々困るんじゃがな~…

 

本音

「ね~ね~私は~?」

 

永遠

「ん?…へ?」

 

 キ、キツネの着ぐるみ…何故に水着売り場にこんなもんが置いてあるんじゃ?だがまぁ…

 

永遠

「本音らしいと思うぞ?」

 

本音

「ワ~イ♪(フッフッフ~♪中にはビキニを着てるのだ~♪コレで永遠をメロメロにしてやるのだ~♪)」

 

 ワシが3人の選んだ水着の感想を言うと納得したのかその水着を買って行った

 本音のは果たして水着と呼べるのか怪しいがな…

 まあいいか…目的の物も買った事じゃしワシは店を出ようとしたのじゃが…

 

「アレ?永遠は水着買わないの?」

 

 簪はワシが水着を買わんかった事に首を傾げておった

 セシリアと本音も同様じゃった…

 

永遠

「いや…それは…」

 

 それを聞かれるとな…

 

本音

「それは~?」

 

 …はぁ…仕方無い…こういう時はハッキリ言うに限るな…

 

永遠

「金が…無くてな…」

 

セシリア&簪&本音

「へ?」

 

永遠

「ワシは基本、自給自足じゃからな…水着のような遊びに使う様な余分な金は無いんじゃよ…」

 

セシリア&簪&本音

「あ!?」

 

永遠

「そう言う訳じゃからワシは買わんでいいんじゃよ。」

 

 ワシはそう言って店を出ようとしたんじゃがセシリア達は何かを相談し始めた

 すると…

 

セシリア

「でしたらわたくし達が永遠さんの水着の代金を出しますわ!」

 

永遠

「へ?」

 

 いきなり何を…

 

「永遠には色々とお世話になってるし、そのお礼も兼ねて私達が買ってあげる!」

 

永遠

「いや、それならワシが伏せっておった時に畑の手入れをしてくれただけで十分じゃ!むしろワシの方がお主等に世話になっとるんじゃぞ?」

 

本音

「いいからいいから♪」

 

永遠

「じゃが…」

 

本音

「それに~、永遠が水着持ってないと遊べないもん!だからその為にも買ってあげる~♪」

 

セシリア&簪

「うんうん!!」

 

 本音がそう言うと2人も頷いた

 そりゃ折角の臨海学校じゃからセシリア達と海で遊びたいとは思うが…

 

セシリア

「それに永遠さん?人の好意を無碍にするのは失礼ですわよ?」

 

永遠

「うっ…」

 

 そう言われると…

 

永遠

「はぁ…分かった…」

 

 結局ワシの方が折れてしもうた…

 

セシリア&簪&本音

「ワ~イ♪」

 

 それからワシは自分のを探したがいくら3人が払うとは言っても高いのが欲しい訳でも無いからのぉ…

 一番安いのでいいわい

 

 ~永遠 Side out~

 

 

 

 ~簪 Side~

 

 永遠の分の水着も買い終ると私達は昼食を済ませてそのままモール内を散策していた

 

 ………

 ……

 …

 

 それから時間も経って日が沈み始めた夕暮れ時…

 

永遠

「そろそろ帰るかの?」

 

 永遠が帰ろうと言って来た

 確かにもう夕方…そろそろ帰った方がいい…

 でも、まだ帰る訳にはいかない…

 永遠を誘った本来の目的が残ってるから!

 

セシリア

「…永遠さん…最後に行きたい場所があるのですが宜しいですか?」

 

永遠

「ん?構わんぞ?」

 

「よし!!」

 

本音

「じゃあ行こ~!」

 

 永遠の了承を得ると私達は事前に調べておいた場所に向かった…

 いよいよだ!!

 

 ~簪 Side out~

 


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