~永遠 Side~
セシリア達の案内で付いた場所は海の見える小さな公園じゃった…
しかしこの公園、人気が殆ど無いのぉ?
居るのもワシら4人だけじゃし、こげな所で何する気じゃ?
ワシがそんな事を考えておると…
セシリア&簪&本音
「永遠(さん)…」
永遠
「ん?」
3人が神妙な顔もちでこっちを見とった…
この表情…それに人気の無いこの場所………あぁ…そう言う事か…
出来れば…もう暫くは今のままが良かったんじゃがのぉ…それももう終わりか…
セシリア
「永遠さん…あの…わたくし達…そ、その…」
永遠
「…慌てずともよい…」
セシリア&簪&本音
「…え?」
永遠
「…『覚悟』を決めてココに来たんじゃろ?慌てずともワシは逃げん、落ち着いてしっかりと伝えい…」
簪
「永遠…気付いてたの?」
永遠
「今しがた…お主等を見てな…」
ワシはそう言って一度深呼吸をした…
永遠
「…ワシもお主等の言葉を受け止める『覚悟』を決めた…」
セシリア&簪&本音
「!?」
すると3人もワシと同じように深呼吸をした
そして…
セシリア
「永遠さん!」
簪
「永遠!」
本音
「永遠~!」
永遠
「………」
セシリア&簪&本音
「好きです!!!」
3人は…ワシへの気持ちを伝えた
セシリア
「永遠さん…わたくしは貴方を一人の男性としてお慕いしています…わたくしと…お付き合いして下さい!!!」
簪
「私は…永遠が好き!この気持ちは誰にも負けてない!だから…私を、彼女にして下さい!!!」
本音
「永遠~♪私ね~、永遠が大好きなんだ~♪一緒にいると凄く楽しいんだ~♪だから、これからも一緒にいて下さい!!!」
永遠
「………」
3人はそれぞれの言葉でワシへの想いを伝えてくれた…よもや3人の女子に同時に告白されるとは思ってもみんかった…
しかし、告白されたからには返事をせんといかんのじゃが…
セシリア&簪&本音
「………」
ワシは…誰を選べばいいんじゃろうか…
3人はワシから目を逸らさずに返事を待っとる…
セシリアも…簪も…本音も…皆とても魅力的な女性じゃ…そんな娘達に思われてワシは男冥利に尽きるわい…ワシなんぞにはもったいない娘達じゃよ…
じゃが、それはそれとして…どう答えるか…
永遠
「………」
…自分が情けないのぉ…覚悟を決めたと言うたのに…織斑にもああ言っておいて…この体たらくとは…
仕方ない…ココは素直に今の気持ちを伝えるしかないか…
永遠
「セシリア、簪、本音…お主等の気持ちは本当に嬉しい…ワシなんぞにはもったいないくらいじゃ…」
セシリア&簪&本音
「………」
永遠
「じゃが…スマン!!!今のワシにはお主等の誰か一人を選ぶ事が出来ん!!覚悟を決めたと言うて優柔不断で申し訳ないがワシにはこれしか答えられん!!!」
ワシはそう言って頭を下げた
セシリア&簪&本音
「………」
3人は何も答えんかった
ワシがそのまま頭を下げたままでいると…
セシリア&簪&本音
「永遠(さん)…」
3人に呼ばれたワシが顔をあげると…
永遠
「…え?」
3人は…笑っておった…何故に笑っとるんじゃ?
セシリア
「やはりそう答えましたか…」
永遠
「へ?」
簪
「今の永遠ならそう言うかもって思ってた…」
永遠
「なぬ?」
ワシが『選べない』と答えるのが分かっとったのか?
だが、それならそれで何故に笑顔でいるんじゃ?
本音
「じゃあかんちゃん、セッシー、打ち合わせ通りでいいね?」
セシリア&簪
「はい(うん)!」
打ち合わせ?…打ち合わせとは何ぞ?
セシリア
「それでは永遠さん!」
永遠
「は、はい!!」
何じゃろ…どえらい事になりそうな予感が…
セシリア&簪&本音
「私達3人を彼女にして下さい♥」
永遠
「…はい?」
今何と言った?
彼女?
3人を?
全員?
ワシの彼女に?
永遠
「え~…スマンが皆さんや…それはどう言う事かの?」
簪
「だから、
聞き間違いではなかったか…じゃが…3人纏めてじゃと?
永遠
「…どう言う事かの?」
セシリア
「実は今日の為に3人で話し合ったのですがその時、永遠さんが答えられないと言う可能性がある事に気付いたんです。」
永遠
「ぐっ…」
その通りじゃから何も言えん…
簪
「それでいっその事、永遠が『選べない』って答えたら3人全員が恋人になろうって結論が出たんだよ。」
永遠
「いやいや、何故にそういう結論になる?そもそも3人一緒ってお主等本当にそれでいいのか?」
ワシの問いに3人は…
セシリア
「いいですわ♪」
簪
「問題無いよ♪」
本音
「大丈夫だよ~♪」
事も無げに答えよった…
永遠
「さ、さよか…」
まさかここまで迷いなく答えるとは…
世間体や道徳的に色々ヤバいと思うのじゃが…この様子ではその辺も気にしとらんな…
本音
「それで~…永遠の答えは?」
ぬっ!?…そうじゃったな………選べぬなら3人一緒に彼女にしてくれ、か…
永遠
「…そうさの…では、ワシもお主等の輪の中に入れて貰えるかの?」
セシリア&簪&本音
「!?」
態々こんな提案までしてくれたんじゃ…なら、それに応えねば男が廃ると言うもんじゃな!
簪
「じゃ、じゃあ…」
永遠
「改めてよろしく頼む!」
ワシがそう答えると…
セシリア&簪&本音
「永遠~~~♪」
永遠
「ぬおっ!?」
3人はワシに抱き着いて来た
驚きはしたがワシは3人をしっかりと受け止めた
セシリア&簪&本音
「これからもよろしくお願いします♪」///
永遠
「ワシの方こそな♪」
こうしてわしは一度に3人の恋人が出来てしもうた…
じゃが、ワシ等の誰もこの選択に後悔は微塵も無い!!
~永遠 Side out~