IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

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第102話:海の一幕

 

 ~永遠 Side~

 

全員

「海だ~~~~~~~♪」

 

 ワシ等は臨海学校で海に来とる

 一応これもISの実習の一環なんじゃが2泊3日の行程という事で初日は自由時間になっておる

 その為、学園からバスで到着すると今回お世話になる【花月荘】に荷物を置くと皆、水着に着替えて早速海に遊びに行ってしもうた

 ちなみにワシの場合は家からココに来る事も出来たんじゃが織斑先生から…

 

千冬

『団体行動をしろ!!』

 

 と言われたんで他の者達と一緒にバスに乗って来た

 そして現在…ワシもこの間買った(買って貰った)水着に着替えて海に来ると…

 

セシリア&簪&本音

「永遠(さん)♪」

 

 セシリア、簪、本音が駆け寄って来た

 3人はあの時に買った水着を着ておった

 

永遠

「お~3人とも似合っとるぞ。」

 

セシリア

「本当ですか~♪」

 

「えへへ♪」

 

本音

「むふふ~♪」

 

 ワシがそう言うと皆笑顔で喜んでおった

 にしても以前より綺麗に見える様になった気がするんじゃよな~…恋人になったから見方が変わってしもうたのかもしれんな

 まあ、それはいい事じゃし良しとしておこう!

 

「あ、あの…」

 

永遠

「ん?」

 

 セシリア達と話しとると呼ばれたんで振り返ったがそこにおったのは…

 

永遠&セシリア&簪&本音

「…タオルのミイラ?」

 

 全身をタオルでぐるぐる巻きにした物体が立っておった

 と言うかよく見ると頭らしき場所から銀色の髪が左右に出とるし、顔の部分には眼帯が付いとるのぉ…と言う事はこのミイラは…もしや…

 

永遠

「お主ラウラか?」

 

ラウラ

「は、はい…」

 

 やはりラウラじゃったか…しかし何故にミイラ?

 

「何でミイラになってるの?」

 

ラウラ

「それは…その…わ、私は今迄こういう格好をした事が無くて…」

 

セシリア

「あ~、恥ずかしいんですね?」

 

ラウラ

「うっ…そ、そう言う事だ…」

 

 まあ確かに話に聞いたこやつの今迄を考えれば当然かのぉ?

 ワシがそんな事を考えておると…

 

本音

「恥ずかしいのは分かるけどさ~?いつまでもその恰好って訳にもいかないよ~?という訳で~…」

 

ラウラ

「へ?」

 

本音

「御開帳~!!」

 

ラウラ

「わああぁぁぁ~~~っ!!!」

 

 本音がラウラが巻いとるタオルを全部はぎ取ってしもうた

 んで、出て来たラウラじゃが…

 

ラウラ

「ううっ…あ、兄上…ど、どうでしょうか?」

 

 恥ずかしそうにワシに聞いて来た

 

永遠

「フム、似合っとると思うぞ?」

 

ラウラ

「ほ、本当ですか!!」

 

永遠

「うむ。」

 

ラウラ

「えへ、えへへ…兄上に褒められた♪」

 

 こやつ本当に変わったの~…いい事だと思うのじゃが変化が激しすぎて着いて行くのが厳しくなっとるのぉ…

 その後、ワシ等は鈴やシャルロット、織斑姉弟達がビーチボールを始めたんでそこに混ざって思う存分遊び倒したわい!

 

 ~永遠 Side out~

 

 

 

 ~千冬 Side~

 

 私は生徒達と一頻り遊んだ後、ある人物を探していた

 そいつは海水浴場にはいなかったのでこうして探しに出向いていた

 別に必ずあそこにいろと言う訳では無かったがそいつは目を放すと何をするか分からないからな

 そして、浜辺から少し離れた岩場にそいつはいた

 

「………」

 

 そう、先日火ノ兄の【戦国龍皇】を盗んだ事で懲罰房に放り込んで反省文500枚を書かせた篠ノ之箒だ…

 反省文を全部書くまで外に出られないと言っていたが、この臨海学校の前日にギリギリだが提出して来た

 間に合わなかったらそのまま置いて行くつもりだったんだがな…

 

「………明日か…」

 

 …やはりそう言う事だったか…

 明日はアイツの誕生日…そして、先日の束からの連絡…

 妹から連絡が来たと聞いた時、アイツが束に何を要求したのか大よそ見当が付いた…

 だが、その時に束から要求された『物』…あんな物何に使うつもりだ?と言うか下手をすると個人情報の流出で私が罰せられかねんからさっさと返して欲しいんだがな…

 まあ、アイツが管理するなら漏れる事の方があり得んか…どうせ明日になったら現れるだろうからその時に返すように言っておくか…

 と、そんな事よりも今考えないといけないのはだ…今のアイツなら妹からの頼みとは言え二つ返事で何でもかんでも了承するとも思えんが一応気を付けておくか…

 私はそう考えながらその場を後にした…

 あの様子では明日までは大人しくしているだろう…それに懲罰房から出て来た時にまた何かやらかしたらその時は『()()()()()』から授業を受けて貰うと脅しといたから下手な事はせんだろう…

 だがそれでも、この臨海学校が無事に終わる事を願わずにはいられなかった…

 

 ~千冬 Side out~

 

 


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