~鈴 Side~
夕食の時間になったから私達は全員で旅館の大広間で食事を取っていた
永遠の両隣はセシリアと本音が座っていて、簪は正面に座っている
私はその簪の隣に座っていた
鈴
「そう言えば永遠?」
その時、私は前から聞きたかった事を聞こうと思って永遠に話しかけた
永遠
「ん~?」
鈴
「あのタッグ戦の時から聞きたい事があったんだけど?いいかな?」
永遠
「何じゃ~?」
鈴
「アンタが造る【
永遠
「…他の【
ザワ!
私の一言に周り…と言うか全員が反応した
全員が箸を止め、話を中断して私達の会話に耳を傾けていた
私は周りを気にせず質問を続けた
鈴
「本音から聞いたけど他にも槍や斧、弓とかもあるんでしょ?どんなものがあるのかな~って?」
セシリア
「永遠さん!わたくしも知りたいですわ!!」
簪
「私も!!」
本音
「教えてよ~♪」
千冬
「私も聞きたいな。よければ教えてくれないか?」
セシリア達だけじゃなく千冬さんまでこっちに来て聞いて来た
永遠
「………まあ構わんぞ?」
鈴
「ホント!!」
永遠
「しかし【
千冬
「言われてみるとそうだな…」
…確かに…永遠の造った【
セシリア
「そう言えば【
永遠
「あぁ、アレも【
簪
「やっぱりそうだったんだ!」
永遠
「さて【
全員
「ウンウン!」
永遠
「そして各色はそれぞれ赤が炎、白が氷、緑が風、紫が闇、黄が光、青が水を司っとる。」
鈴
「って事は私の【ライトニング・シオン】は紫だから闇を操れるのね?…あれ?でもあの剣…雷を扱えたけど?」
永遠
「中にはそう言うのもある。実際ワシの【
セシリア
「そう言えばそうでしたわね…」
永遠
「次に【
ラウラ
「そんな物まであるのですか!?」
永遠
「片手で数えられる程度じゃがな。」
シャルロット
「それでも複数の色って事はそれだけ使える力が多彩って事でしょ?」
永遠
「その分使いこなすのはより難しくなるぞい。」
千冬
「まあそうなるか。」
うん、普通に考えて単色と同じレベルで使える訳無いわよね
永遠
「【
全員
「はい!」
説明って言っても属性くらいしか言って無いけどね…
私がそんなツッコミを内心していると…
永遠
「それとな?セシリア、簪、本音、鈴に渡した【
セシリア&簪&本音&鈴
「え!?」
永遠が行き成り聞き捨てならない事を口にした
上位?私達の【
千冬
「上位とはどういう事だ?」
永遠
「うむ、セシリア達に渡した【
セシリア&簪&本音&鈴
「カテゴリ?」
永遠
「あの4本の【
千冬
「光と闇?黄色と紫の事じゃないのか?」
永遠
「色とは違う。その12本はそれぞれ『光の6色の剣』と『闇の6色の剣』に分類されとるんじゃ。」
あ、違うんだ…私も千冬さんと同じこと思ったんだけどな…
簪
「じゃあ私達の【
永遠
「セシリアと簪、鈴は光の剣、本音は闇の剣なんじゃよ。」
本音
「何で私だけ闇なの~!!」
そうよね、何で本音だけ闇の剣にしたんだろ?
永遠
「いや、お主の【ワイバーン・ガイア】に合わせたんじゃが…」
本音
「ほえ?…【ワイワイ】に?」
永遠
「そうじゃ。【トワイライト・ファンタジア】は闇の黄色何じゃが、光の黄色の剣じゃと合いそうになくてな…」
簪
「どういう事?」
永遠
「あの【ワイバーン・ガイア】にサーベルみたいな剣では合わんじゃろ?」
本音
「サーベル?」
永遠
「…口で説明するより実際に見せた方が早いか…」
永遠はそう言うと端末を出してあるデータを出した
そこには私達が其々持っている4本の【
セシリア
「コレが光の剣と闇の剣…」
永遠
「セシリアの【メイルシュトロム】は光の青、簪の【クラウン・ソーラー】は光の白、鈴の【ライトニング・シオン】が光の紫、そして本音の【トワイライト・ファンタジア】は闇の黄色じゃ。」
話を聞きながらデータを見てると本音の【トワイライト・ファンタジア】の隣に黄色いサーベルみたいな剣があった
多分これが光の黄色…でもこの形状って…
簪
「…【光翼の神剣エンジェリックフェザー】…確かにこの光の黄色の剣じゃ本音の【ワイバーン・ガイア】には合わないね…刀身が細すぎるよ…」
簪の言う通りこれをあの【ワイバーン・ガイア】が咥えた所を想像してみたけど…うん!全く合わない!
確かにこれなら闇の方の【トワイライト・ファンタジア】を選んだ理由も納得出来るわ
永遠
「分かってくれたか?」
全員
「うん!」
千冬
「…布仏だけが闇の剣なのは分かったが…となると残りは8本か…」
永遠
「いや、7本じゃ。闇の青…【深淵の巨剣アビス・アポカリプス】は束さんが持っとる。」
千冬
「束だと!?」
え!?束さんも持ってんの!?
って、あの人が【
永遠
「ワシが【
千冬
「闇の青と言う事か…では残りは…赤と緑は両方、白と紫は闇、黄色は光がまだ造っていないという事か?」
永遠
「そうなるの。まあ渡してもいい相手がおらんから造っとらんと言うのも理由なんじゃが…」
全員
「………」
永遠の一言に全員が黙り込んだわね
中には悔しそうな顔した子もいるけど…
永遠
「まあ織斑先生なら造っても構わんのじゃが………こんなのはどうじゃ?」
永遠はそう言って一振りの【
それは唾の部分が獅子の顔になった日本刀のような【
千冬
「どれ?………名前は【獅子王】…色は赤か…フム…悪くないな。」
【獅子王】を見て千冬さんも一目で気に入ったみたいだった
千冬
「欲しいところだが私の機体は凍結封印してるからコイツを手に入れても使えんな。」
永遠
「さよか。」
そう言えば千冬さんの【暮桜】って封印してるんだったわね
ってそうだ!忘れてた!
鈴
「ねえ!他の【
永遠
「そう言えばそうじゃったな…ちと待て…」
永遠はそう言うと端末を操作し始めた
暫くして【
永遠
「一部を除いてこれで全部じゃ。皆好きな様に見るといい。」
永遠がそう言うと私達だけじゃなくその場にいた全員が食事を止めて立ち上がって思い思いの【
生徒1
「ハンマーまであるよ!」
生徒2
「鞭!?…コレで叩かれたらどうなるんだろ…」///
生徒3
「うわ~…綺麗な扇…これも【
生徒4
「このハサミ…剣より怖いよ~…」
皆が思い思いの事を言ってるわね…
一部変な事を言ってる人がいるけど…
…一部って言えば何で見せてくれないのがあるんだろ?
千冬
「火ノ兄、私達に見せられないのもあるのか?」
千冬さんも私と同じ事を思ったんだ
永遠
「別に見せたら危険と言う訳では無いんじゃが…強力過ぎるんじゃよ…」
セシリア
「強力過ぎると言うのは?」
永遠
「さっき説明の時に言うた複数の色を持つ【
簪
「え!全色!?」
永遠
「そうじゃ。正直に言うと全色の方はワシでも使いこなせるか分からん代物じゃからな…」
本音
「永遠でも!?」
コイツでも使えない【
ラウラ
「一体どんな【
永遠
「言っとくが全色の【
鈴
「それでも名前くらい教えてよ!」
私がそう言うと周りの皆も盛大に頷いた
永遠
「…仕方無いのぉ…」
そう言って永遠は再び端末を操作しだした
そして出て来たのは1本の剣と槍だった
千冬
「コレが…」
永遠
「まず2色の【
それはエメラルドの様な綺麗な槍だった…
そしてもう一つは…
永遠
「次に【光導星剣ゾディアックソード】…全6色を宿す唯一の【
【ゾディアックソード】…黄道十二星座の名前の通り唾の装飾に黄道十二星座のマークが描かれた白い剣だった
映像からはマークは6つしか見えないけど多分裏側が残りの星座のマークが掛かれてるんでしょうね…
~鈴 Side out~
~一夏 Side~
【
永遠
「ちなみにこれ以上に物騒な【
全員
「へ?」
俺がそんな事を考えていると火ノ兄がおかしな事を言い出した
何言ってんだコイツ?
【
それに6色全てを持つ【ゾディアックソード】以上の【
千冬
「それはどう言う事だ?」
永遠
「…その【
セシリア
「呼び出す、ですか?」
永遠
「そうじゃ。そしてそれが可能なのは今の所セシリア、簪、本音、鈴、そして束さんじゃ。」
セシリア&簪&本音&鈴
「え?」
シャルロット
「待ってよ!今の名前って!?」
今あげた名前に共通するものって言ったら…まさか!?
簪
「私達の【
永遠
「左様…12の【
セシリア
「【裁きの神剣リ・ジェネシス】…」
簪
「名前だけでも凄く強そう…」
永遠
「じゃろうな、【リ・ジェネシス】自身は赤の属性じゃがアレは12の【
全員
「ええっ!?」
鈴
「何よそれ!?私の【ライトニング・シオン】もかなり強力な武器よ!!」
シャルロット
「と言うより既存のISの武器よりも永遠の造る【
セシリア
「それをたった1本で12本全て揃った時よりも強いなんて!?」
オイオイ…だとしたらその【裁きの神剣リ・ジェネシス】って一体どれだけの力があるんだよ!?
永遠
「…その程度で何を驚いとる?」
全員
「その程度!?」
永遠
「【裁きの神剣】には一つ上の段階が存在しとるんじゃよ。」
全員
「え!?」
永遠
「…【真・裁きの神剣トゥルース・エデン】…【リ・ジェネシス】の力を完全に開放した姿じゃよ。」
全員
「………」
もう言葉が出ねえよ…
これ以上【裁きの神剣】の事を聞くと気が変になりそうだ…
~一夏 Side out~
~千冬 Side~
【裁きの神剣リ・ジェネシス】か…話を聞くだけで頭が痛くなる【
デュノアの言う通りコイツが造った【
それどころか第3世代兵装よりも強力だ
各国が新型の武器を造るだけでもどんなに早くて数か月はかかる
だが、コイツの場合は1日どころか1時間程度でそんな物騒な物をポンポン造る事が出来る
その中でも上位に位置するのがオルコット達が持つ光と闇の剣…
その集合体ともなれば一体どんな力を持つと言うんだ…
私ならそんなとんでもない【
永遠
「カテゴリで言えば…後は【惑星神剣】かの?」
全員
「【惑星神剣】?」
千冬
「何だそれは?」
光と闇の剣の他にも上位に位置する【
永遠
「この地球を含めた太陽系の星の名を持つ8本の【
周りが驚く中、火ノ兄は端末を操作し8本の【
千冬
「…コレが【惑星神剣】…確かに太陽系の星の名前が付けられてるな…」
真耶
「でも太陽は『恒星』で月は『衛星』ですよ?」
千冬
「真耶…そこはツッコまない方がいいぞ?」
こう言う事はスルーするのが正解だ
真耶
「………すみません…」
セシリア
「そう言えば永遠さん…太陽系の星と言いますけど天王星と海王星、後は冥王星がありませんけど?」
ああそうか…太陽系にはまだ三つの惑星があったな
まあ冥王星は準惑星だがな
永遠
「それはワシにも分からん。データが無いようじゃから三王星の【
火ノ兄がそう言うなら本当に存在しないのだろうな…
それにしても【惑星神剣】か…話を聞く限り【
【
~千冬 Side out~
~鈴 Side~
【惑星神剣】で周りが騒ぐ中、私は心を落ち着かせると光と闇の剣のデータに視線を移した
私はまだ見た事が無い残りの剣を見ているとある【
鈴
「ん?」
それを見て…
鈴
「ねえ一夏。」
近くにいた一夏にコッソリ話しかけた
一夏
「何だ?」
鈴
「この闇の緑の剣はアンタに合いそうよね?」
一夏
「闇の緑?え~っと…【黒蟲の妖刀ウスバカゲロウ】?」
そう、それが私の目に止まった剣だった
だってこれ…
一夏
「コレが?」
鈴
「そうよ!【ウスバカゲロウ】…アンタにピッタリじゃない♪」
コイツを現すのにピッタリの『名前』だもん!
一夏
「…何処がだよ?」
鈴
「【ウスバカゲロウ】の『名前』を切る場所を変えて読めば分かるわよ。」
一夏
「名前?切る場所?」
私がそう言うと一夏は考え始めた
すると…
千冬
「フム…なるほど、そう言う事か。確かにこいつにピッタリだな。」
私の話を聞いていた千冬さんがいち早くその理由に気付いた
そして私の言う事に同意した
一夏
「え?…ウスバ…ウス…バカ…ん!?」
あ!気付いたわね!
一夏
「…
鈴
「はい正解♪正にアンタそのものでしょ♪」
一夏
「うぐぐっ…」
鈴
「反論出来る?」
一夏
「…出来ません…」
今迄コイツがしてきた事を考えればこの剣の名前の通りだものね
ま、こんな言い方するのは今回だけにしとこ!
永遠が【ウスバカゲロウ】を造った時、持ち主が馬鹿にされるかもしれないからね!
~鈴 Side out~