IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

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遂にお気に入りが2000を超えました!!

皆さん応援ありがとうございます!!

これからも完結目指して頑張ります!!!



第114話:臨海学校終了

 ~千冬 Side~

 

千冬

「うあ~…飲み過ぎた…」

 

 昨日の夜に束と飲みに行ったが…流石に3件ハシゴしたのはやり過ぎたな…

 二日酔いで頭が痛い…

 

千冬

「こっちは気分が悪いと言うのに束の奴!いつの間に帰ったんだ!!」

 

 そう、今朝目を覚ますと一緒に飲んでいた筈の束がいなくなっていた

 傍に置かれていた封筒を見ると中に手紙が入っていた

 手紙には『先に帰る』と書いてあった…後、『飲みに誘ってくれてありがとう』ともな…

 

千冬

「フッ…まあ、いいか…」

 

 アイツもいい気分転換になったみたいだしな…

 しかし、それは別にしてもこの頭痛はどうにかならないものか…

 いや、飲み過ぎた私が悪いから文句を言えんのだが…

 私が頭痛に悩まされながら歩いていると…

 

真耶

「センパ~~~イ!!」

 

千冬

「ん~?」

 

 真耶がやって来た…大きな声を出さないでくれ…頭に響く…って、アレ?

 

真耶

「先輩大丈夫ですか?」

 

 心配してくれるのは嬉しいが…何か変だぞコイツ?

 確か…真耶も昨日は私や束と一緒に浴びるほど飲んでたよな?

 真耶の奴…そんなに酒に強かったか?

 

真耶

「先輩?」

 

千冬

「真耶…お前何とも無いのか?昨日あれだけ飲んだだろ?」

 

 私がそう聞くと…

 

真耶

「え?…先輩…もしかして()んでないんですか?」

 

千冬

「飲む?」

 

 飲むって何をだ?酒か?今はもう飲みたくないぞ?

 

真耶

「博士の『酔い覚まし』ですよ。手紙と一緒に入っていた筈ですけど?」

 

千冬

「何っ!?」

 

 そんな物があったのか!?

 私は急いで束の手紙が入っていた封筒を見た

 すると…

 

千冬

「…あ!あった…」

 

 本当に薬が入ってた…

 私は急いでその薬を呑むと…

 

千冬

「…あ、頭痛が治まって来た…」

 

真耶

「凄い効き目ですよね~?」

 

千冬

「そうだな…」

 

 いくら何でも効き過ぎだろこの薬…だが、まあ…助かったな…

 

千冬

「さて…気分もよくなった事だし…真耶、帰りの準備は?」

 

真耶

「はい、皆さんちゃんとやってますよ。…ただ、篠ノ之さんですが…」

 

 あ~、そうだった…アイツがいたの忘れてた…

 と言うか昨日の飲み会はアイツが原因でもあるんだよな…

 はぁ…このまま忘れてしまいたいな…だが、そうもいかんか…

 

千冬

「奴には私が付き添おう。私以外ではアイツは言う事を聞かんだろ…」

 

真耶

「ですね~…あ、後、織斑君の方ですけど…」

 

千冬

「アイツは後で病院に搬送する手筈になっていたな…先方に連絡は?」

 

真耶

「大丈夫です!織斑君の受け入れは極秘に行ってくれるそうです。」

 

千冬

「よし!」

 

 一夏と火ノ兄は世界でも2人しかいない男のIS操縦者だからな…入院するだけでも極秘に行う必要がある…

 

千冬

「なら、一度様子を見ておくか…」

 

真耶

「そうですね。」

 

 そして私は真耶と一緒に一夏の寝ている部屋に向かったんだが…

 

 ………

 ……

 …

 

 これは…どう言う事だ?

 

一夏

「あ、千冬姉に山田先生。」

 

真耶

「お、織斑君!?」

 

 病院に入院させるほどの重傷を負っていた一夏が目を覚ましていた

 しかも、まるで初めから怪我なんてしていなかったみたいにピンピンしている

 どう言う事だ?

 束の仕業か?

 いや、それなら私に言う筈…一体…一夏に何があった?

 

千冬

「一夏…お前大丈夫なのか?」

 

一夏

「あ、うん、何とも無い…」

 

 確かに見る限り問題なさそうだな…

 それから私達は一夏から事情を聞いた

 だが、やはり一夏自身も何故自分の怪我が治ったのか分からなかった

 しかし、一つ気になる事を言っていたな…

 

一夏

「…そう言えば…夢を見た気がする…」

 

 夢か…普通なら気に止めないところだが…

 何だ?妙に気になるな…夢の内容を聞いても一夏は覚えていなかったし、気にはなるが夢なんて不確かなもの調べ様も無いからな…せいぜい、後で束に相談するくらいしか出来ないか…

 しかしまあ、今は一夏が回復した事を喜ぼう!

 あ!後、病院にキャンセルの連絡と謝罪を伝えないとな…

 

 ~千冬 Side out~

 

 

 

 ~永遠 Side~

 

 さて、色々あったが今日で臨海学校も終わったの~…

 じゃが、この後は期末テストがあるんじゃよな~…

 生まれ変わってもテストは嫌じゃな~…まあええわい!なるようになるだけじゃい!!

 で…ワシはどう帰ればいいのかのぅ?

 ココで皆と分かれて家に直接帰るか…バスで一度学園に戻ってから帰るか…まあ来る時の事を考えればバスの方じゃろうな…別にどっちでも構わんし、【ラインバレル】で先に帰ると言ったら織斑先生にまた怒鳴られるじゃろうからな…

 そう言えば…織斑と篠ノ之はどうすんじゃろ?

 織斑は大怪我しとるし、篠ノ之は大ポカかましおったからな…

 

永遠

「…ん?」

 

 ワシがそげな事考えとると…

 

一夏

「よ!」

 

 廊下の向こうから織斑が手を挙げて歩いて来た…

 アレ?こやつ重傷者ではなかったか?

 

シャルロット

「い、一夏!?け、怪我は!?」

 

 こやつが大怪我しとる事を知っとるもんは全員驚いとるな…

 足は…有るの…

 幽霊ではないか…だとしたら…何故にこやつは昨日の今日でピンピンしとるんじゃ?

 

永遠

「織斑…お主、何故に動ける?」

 

一夏

「それが俺にもよく分からねえんだ…目を覚ましたら怪我が治ってたんだよ…」

 

全員

「はぁ?」

 

 何じゃそりゃ?

 目を覚ましたら全快しとった?んなアホな…

 

永遠

「お主…ホントに人間か?」

 

一夏

「俺は人間だ!!!」

 

永遠

「う~む…」

 

 考えても分からん…束さんに相談するしかないか…

 

一夏

「て言うか()()()()()は人間かどうかなんて言われたくない!!!」

 

永遠

「なぬ?ワシはれっきとした人間じゃぞ?」

 

一夏

「あのな…何処の世の中に生身でIS倒す奴がいるんだよ!!!」

 

永遠

「ココにおるが?」

 

一夏

「普通はそんな事出来る人間いるか!!!」

 

永遠

「修行すれば誰でも出来ると思うがの?」

 

全員

「出来るかあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 むぅ…織斑だけでなく他のもんまで…

 

永遠

「そうかの~?」

 

一夏

「そうだ!!!」

 

 じゃが、ワシはちゃんとした人間じゃぞ?

 ワシ等がそんな問答しとると…

 

千冬

「何を騒いでいる?」

 

 織斑先生がやって来おった…じゃが、その隣には…

 

全員(一夏以外)

「ゲッ!?」

 

 篠ノ之がおった…じゃがその篠ノ之は拘束服の様な物を着せられ両腕が使えんようになっとった…あんな服どっから持ってきたんじゃ?

 

「…い、一夏…」

 

一夏

「箒…」

 

 織斑はそんな恰好の篠ノ之を見るとすぐに目を逸らしてどっかに行ってしもうた

 まあ、あやつが大怪我した原因はコイツじゃからな…思う所も色々とあるんじゃろう…

 

「待ってくれ一夏!?」

 

千冬

「五月蠅いぞ!!!」

 

 追いかけようとしたみたいじゃがこん人がさせる訳無いか

 織斑先生はそのまま篠ノ之を連れて外に出て行ってしもうた

 荷物も持っとったし先に篠ノ之をバスに放り込んどくようじゃの

 

 ………

 ……

 …

 

 その後、ワシ等は一度全員で集まり、宿の女将に挨拶をするとそれぞれのバスに乗り込んだ

 そしてワシら1組のバスには案の定、篠ノ之が先に乗っておった

 クラスの皆も拘束服を着た篠ノ之には驚いとったが何も言わんかった…何を言ってもあの篠ノ之の事じゃからすぐにキレそうじゃからな~…

 まあ色々あったがこうして臨海学校は終わったんじゃ…

 なんか余計に疲れた気がするの~…

 

 ~永遠 Side out~

 


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