行き成りで申し訳ありませんが話のストックが無くなりかけているので次回から更新の時期を1週間から2週間ごとに伸ばします。
更新の時期は伸びても完結までは必ず連載します。
ストックが溜まったら元に戻します。
大変申し訳ありません!!!
第117話:夏休み突入!一夏の弟子入り志願!?
~永遠 Side~
夏休みに入るとワシは早速なまった体を叩き直す為に鍛練を始めた
それと帰国前にセシリアが立ち寄ったんじゃ
セシリアが今回来た理由は束さんからISのコアを1つ受け取る為じゃ
セシリアのIS【ブルー・ティアーズ】を束さんが改造する為に束さんはイギリス政府に対して幾つかの条件を出した…
その1つが使用されているコアも含めた【ブルー・ティアーズ】の全てをセシリア個人に移譲する代わりに新しいコアを1つ渡すと言うものじゃった
束さんとの約束通り、あの後イギリス政府からその書類が届き、束さんも交えて精査したが問題は無かった
まあ、束さん相手に後で難癖付けるような内容の書類は用意せんじゃろうし、書類そのものにも小細工はせんじゃろう…一応調べたしの…
そう言う訳でセシリアは新しいコアを受け取って帰国したんじゃ…本人は用事が済んだらすぐ戻ると言うておったな…
次に簪と本音じゃが…2人は一度それぞれの家に帰ると3日もせんうちにワシんところに来おった
気持ちは分かるがもう少し居てやってもいいと思うんじゃが…あのシスコンの姉…泣いとらんといいんじゃが…
まあええわい…
それよりもワシは今、少し…いや、かなり困る事態に巻き込まれとる…
それは…
一夏
「頼む火ノ兄!!!俺を…俺を『弟子』にしてくれ!!!」
何をトチ狂ったのか織斑が弟子にしてくれと言って押し掛けて来おった…
これには一緒におる簪と本音も驚いておるが、恐らく束さんも驚いておるんじゃろうな…
と、イカン…逃避しておった…
永遠
「織斑…お主、自分が何を言っとるか分かっとるんか?」
一夏
「ああ!!弟子になりたいって言ったんだ!!」
う~む…聞き間違いではないか…
この眼、本気で言っとるな…
最近感じ取ったこやつの視線はこう言う事じゃったか…
永遠
「…何故にワシじゃ?教えを乞うなら姉に頼めば良かろう?」
一夏
「千冬姉は仕事が忙しくて無理って断られたんだ…」
ムゥ~…そうか…社会人に頼むのは難しいか…
一夏
「それに…」
永遠
「ん?」
一夏
「俺なりに色々考えた結果なんだ…お前に教わりたいって言うのは…だから頼む!!!」
織斑は頭を下げて頼んで来た
永遠
「………駄目じゃ…」
それに対するワシの答えは拒否じゃ
こちらにも色々と理由があるからのぉ…
一夏
「!?」
永遠
「ワシの使う剣術…【飛天御剣流】は殺人剣術じゃ…おいそれと人に教えるような技ではない…」
一夏
「それは…千冬姉が教えてくれた…」
永遠
「ホォ…」
確かにあん人なら【飛天御剣流】が元はどう言う剣か気付いてもおかしくは無いか…
永遠
「じゃったら分かるじゃろ?好き好んで人殺しの技を教える奴はおらん…それにな…」
一夏
「え?」
永遠
「ワシの方も忙しいんじゃよ…休み前にも言うたが普段の畑仕事の他にも今は体を鍛え直しとる最中なんじゃ…」
一夏
「それなら俺も一緒に…」
永遠
「止めとけ…自分では良く分からんが恐らくワシのやっとるのは生半可なもんでは無いと思うぞ?ISを生身でも倒せるくらいになる修行を急ピッチでやっとるようなもんじゃ。正直、お主に構っとる余裕が無いんじゃよ…」
一夏
「………」
永遠
「分かったら諦めて帰るんじゃ…いいな?」
一夏
「………」
永遠
「それから1つ言っておくが…」
一夏
「え?」
永遠
「そこから先、一歩でもこちらに来れば不法侵入として見るからな?ワシの住んどるこの島がどういう場所かは織斑先生から聞いとるじゃろ?」
一夏
「!?」
そう、この島はワシ個人の私有地…ワシの許可の無いもんが入ればそれは不法侵入となるんじゃ
ワシはそう釘を刺すと簪と本音を連れて家に戻った…
一夏
「………」
さて、少し言い過ぎたかもしれんが…コレで織斑がどうするかじゃな…
~永遠 Side out~
~簪 Side~
簪
「…ねえ永遠?何であんな言い方したの?」
本音
「ほえ?どしたのかんちゃん?」
私はさっきのやり取りを見て少し疑問を持っていた
畑仕事や鍛練が忙しい…だから相手が出来ない…言ってる事は納得出来る…
でも、それなら…
簪
「何であれ以上入るなって言ったの?訓練をする気が無いなら島から追い出せばいいでしょ?」
本音
「あっ!?」
コレが私の抱いた疑問…
この島は永遠の私有地…不法侵入と言うなら織斑一夏はこの島に上陸した時点でそうなってる
だから永遠が出て行けと言えば彼は出て行くしかない…でも、永遠は『帰れ』とは言ったけど、その後に『これ以上島に入るな』と付け足した…それはつまり、あの場所なら居てもいいって聞いて取れる…
織斑一夏がその事に気付くかは分からないけど何で永遠があんな言い方をしたのか分からないから聞いたんだけど…
永遠
「…のう2人共…確か今日は夕方から『雨』じゃったよな?」
簪&本音
「え!?」
すると永遠はいきなり天気の事を言いだした
確かに予報ではこの後、雨が降る筈だけど…
永遠
「あやつは…雨の中でもあの場に留まり続けられるかの?」
簪&本音
「!?」
ま、まさか永遠は!?
簪
「織斑一夏の…『覚悟』を試す為に!?」
永遠
「………さあのぉ?」
永遠はとぼけているけど私は分かった…
私の言った通りの答えなんだ…
永遠は織斑一夏の『強くなりたい』って言う気持ちがどれだけのものか試そうとしてるんだ…だからあんな言い方を…
確かに、『帰れ』と言われて素直に帰る様なら永遠に鍛えて欲しいって言う気持ちもその程度って事になる…
永遠
「…ワシも…意地が悪いのぉ…」
簪&本音
「…永遠…」
そっか…永遠は本当は訓練を付けてあげようと思ってたんだ
でも、その前に彼のやる気を試そうとしたんだ…彼に恨まれるのも覚悟の上で…
永遠
「…幻滅したか?」
永遠はそう聞くけど…
簪
「そんな事無い!!!」///
本音
「惚れ直したよ♪」///
永遠
「そ、そうかの?」
私は…ううん、私達はそんな事で永遠を嫌いになったりしないよ♪
セシリアだってきっとそう言う!
だから織斑一夏…私達の大好きな永遠の気持ち…裏切らないで頑張ってね!
~簪 Side out~